プリキュア 平成ジェネレーションズ FOREVER   作:萊轟@前サルン

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第5話 Memories(メモリーズ)2020

 靉は攻撃を受けてしまうギリギリの所で皆を逃がし、キュアエール、キュアホイップ、キュアミラクルの3人と戦い始める。

 

 最初は3人の攻撃を上手く避けながら3人に攻撃出来ていたが、体力の消耗と共に段々と攻撃を避けられなくなってきた。

 

「ぐっ…まずい、避けられない…!」

 

 体力を消耗し、攻撃を避けられなくなった靉は3人の攻撃を受け、近辺にある建物壁まで吹き飛ばされる。3人に囲まれ、靉が負けを覚悟したその時、十六夜リコがキュアミラクルの背中に抱きつき、キュアミラクルの動きを止める。そして洗脳されているキュアミラクルにこう言う。

 

「ミラクル!いや、みらい!!もうやめて!」

 

「…うるさい」

 

「あなたが皆を思い出すまで私はあなたを離さない!」

 

「くどい…!!」

 

「きゃあ!!」

 

 十六夜リコはキュアミラクルに何度も何度もそう呼びかけるがキュアミラクルは十六夜リコに冷たい口調でうるさいと返答した。それでも十六夜リコが諦めずキュアミラクルに抱きついていると、キュアミラクルはくどい…!と言いながら自分に抱きついている十六夜リコを数メートル先へ投げ飛ばす。

 

「十六夜リコ!?」

 

「大丈夫!みらいは私が取り戻してみせるわ!!」

 

 靉はキュアミラクルに投げ飛ばされた十六夜リコの元へ行こうとしたが十六夜リコが大丈夫!と言うので行くのをやめた。十六夜リコを投げ飛ばしたキュアミラクルは自分の胸のあたりを押さえて何かに苦しんでいた。瞳からは小粒の涙が流れている。

 

「みらい!!」

 

 十六夜リコはそう言いながら胸のあたりを押さえて何かに苦しんでいるキュアミラクルを抱きしめた。その瞬間、眩い光がキュアミラクルの全身を包み込む。包み込む眩い光と共にキュアミラクルの変身が解けた。

 

「リコ、ありがとう…!」

 

 みらいはそう言い、気を失ってしまった。ミラクルの手にはミラクル ルビースタイルライドウォッチとマジカル ルビースタイルライドウォッチが握られていた。

 

「ライドウォッチ!?」

 

「…きっと、私のみらいを取り戻したいという気持ちとみらいの元の自分に戻りたいという気持ちがこのアイテムに呼応したのね…」

 

「そんな事があるのか…」

 

 靉は今までライドウォッチはアナザープリキュアを倒し、プリキュア達がプリキュアである記憶を思い出したら作られる物だと思っていたので今回のライドウォッチの作られ方には驚いていた。そんな驚いている靉の元に十六夜リコが歩み寄ってくる。

 

「これ、あなた達にあげるわ」

 

 十六夜リコはそう言いながら靉の手の平の上にライドウォッチを置いた。2つのライドウォッチを受け取った靉はミラクルルビースタイルライドウォッチをバックルの左側のスロットに挿し、バックルを一回転させてフォームチェンジする。

 

【プリキュアタイム!】

 

〈キュア・クロック!!!〉

 

【アーマータイム!】

 

《ジュエリーレ!》

 

〔ルビースタ〜イル!!〕

 

 ミラクルルビースタイルアーマーにフォームチェンジした靉の髪型はツインテールになり、全身にルビーの情熱の炎を纏っている為、両手から炎の玉が出せるようになった。靉はキュアエールとキュアホイップに向かっていく。一方のキラキラプリキュア☆アラモードのキラ星シエルは敵がいない事を確認し、近くにあるスイーツショップへ入っていった。

 

