IS Infinite Stratos 《炎翼》の輝き   作:クレイモア地雷

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評価もらえました。かなりビックリ。ありがとうございます。


今回若干回想。
一回消しました。サーセン


Ver.6 邂逅と洋梨/軽い質疑応答

つまり、だ。

何の力もない織斑が代表に持ち上げられている事にキレたセシリア・オルコットが日本がなんだー。と割とどうでもいい方向に怒ったと。いや、まあ分からなくもないよ?けどね、あんた代表候補生でしょうが。しかしながら織斑も負けてはいない。メシマズがなんだー。とこちらも訳分からん方向にキレ返したと。うん。、まあこれもまた分からなくもない。だけどね、お前ももう高一でしょうが。生温かぁい目で嗚呼、自分の若さを思い出す...的な視線で見守ってりゃいいでしょうが。悔しかったんなら強くなればいいさ。幸いあと三年間くらいはあるんだからさ。そんでもって決闘だー。となったと。いいよ。存分にやんなさいよ。ただね、唯一分からんのがさ。

 

 

「なンで俺まで決闘要因に含まれてるンですかねェ!?」

 

 

おいこらこっち向けよ織斑ァ。俺ァ怒らねェからよォ。

 

 

あの後的外れな事を言った俺に対し、織斑姉はそれはそれは素晴らしいものを俺の頭に頂戴してくれた。曰くまともに話を聞いておけと。いや、誰が好き好んで痴話げんかに首を突っ込まなきゃならんのさ。意味が分からん。その様な類のことを申し奉ったら二激目がすっ飛んできた。お前も推薦されていたのを確かに私は聞いたぞ。そんな悪魔の声が薄れゆく意識に確かに響いた。

 

 

そんなこんなで放課後。俺は逆恨みから織斑の面倒を少なくとも代表決定戦が終わるまでは見ないことを決意し、一人帰宅の地についている。俺の部屋はまあ、相部屋はしゃーないとして、何故か二年生のところにあった。まあいいや。機が来たら直ぐに一人部屋にしてもらおう。念の為「透視」で部屋の中を見渡す。

すると、とても愉快な格好をした女がいた。恐らく水着の上にエプロン。どうやらこの世界で変人ファッションおばけは徐々に感染しているらしい。想像してみよう、織斑姉がフリフリファッションドレスを着ているところを。山田先生がボンテージにパピヨンマスクを着け、手に鞭と蝋燭をもって授業をしているところを。あれおかしいな、これを出席簿に変えたらまんまいつもの織斑姉だ。

 

意を決して俺はドアを開ける。嗚呼素晴らしきかな我が「超能力」。 そこには「透視」したのと寸分たがわぬ光景が広がっていた。ふむ。健康的な肉体だ。普通のJK生活をしていたら()()()つかないだろう筋肉。お前どこのもんだよ。幾度となく修羅場を潜り抜け来ているのがひと目でわかるその肉体を「観察」する。しなやかな獣を思わせるそれはシミ一つなく自分の目の前に呈された。

 

 

まあそれはそれとして。俺は部屋に目を通す。————広い部屋だった。ホテルのスィートルームレベルのこの部屋は、普通ではまずお目にかかれない最新設備をそろえていた。————最も兎の研究室に比べればガラクタみたいなモンだが。

 

 

「もう!話聞いてるのぉ!」出し抜けに大きな声が響き渡った。

 

 

「ああごめん。俺の信じる聖書には「変人ファッションおばけを信じるな」と書いてあってね。まったくもって聞いていなかった。もっかい最初から。ハイ。」

 

 

俺は彼女が持っていた扇子で頭をひっぱたかれた。解せぬ。「この頭をひっぱたく音がいいね」と君がいったから四月三日(今日)は頭殴記念日。

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで。お前はどこの回しもんだ。」

 

本当に先程と変わらない声色の雪村の声が染み渡る。彼女は怪しすぎる。といっても雪村本人に害悪をもたらす存在ではないだろうが。

 

「名字からして政府の御犬様の更識さんかな?正直迷惑してるぞ変人ファッションおばけ2号」

 

更識は口角を吊り上げ、話す。「よく気付いたわね。1号が大いに気になるけども、確かに私が更識家17代目当主の更識楯無よ。よろしくね。」

 

と扇子で口元を覆い隠しながら挨拶して来る。その眼は対象物が害悪と分かった瞬間消し飛ばしてきそうな危険な光をはらんでいた。

 

 

「だろうな、ラ・フランス。おおよそ俺の保護1割監視9割っていったところだろ。何しろ俺は怪しすぎるからなぁ」

 

 

「ええ。あなたが篠ノ之博士のところから送られてきた人間ってところまでは理解している…」って誰がラ・フランスよ!」

 

 

()()ねぇ。苦笑する俺の横で彼女は続ける。

 

「まあいいわ。いやよくないけど。あなたに最初に聞いておきたいんだけど...

 

 

————貴方は、敵?

 

 

瞬間、彼女は自身のISを展開し俺にデカいランスを突き付けていた。ついでどこからともなく湧き出た水が俺の全身を覆う。大分喧嘩っ早いこったで。雪村は自身のISを瞬間的に展開、周囲の水を消し飛ばした。

 

 

「もし仮に俺が敵だったら、お前、今ので死んでたぞ」

 

 

そこは彼女も理解していたようで、

 

「ええ、あなたがそうならないように祈ってるわ」

 

 

と、軽く返してきた。

 

 

雪村はベットに倒れこみ、彼女は脱衣所に向かう。去り際に、独り言のように、

 

 

 

————信じてるわよ。

 

 

 

 

 

———なにが信じてるわよだ。紙より薄い口約束なんざ信じるやつなんざ顔を拝んでみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————調子狂うんだよなぁ。兎にしろ、織斑にしろ、こいつにしろ。

 

 

ああクソッタレ。無条件な信頼なんか直ぐに消し飛ぶ。俺ら兄妹が何度も何度も味わってきたことだろ。思い出せよ、あの道端で轢かれているイモムシでも見たかのような眼を。恐怖にひきつった眼を。信頼なんか直ぐに消え去る。

 

 

 

 

 

 

…それでも、世界を超えて、今回ばかりは、今回ばかりは、と期待している自分に心底苛立ちを覚えながら。

 

 

 

 




楯無→洋梨→ラ・フランス
いつものツマらんギャグです。雪村はいつもこれを使って話を逸らしたりしてます。
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