ドラゴンボールad astra   作:マジカル☆さくやちゃんスター

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第三十八話 超サイヤ伝説

(クリリン君の気が……消えた)

 

 洞窟の中で寝そべりながら、リゼットは眼を伏せる。

 遠視で見ていた戦いは、途中までは運命の路線変更を期待させるものであった。

 パワーアップしたピッコロと悟空のコンビネーションによりフリーザとも渡り合い、魔貫光殺砲で大きな傷も負わせた。

 それはリゼットをして超サイヤ人抜きでの勝利を予感させるものであった。

 だが結果だけを見ればピッコロは倒れ、クリリンが爆殺された。

 運命を変えるには後一手が足らなかった……という事だろうか。

 とはいえ、そう悪い結果ではない。

 少なくともこれで危惧していた超サイヤ人への覚醒は成ったわけだし、クリリンはナメック星のドラゴンボールで復活出来る。

 後は悟空がフリーザを倒すだけであり、何も問題は――。

 

(……ああ、いくつかありましたね)

 

 そういえば肝心のドラゴンボールが揃っていない。

 原作だとナメック星の崩壊後に地球に転移してきたが、誰かが所持している状態でも転移するのかは正直不明だ。

 宇宙船は一応持たせているが、万全を期すならばリゼットが仲間達を地球に帰した方がいいし、フリーザの惑星破壊も出来れば止めるべきだろう。

 どうやら、まだやるべき事はあるようだ。

 幸いにして少しは回復してきた。まだ身動き一つ取れないが、ゲートくらいは開けるし超能力も使える。

 ならば充分。それは全回復と同義だ。

 リゼットはまず亜空間を開いて中に入っていた仙豆を一つ、超能力で運んで自分の口に入れる。

 すると断裂していた筋肉や破裂していた血管などが瞬時に回復し、気も最大まで戻った。

 全く、改めてチート染みた豆だと思う。

 続いて亜空間からクウラ戦の前に脱ぎ捨てたケープを出して装着。靴と長手袋はあえて戻さなかった。

 クウラがいないとはいえ、あまり重りを増やすのは得策ではない。

 

「……よし」

 

 これで完全復活。サイヤ人のように瀕死から立ち直っても何の特典もないが、気分的に少し強くなったような気がする。勿論気のせいだが。

 ドラゴンレーダーを出してボールの所在地を確認すると、嬉しい事に五つのボールが全て同じ場所に集まっていた。

 まずはこのボールを全て回収してしまうとしよう。

 感じる気も大した事はないし……というかこの気、ザーボンだ。

 何でザーボンがまだ生きてるんだろう? とリゼットは首をかしげる。

 

「まあ、いいですか」

 

 どの道ザーボン程度なら誰も居ないのと同じ事だ。

 亜空間を開くとその中に手を入れ、レーダーの位置に記された場所に出口を創る。

 そうして手を伸ばすと――あった。確かにドラゴンボールがある。

 超能力でボール五つを回収して亜空間の中へと収納し、リゼットは手を引っ込めた。

 恐らくザーボンからしてみれば、いきなり空間から手が生えてボールを奪ったようにしか見えないだろう。

 次にリゼットは背中から白翼を展開すると、バーストリミットをとりあえず20倍まで引き上げた。

 フリーザがいきなり惑星を破壊する危険がある以上、咄嗟に対応出来るだけの反応速度が必要だ。

 それを考えると最低限20倍――戦闘力1億2000万以上は保っておきたかったのだ。

 最後に地面に敷かれていた黒コートを回収し、亜空間へと入れる。

 正直見覚えのないコートだが、それでも顔も知らぬ恩人の物だ。

 再会した時に返せるように持っておきたい。

 

(さあ、行きますか)

 

