霊夢ちゃんのワンピース世界冒険録   作:壁の苔寺

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 実はこの前書き、本文書き終わった後に書いてます。前書きとはなんなのか。後で書いても前書きなのか、前にあるから前書きなのか、前書きだから前書きで前書きの前書きが…………………


それはともかく本編


イガラム

 ナミが無駄な抵抗を試みて、泣きながらビビの頭をガンガン振っている。諦めて楽しめばいいのに

 

「ねェルフィ。シチブカイって何よ?」

 

 ゾロとルフィが嬉しそうにそのシチブカイ?とやらについて話している。この二人が嬉しそうでナミが泣きそう、と言うか泣いてる名前となるとロクなものじゃ無いだろう

 

「んー? えっとあれだ。七人いるつー強ェ海賊」

 

「りょーかい」

 

 まぁそんな感じだろう。ナミがキレながらあっちに行ったりこっちに行ったりウロウロしている。あのラッコもどきが私達の顔の絵を描いていたのを見て戻ってきた所だ。かなりの完成度で、アレならB ・Wとやらは問題なく私たちを手配できるだろう。その鳥とラッコが完全に飛び立って行き、見えなくなった頃に、ナミが私の針なら撃ち落とせたかもしれないことに気が付いて絶望していた

 

「ちなみに無理よ」

 

「何でよ……」

 

 えぐえぐと嗚咽を漏らし続けるナミに私は袖の中身を見せる。うん、最近考えなしに使いすぎたわね。特に今回キレたのは痛かった。今回投げて弾かれて何処かに行ったのが多く、回収出来た針は僅か2本。それをも含めて残り8本しか残ってない。このよく解らない素材のじゃなくてもいいけど、おんなじような長さで多少の強度がある針をどこかで仕入れてこないといけないわね

 

「てなわけで、ガチの時以外使いたくないのよ。一応、ウソップにくれてやったのが2、3本あるけど、それが正真正銘のラストね」

 

「あ……あ………あ…………」

 

 その説明が終わり、その間に布を巻き直した『染雪』を背中に背負い直していると、ナミが体を震わしてその後爆発したように大声を出した

 

「あんたはバカかぁああーーーーー!!!! 自分のメイン武装をなんで仲間割れで消耗しつくしてるのよ!! しかもこれから七武海に狙われるってときにィ!!!」

 

 ナミはさっきビビにやっていたときのように私の首を掴んでガクガク振り回してくる。おおぅ、結構堪えるわね

 

「まぁ落ち着きなさいよ。最悪無くなってもその辺の石でも拾って投げればいいんだし」

 

「あんた、それで前に失明寸前になったってウソップに聞いたんだけど」

 

「………………うん、まぁ、そんなことも有るわね」

 

「懲りろ!!!」

 

 ナミはそう言うと脱力してしまった。大きくため息を吐き、そっぽを向いて体育座りをしている。拗ねたわね

 

 さて、今後の方針をどうするか考えなくてはならないわね。七武海と衝突するにしろ、逃げ回るにしろ海に出なくては話にならない。そして私達のログポースは行き先は決まっている。違う島にいくにも余りにも運頼みになってしまうため得策じゃないだろう。

 なんとなく私が舵をとれば逃げ切れる気がしないでもないが、それを言うとナミがまた騒ぎ出すしルフィも文句を言うだろう。最終決定権はルフィが持ってるから強いやつの所に行こうとするに決まってるのに

 

「取り敢えず、これでおれ達4人はB ・Wの抹殺リストに追加されちまった訳だ……」

 

「なんかぞくぞくするなーー!!!」

 

「めんどくさい以上の感情が浮かばないんだけど……」

 

「…………………………」

 

「わ……私の貯金、50万ベリーくらいなら……」

 

 半泣きで拗ねるナミと、それをあやす王女様。嬉しそうなゾロと楽しそうなルフィ。それぞれ特徴的な行動をしているわね。ウソップは震えるだろうしサンジならナミの周りで踊ってることだろう。

 

 さて、そんなことをしているとイガラッポイ改めイガラムが現れた。珍妙な格好で

 倒置法を使いたくなるくらい珍妙な格好、つまり女装をした姿はなんと言うか……、うん。有り体にいって気持ち悪かった

 

「ダイ、ゴホ!! マーマ~マ~~♪ 大丈夫!!! 私に策がある!!!」

 

「その策にその格好が使われないなら私はあんたの封印処理に全力を注ぐわよ。変態」

 

「いいやそんなことないぞレイム!! これは絶対にウケる!!」

 

「なんの話よ………」

 

 ナミが小さく「もうっ、バカばっかり…」と呟くのを無視する。私はその中に入っていないだろうな?

