モバマスSS集   作:ウサギとくま

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時間を止めるスイッチを手に入れたプロデューサーが普段秘めていた欲望をアイドル達にぶつけるお話です。


晶葉「出来たぞ助手。時間を止めるスイッチだ」(晶葉、雪美、乃々)編

ある日、プロデューサーが昼休みに仮眠室で休憩していると、突然入ってきたウサちゃんロボにスタンガン(副作用はない)を食らい、池袋晶葉の研究室に連れていかれたのだった。そしてタイトルコール的な感じでタイトルみたいなセリフを言ったのだった(雑なプロローグ)

 

晶葉「ふふん♪」

 

P「時間を止めるスイッチってよく漫画とかアニメとかに出てくる……アレか!?」

 

晶葉「その通りだ。そのアレだ」

 

P「具体的に例をあげるなら、ドラ○もんに出てくるタンマウォッチ的な……あれか!?」

 

晶葉「そうだ。そのあれだ」

 

P「時間停止系のAVとかに出てくる……あの!?」

 

晶葉「いや、それは知らんが……というか助手よ。私は大人びてはいるが、まだ14なんだ。その私に対してその例えは……」カァァ

 

P「すげぇ……すげぇよ晶葉! 天才だな! ジーニアス! 晶葉ちゃんマジジーニアス!」

 

晶葉「聞け。……まあ、例によってこのスイッチは助手に託す。出来るだけたくさんのアイドルに使って、データを取ってきてくれ」

 

P「分かった。晶葉がドン引きするくらい使いまくってくる」

 

晶葉「期待してるぞ。使い方は至って簡単だ。アンテナを対象に向けて、そのボタンを押すだけ。それだけで相手の時間は完全に停止する。もう1度相手に向かって押すか、10分ほど経つと時間停止は解除される」

 

P「ほうほう。……しかしボタンを押すだけで時間を止めるなんて……どんな仕組みなんだ?」

 

晶葉「ふむ。簡単に説明すると、そのスイッチは空間内に満ちるタキオン粒子を観測し同時に収集することができる。収集したタキオン粒子はを仮想的にだが――」

 

P「聞いておいてなんだが、全然分かる気がしねぇ! ヒャア我慢できねえ! 限界だ押すね!」ポチリ

 

晶葉「こら、まだ説明の途中――」

 

シュイィィィィィン

 

晶葉「――」

 

P「晶葉が俺に手を伸ばした状態で止まった……」

 

晶葉「――」

 

P「ほ、本当に止まってるのか? おーい晶葉ー」フリフリ

 

晶葉「――」

 

P「瞬きもしない……ちっぱい眼鏡ツインテール白衣口リサイエンティスト……」ボソ

 

晶葉「――」

 

P「普段だったら明らかに健康を害しそうな光線銃を向けてくるような悪口に対しても……不動! ほ、本物だ! この時間停止スイッチは……本物だッ」ニヤリ

 

P「と、ということは……今なら何をしてもバレないってことか……ククク……フフフフ」

 

晶葉「――」

 

晶葉(ふむ、躊躇なく私に対してもスイッチを押したな、流石は助手というべきか)

 

晶葉(ちなみに助手に渡したスイッチは何の変哲もないただのスイッチだ。当然のことながら、時間を止めることなんてできない)

 

晶葉(私は今、時間を止められたかのように演技をしている)

 

晶葉(まさかアイドルとして培ってきた演技力が、こんな場面で役立つとはな)

 

晶葉(さて、騙されたれてくれた助手には悪いが……実験台になってもらう)

 

晶葉(人は相手が無防備かつ、何をしても記憶に残らない状態になった時、どんなリアクションを起こすのか)

 

晶葉(実に興味深い実験だ。今後の実験にも大いに役立つだろうデータを期待している)

 

晶葉(……まあ、実験云々はあくまで私の目的だ。もう一つの目的は他のアイドル達に希望を叶えること)

 

晶葉(何故だか分からんが、私の元に『プロデューサーが全くセクハラをしてくれない。何とかしてくれ』という要望が多々届いている)

 

晶葉(私を一体何だと思っているか色々と問い質したいところだが……まあ、アイドルのモチベーション向上に繋がるのなら、別に構わないだろう)

 

晶葉(それに私も……ほんの少しだが、どんなセクハラをされるか……気になる部分もある)

 

晶葉(さて助手よ。キミは無防備な私に何をするつもりだ?)