 フワリ、と飛翔。

 そして次の瞬間には姿が消え、白い光となってナメック星の空を翔けた。

 彼女が通過した後に海が二つに割れ、距離にして6万kmは離れていた悟空達との距離が瞬く間に縮まっていく。

 時間にして1分もなかっただろう。リゼットは視界に悟空とフリーザの姿を収め、二人の前で停止した。

 勿論間に割って入ったわけではない。丁度二人と合わせて三角形になるように、一定の距離を保った位置に止まったのだ。

 悟空とフリーザは互いに驚いた様子でリゼットを見たが、悟空は僅かにほっとしたような様子を見せる。

 

「神様か。その様子だとそっちは終わったみてえだな」

「ええ。悟空君もどうやら“成れた”ようですね」

「……超サイヤ人の事を知っていたのか」

「噂程度には。見るのは初めてですけど」

 

 正直なところリゼットは感動していた。

 何せ超サイヤ人である。今でこそ様々なフィクションで似たような模造品が増えたものの、少年漫画における金色変身の元祖である。

 一方でリゼットの登場に焦燥したのはフリーザだ。

 彼女がクウラとやり合っていた事は知っている。

 だがまさか、クウラではなくこいつが戻ってくるとは思わなかった。

 ここにいるという事はクウラを始末したという事。即ち、超サイヤ人に匹敵する力を持っているという事だ。

 

「さて……覚悟はいいですか? 2対1ですが躊躇はしません」

 

 リゼットの気が上昇し、純白の気に包まれる。

 2対1だが可哀想だとか卑怯だとか、そんな気持ちは微塵も沸かない。

 リゼットは武を極めた武神としての一面を持つ。だが武道家ではない。武術家なのだ。

 正々堂々に拘る気などないし、いい勝負をしたいなどとも思わない。

 勝てる時に勝つ。それが彼女の中での最優先だ。

 だが、彼女がそうでももう一人はそうではなかった。

 

「待ってくれ神様。こいつは俺にやらせてくれ」

「……正直、言うと思っていました。ですが悟空君、これはスポーツではありません。

半端に傷付けて、それで生かしてしまっては地球だって危ないんです」

「あいつはクリリンを殺した! 一番の親友だった……本当にいい奴だったのに……!

バラバラにしやがって! クリリンはもう、二度と生き返れないんだ!

絶対にこいつだけは許せねえ!

俺がクリリンの仇を討つんだ!!」

 

 普段は滅多に見せない悟空の本気の怒りに思わずリゼットは肩を震わせた。

 あの悟空がここまで怒りを露にするなど、そうない事だ。

 普段は大らかだからこそ、今が本気で怒っているのだと分かる。

 しばしの睨み合い――やがて退いたのはやはりというかリゼットだった。

 

「……余計な情けはかけない事。止めを刺せる時に必ず刺す事……いいですね?」

「ああ。すまねえな、神様」

 

 悟空に任せる事の弊害はいくつもある。

 まずナメック星が崩壊するという事。

 きっと止めを刺せずに、後でフリーザが地球に来てしまうだろうという事。

 そして……悟空が必ず生きて戻るとは限らない事。

 何せ原作でもギリギリだったのだ。何か一つボタンをかけ間違えれば死んでしまう可能性は充分にある。

 そして悪い事に、ボタンなどいくつもかけ間違えているのが現状なのだ。

 むしろボタンを全部引き千切ってチャックに改造してるようなものである。もう何がどうなるか分からない。

 

「私は一足先に皆を連れて地球に帰還します。

悟空君……必ず、生きて帰って下さい」

「ああ、勿論だ」

 

 それでも、この場は悟空に任せる事に決めた。

 正直不安はあるが、それでもリゼットは振り返らなかった。

 戦いは遠視で観戦し、いざとなれば自分が割って入る。だがそれまでは、彼にやらせてあげたいとも思ったのだ。

 故にリゼットは悟飯達の所へと飛び、全員いるかどうかを確認してからゲートを開いた。

 

「え? か、神様? 何をするつもりなの?」

「悟空君はフリーザとの一騎討ちを望んでいます。私達は先に地球へと戻りますよ」

 