 気をとり直してイガラムの話を聞くことにした。B ・Wのネットワークならすぐにでも追手がかかるとの事だ。Mr.5ペアの陥落となればなおのことらしい。誰よそいつ

 

「参考までに言っておきますが、七武海である彼に賞金は懸かっていませんが、B ・Wの社長‘海賊クロコダイル’にかつて懸けられていた賞金額は8千万ベリー」

 

 おおぅ、最近2千万とか3千万とか数字を聞いていたけど一気に額が上がったわね。なんだか金銭感覚が麻痺してきたわ。8千万か、倒したら何を買おうかしら。最高級のお茶っ葉とか欲しいわね

 

 幸せな想像に頬を緩ませている間にも話は進んでいく。ビビをアラバスタ王国に連れていくと言う、明らかにクロコダイルに対する敵対行動をルフィは二つ返事で承諾し、ナミが吠えた。あーうん、アーロンの4倍って聞くとかなり強そうね。

 エターナルポースとか言う、ログポースの永久保存版をイガラムがビビから受け取る。彼はこれからそのエターナルポースを使って、アラバスタ王国に直接帰還するらしい。ビビに成り済ました………成り済ませてるかはともかく、成り済ました彼とダミー人形4人分を連れていく事で囮になるつもりらしい

 このウイスキーピークからログを辿れば2、3島で辿り着く。なるほど、件のアラバスタ王国にはそこまで離れていないのか

 

「では………王女をよろしくお願いします」

 

「おっさん、それ絶対ウケるって!!」

 

「誰にだよ」

 

 どこのツボに入ったのか、女装イガラムに謎の執着を見せるルフィ。彼は最後の挨拶をビビとしているところだ。彼はビビと固い握手をして、帆船に乗り込んだ。そして船は出航する。

 にしても、こんな大事を海賊に頼むなんて、よっぽど楽観的なのか余裕がないのか………。まぁきっと後者なのでしょうね、王女自ら潜入捜査と言うのも、敵の虚をつくと言うメリット以上にデメリットの方がはるかに大きい。なんせ王将が敵の真ん中に隠れて入り込むんだ。バレてしまえばこの戦いは負けになる。ひいては国が滅んでしまうんだ。それほどまでに追い詰められた国の王女を運ぶ海賊船なんて、本当にこの一味には退屈しないわね

 

「行っちまった、最後までおもろいおっさんだったなー」

 

「あれで結構頼りになるの」

 

 船は水平線に消えようとしていた。もう声をかけても届かないだろう。ビビの横顔を見れば、今の言葉の通り頼りにしているのだろう。相手を信頼しているような、いい笑顔を浮かべていた

 

「…………………………ねぇビビ、そんなにあのイガラムって変態は頼りになるのかしら?」

 

「えっと……、ええ、頼りにしてるわ。あの格好は別に本人の趣味って訳じゃないと思うから、変態呼ばわりは撤回してあげられないかしら?」

 

「まぁ次あったときにあの格好してなかったらね」

 

 そうか、この娘は一人で国と言う重しを背負っている訳では無いんだな。人を素直に頼りにしていると言える事、なぜかそれが少し、ほんの少しだけ羨ましく思えた

 

 

轟音が響き渡る

 

 

 その音はさっきまで見ていた海の上、振り返れば海は真っ赤に燃えていた。その中に船の姿は見えない。いくらなんでも早すぎる………。B・Wのネットワークは優秀と言う言葉を思い出して、そいつらが仕出かしたとなれば私は相手の戦力を見直さなければならない

