ガールズバンドによるツールドフランスへの挑戦in2011 作:Schumi
では、本編スタート!
7月8日 フランス ル・マンにて
フランスの中ではモータースポーツが最も有名な地であるル・マンからこの日のレースはスタートする。スタート地点には、いつものように選手が集まっていたが、ツールが始まって1週間たったこともあって選手によって状態は変わっていた。
リサ「明日からは山岳ステージが入ってくるね友希那。いよいよ私たちの本格的なレースが始まるね」
友希那「そうね。明日からは本当に気が抜けない日になりそうだわ」
日菜「今日もるるるんとくるようなレースがしたいなー!」
こころ「今日は日菜が頑張る日ね!」
紗夜「日菜は元気でいいわね…」
シャフマン「おいキーナン。怪我の具合はどうなんだ?」
キーナン「どうもこうもないよ。最悪だ」
ステイルマン「俺も怪我してから調子がイマイチだぜ」
テイルステラ「ここが正念場だぞ」
ルヴァンズ「明日の山岳はそない本気出さんでもええようやな」
ウィリアムズ「そう言ってたら足下すくわれちまうぜ」
ランドール「それは間違いないですよ。今日も油断しないでいきましょう」
ルヴァンズ「せやな。ここでやっちまったら元も子もあらへんからな」
ウィリアムズ「お互い頑張ろうぜ」
ランドール「もちろん」
カンチェレーラ「あれ?湊さんは?」
友希那「待たせたわね。少しチームと話をしていたわ」
蘭「湊さんにしては遅かったのはそういうことだったんですか」
ジルヴェール「まあ、お互い気を付けていこうや。俺とファビラスはスプリントに参加するかもしれんしな」
カンチェレーラ「俺はあの兄弟の保護があるからな。今日は無理だな」
友希那「寧ろあなたは、ポイント賞トップなんだから戦うのは当たり前でしょ?」
ジルヴェール「うぐっ…!?せ、正論が飛んで来たぜ…」
各々の思惑が交錯する中、ツール第1週最後の平坦ステージのパレード走行が始まっていく。
チームバスside
あこ「今日は何も天気の変化がないなー」
燐子「あこちゃん…何もないことが…1番だよ…」
ほたる「私は何かしらスリルがある方が好きだけどね」
メイ「風も全くありません。これはスプリントの展開の可能性が高いです」
麻弥「今日こそ日菜さんの勝利が見たいっす!」
パレード走行が終わり、コースディレクターが合図の旗を振って今日もレースがスタートした。
スタートして早くもい4人の選手が飛び出していつものように逃げ集団が形成された。30㎞をメイン集団が過ぎた時点で差は3分ほどに拡大していた。
メイン集団side
ニキ「おいアルベルト。今日はリサの所に行かないのか?」
フォールド「確かに今日は一度も会いに言ってないですね」
ランドール「昨日の夜あったからまたどっかであると思うし、もしかしたらリサから来るかもしれないからな」
ニキ「受け身じゃダメだろよ。もっと積極的に行けよー」
ランドール「あんまり茶化さないでくれ…」
リサ「やっほーアルベルト。遊びに来たよー」
ニキ「あなたがリサさんですか。私の名前はニキ・セリアノス。以後お見知り置きを…というわけで2人でゆっくりしてください」
フォールド「では、ランドールさん。頑張って」
リサ「…行っちゃったね」
ランドール「気を使わせちゃったか…」
リサ「ま、しばらく2人でいよっか♪」
ランドール「そ、そうだな…。なあ、あの昨日言ったこと考えてくれたか?」
リサ「えーっと…その答えはまた今度だね」
ランドール「お、おう。わかった」
友希那「リサはきちんと彼と話せたかしら…」
紗夜「今井さんなら問題はないと思いますけど…」
有咲「あれ?モカはどこいった?」
香澄「モカちゃんならマッサさんとおしゃべりしにいったよー」
有咲「あいつもかよ…まあいっか」
日菜「今日は頑張るぞー!」
こころ「ええ!頑張りましょう!」
紗夜「相変わらず元気がありますね…」
