これは私…マグス・テリスが異世界に召喚される少し前の話である。
私はこの世界…魔法の世界で平和に暮らしていた。
魔術師として名を馳せ各地の事件や異変を解決して来たのだ…
あの日も私は何時ものように異変を解決しようとある場所に向かっていた。
「ここか…人が消える草原というのは…」
ある村の近くにある通称「神隠しの草原」と呼ばれる場所である
「しかし、見たところ何処にもある草原だな…」
「神隠しの謎を解き明かし出きれば神隠しにあった人々を連れ戻すのが今回の任務ですマスター」
私の連れであり相棒であるホムンクルスのルナが言う
「今回は面倒な事にならないと良いんだが…」
「ルナもそう思います」
詳しくは割愛するが前回の異変調査では散々な目にあったのだ。
「さて、何処から調べればいいと思う?」
「ルナはまず上から見て調べようと思います」
「そうだな…よし、では浮遊の魔法を使おう!」
深呼吸をし魔術を唱える。
「
私とルナの体だ少し地面から浮きそのまま上へ上って行く。
草原を見渡すには十分な高度に達した為、上昇を止める。
しばらく二人で草原を見渡していると
「マスター、彼処が怪しいと思います」
ルナな指を指した先にはミステリーサークルのようなものがあった。
「確かに怪しいな、向かうとしよう」
少しずつ高度を下げながらミステリーサークルの元へと向かう。
十分近づいた所で浮遊の魔法を解き地面に降りる。
「これは当たりかも知れないな」
この辺りだけ魔力が濃いのだ。
「調べて見ましょうマスター」
「ああ、しかしなんだろうなこれは…」
「ルナはこれが何かの魔術の印だと考えます」
「だろうな…」
ルーン魔法という奴だろうか自分も含めこの世界の人間には扱えず太古に失われたという…
「ルーン魔法か?だとしたら魔術書には載っていない」
「ルーンではありませんマスター、ルーンならばこれほど大きく書かく意味がありません」
「ならこれは何だというのだ…」
「わかりません、もしかしたらマスターやルナが知らない魔術という可能性も」
だとしたら大発見という事だ、歴史の教科書に自分が載るかも知れない。
「だとしたら尚更調査せねば…って何だ」
「マスター…光っています」
突然ミステリーサークルが光だしたのだ。
「ルナ、何かしたか?」
「いえ、ルナは何も」
では何が原因で光っているのだろうか…
「離れたほうが良いような気がしてきたな…」
今思えばこの時早く離れて居ればあんな事には巻き込まれなかったのかも知れない。
「マスター、光の柱が出ています…」
「光の柱?」
確かに光の柱が出現している、そしてそれが少しずつ大きくなり隣の柱とくっつき…。
「ああ…不味い気がするぞ早く出るぞ」
「マスター、お言葉ですが出れません」
「は?出られないって…」
「はい、出られません魔術も弾かれます」
「これはまた…面倒な事に」
「マスター…光が満ちています」
「確かに綺麗だなって…それどころじゃない!」
どんどん光が満ちていき周りの景色が見えなくなっていく。
「不味い、最高に不味いぞこれは!!」
「ルナもそう思います」
「ああクソっ!」
完全に光が満ちほぼ何も見えなくなっていく。
「マスター…わかりました」
「ルナ!何がわかったんだ!!」
「これは転送魔法です…」
「転送?一体何処に」
「わかりません、ですがここままでは何処かに転送されてしまいます」
何処に転送されるのだろう…もし座標が悪かったら火山に落ちたり雪山に落とされたりするのだろうか。
「ルナ、何処に転送されてもお前の事は忘れない…」
「マスター、それは死亡フラグです縁起の悪い事を言わないで下さい」
「まあ、転送されるなら一緒の所がいいな」
「ルナもそう思います」
光が全てを包み感覚が少しずつ無くなっていく、確かにルナの言った通りこれは転送魔法の一種だろう。
「マスター…そろそろです」
「覚悟は出来た…何処へだろうと連れて行けこの野郎…」
その言葉を言った後私の意識は消えた。