 靉は拳に纏った炎でキュアホイップが飛ばしてきたクリームエネルギーを溶かす。そして襲いかかってきたキュアエールの腹部を殴った。だが、キュアエールはすぐに態勢を立て直し、靉に向かっていく。自分に向かってきているキュアエールに集中していた靉はキュアホイップのクリームエネルギーを避けることが出来なかった。靉がクリームエネルギーを受けそうになったその時、うさぎショートケーキを持っているキラ星シエルが店の中から出てきてキュアホイップの前へ置いた。

 

「いちか!思い出して!今のあなたは皆の"だいすき"を守っていない、壊してるだけよ!」

 

「…黙れ」

 

「黙らないわ!これを食べてみなさい!」

 

 キラ星シエルはそう言いながら洗脳されているキュアホイップの近くまで行き、キュアホイップにうさぎショートケーキを食べさせた。すると、キュアホイップの虚ろな瞳が元の瞳へと戻っていく。そして元に戻った瞳からは小粒の涙がポロポロと流れ落ちている。

 

「あ、あれ…?私、何してたんだろう…」

 

「元に戻ったようね!おかえり、いちか!」

 

 洗脳が解けたキュアホイップは変身を解き、キラ星シエルと共にキラキラ☆プリキュアアラモードの皆の元へ戻っていった。

 

 その頃、靉はキュアエールと戦っていた。キュアエールの一撃は重く、防ぐ事を一切せずにまともに食らえば大ダメージを負ってしまうだろう。

 

「野乃はな、あなたは今までに何人もの人達を抱きしめて来た。だが、自分が誰かを抱きしめる立場故に自分が悪になった時に自分を抱きしめてくれる人が自分達の仲間いない。その仲間がいないんじゃ誰にも抱きしめてもらえない…」

 

「…それがどうしたァァ!!」

 

「だから、私が封印されてる他のメンバーの代わりにあなたを抱きしめる!」

 

 靉はそう言いながらジカンギレードをその場に捨ててキュアエールに向かっていく。靉が向かっていくのと共にキュアエールも自分に向かってくる靉を攻撃する為に靉に向かっていく。

 

 靉はキュアエールの拳を間一髪のところで避けてからキュアエールをぎゅっと抱きしめた。

 

 キュアエールは自分に抱きついてくる靉の腕を離そうと抵抗するが靉は抱きしめている腕を離そうとしなかった。抱きしめているうちにキュアエールは抵抗しなくなり、瞳も元の瞳に戻っていった。

 

「あれ、靉ちゃん!私、何やってたんだろう?」

 

「あなた、タイムジャッカーに洗脳されてたの」

 

「そうだったんだ…ごめんね、靉ちゃん!」

 

「大丈夫」

 

 洗脳が解けたキュアエールはペコペコと何回も靉に頭を下げて謝った。靉はキュアエールに大丈夫と返答した。

 

 靉とキュアエールが話しているとアナザープリキュア4体が靉達の近くに来た。その4体は容姿がハピネスチャージプリキュアに似ていた。

 

「アナザープリキュア…!」

 

 靉はそう言いながら身構えたが次の瞬間、何処からかキュアゼロとハピネスチャージプリキュアが現れた。

 

「キュアゼロにハピネスチャージプリキュア!?」

 

「キュアクロック。お前の世界には同じ力が共存できないとか言う面倒くさいルールがあるからこの私がわざわざ別世界からアナザープリキュア4体に対抗できるプリキュア連れてやったぞ」

 

 靉は突然の出来事に驚き、今いる場所から一歩も動けていなかった。その様子を見たキュアゼロは右肩をポンッと軽く叩いてから靉にこう言う。

 

「魔王、力を貸せ」

 

「うん、分かった!」

 

 キュアゼロに力を貸せと言われた靉はうん、分かった!とキュアゼロに返した。靉の返事を聞いたキュアゼロはハピネスチャージプリキュアに続いてアナザープリキュア4体に向かっていったのだった…

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