空を飛ぶ程度の能力、霊力の使用および操作、封印術の使用および操作、結界術の使用および操作、巫女としての能力、札の制作および使用
が使えません。ただし幻想卿から持ち込んだ針はそれなりの量があります。巫女服の至るところに仕込んでいたって設定で。
あと、わりとガバガバ設定と考察なのであんまり深く追求しないでくれると助かります
それはともかく本編
あの後、ウソップが時間だと言って嘘をつきにお嬢様とやらの所に行ったり、突然現れたウソップの子分をゾロが脅かしたり、ルフィが前言を撤回して船をお嬢様の所に貰いに行ったり、気の良さそうなお嬢様とメガネの性格が悪そうな執事に会ったり、ルフィがどっかに行ったりと色々あった。
今はナミとゾロと、ウソップの子分三人とのどかな牧場でのんびりしているところだ。
「にしても、あんた達が言う海賊と、あのメガネの執事が言う海賊ってのにはずいぶんと差があるわねぇ。海賊じゃなくて、‘冒険家’とかに改名すればいいんじゃないの?」
「まぁ確かにね。ルフィの言っている海賊像は、どちらかと言うと、そう言う風味が強いと感じるわ」
しかし、それに関してはルフィやウソップに直接聞かないと結論は出ないだろう。どちらにしろ、自分の記憶探しもあるし、私はこの船を降りる気は無かった。
「大変だーーーーーっ!!!! う、う、ううう、後ろ向き男だぁーーーーーーーー!!!」
ウソップの子分二人が「あいつすぐにどっかにいっちまうんだよ」「そして大概大騒ぎして現れるんだ」と、たまねぎと呼ばれた少年の事を話していると、本当にその通りになった。友人に行動パターンを完全に読みきられてる。
そんな憐れな少年は、何をそんなに大騒ぎしているのかと聞かれたところ
「変な人が後ろ向きで歩いてくるんだよ!!」
との事だった。大騒ぎするほどの事だろうか? この世界で目覚めてから‘変な人’としか会っていない私としては、珍しい部分は後ろ向きで歩いてくると言う部分しかない。
そして彼のいった通り、その変な人は後ろ向きで歩いてきた。ハート型のサングラスにロン毛にしましま模様の顎髭。見た目の変さはガイモンに匹敵する。私はドン引きで目線を向けた。
「おい、誰だおれを‘変な人’と呼ぶのは! 俺は変じゃねぇ!!」
「変よ、どう見ても」
「いや、ガイモンと比べたらマトモに見えなくも無いわ」
「変じゃねぇ。ちなみに全く興味はねぇし、参考までに聞くが、そのガイモンってやつの変っぷりはどんなもんだ?」
「宝箱にハマってる緑色のアフロをしたオッサン」
「スゲー変だなそいつ!!」
なんか謎な感じでショックを受けてる。やっぱり変な奴だ。
気を取り直したそいつは自分は通りすがりの催眠術師だと名乗り、ちびっこ三人に催眠術をかけて遊んでいた。その催眠術の結果、ちびっこを眠らせることには成功していたが、自分もそれに掛かって寝てしまうと言うお粗末な結果に終わる。私の中でこいつは変なやつからヤベー変なやつに昇格したのだった。
そいつが目を覚まして、「じゃあな」と言いながら去っていく。本当になんだったのだろうかあいつは。
「ってか今更なんだけど、船ってそう簡単に譲ってもらえたりするものなの? 私はいまいち良くわからないんだけど、それってとんでもなく高いものじゃないの? てっきり私は、海賊らしく奪い取るものだと思ってたんだけどそう言うわけでも無いみたいだし」
「前から思ってたけど、アンタって結構過激な発言多いわよね」
「失敬な」
話を聞くに、数千万ベリーは下らないとてもやはり高価な代物だった。ベリーと言う通貨がどれ程の貨幣価値なのか今一良くわからないが、ルフィが大金をもってる様には見えないし、ゾロも以下略。ナミはなんとなく溜め込んでそうだなーと、金の臭いを感じとるが、この一味のために船を買うような物好きには見えない。普通に考えたら強奪位しか手はないように思えるんだけどなぁ……
そう思うが、キャプテンは全くそんな気がないようだし、私もわざわざ人のものを取ろうとは思わない。どうしても必要なら仕方ないかもしれないが、慌てるほど切羽詰まってる訳じゃない。そしてなにより乗ってきた小舟もそれなりに快適だ。そう思うと船なんか要らないんじゃないかなぁなんてかんがえてしまうのであった。
✳
キャプテン・クロ。それはかつて東の海を恐怖のどん底に叩き込んだ海賊の名前だ。
