ドッタンバッタンフロントライン   作:鮪薙

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動かしやすいキャラを目指したら属性過多になって好き勝手頭の中でやりだした不具合


本編
ファーストコンタクト


街の一角、その中に存在する建物、どうやら店のようであり看板にはイタリア語で癒やしを意味する【Guarigione】の文字が刻まれている、何のお店かと言うと此処は整体院、しかしここの院長が少し特殊で人形のメンテナンスも担ってる、因みに普通の整体ならば特に必要ないが人形のメンテとなると完全予約制となっている、だが突如来ても割と普通に診てくれる

 

その診療室にて一人の女性が椅子に座りパソコンと向き合っていた。綺麗な白衣に身を包み、スリットの入ったロングスカートからはロングブーツが見えマリンブルーのウェーブが入った肩まである髪、整った顔に少々鋭い目は右はワインレッド、左はエメラルドグリーンとオッドアイが特徴的な彼女がこのGuarigioneの院長であり、名を【ケレス】と名乗っている。本名ではないが

 

見た目と診察を受けた患者からは腕も文句無しであり非常に人当たりがよく気さくな院長さんという非の打ち所がない女性に見られている彼女だがあくまで外面だけはというのが頭に付く、オフになればダラケにダラケて同居人に家事をぶん投げるその様はまさに残念美人と言う称号が輝いているだろう

 

カチカチと時計の針が進む音だけが響く診察室、ケレスもパソコンにデータを打ち終えたのか背もたれに寄り掛かり伸びをした所で診察室の扉が開かれ、一人の少女が顔を出す、ピンクの髪に勝ち気な顔の少女は【カルカノM1891】とある事情で彼女のもとで保護され働いている同居人の戦術人形だ、ケレスからは【カル】の愛称で呼ばれている

 

「院長、おばあちゃん来ましたよ」

 

「もうそんな時間だった?通してあげて!」

 

「畏まりました」

 

少し待ち患者である顔見知りの老婆が入ってくれば診察を開始する、と言ってもいつもの週一回の通院なので世間話を交えつつ不調はないか、何処か新たに痛む箇所はないかと言うのを聞いていき必要な処置を施してから

 

「じゃあ、何時も通りに貼り薬と痛み止め、一週間分出しておくね」

 

「悪いね、歳は取りたくないねぇ、ちょっとしたことで痛みが来ちゃうから」

 

「何言ってるのよ、まだまだ動けてるじゃない。はい、お大事にね」

 

ありがとうねと出ていく老婆、後今日は誰が来るっけなと書類を見れば午前は今ので最後だったようだ。それを確認してから彼女は机の引き出しから財布を取り出してから立ち上がり、待合室に出る

 

出てきたケレスに気付いたカルがどうしたのですかと聞けば

 

「ちょっと、外に出るだけよ。一応外には昼休み中って出しておくけど急患が来たら通信入れて頂戴」

 

「はいはい、無駄遣いしないでくださいね?」

 

「……考えとく」

 

院長!!とカルの叫びを無視しつつGuarigioneを出て、のんびりと歩を進める。大通りに出て週一度の移動式屋台の元気な客寄せの声を聞きつつ、いつもの雑貨屋に向かおうとした時、ふと路地裏に視線が向かった

 

音が聴こえたのだ、そして微かな声、見ればすぐに分かった、男二人が誰かに暴行を加えている。どうせチンピラ同士の小競り合いかと思ったのだが左目が更に鮮明に映してしまったそれを見て、はぁと溜息をついた

 

首を突っ込むつもりはなかったのだが、そう言い訳をしつつ徐に右手を、見るからに義手のそれを二人の男の片方に向けて

 

「まぁ、面倒事は今更よね」

 

つぶやきと同時に指先から鋭いスパイク状に変形して射出され男の頭部を貫いた。あまりのも突然の出来事にもう片方の男は貫かれた相棒を見ることしか出来ない

 

だがその呆けがいけなかった、もし直ぐに動きしゃがむなどしていればもう少し寿命は伸びたのかもしれないのにそれを出来なかった男は壁に刺さった五本のスパイクが巻き戻される際、ケレスは右腕を動かしてワイヤー部分をしならせ、男の顔にぶつければ、それはもう綺麗な輪切りが出来上がった