ルヴァンズ「明日から山岳やと思たら、今日はメッチャ休まないといかへんわ」
バウアー「遅れない程度で頼むぜ」
ウィリアムズ「気ー抜いてたらやられちまうぜ?」
ルヴァンズ「お主の誘いには乗らへんで。毎度騙されるのは嫌やで」
ウィリアムズ「テメーが勝手に騙されてんだろうが」
モロー「それは一理あるな」
ルヴァンズ「んなことあるかいな!」
ハハハハハ
この日は炎天下の中でのレースだったため、水分補給は非常に重要な日となっていた。
チームカーでは…
ランス「あー、車の中はチョー楽だぜー」
彩芽「選手として走っていたら、冷房なんてないですからね」
彩「今日の気温は40度を超えてますしね…」
沙綾「香澄達は大丈夫かな…」
その彼女達はというと…
友希那「あ、暑いわね…」
リサ「友希那ー。大丈夫ー?」
友希那「ええ、大丈夫よ。少し暑さに驚いただけだわ」
紗夜「前も言いましたが、無理はしないでください」
友希那「分かっているわ」
有咲「香澄はそういうことなくて助かるんだが…」
香澄「有咲〜顔が暗いよー!」
有咲「寧ろ香澄は元気すぎるんだよ!」
暑さの中レースが続いて行く。レースの半分を過ぎた時点で逃げ集団とは7分半の差がついていた。
補給地点では…
巴「お、蘭達が来たぞ!」
イヴ「皆さん!ファイトです!」
つぐみ「蘭ちゃん!受け取って!!」
蘭「ありがと、つぐみ!」
モカ「つぐありがと〜」
ひまり「みんなゴーゴー!!」
たえ「香澄ー!有咲ー!」
香澄「ありがとーおたえー!」
有咲「サ、サンキュー」
りみ「皆さん受け取ってください!」
日菜「ありがとねー!」
リサ「サンキュー!」
補給地点を過ぎ、コースの130㎞地点を過ぎた時…
クイックside
キーナン「すまん、もう無理だ…」
テイルステラ「無理すんな。これが全てじゃねーんだから」
ステイルマン「俺達がお前の分まで戦うぜ」
キーナン「分かった。お前達も無理するなよ…」
ガガー
ランス「今クイック・ウォーリアのキーナンがリタイアした。お前らも落車には気を付けろよ」
リサ「了解☆」
日菜「はーい」
ブツッ
チームカーside
彩「キーナンさんがここでリタイアしちゃいましたね…」
ランス「あれだけの落車に巻き込まれたんじゃ仕方ねーさ。奴は運が無かったんだとしか言えねーよ」
彩芽「監督の言う通りです。これは誰にでも起きますから、気を付けないといけません」
ライプ「キーナンはリタイアか。クイック組は他にも落車の怪我に悩ませてる奴がいるからな…」
千聖「レースの始めに怪我をしたリサちゃんも心配だわ」
美咲「確かに無事だといいんですけどね…」
杏梨「そう言ってる間にもまた落車が起きたみたいよ」
ライプ「なに!?おいみんな!無事なら応答しろ!」
ガガー
紗夜「こちらは全く問題ありません」
蘭「こっちも大丈夫」
香澄「問題ないよー!」
150㎞地点で落車が発生。これにレディオブラックのクラフティアとマルコヴィッチ(71番の方)とアクトベのティルマンらエース級が巻き込まれてしまった。
170㎞地点をメイン集団が過ぎた時点で、逃げ集団との差が2分に縮まっていた。
メイン集団side
アイゼン「そろそろスピード上げてくぞ!」
ショーマー「よっしゃー!いったるぜ!」
ジルヴェール「急にペースを上げやがったな!厄介なことしてくれるぜ!」
フースフォルト「なるべく前につけないと…」
ここで、ハイスピード・スペシャルが急激にペースを上げる。その後方では…
有咲「あ、危なかった…。また命拾いした…」
香澄「有咲!早く追いかけないとまずいよ!」
有咲「そ、そうだな!」
友希那やリサ達は難を逃れたが、香澄と有咲はまたしてもメイン集団から遅れをとることになってしまった。
落車組side
グラフ「イタター、まじかよ」
トーラス「ウィリアムズさん!大丈夫ですか!?」
ウィリアムズ「いや、これは鎖骨やられてるぜ。もう無理だ。早くお前達はレースに戻れ」