 

P「……」ゴクリ

 

P「くそ、ふざけんなよ晶葉……こんなの我慢できるわけないだろうが! 今までお前を前にしても、必死でこの欲望を抑え付けてきたのに……」ギリギリ

 

P「俺の目の前でこんな風に無防備な姿を晒しやがって……! はぁ……はぁ……晶葉……お前が悪いんだぞ……」ツカツカ

 

晶葉(じょ、助手のこんな顔、初めて見たぞ)

 

晶葉(わ、私はそんなにも助手を我慢させていたのか……?)

 

晶葉(い、一体何をされるんだ?)ドキドキ

 

P「晶葉ァ!」バサッ

 

晶葉(白衣を脱がされた!?)

 

晶葉(マ、マズイぞ! 助手のこの様子と白衣を脱がしたということ……ま、まさか私を!?)

 

晶葉(せいぜい軽いセクハラくらいだと思っていたが、これは想定外だ!)ドキドキ

 

晶葉(い、今なら冗談だったと無かったことにできる……!)

 

P「あきは……あきは……」ハァハァ

 

晶葉(……)

 

晶葉(し、仕方が無い! 私も科学者の端くれだ! 科学の為に体を差し出す覚悟はできている!)

 

晶葉(さあ、助手よ! 来い! ……ただ、できれば……その……優しくして欲しい)モジモジ

 

P「これも必要ない」スッ

 

晶葉(あっ……眼鏡が)

 

P「これもな」パチン

 

晶葉(髪留めが……)ファサ

 

P「さて。行くぞ晶葉」

 

晶葉(か、科学万歳……!)

 

パシャッ

 

晶葉(ん?)

 

パシャッ

パシャッツパシャッ

 

晶葉(何故……写真を撮るのだ助手よ?)

 

晶葉(それともよく分からないが、行為の及ぶ前に写真を撮る趣味でもあるのか……?)

 

P「いい。やっぱりいい。俺の思った通りだ。いつもの眼鏡ツインテール白衣もいいけど……眼鏡無しのストレートヘアー正統派美少女晶葉もいい!」

 

P「いやぁ、時間停止スイッチ様様だな。普段だったら、眼鏡外してストレートヘアーにしてくれ、なんてとても頼めないしな」

 

P「この機に撮れるだけ撮っとかないと」

 

パシャッ

パシャパシャッ

 

晶葉(……)

 

晶葉(……)カァァ

 

P「ふぅ。満足した」

 

P「さてと。髪型を戻して、眼鏡を付けて白衣を着せて……と」

 

P「じゃ、お疲れ晶葉。次行ってくるわ」スタスタスタ

 

晶葉(……)

 

晶葉「……ふっ」

 

晶葉「想像していたのと少し違ったが……少し! ほんの少し違ったが!」カァァ

 

晶葉「……こほん。まあ、アレだ。助手がちゃんとスイッチを使用することも分かったし、内に秘めた欲望を発露させるのも確認できた」

 

晶葉「後は全アイドルにメールをして、と」メルメル

 

晶葉「私は部屋に帰って、助手がデータを持ち帰るまで待つだけ、と」

 

晶葉「……」

 

晶葉「たまにストレートヘアーにするのもいいかもしれんな。コンタクトレンズの購入も検討しておくか……」

 

晶葉「……まあ、気が向いたらだが」

 

 

 

■廊下■

 

晶葉に欲望の丈をぶつけたプロデューサーは、機嫌よくスキップをしながら次の獲物を探していた。プロデューサーの必須スキルであるアイドル探知能力の従って歩いていると早速次のターゲットを発見した。

 

P「おっ、あそこにいるのは」

 

雪美「……」トテトテ

 

P「おーい雪美!」

 