 

瞬く間に顔だけを輪切りにされ重力に従い倒れる男見ることもなく彼女は暴行されていた『人形の少女』の元へと歩き出す

 

「やれやれ、これはまたカルから有り難い小言を言われそうだよ……立てる?」

 

「……なんで、助けたのですか」

 

「なんで、か。そうね、私はアンタみたいなのを放おっておくのは嫌なの、って、ああメンドクサ」

 

複数の足音が聞こえケレスががそっちを見れば集団の姿、どうやらこの少女を持っていかれると何やら不都合らしい連中は既に銃を彼女に向けていた

 

「悪いな、そいつを置いて去るってんなら命は取らねぇぜ?」

 

「(数はそこそこ、やれなくはないけどこの娘をさっさと連れ帰りたいし)ごめん、ちょっと強引に行く」

 

えっという少女の声を無視して彼女を抱えると頭上に向けスパイクを射出、屋根に突き刺さったのを確認してから巻き戻しながら壁を駆け上がる、無論、連中は逃がす訳にはいかないと発砲するが器用に避け、屋根に着地

 

下からは男どもの叫び声が聞こえる、だが彼女の顔は非常に余裕があるものでこのまま逃亡するのかと思いきやヒョコッと下に顔を出して

 

「所で、それで全部?」

 

「撃て!!」

 

「うぉっと、危な。とりあえず全部っぽいかな」

 

返ってきた答えに苦笑しつつあれで全部なら好都合だと笑うケレスに少女は無表情のまま口を開く

 

「……私をさっさと連中に引き渡して下さい」

 

「それじゃ、アンタ死ぬけど?」

 

「構いません、どうせ……」

 

「じゃあ生かす、悪いけど選択肢なんてアンタにはもう存在しないから」

 

そのためにも下の五月蝿いの片付けますかとまた少女を抱えて屋根伝いに走り出し、連中が車に乗ったのを確認してから適当な路地裏に着地

 

男たちは遂に諦めたかと入り口を塞ぐように車を止めた瞬間、その全てが爆発で吹き飛んだ。辛うじて生きて燃え上がる車から這い出た一人が見たのは左足を膝から折り曲げて煙を上げているケレスの姿、馬鹿なと男が驚愕する、何処の世界に義足にグレネードランチャーを仕込む奴が居るのかと、しかもそれを追われていたとは言え街中でブチかます吹っ飛んだ奴が居るのかと、二度目の爆発、男の思考はそこで途切れた

 

アリーヴェデルチ(さようならよ)

 

「……えぇ」

 

ガコンと足を戻してから得意げにそう告げたケレスに困惑を隠せない少女、価値などない自分を助けるためだけに此処まで破天荒な行動を引き起こしたことに戸惑いを隠せない、何故という疑問が頭を埋め尽くす、でも

 

「安心、していいのでしょうか」

 

「良いよ、さて、帰ろうか。まぁちょっと騒ぎにはなるだろうけど私は知らないっと」

 

今度は少女をおんぶして再度スパイクを射出して屋根伝いに帰路につくケレス、気付けば少女は寝息を立てていた、安心しきったその顔にケレスは微笑み帰宅する。これはそんな色々ぶっ飛んでる女性、ケレスとそんな彼女に振り回される人形二人のお話

 

尚、帰宅早々に

 

「で、何したんですか院長?」

 

「あ、いや、これはねカル、助けるために」

 

「助けるために街中でグレネードランチャーぶっ放すバカが何処に居るんですか!!!弾代だって洒落にならないんですよ!!もういいです、今月の売上から院長の小遣い代を削ってそっちに回しますからね!」

 

「え、あ……はい」

 

めちゃくちゃ怒られた




こっちに縛りは存在しないけどそもそもメインの人形はカルカノM1891と本編で保護した少女だけなので問題なし

基本的に思いついたら書く程度だから更新速度は期待しないでくださいね、キャラ紹介は直ぐに書くつもりですが

因みにこっちは色々フットワーク軽くしてるのでフリーです、自由に使ってね!!
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