クラフソン「ですが…」
ウィリアムズ「早く戻れって言ってんだよ!リタイアする奴心配してどうすんだ!!」
グラフ「おい!いくぞトーラス!クラフソン!」
トーラス「くっ…!」
クラフソン「すいません!」
ウィリアムズ「…」
プップー
ライプ「リタイアすんのか?」
ウィリアムズ「この怪我じゃ無理だぜ」
ホーナー「お、リーヴァイじゃんか!」
ライプ「おいおいホーナー。お前もかよ。どんだけ俺のいたチームは呪われてんだよ。俺は引退してよかったぜ」
ホーナー「確かにな!はっはっは!!あ、戻んないと。じゃあな」
ライプ「あいつは相変わらず変わんないな。落車したって言うのに呑気だぜ」
千聖「落車したのにいつものように振る舞えるのは素晴らしいですね」
美咲「レース中にはどっちがいいんだろうか…」
杏梨「少しくらい冷静じゃないとレースは勝てないわよ」
この落車でチームフライのエースであるウィリアムズとFTVのポールスターがリタイア。総合優勝候補の1人がツールを去っていった。
残り10㎞地点
先頭を引っ張るのはハイスピード・スペシャルのペトロフ。逃げ集団とは1分を切っていた。
カンチェレーラ「このスピードはスプリント対決になるな」
ジルヴェール「ぜぇぜぇ…速すぎるぜ…」
テイルステラ「キーナンがいなくなった以上、俺達がやるしかねーぞ」
ステイルマン「おれがリードアウトしてやるから思いっきりやってこいよ」
友希那「すごいペースで走るわね…」
リサ「うーこのペースについてくのは無理だ…。今日は離脱させてもらうよ〜」
チームバスside
ほたる「このペースは凄く速いわね…」
あこ「スガガガーンって速さです!」
メイ「このペースでアルディッシュは、ほとんどのレースを勝っています。このチームのペースを乱さない限り今日のステージを勝つのは苦しいです」
残り5㎞
逃げ集団はここで吸収。
メイン集団から1分離れたところに香澄、有咲、トーラスらの集団が位置。ホーナーは単独でその後ろを追いかけている。
メイン集団side
ライヘン「まだまだいくぞー!」
ジルヴェール「ぜぇぜぇ…もう限界だ…」
フースフォルト「このペースじゃカヴァーを前に出せない…」
グレイラル「ウッホホ(これはしんどい)」
チームカーでは…
ランス「やっぱりハイスピードはとんでもねーペースを刻みやがるな」
沙綾「それほどすごいメンバーなんですか?」
彩芽「すごいどころじゃないわよ。先頭を牽いているライヘンバッハや2番目のペトロフは、若いけれどアシストとしてエースを数々の勝利に導いてきた人達よ。3番目のヴァンアールスは期待の新人。4番目のマルティーニは「機関車」と呼ばれるほどの独走力と牽引力があるわ。そしてベイル、ゴーマ、アイゼンバウアー、ショーマーの最強のアシスト布陣にスプリンターのアルディッシュ。このメンバーで今まで数々のビッグレースを勝ってきたわ」
彩「それは…すごい…」
残り3㎞
ライヘン「よし、頼んだ…」
ペトロフ「いっくぜー!!」
ジルヴェール「ぜぇぜぇ…ハァハァ…もうやめてくれ…」
その後ペトロフ、ヴァンアールス、マルティーニが先頭を牽き続けて残り1㎞に突入。
紗夜「ハイスピード・スペシャルの伝説を聞いたことがありますか?」
友希那「…な、なんでこんな時にそんなことを?」
日菜「知ってるよー。きちんとメンバーが揃った時にスプリントで負けたことが全くないっていう伝説」
紗夜「そして彼らはこう呼ばれているんです」
ベイル「ゴーマ!頼むぞ!」
ゴーマ「おうよ!俺達は『弾丸列車』だからな!負けることは許されねー!」
友希那「弾丸列車?」
紗夜「彼らは『弾丸列車』と呼ばれているんです。その理由は今日明らかになります」
残り500m
先頭はアイゼンバウアー。後ろにショーマーとアルディッシュがつけている。他の選手は全く前に来ることができない。カヴァーは5番目。グレイラルは10番目につける!