 悟飯、ピッコロ、天津飯、ヤムチャ、餃子、ナッパ、人参化、ターレス、ついでにベジータ。

 クリリンがここにいないのが辛いが、とりあえず生存者は全員揃っている。

 それにしてもベジータがまだ生きている事に地味にリゼットは驚いていた。

 あれだけの戦力差でサンドバッグにされてよく死ななかったものだ。

 フリーザが加減して遊んでいた事を踏まえても凄まじい頑丈さである。流石サイヤ人の王子。

 もしリゼットが同じ目に遭ったのなら間違いなく死んでいた。

 

「ま、待って下さい! 悟空を置き去りにするつもりですか!?

神様と悟空が二人がかりで挑めばフリーザにだって楽に勝てるでしょう!?」

「それが悟空君の望んだ事なのです。今あそこに割り込めば、それこそ私が悟空君に撃たれてしまいますよ」

 

 ヤムチャの反発にリゼットはあくまで冷静に返す。

 勿論、これは嘘……とまでは言わないが、限りなく可能性の低い憶測だ。

 いくら怒りに我を忘れていても、悟空が仲間を攻撃するなど有るはずがない。

 何せフリーザにすら慈悲をかけるくらいに優しすぎる男なのだ。

 それが彼のいい所であり、戦士としての欠点でもあった。

 

「行きましょう。……大丈夫です、本当に危なくなったら撃たれてでも私が割り込みますから」

「し、信じますよ」

 

 とりあえず、こうとでも言わなければヤムチャ達は納得しないだろう。

 リゼットは全員にゲートを通るように指示し、最後に自分が通る。

 後は信じるだけだ。孫悟空の勝利を。

 

「信じますよ、ですか。それは私の言葉なんですけどね。

……本当に、信じていますよ悟空君。貴方の勝利を」

 

 最後にそう呟き、ゲートを閉じた。

 

 

 天界の神殿に無事全員が脱出し、負傷しているピッコロやナッパ、ターレスとベジータはデンデが治療した。

 サイヤ人組は大怪我からの復帰だが、戦闘力に変化がない。

 やはり瀕死パワーアップにも限界というものがあるのだろう。

 道理でフリーザ編が終わった後に誰も瀕死パワーアップをやらなくなったわけだ、とリゼットは一人納得した。

 セルは平然ととんでもないパワーアップをしていた気がするが、まあアレはサイヤ人じゃない。

 多分サイヤ人のいい所だけを都合よく得ているのだろう。

 ナメック星人達も皆それなりに寛げているようで、最長老の近くでは先代様が同胞達と話を交わしていた。

 どうやら同胞の気配を感じて天界を訪れていたらしい。

 ナメック星人達と話す先代様は、どこか嬉しそうだ。

 

「神様お帰りなさい。無事でよかった」

「ええ、心配をかけましたね、ポポ。ところで……」

 

 リゼットはポポを労うと、神殿を怪訝な眼で見た。

 神殿の一部が、何故か崩壊していた。

 壊されているのは、『時の部屋』があるエリアだ。

 そこに気弾でも撃ち込んだかのように、無残に壊されてしまっている。

 

「何か、あったようですね」

「……はい。神様がいない時に、悟空に似た男、来た」

「悟空君に?」

 

 リゼットは思わずターレスを疑うように見てしまった。

 それに対し、ターレスは自分ではない事をアピールするように肩をすくめる。

 分かっている……彼ではない。ずっとナメック星にいた事はリゼット自身が知っているのだ。

 

「男、言った。『この部屋はあってはならない』と……。

そして部屋を壊した。ポポ、止められなかった……ごめんなさい、神様」

「壊されたのは時の部屋だけなのですね?」

「はい」

「ならば構いません。惜しくないわけではありませんが、それよりもポポ達が怪我しなかったことが一番大事です」

「神様……」

 