雪美「……っ! P……見つけた……」テッテッテ

 

P「見つけたって、俺を探してたのか?」

 

雪美「……うん。早くPに……セク……」

 

P「セク?」

 

雪美「……間違えた。何でもない……」

 

ペロ「ミャア」

 

P「おっ、ペロも一緒か」

 

P「さて、雪美。最初に謝っておく。すまん」スッ

 

雪美「なに……それ……? スイッチ……? よくわからないけど……いいよ? Pの……好きにして……」

 

P「ちょっとした罪悪感はあるが……押す!」ポチ

 

全く罪悪感など感じさせない表情で、スイッチを押す。

 

雪美「――」

 

ペロ「――」

 

P「雪美、そしてペロ……お前達の時間は止まった」

 

P「正直もう我慢の限界だったんだ。いつもいつも無防備に俺の膝に乗ってきて……俺が自制心を保つのがどれだけ辛かったのか分かるか?」

 

雪美(ごめんね……P……でも、今なら好きにしてもいいから……)

 

P「今なら何をしても絶対にばれない。社会的制裁を恐れる必要もない」ジリジリ

 

P「すまない雪美……本当にすまない……駄目な大人ですまない」

 

P「もうこの欲望を抑えることはできないんだ」

 

雪美(うれしい……Pが私のことを……そんな風に思っててくれて……すごくうれしい)

 

雪美(私も……ずっとPと……深く繋がりたかったから……やっと……これで……)

 

P「はぁ……はぁ……お前を抱きしめて、その艶やかな毛並みを……思う存分撫で回してやるよ……」

 

P「いやだって言っても、絶対に離さないからな……」

 

雪美(うん……きて……P……すき……)ドキドキ

 

P「うおおおお!」ガバァッ

 

雪美(来た……♪)

 

今もなお無防備に静止し続けている雪美達に向かって、プロデューサーはは秘めた欲望を解放すべく突撃した。

 

P「――ペロ! ペロオオオオオ!」ガシッ

 

ペロ「!?」

 

P「クソ! 相変わらずいい毛並みだなおい! 撫でまくってやる! オラオラ!」ナデナデ

 

ペロ「――」

 

P「オラ喉出せ! こうか!? これがいいのか!?」クシクシ

 

ペロ「――」

 

P「よっしゃ真正面から見つめてやる! 普段だったら逃げちゃうからな! 嫌ってほど見つめてやる!」ジー

 

ペロ「――」

 

P「ああ、もうカワイイな! キスしてやる!」チュッチュ

 

ペロ「――」

 

P「……ふぅ」

 

P「いやぁ、堪能したなぁ……堪能したなぁ!」

 

P「すまんな雪美。ペロにこんな事しちゃって。もっとも時間の止まっている雪美には見えもせず聞こえもしないだろうがな」

 

P「じゃあ俺は行くよ」スタスタスタ

 

 

プロデューサーが去り、残った1人と1匹が残された。

ひとしきり可愛がられ、ぐったりしたペロ。

そしてそんなペロを無感情な瞳で見つめる飼い主の少女。

 

 

雪美「……」

 

ペロ「……フミャァ」グッタリ

 

雪美「ペロ」

 

ペロ「……ミャ?」

 

雪美「正座」

 

ペロ「!?」

 

雪美「正座……して……」

 

ペロ「……ミャ、ミャア」セイザ

 

雪美「ペロ……私……怒ってる……どうしてか……分かる?」

 

ペロ「ミャ、ミャア?」フルフル

 

雪美「ペロ……いっぱい……Pに可愛がってもらった……ずるい……ご主人様を差しておいて……」

 

ペロ「ミャア……」

 

雪美「今日……勝負下着……履いてきたのに…………恥ずかしいの我慢して……履いてきたのに……」

 

ペロ「はぁ……」

 

雪美「……」

 

雪美「……あ」ピコーン

 

雪美「ペロ……Pに……いっぱいキスされてた……」

 

雪美「ペロが……キスされた所に……私がキスしたら……Pとキスしたことに……なる……?」

 

ペロ「!?」

 