あの性格の悪そうな執事の正体がそのキャプテン・クロで、あの人の良さそうなお嬢様を狙っているらしい。そう言う‘嘘’をウソップはお嬢様に言った。そして村にはいつものように海賊が攻めてくると‘嘘’をついた。つまりそれは彼の、ウソップの覚悟だ。
「俺は嘘つきだからよ。はなっから信じてもらえる訳がなかったんだ。おれが甘かったんた」
その日の夜の海岸。子分を追い払ったウソップは、襲撃の話を一緒に聞いていたルフィ、そしてそれを話してしまった私たちには隠すことは出来ないと、五人で作戦会議をしていた。
「甘かったって言っても事実は事実。海賊は本当に来ちゃうんでしょ?」
「あぁ、間違いなくやってくる。でもみんなはウソだと思ってる! 明日もまたいつも通り平和な一日が来ると思ってる……………!!」
一息
「だから俺は、この海岸で海賊どもを迎え撃ち、この一件をウソにする!! それがウソつきとして!! おれが通すべき筋ってもんだ!!」
私は少し目を開く。面白いウソつきのお調子者だと思っていたが、そんなことはない。いや、ウソつきのお調子者では有るんだろうけども。
こいつは男だ。認めるべき、カッコいい男だ。私はそう感じた。
「俺はこの村が大好きだ…!! みんなを守りたい………!!」
「とんだお人好しだぜ。子分までつき離して一人出陣とは……!!」
ゾロが溜め息をつきながら笑っている。私はみんなの顔を見て、全員が同じ気持ちだと思った。
「よし、おれ達も加勢する」
「言っとくけど、宝は全部私の物よ!」
「そのキャプテン・クロの海賊団にも、私を知ってるか聞かなくちゃいけないしね」
「え………。お前ら、一緒に戦ってくれるのか……?」
ウソップの目には驚愕と同様と希望、そんなのをごちゃごちゃにしたような色が浮かんでいる。まさか加勢してくれるとは、でも巻き込むのは心苦しい、そんなところか?
彼は強がりとまるわかりの台詞を叫ぶ、しかし脚の震えが全く止まらない。堪らず彼は自らの足を何度も殴り付け
「見世物じゃねぇぞ!! 相手はキャプテン・クロの海賊団だ!! 怖ェもんは怖ぇえんだ!! それがどうした!! 同情なら受ける気はねェ!! てめぇら帰れ!!」
なんか見当違いな事を叫んでるウソップに、ゾロが「立派だと思うから手を貸す」と言い、ルフィが「同情なんかで命賭けるか!!」と、言った。そのままウソップは感極まって涙を流す。私はそれを見て、軽く鼻を鳴らした。
海岸から村に入るルートは1つだけ、ならその一つを潰せばいい。簡単な理屈だ。
つまりはその一つを抜かせない戦力、待ち伏せでもトラップでもなんでもいい。1つの海賊団を潰しきる事ができる戦力さえあれば問題ないのだ。
「お前ら何が出来る?」
ウソップの疑問は当然だ会って半日、私達の事はなにも知らないと言っても過言じゃないだろう。本気で芸人の集団と思ってるかもしれない
「斬る」「のびる」「盗む」「刺す」
上からゾロ、ルフィ、ナミ、私の順番だ。袖口に仕込んだ針を弄びながら言った。ってか私は戦えるのだろうか? こと戦闘に関しては、なぜか全くといっていいほど不安を感じないのだが。
「逃げる」
『お前は戦えよ!!』
そんなコントをしていると、夜は更けていった………
✳
「あんの長鼻野郎!! 後で絶対殺す!!」
「あの女、殺す!!!」
夜明け、ウソップが失策に気がついたのは北の海岸から地響きが聞こえてきたからだ。
場所を、間違えるなんて致命傷レベルのミスだろう。舌打ちをしながら走ろうとしたところ、ナミがウソップのチョコザイな罠、すなわち坂に大量の油を巻くと言う罠に引っ掛かって滑り落ちそうになった。そしてナミがゾロをひっぱって事なきを得て、そのナミが気を抜いてウソップに引っ掛かり、体勢を崩したウソップが私にぶつかり、ぶつかった私はひっくり返って油に足をとられた。そしてゾロの真横に滑り落ちてしまった。
ナミは北の海岸の小舟に積んである宝が危ないと、ウソップは村が危ないと大慌て、私達を一瞥するととっとと行ってしまった。マジでふざけんな。
「取り敢えず、この油の坂を突破しないと……。ってゾロ、あんた何を遊んでんのよ」
「遊んでねぇ!!」
油で遊んでる様にしか見えない。ゾロは頑張って登ろうとしているのか、油坂を登ったり落ちたりしている。私が呆れたように見ていると、ゾロは睨み付けてきたので、睨み返す。それを見た彼は刀に手をかけながら言った
「海賊より先にテメェをのしてやろうか? あぁ?」
「結構よ。お互いそんな場合じゃ無いでしょ? 全く、あの長鼻野郎……」