 

「立派だった!!!」

 

 ルフィは大声でイガラムを賞賛する。ええ、その通りだ。彼はきっとこの事も覚悟の上で行ったのだから

 私たちに出来ることは、彼の覚悟と犠牲を無駄にしない事。真っ赤に染まる海を見て、立ち尽くすビビを連れてアラバスタ王国に行かなくちゃならない。

 

「そいつを連れて来い!! 船を出す!!」

 

「私もいく、船の準備を急がないと」

 

 踵を返して船に向かって走り始める。その時にビビの横顔が見えた。彼女は絶望なんかしていない、前を見て、痛みを飲み込んで、戦おうとしている眼だった

 

「大丈夫!! あんたをちゃんと……アラバスタ王国へ送り届ける!!! あいつらたった5人でね…!! 東の海を救ったの!! ‘七武海’なんて目じゃないわ!!!」

 

 ナミのそんな言葉が後ろから聞こえてきた。仕方ないか、めんどうだけど頑張ろう。あんなものを見せられた以上、私はきっとビビを見捨てられない

 

 

 

 

 

 

 

 

 船について、出港準備を整える。ゾロが錨を上げて、私は舵と帆の点検だ。ここに来るまでの航海で随分と馴れてしまった。よし、問題はないな

 さて、出港準備は整った。いつでも出せる。問題は………

 

「この船の非常食に生きた鳥とかいたかしら………?」

 

「クエッ!!??」

 

 なにやらショックを受けた様子の鳥。なにかしら………、バカでかいカルガモ?

 いつの間にか船内に入り込んでいたそいつはふてぶてしい様子で座っていた。その鳥はなにやら身振り手振りで何かを伝えようとしてくるが、全く何を言ってるのか理解できない。なんなのかしらコイツ

 

「まぁいいか、サンジならなんでも美味しく料理してくれるでしょう」

 

「クエーーーーーーッ!!!!!!」

 

 私がそう言ったとき、その鳥は奇声を上げながら襲いかかってきた。カウンターぎみに腹の柔らかい部分に拳を叩き込む。そいつは小さく鳴くとダウンしてしまった。なんだコイツ

 

「カルーーー!! どこなのーーーー!!??」

 

 そうこうしているうちに騒がしくなる。他の連中が続々とやって来たからだ。急がないと追い付かれてしまうかもだ

 寝てる間にルフィに引きずられて来たらしいウソップとサンジを船に投げ入れて、私は船から顔を出す

 

「どうしたのよ?早く行かないといけないんじゃないの?」

 

「カルガモがいないのよ!! いつもは口笛で来るはずなのに!!」

 

「…………………………それってあんたのペットか何か?」

 

「私の相棒なの!!小さな時から一緒にいる大切な友達で……………」

 

 ふむ……………………。足下を見ると、さっき殴り倒したカルガモが小さく「クェ…………クェ……」と切なげな響きで鳴きながら痙攣している。赤の他人ならぬ他カルガモだったりしないかしら?きっとしないわね。

 

「何をグズグズしてんだ? ってなんだこの鳥………グフゥ!!!」

 

 近寄ってきていらんことを言おうとしたゾロの鳩尾に全力で拳を叩き込む。ゾロは口から泡を吐いて倒れ伏した。やっぱりノーガードのところに鳩尾は効くわね

 私は気絶しているカルガモを掴んで船の下で右往左往しているビビに見せる

 

「ねぇいま、Mr.武士道が凄い声を上げて倒れなかっ………カルーー!!?? どうしてそんな姿に………」

 

「あぁ、私達二人が戻ってきたときに居たわよ。それでゾロが捌いて食べようとしてたから私が気絶させておいたわ。うん、その時に倒れたんじゃないかしらね、きっとそうよ。そうに決まってる」

 

「そんな…………ありがとう!! あなたはこの子の命の恩人よ!!」

 

「あぁ、うん、感謝されると良心の呵責で心が痛むから止めて、マジで」

 

「………………?」

 

 さて、若干の誤解もあったが無事に全員集まることが出来た。ルフィの号令のあと、メリー号は出港する。さぁ目指すはアラバスタ王国、妥当B ・Wだ!!!