雪美「ペロ……動かないで……ね」ジリジリ

 

ペロ「……ミャア」ガクリ

 

 

■事務所■

 

1つの生命体をこれでもかと蹂躙したプロデューサーは、次なる獲物を求めて事務所にやってきた。時間によってはアイドル達がたむろし、騒々しい部屋であるが、今は仕事やレッスンに行っているせいか、静けさに包まれている。そんな静けさの中、1人の少女が定位置である机の下に籠っていた。

 

 

乃々(どうも、もりくぼです……。例によって机の下から失礼します)

 

乃々(どうしてもりくぼが机の下にいるか、それは……い、いや、いつもの事なんですけど、今日に限っては少し理由が違うんですけど……)

 

乃々(今日は隠れているんです……プロデューサーさんから)

 

乃々(ついさっき、もりくぼのスマホに一通のメールが届きました。晶葉さんからです)

 

乃々(内容は『諸君、時は来た』ただそれだけでした)

 

乃々(ちょっと意味が分からなかったんですけど……)

 

乃々(お隣のキノコさんが事情を知っているらしく、同じメールを受けてハイテンションで今にもシャウトしそうでした)

 

乃々(キノコさんが騒がしくなる前に、詳しいお話を聞いてみると……)

 

乃々(プロデューサーさんにセクハラされたいアイドルの希望を叶える為の作戦が始まったとか……)

 

乃々(あ、あの皆さん。もりくぼに言われたくないとは思うんですけど……アイドルとしての自覚はあるんですか?)

 

乃々(セクハラされたいって……間違ってもアイドルが思っちゃいけないと思うんですけど)

 

乃々(もりくぼは当然、いぢめられるのもセクハラされるのも嫌なので……)

 

乃々(相手がプロデューサーさんだったとしても)

 

乃々(……)

 

乃々(嫌なことには違いないので。こうやってプロデューサーさんに遭遇しないように、隠れているんです)

 

乃々(説明は終わりなんですけど……)

 

乃々(もりくぼは頑張って隠れていました)

 

乃々(そのはずなんですけど……)

 

P「ヒアーズノーノー!」ニョキリ

 

P「見つけたぞ森久保ォ!」

 

乃々「ひぃ!?」

 

乃々「み、見つかっちゃったんですけど……!?」ガタガタ

 

乃々(大変です。もりくぼの完璧だったはずのステルスが破られてしまいました)

 

乃々(このままでは他の皆さんと同じく、セクハラされちゃうんですけど……)

 

乃々(……あ、でも、もしかしたら他の用事かもしれません)

 

乃々(急に入ったお仕事の話とか。もりくぼ、今日はお休みですけど、今日に限っては喜んでお仕事させてもらうんですけど。ばりばり働くんですけど。ばり久保テイクオフなんですけど……)

 

乃々「プ、プロデューサーさん……そ、その……もりくぼに何か用事ですか?」ビクビク

 

P「ん? 実は相手の時間を止めるスイッチがゲフンゲフン。早速乃々を捕まえてゲフンゲフン。これを使えばついに乃々のアレをゲフンゲフン」

 

乃々「……」

 

P「……」

 

P「いや、まあ……ちょっとな」テヘ

 

乃々(セクハラする気満々なんですけど!?)

 

乃々(に、逃げなきゃ……!)

 

乃々「プ、プロデューサーさん。もりくぼ今日はこれからレッスンがあるので……」

 

P「今日は休め」

 

乃々「う、うぅ……」ナミダメ

 

P「悪いが乃々よ。逃がすわけにはいかない。といっても、出口を俺が塞いでるから、どうやっても逃げられんけどな!