取り敢えず二人して顔を見合わせて、二人して同時に舌打ち。それに軽くイラっとしながら前を見る。油にまみれた坂で、マトモにやっても上れる気がしない。
「ッチ、仕方ねぇレイム、俺の肩に乗れ。そのまま上に押し出すから、飛び越えろ」
「それなら越えれそうだけれども………あんたはどうすんのよ」
「刀を地面に突き刺しながらならなんとか登れんだろ。早くしろ、ルフィの奴がマトモにたどり着つけるとは思えねぇ。そしてあの二人だけで1つの海賊団を足止めできるなんてのも希望的観測が過ぎるだろう」
「いいけど、私は?」
多分戦えるだろうけど、その場になってみないと解らない。そんな意思をこめて聞くと、ゾロはなにも言わずに私を抱えた。
「さぁな? でもテメェ………」
そのままおもっきり振り上げると、私はすごい勢いで投げ飛ばされた。油坂は簡単に越え、坂のてっぺんの辺りまで投げられたので、受け身をとってそのままゾロの方を向く。
「強ぇだろ?」
ゾロは刀を2本抜いた所だった。私は軽く笑みを浮かべて走り出す。たしかウソップが言っていたのは北の海岸だったわね。
なんか知らないけれど、耳を生やした、付けた?強面の男達がいっぱい来る。そいつらは皆、斧や剣やハンマーやなにやらの武器を持って怒声をあげながらが走ってきた。こいつらがウソップの言っていた海賊団だと思い、軽く舌打ちをする。袖口に仕込んだ針を取り出し、片手に3本、両手で6本のそれを取り出しながら流れでそれを投擲。
『封魔針!!』
口からそんな言葉が出る、この針の名前だろうか? 何処と無くしっくりくる。投擲された針は目の前の男たちの足や腕を撃ち抜く。その間、約1秒ちょい。
再び針を両手に構えて、その1秒の間に接近された海賊から振り下ろされた剣撃を片手で受け止めてそいつを蹴り飛ばす。それと同時に私の右隣の敵の集団もぶっ飛んだ。
「何よ、コイツらのこの手応えのなさ」
「知るか! これじゃあ気が晴れねぇ!!」
いつの間にかいたルフィは、一撃で10人以上の敵を坂に叩き返した。その時にルフィの腕が伸びたり縮んだりしたのは気のせいだろうか? 私はそのルフィと軽口を叩きつつ、眼前のウソップの目の前の地面に向かって、針を投げつけた。
「うぉおおおお!!!! あぶねぇ!!! 何すんだレイム!!!」
「うるさい。今の一発で勘弁してあげるから黙っときなさい」
✳
「お、お前ら、こんなに強かったのか………」
「うん。それにレイムも多分強いんだろうとは思ってたけど中々やるなー」
「ってか今なんか伸びなかった? ねぇ今あんた伸びなかった??」
「のびたぞ?」
ほれ? とか言いながら去っていくルフィは自分の頬を引っ張る。常人では考えられないほど伸びるルフィの頬に、私は柔らかそうだなぁなんて感想を抱いたのだった。
「おい野郎ども。まさかあんなガキ二人相手にくたばったゃいねェだろうな?」
『………お………………お…ぅ……!!』
明らかに無理をしてる声色で、ボロボロの海賊達が立ち上がる。遠慮なんかせずに急所に針を叩き込んでやった方が良かっただろうか? 針の残弾を手癖で数えていると、例の変な男がおかしな事をやり始めた。紐のついた丸いわっかを部下たちの前でゆらゆら降りながら声をかける……………催眠術だっけ?
『ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!!!』
「ッ!!??」
敵の叫び声、音で空気が震えるような感触がするほど怒声にナミは驚きの声をあげる。正直私も驚いた、私が倒した敵は関節に針を叩き込んだのに、傷が完全に塞がって立ち上がったのだから。
敵の一人が勢いに任せて崖を殴る。するとその崖が崩れ落ちた。あれをあそこにいる全員が出来るとなると、正直骨が折れそうだ。
ナミとウソップを坂の上に移動させ、私は針を構える、ゾロの奴が来るまでは持久戦だなと針の消費を抑えながら戦う算段を立て軽い作戦会議の為にルフィに声をかけた
「ルフィ、取り敢えずゾロが来るまでは耐えるわよ。やってやれないことはないでしょうけど、これなら……」
そこでルフィの様子がおかしいことに気がついた。ルフィは声も上げず、身動ぎひとつもせずにたっている。もう一度声をかけようとした時。
「うぉおおおおあああああああああーーーーー!!!!」
ルフィから叫び声が聞こえてきた。っておい
「なんであんたまで催眠に掛かってんのよ!!!」
私の叫びを切っ掛けにしてかそうでないか解らないが、彼は目の色を変えて敵に突っ込んでいく。そして
『ゴムゴムのっ!!!!