 

「てめェ……覚えてろよレイム………」

 

「うっさい死んでろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ましたウソップとサンジにこの島の真実を伝えたら、ショックで撃沈した。その傍らで私はゾロと熱い殴り合いを繰り広げ、再びナミに止められるまで戦うはめになってしまった。その時にナミに殴られた頭が一番痛い

 そんなこんなで無事に出港することが出来た。結局この島でしたことと言えば食料を食い荒らして島民を虐殺したくらいよね。まさしく海賊だ、調子が出てきたじゃないか

 

「船を岩場にぶつけないように気を付けなきゃね。あー追手から逃げられてよかった♪」

 

「そうね。まぁその辺はナミが上手いことやってくれるでしょう」

 

 取り敢えずは落ち着いたので、私はさっそくお茶を淹れて飲んでいる。茶菓子はこの町でかっぱらった煎餅だ。

 一口飲んで小さく息を吐く。そして柵に腰かけている女に声をかけた

 

「んで、あんた誰よ」

 

「ふふ、いい船ね」

 

『ッ!!??!!??』

 

 船に誰か知らない女がいた。そいつは真っ黒な帽子を被った妖艶な美女で、怪しげな微笑みを浮かべている

 

「なんであんたがこんな所にいるの!!?? ミス・オールサンデー!!!」

 

 ビビが悲鳴のような大声を上げる。そのミス~ってやつはさっきも聞いたわね。たしかモジャモジャ男とレモン女に指示を出していた奴。アイツの名前がミス…………えっとオードブルだっけ? まぁそんな感じの。と言うことは敵か。

 イガラムを殺したのはこの女かしら? それならなんと言うか……………、そうねムカつくわね

 

「Mr.0、つまり社長のパートナーよ。実際に社長の正体を知っているのはこの女だけ。だから私達はこいつを尾行することで社長の正体を知った………!!」

 

 ビビがそこまで言うと、ミス・オールサンデーは笑みを深くする

 

「正確に言えば、私が尾行させてあげたの……」

 

「何だ、いいやつじゃん」

 

 相変わらず呑気で単純なルフィの言葉を無視してビビは叫んだ

 

「そんなこと知ってたわよ!!そして私達が正体を知ったことを社長に告げたのもあんたでしょ!!!??」

 

「何だ、悪ィ奴だな!!」

 

「ルフィ、もうちょい脳みそを通してから言葉を発しなさいよ」

 

 相変わらずなルフィに構っている余裕なんて無いのだろう。目の色を変えてビビは叫ぶ。

 

「あんたの目的は一体なんなの!!??」

 

「さァね……、あなた達が真剣だったから……つい協力しちゃったのよ……

 本気でB ・Wを敵に回して国を救おうとしてる王女様が……あまりにもバカバカしくてね………!」

 

「ッ…………………ナメんじゃないわよ!!!!」

 

 ビビが吠えるのと同時に私は『染雪』を抜いてミス・オールサンデーに突きつけた。ゾロは刀を抜いて、ウソップはパチンコを構え、ナミはいつも使っている棒を手に取っている。なにもしていないのはルフィとサンジ位のものだ。

 ちなみにサンジは相手が女と言うことに気がついて謎の葛藤をしている

 

「あぁ、愛しのミス・ウェンズデーか妖艶なミス・オールサンデーか………こんな美人二人が敵対するなんて……俺はどうしたら…………ッ!!??」

 

「知るか、邪魔よ」

 

 私が注意をサンジのアホに向けたとき、私は何かに押された様な感覚と共に柵から突き落とされる。この船の二階部分にあたるそこから落とされて、その拍子に『染雪』を落としてしまった

 

「っ、悪魔の……」

 

 空中で針を取り出してミス・オールサンデーに投げようとするが、腕が何かに掴まれたように動かない。そこを見るとなにか肌色の物が一瞬見えた

 

「ぐ、」

 

 私と一緒にウソップも落とされていた。空中で体勢を整え損ねたせいで受け身もとれずに無様に落ちてしまった。

 彼女はルフィの帽子をさっきの謎の力で引き寄せて、自分の手に取る

 