 感動したように目を潤ませるポポに微笑み、それからリゼットは考える。

 部屋を壊した悟空似の男……心当たりがあるとすれば、かつてトワ達に攻撃を仕掛けていたあの仮面の男だろうか。

 あれは明らかにトワやミラと敵対していたように思う。

 だが……何者なのだ? ターレスではない。悟空でもない。

 他に思い付く悟空そっくりの男といえば彼の父であるバーダックだが……まさか、そんなはずはあるまい。

 バーダックは既に故人であるし、万一生き延びていたとしてもわざわざ時の部屋を壊す理由などない。

 『エピソード・オブ・バーダック』と同じ出来事がもしこの世界でも起こっていたならば……いや、それでも無理か。その出来事があったとしてもバーダックが飛ばされたのは太古の世界だ。とても現在まで生き延びてはいられない。

 サイヤ人は若い時期が長いだけであって、寿命そのものは地球人と大差ないのだ。

 

「ポポ、時の部屋を直す事は出来ますか?」

「出来ない……時の部屋は元々、ここにあった時空の歪みを利用して創られた。

けれど時空の歪み、消えた。もう過去に精神、飛ばせない。

過去の映像を観るくらいなら、残滓を使って何とか出来るかもしれない」

「時空の歪み……ですか」

「宇宙には時々そういうのが出来る。時代の違う人間がそれに巻き込まれて未来や過去に行く事、ある。そういうの沢山あると困る。だから界王様よりももっと偉い、時の神様が消していると、ポポ聞いた事がある」

「なるほど……時の部屋はつまり、その時の神様の目に触れてしまったと」

 

 界王よりも上にいる時の神様……残念ながらリゼットの知らない神様だ。

 一応地球の神様であるリゼットは前知識として界王神の存在までは知らされている。

 しかし時の神様など聞いた事がないし、原作知識にもいない。

 ……まさかアラレちゃんに登場した亀仙人みたいな神様じゃなかろうな、と思ってしまった。

 

「仕方ありません。Mr.ポポ、出来る範囲でいいので時の部屋の修復をお願いします。

過去に精神を飛ばせずとも、情報庫として使えるならば意味はあります」

「わかりました、神様」

 

 リゼットの指示に答えてポポが壊れた部屋へ向かい、その助手として数体の戦乙女が同行した。

 その背を見送ってからリゼットは最長老の前へと歩いて行く。

 時の部屋は壊れてしまったが、それより考えるべきは過去ではなく今だ。

 フリーザとの最終決戦は悟空に任せた。

 だが、だからといってこちら側で何も出来ないわけではない。

 その為にも、まずは最長老の許可を得る必要があった。

 

「最長老さん、少しよろしいでしょうか?」

「ええ、構いませんよ。何でしょう?」

「お聞きしたいのですが、ナメック星のドラゴンボールは死者の蘇生に関して何か制限はあるのでしょうか? 例えば自然死以外にも蘇生出来ない死に方があるとか、蘇生回数とか」

「なるほど、それを聞いてくるという事は地球のドラゴンボールには蘇生回数の制限があるのですね。

そして貴女達のお仲間のうちの二人が見えない事から、どちらか……あるいは両方共が死んでしまい、更に地球のドラゴンボールでは蘇生出来ないと……ご安心下さい。ナメック星のドラゴンボールなら自然死でなければ何度でも蘇る事が出来ます」

 

 勿論、今の質問内容とそれに対する返答はリゼットにとっては既知のものだ。

 だがこの質問を入れなければ、何故か地球とナメック星のドラゴンボールの違いを最初から知っているという矛盾が生じてしまう。

 故にこその、遠まわしな質問であった。

 

「それを聞いて安心しました。……ああ、そうだ、もう一つお願いを。

貴方達のドラゴンボールを使わせて頂きたいのですが、許可を頂けないでしょうか」

「勿論構いません。貴女達はナメックの恩人だ。

しかしナメック星のドラゴンボールはナメック語でしか使えません。デンデをお貸ししますので、彼に願いを代弁してもらうといいでしょう」

 