 

P「残 念 だ っ た な」

 

P「今のお前は袋の鼠……いや、袋の子リスか……ククク」

 

乃々「ぜ、全然上手くないんですけど……」

 

P「ええい黙れ! 泣け、喚け、そして止まれぃ!」ポチ

 

シュイィィィィィン

 

乃々「――」

 

P「この瞬間、森久保の時は静止した」

 

P「ふふふ……上手く行ったぞ。これで今まで出来なかったアレが……ふふふ……」

 

乃々(う、うぅ……思わず時間が止まった演技をしちゃったんですけど……)

 

乃々(あんな期待の眼差しでスイッチを押されたら、アイドルとしての本能で期待に応えないといけない気がして……)

 

乃々(もりくぼの馬鹿……)

 

乃々(こ、このままじゃ、もりくぼもプロデューサーさんのセクハラの餌食になってしまいます……!)

 

乃々(なんとかしてこの窮地を乗り越えないと……! プロデューサーさんにセクハラされるなんて絶対に嫌なんですけど……!)

 

?『――本当にそうなんですか?』

 

乃々(だ、誰です……!?)

 

?『ふふふ……』

 

乃々?『あたしなんですけど』

 

乃々(も、もりくぼがもう1人!?)

 

乃々?『あたしはあなたの内に秘められた本音が具現化した存在なんですけど』

 

乃々?『普段あなたが隠し通してる闇の部分があたしです。もう1人の自分的なアレです。呼ぶならそう……もりくろとでも呼んで欲しいんですけど』

 

乃々(なんか変なのが出てきたんですけど……)

 

もりくろ『ふふふ……。あなたはセクハラをされたくない、そう言いましたね?』

 

乃々(い、言いましたけど……?)

 

もりくろ『それ、嘘だと思うんですけど』

 

乃々(う、嘘じゃないんですけど?)

 

もりくろ『だったら、どうしてメールが来てからすぐにおウチに帰らなかったんですか? さっさと帰ればよかったんです』

 

乃々(そ、それは……その……)

 

もりくろ『それに隠れる場所にしたってそうです。いつももりくぼが隠れる場所。こんな所にいたら、見つけてくれって言ってるようなものです』

 

乃々(いや、その……うぅ……)

 

もりくろ『入り口のコート掛けにいつも着てるダッフルコートを掛けてますし』

 

もりくろ『机の上には鞄も置いてます』

 

もりくろ『机のすぐ近くに靴を片方置いて』

 

もりくろ『見つけてくれってアピールが見え見えなんですけど……』

 

乃々(うぅ……)

 

もりくろ『大体、メールが来てすぐに可愛い服に着替えるとか準備万端……』

 

乃々(いぢめですかっ!? 何ゆえ、もりくぼは自分にいぢめられないといけないんですか!?)ナミダメ

 

もりくろ『ただ素直になって欲しいだけなんですけど?』

 

もりくろ『自分もプロデューサーにセクハラされたい、むっつりアイドルだってことを認めて欲しいだけなんですけど』

 

乃々(それを認めるのは人としてかなりどうかと思うんですけど……)

 

もりくろ『まだ認めないんですか。なら認めるまで、追い詰めるつもりですけど』

 

もりくろ『メールが来てから、これ幸いと昨日勝ったばっかりの勝負下――』

 

乃々(認めるんですけど! もりくぼはプロデューサーさんにセクハラされたいむっつりアイドルってことを認めます!)

 

もりくろ『最初からそう言えばよかったんですけど』

 

乃々(うぅ……いぢめです。いぢめ以外の何物でもないですこれ。しかも誰にも相談できないタイプのいぢめです……)

 

もりくろ『じゃあ、もりくろはもう行きます。素直になったあなたには、もうもりくろは必要ないですから。安心して、心の中に帰れます』

 

もりくろ『心の中からあなたの幸せを願ってるんですけど』ニコリ

 

乃々(いい話風にオチをつけようと思っても無駄なんですけど。二度ともりくぼの前に出てこないで欲しいんですけど)

 

もりくろ『さ、よ、な、ら……』

 

乃々(自分の心の奥にあんなのがいるなんて思いたくないんですけど……)

 

P「ハァ……ハァ……無防備な乃々が目の前に……」

 

乃々(うぅ……凄いギラついた目なんですけど……)

 

乃々(もりくぼは一体何をされるんでしょうか……)

 

乃々(もりくぼ胸も小さいし、出るところ出てないし、触っても楽しくないと思うんですけど)

 

乃々(こんなのでいいなら、別に好きにしてもらってもいいんですけど……)

 

P「乃々……ごめんな……もう、俺我慢できないんだ」

 

P「乃々。――乃々の大切な場所に入らせてもらうよ」

 

乃々(お、思っていた以上にハードなんですけど!? た、大切な場所に入るって……言い回しが少女の漫画のそれですけど、完全にアレなんですけど!?)