「フフフ、そう焦らないでよ。私は別に何の指令も受けていないわ。あなた達と戦う理由はない。

 あなたが麦わらの船長ね、モンキー・D・ルフィ」

 

「お前、帽子返せ!!! 喧嘩売ってんじゃねェかコノヤローーー!!!」

 

「相変わらず激昂ポイントずれてるわねあんた……」

 

 ミス・オールサンデーはルフィから盗った帽子を自分の帽子の上に被る

 

「不運ね、B ・Wに命を狙われる王女を拾ったあなた達も、こんな少数海賊に護衛される王女も………

 そして何よりの不運はあなた達のログポースが示す進路。その先にある土地の名は‘リトルガーデン’あなた達はおそらく私達が手を下さなくても、アラバスタへもたどり着けず……!そしてクロコダイルの姿を見ることすらなく全滅するわ」

 

「するかアホーーーッ!!! 帽子返せ!!!!コノヤローーー!!!」

 

「コノヤローーがお前はーーーアホーーー!!」

 

「ガキか……」

 

 さて、この自信に溢れた態度、何かあるのかしら?ログを辿ればすぐにつくはずのアラバスタに辿り着くことが出来ないとか、私達が手を下さなくてもとか。それほどまでに過酷な島なのか、それとも何か別の理由が有るのか

 

 彼女はルフィに帽子を返し、ついでにビビに向かって何かを投げつけた。それはさっきビビがイガラムに渡していたエターナルポースと呼ばれる物だった

 ミス・オールサンデーによれば、それはアラバスタ手前の‘何もない島’を指すものらしい。いったい何のつもりかしら?ワナに嵌めるなんて面倒なことをする位なら、兵隊を集めて私達を襲えばいいだけの話なのに、ならばこのエターナルポースは本物なのかしら?

 そんなことを考えている間に、ルフィがビビの持っているエターナルポースを奪い取って砕いてしまった。そしてナミに殴られている

 

「この船の進路をお前が決めるなよ!!!」

 

「ぶれないわねぇ……」

 

「アイツはちくわのおっさんを爆破したからおれはきらいだ!!」

 

 ミス・オールサンデーはその様子を見てルフィに微笑みかける。威勢のいいのは嫌いじゃないと言って彼女は乗り飲むときに使ったのであろう一人乗りっぽい巨大な亀に乗った

 

「あぁ、そうそう。そこの女剣士さん?」

 

 女剣士? この船に乗っている剣士と言えばゾロだけど、女? アイツにはゾロが女に見えているのかしら?それなら間違いなくあの目玉は飾りね。

 他に剣を使っている奴がいたかとキョロキョロと船を見渡すがやはり居ないわよねぇ。もしかしてビビかしら?

 

「…………ふぅ、あなたよ。不思議な服を着た女剣士さん。背中のそれは飾りかしら?」

 

「ん? あぁ私か。何よ?」

 

 そう言えば背中のこれって刀だったわね。なんか便利な棒としか扱ってないから忘れていたわ

 

「ミス・ハッピーバースデーを倒したのはあなたね?」

 

「????」

 

「…………………銀髪のおかっぱ頭の二刀流の剣士よ」

 

「あぁ……、そう言えば」

 

「あの娘から伝言よ。『次は必ず斬る』ですって。ふふ、可愛いでしょ、あの娘」

 

 そう言えば、攻撃が単純過ぎたから、カウンターでなにもさせないままに封殺したんだったっけ?

 

「なら私からも伝言。『二度と会いたくないから来んな』」

 

「あらつれない……。私からはそんなこと言えないわ。可哀想だもの。自分で伝えなさい」

 

 そう言って、ミス・オールサンデーは巨大な亀に乗って行ってしまう。そのまま水平線の向こう側に行ってしまった

 

「………………………それ、自分で伝えたら意味無いじゃない」

 

 私の呟きは、誰の耳に届くのともなく消えていった

 

 




 妖夢のコードネームは案を貰えて、ミス・ハッピーバースデーに変更しました。混乱させてしまい、申し訳ありません
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