 これで最長老の許可は得た。

 とはいえ、あまりモタモタしていると彼の寿命が尽きてドラゴンボールが消えてしまうだろう。

 リゼットは指を振ると亜空間からナメック星のドラゴンボールを出し、地面に並べる。

 それを見て悟飯達も驚いたようにリゼットを見た。

 一体何時の間に揃えてたんだこの神様、とでも言いたげだ。

 リゼットはデンデを手招きすると、彼に事情を説明する。

 

「わ、わかりました。すぐに龍を呼びます」

「ええ、お願いします。……それとベジータ、願いに割り込もうとしても無駄ですからね?」

「ちっ」

 

 デンデを守るように立ち、ベジータを軽く威圧した。

 彼とて実力差が分からない男ではない。

 こうしてリゼットが近くにいる限り、願いの横取りやデンデを脅しての強引な不老不死化などは出来ないだろう。

 これでクリリンは蘇生出来る。

 後は、悟空の勝利を待つのみだ。

 

「……ああ、そうだ。申し訳ないのですが質問を追加してもよろしいでしょうか?」

「どうぞどうぞ。私の寿命が尽きるまででしたら、いくらでも」

「ええ、それでは。……かつてナメック星を異常気象が襲った時、宇宙船に乗ってこの地球の前の神……先代様は地球へとやって来ました。

そしてスラッグという者もまた同じ理由でスラッグ星へと飛び、そこで悪に染まっています。

だからというわけではないのですが、他にも同じ理由で宇宙船に乗って避難したナメック星人はいるのでしょうか?」

 

 リゼットが聞いておきたかったのは、今ここにいる以外にナメック星人がいるかどうかだ。

 これは些細な事なようで、世界すら左右し得る重要な質問である。

 何せナメック星人はドラゴンボールを創れる。という事はもしも悪のナメック星人が他にいて、ドラゴンボールを創って悪用を繰り返せば邪悪龍が誕生する可能性もあるのだ。

 そして、もしそうなれば宇宙の危機だ。地球も無関係ではいられない。

 その問いに対し最長老は笑い、安心させるように語る。

 

「ええ。勿論他にもいました。

しかしご安心下さい。皆、心優しい龍族の者達です。

悪に染まる事はありませんし、もしそうなっても貴女の脅威とはならないでしょう」

「しかし、ドラゴンボールが……」

「その心配も要りません。ドラゴンボールは正しき心を持つ者のみが創り出せる奇跡の玉。悪しき心では生み出せません。

事実、貴女の星にいたという大魔王を名乗っていた者も龍族でありながらドラゴンボールを創る事は出来なかったはずです」

 

 リゼットが懸念した悪しきナメック星人によるドラゴンボールの乱用はない、と最長老が断言した。

 ナメック星人の事ならば彼以上に詳しい人物はいない。

 その人物からの太鼓判を貰い、リゼットは自分の心配が杞憂であった事を悟り、胸を撫で下ろした。

 

「しかし……ナメック星は残念な事になってしまいましたな」

 

 先代が沈んだ声で、まだ見ぬ故郷を想って溜息を吐いた。

 まだナメック星は残っているが、超サイヤ人と宇宙の帝王の戦場にされてしまっては無事では済まないだろう。

 しかし最長老は朗らかに笑い、優しく言う。

 

「なあに。皆が生きていればどこであってもやり直せます。

貴方の後任のおかげで、私の子も多く救われました。

きっとナメック星も、分かってくれる事でしょう」

 

 最長老は既に、ナメック星の末路を予期しているように見えた。

 だがそれでも、皆が生きていればやり直せる。

 我が子達はきっと、新天地を見付けてやっていけるだろう……そう信じているのだ。

 それを聞いて先代は、静かに笑った。




ナメック星「やめろー! シニタクナーイ!
シニタクナーイ!
シニタクナーイ!!」

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