瞬殺と言う台詞はこの為に有るんだろうなと思うほどに清々しい瞬殺だった。ルフィはガトリングの名の通り、凄まじい連打の拳を敵の集団に叩き付けた。ってかやっぱ伸びてるわね。何よあれ。
伸びた腕が縮む時の反動を利用して再び伸ばす。それを繰り返す事で拳をどんどん加速させていく技だろう。
吹き飛んだ海賊に追い討ちをかけるべく、ルフィは飛び出す。彼は海賊達を追い抜いて、彼らの母船の船首に組み付いた。
そしてそのまま船首をもぎ取って振りかぶり、海賊たちに叩きつけようとする。
「ワン・ツー・ジャンゴで眠くなれっ!! ワーン ツー ジャンゴ!!!」
変な男はルフィに催眠術が効果的だと気がついたのだろう。ルフィは刹那の内に眠りこけてしまった。船首を振りかぶったまま。
その状態で値からが力が抜けたらどうなるか? 海賊達に船首を叩きつけられ、そのままルフィもってヤバ!!!
「ルフィ!!」
あの倒れ方だと、船首に踏み潰されてルフィも死ぬ!! 私はその前に間に合うかと走り出して、海岸に着く。体を船首にと地面にの間に滑り込ませるようにして滑り、ルフィの体を掴みそのまま地面を蹴った
「っはーーー!!! ビックリした」
間一髪。なんとか事なきを得た私とルフィは、潰された海賊達を一瞥して、針を変な男に向ける。
「さぁ………まだやる?」
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私、紅美鈴は困っていた。本来するべき監査の仕事がなにやら勝手に終わっていて、なんやかんやの後処理をひーこら言いながら終わらして、この辺の美味しいもの巡りでもしてから帰るかーと、美味しいと噂の海上レストラン、『バラティエ』にやって来ていた。
そりゃ旨かった。ここ数年で食べたってか、‘この世界’で目が覚めてから食べた料理で一番旨かった。
せめてその感動と感謝を伝えるべく、料理を作ってくれたシェフに挨拶しようとしたところ
「あぁ美しいお嬢さん。今日はなんていい日なんだ、こんな麗しい女性と僕は出会えるなんて最高の日だ!! 君のその美しい緋色の髪に僕の瞳は焼かれてしまいそうだよ!!」
「え、えーっと………あははー、恐縮です。」
「貴女と出会うために僕は生まれてきたと言っても過言ではない……。この出会いに祝福を……っ」
「あー、いやー、そこまで言われると照れますねー。でも本当に美味しかったですよ。いままで食べた料理で一番だったかもしれません」
少なくとも、この世界で目覚めてからは一番だ。海軍のくそ不味いレーションをまたたべなくちゃいけないと思うと憂鬱になる程度には。
私がその言葉を伝えると、金髪のグルグル眉毛のシェフは感極まってクネクネしながら目をハートに変えて
「あぁ、女神よ………、これほど嬉しい言葉をかけられたことがあっただろうか。よし、いいことを考えた。ここのお代は………」
金髪コックがそこまでいいかけた時、後ろから現れた凄い髭のコックスーツの男が、彼の脳天に踵………いや、義足の先を叩き込んだ。
「女を口説くのもホドホドにしろ。早く仕事しやがれ色ガキが」
「何しやがるクソジジイが!!」
その後、二人は喧嘩を始め吹き飛ばされた金髪コックは悪態をついて奥に帰って行った。私は軽く息を吐く、正直あんな風に迫られるのは慣れてないからビックリした。
「騒がしくして悪かったな、『紅髪のメイリン』」
そこで残った凄い髭のお爺さんが声をかけてくる。私の髪の色からついた渾名を呼んだってことは私の事を知っているのだろう。有名になるようなことなんてしてないのになーなんて思いながら返事を返す。
「あ、あはは、驚きました。あんな風に言われたのは初めてでして、嬉しいとかよりも困惑が先に来てしまいまして」
「アイツの話は話半分にでも聞いてくれ。いや、無視しても構いやしねぇ。ただの色ボケのくそガキだからよ」
自分の所のコックをそこまでこき下ろすかー。なんて思いながらひきつった笑いを浮かべる。ってかそれしか出来ない。
そう言えば大尉のフルボディさんがこの店の予約をしたって話を聞いたっけ? それまでに会ったらとっても美味しかったですよーって言っておこう。私はそう思ったのだった。
ちなみにゾロは迷ってます。むしろ原作で迷わなかった方がおかしい