 

乃々(もりくぼの純潔が……!?)

 

乃々(も、もりくぼ、まだ14歳なのに……いくら何でも早すぎるんですけどっ)

 

乃々(こんな誰も居ない事務所でアイドルなのに無理やりされちゃうなんて、絶対にむーりぃ……)

 

乃々(断固むーりぃー)

 

乃々(……)

 

乃々(……うぅ、正直エッチめな少女漫画の展開みたいで、ちょっとイイなって思ってしまったもりくぼ自身がむーりぃー)カァァ

 

P「じゃ、行くぞ乃々」スッ

 

乃々(あっ……お姫様抱っこ)

 

P「膝抱えてる状態で止まってるから、抱えやすいな」スタスタ、ポスン

 

乃々(ソファに座らされたんですけど。うぅ……事務所のソファでとか……むーりぃー……)

 

乃々(……ちょっとだけ、あーりぃー……かも、えへへ)

 

P「よし、乃々。今からお前の大切な場所に入らせてもらうな。出来るだけ優しくするから」

 

乃々(……あうぅ……つ、ついにもりくぼは……大人になってしまうんですね……)

 

乃々(優しくなくても、少しくらい乱暴でも痛くしてもいいので……)

 

乃々(これからずっと、もりくぼの側にいてくれたら……それだけで……)

 

P「行くぞ乃々!」

 

乃々(……っ)

 

P「くっ……! やっぱり想像してた通り……狭い!」

 

P「すまん乃々。ちょっと強引に行くぞ……! ぐっ……入った! 入ったぞ乃々!」

 

P「一旦中に入ってしまえば……よし、後はスムーズに全部入った」

 

P「……ふぅ、中は結構広いんだな」

 

P「それに……不思議と落ち着く。思っていた通りだ……乃々と大切な場所は俺にとっても快適だ」

 

乃々「――」

 

乃々「――」

 

乃々(今、もりくぼの目の前で、プロデューサーさんが息を荒げながら、もりくぼの大切な場所に入っています)

 

乃々(それはそれはとても幸せそうな顔で)

 

乃々(もりくぼの大切な場所――机の下に潜り込んでいます)

 

乃々(……)

 

P「いやぁ、乃々がすっごい居心地よさそうにしてたから、俺もずっと入りたかったんだよな」

 

P「乃々はずっと潜り込んでるから、入りたくても入れないし。夢が叶ったよ。時間停止スイッチ様様だな」

 

P「それにしても落ち着くわ。こりゃ乃々が夢中になるわけだ」

 

P「ん? 引き出しの裏に何か貼り付けられてるな……」

 

乃々(ちょ、ちょっとそれは駄目なんですけど!?)

 

P「これは……ポエムノートか。どれどれ……『恋。それはきっといくら舐めても溶けない飴玉みたいだと思うんですけど――もりくぼ』。乃々のノートか」

 

乃々(あぁぁぁぁぁ!? )

 

P「ふむふむ。他にもあるな、どれどれ――」

 

乃々(あああ……あぁぁ……な、なんですかこれ。何のいぢめですか?)

 

乃々(大人になる覚悟を決めたと思ったら勘違いで大恥かいて、しかも自分が作ったポエムを目の前で朗読される……それに対してノーリアクションを貫かなきゃいけない……)

 

乃々(地獄ですか? 地獄はここにあったんですか?)

 

乃々(もりくぼ、辱められてしまいました……もういっそ殺して欲しいんですけど……)

 

乃々(うぅ……おウチに帰りたいんですけど……)

 

もりくろ『でも正直、いぢめられるの結構好きですよね?』

 

乃々(出てこないで欲しいって言ったんですけど!?)

 

 

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