そして残り300mでショーマーが先頭となってアルディッシュの発射準備が整った。
グレイラル「ウホホホー!!(ここでいくしかない!!)」
ゴンタ「俺もいくぞ!!」
残り200mでグレイラルとゴンタがロングスパート!!
ショーマー「よし!行ってこい!!」
アル「んあ〜いくぞ〜!!」
ここでアルディッシュが発射‼︎
ザナルディ「これを待ってたぜ!後ろから差し切らせてもらう!!」
グレイラル「ウッホ…(これ無理…)」
ゴンタ「さすがに早すぎたか…」
2人が後退していくと同時にアルディッシュとザナルディが上がって来る!
残り100m
アル「まだまだ〜!」
ザナルディ「負けられるかー!!」
アル「いい加減諦めろ〜!!」
お互い全力を出してスプリント!!しかし、最後はアルディッシュがザナルディを突き放して先頭でゴール!!
アル「よっしゃ〜!!2勝目だ〜!!」
ザナルディ「ぜぇぜぇ…ハァハァ…オエッ」
友希那「確かに…弾丸列車だったわね…」
日菜「あんなに速かったらスプリントに参加したくなくなるよ」
こころ「あら?私はわくわくしてるわよ!」
紗夜「つ、弦巻さんは…元気ですね…」
メイン集団がゴールして1分半後に香澄達の集団がゴールした。
第7ステージ結果
1位アルディッシュ SPC 5時間38分53秒
2位ザナルディ ITA +0秒 (以下同タイム)
3位グレイラル OPA
4位ファルジャン VAN
5位ボーノ FTV
6位テイルステラ QWO
7位フースフォルト GCE
8位ラルゴ FRA
9位ゴンタ MOL
10位カヴァー GCE
23位湊友希那
25位氷川紗夜
26位氷川日菜
30位美竹蘭
34位青葉モカ
40位弦巻こころ
78位今井リサ +1分34秒
84位戸山香澄
85位市ヶ谷有咲
104位トーラス FLY
105位グラフ FLY
190位ホーナー RBA
個人総合
カンチェレーラ
ポイント賞
ジルヴェール
山岳賞
湊友希那
新人賞
湊友希那
夜
ハイスピード・スペシャルのホテル
監督「今日で2勝目!乾杯だー!」
みんな「かんぱーい!!」
ライヘンバッハ「このメンバーならどこまでもいけそうだぜ!」
ヴァンアールス「まさしくそうですね!」
ベイル「そりゃそうだろ」
アイゼン「俺達のあだ名はなんだっけか?」
ゴーマ「それはもちろん…」
メンバー全員「弾丸列車だ!!」
ショーマー「俺達はまだまだ止まんねーぞ!」
ペトロフ「残りの平坦全部取るつもりでいきましょう!」
アル「そうだな〜」
マルティーニ「つもりじゃなくてするんだよ!なぜなら俺達」
メンバー全員「弾・丸・列・車!!」
ハハハハハ
その頃チームBanG Dream!のホテルでは…
ランス「いつも通り作戦会議やるか」
彩芽「明日はエギュランド〜シュペル・ベス・サンシーの189㎞よ。明日から本格的な山岳ステージだわ。そろそろ本腰を入れなければなりません」
ライプ「遅れるなよ。あと、明日から香澄をアシストにする。流石に2分半以上は苦しすぎる」
香澄「はい…」
ライプ「とはいえ、チャンスがあったら勝ちに行ってもいいぞ。実力で遅れた訳ではないことがわかっているからな」
香澄「は、はい!!」
ランス「よし、解散だ!」
ランスの一声で彼女達は部屋に戻って行った。
ホテルの外では…
リサ「ん〜遅いなー」
ランドール「ごめんリサ。待ったか?」
リサ「うん。女の子を待たせるのはどうかと思うな〜」
ランドール「わ、悪いな…」
リサ「なーんて。冗談だよ♪ここら辺歩こう」
ランドール「お、おう」
2人は夜の海岸線を歩いて行った。
次からいよいよ山岳へ!果たしてどうなるのか!?
次回へ続く
ここまで見てくれた方、ありがとうございます!
スプリントは意外と書くのは難しい。うまくかけないけど、次から山岳。また、違う書き方ができるどいいなーと考えているんだが。