ドッタンバッタンフロントライン   作:鮪薙

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あと、一時間……(休日のお父さんみたいな三十路お姉さん


Guarigioneの朝

リベルタを保護し、ペルシカの依頼を済ませた翌日、彼女はカルの自室で目が覚めた。

 

と言うのもリベルタの部屋は準備は出来ていたが流石にいきなり個室に一人は可愛そうだということで最初はケレスの部屋で寝ようかと言っていたのだが。

 

「あの、院長?部屋は片付けてますか?」

 

「……いや、私とリベルタ位なら寝れるわよ」

 

「リベルタ、今日は私の部屋で共に寝ましょうか」

 

「あ、はい。ありがとうございます」

 

今の微妙な間から多分碌に片付けられてないなこれ、そもそも一昨日掃除したばかりなのにもう汚くしたのかと思いつつリベルタを部屋に案内する

 

その後ろでえ、あれ、ちょっと?とケレスが言うがカルの懸念どおり、本当にギリギリ二人が寝れるくらいであり、足の踏み場もない汚部屋、流石に駄目だろうと言われること間違い無しの有様だった模様。

 

目が覚めた彼女は隣を見ればそこには既に誰も居ない、どうやらもう起きて家事を始めているらしい、手伝うつもりだった彼女は慌てて起き昨夜カルが用意しておいてくれたまた別の服に着替えて部屋を出れば丁度、朝食の準備をしているカルの姿

 

「お、おはようございます!ごめんなさい寝過ごしました」

 

「おはようリベルタちゃん、良いんですよもうちょっとゆっくり寝てても?」

 

「いえ、住まわせてもらうのに呑気に寝てるなんて出来ません、何か手伝います」

 

そうですかと手を顎に当てるがカルとしては別段手伝ってもらうことがないというのが本音だったりする、しかし断ればきっと捨てられた子犬みたいにシュンとしてしまうのを思い浮かべると無碍にも出来ない。

 

さて、どうしましょうかと考えそこでふと気付く、彼女の今までを考えるともしかしてと思い

 

「ところでリベルタちゃん、家事とかって何が出来ますか?」

 

「……えっとそう言えばしたことないかも

 

彼女的にはものすごく小言で言ったつもりだろうがこれでもライフルの戦術人形であるカルには割とはっきり聴こえて苦笑を浮かべる、しかしこの働き者の意思には素直に嬉しいので

 

「ではそこにある、料理や食器等を並べてもらっていいでしょうか」

 

「あ、はい、任せて下さい!」

 

テキパキと配膳を始める、どうやらこういった事も初めてだったようで少々危なかっしさも感じるがそれでも彼女の顔は輝いており、カルも思わず頬が緩む。

 

リベルタの手伝いもあり何時もより早く終わった朝食の準備、だがケレスはまだ起きてきていない。

 

「起きてきませんね、院長」

 

「まぁ、今日は定休日だからって言うのがあると思いますけどだいたい私が起こさないと寝てるんですよあの人……」

 

定休日だったんだと驚くリベルタ、そこからそう言えばまだこの整体院の事は何も知らないと気付き、カルに聞いてみれば

 

「ここは火曜日と日曜日を定休日にしてるんですよ。まぁ余程の急患なら定休日でも診たりはしますけどね」

 

「そうだったのですか、でもそろそろ起こさないと冷めちゃいますよね」

 

「ですね~、リベルタちゃんは先に座って少し待ってて下さい、起こしてきちゃいますから」

 

全くあの人はと言いながら彼女の部屋に向かうカルを見送ってから自分は言われた通りに座って待つことに。

 

彼女にとっては食卓に並ぶ料理というのも昨日のシチューが初めてであり、朝食とか昼食とかの時間ごとの食事だって同じく昨日が初めてだ、更に昨日はシチュー一品だけだったが、今日はスクラブルエッグにベーコン、サラダにスープにパンまで揃っている、ある種豪華な食事なんてもっての外な世界で生きてた彼女。

 

はっきり言えばかなり楽しみだった、早く来ないかなとチラチラ、ケレスの部屋がある方向を見てしまうくらいに

 

「う~、私は良いから食べちゃいなよ~」

 

「何言ってるんですか院長、あの娘に寂しい思いさせたいんですか?」

 

料理の誘惑から耐え続けて数分、念願の声が聴こえ、自分でも気付かないほどにキラキラした目でそっちを向けばボサボサの明らかに今さっき起きましたという顔のケレスとしかも服装はブラは付けておらず黒い下着にTシャツ一枚と言う格好にリベルタは顔を赤くするがそれでも挨拶をしてみる

 

「おはようございます、ケレス院長」

 

「んあ、ああ、リベルタおはよう、ファ~、よく寝れた?」

 

「はい、あんなフカフカのベッド、初めてで、気持ちよかったです」

 

「そうか、んっん~、じゃあ食べようっか」

 

「やれやれ、食べる前に顔洗ってきてください」

 

え~、面倒と渋るがニッコリ笑うカルに何かを感じ取ったケレスは何も言わずに頷いてそそくさと洗面所に消える、相変わらずの力関係にまだ慣れないリベルタは少し引き攣った笑みを浮かべていると、顔を洗い終えたケレスが帰ってくる。

 

その顔は先程の眠たげなものとは違い、覚醒した感じではあり動きも昨日見たしっかりした物になっていた、服装は相変わらずだが、という訳で遂に我慢できなくなったリベルタは

 

「あの、院長、服は?」

 

「へ?」

 

「だからせめて上下はしっかり着たほうが良いって言ったじゃないですか」

 

「いや、だって暑いし……それよりほら、朝食食べちゃいましょ?」

 

どうやら普段からこれらしい、もしかして院長は普段はだらしない女性なのではとリベルタが思うが、いやいやいきなりそう考えるのは失礼でしょと思い直す、尚、大当たりだったと気付くまでそんなに掛からない模様

 

ケレスの事は一旦置いておき、彼女の言う通り朝食を食べ始めることにした、絶妙に胡椒が効いてるカリカリのベーコン、フワフワなスクラブルエッグとパン、温かいコーンスープ、一口食べてはしっかり味わい感動するリベルタ、昨日も見た光景だがそれでも心安らぐそれにケレスもカルも優しい顔で見つめる。

 

「美味しい?」

 

「はい、とても美味しいです」

 

「ふふ、なら作ったかいがあります、今日の昼食も張り切っちゃいましょうかね」

 

至って普通の家族の団欒のような朝食、彼女は思う、今日は一体どんな楽しいことがあるのだろうかと、でもそれはそれとして

 

「やっぱり、せめてブラは付けたほうが」

 

「……寝てるときに窮屈じゃんあれ」

 

ケレス、彼女は家にいる時のだらし無さは酷いものである。




家族のやり取りみたいな感じになりそうかなこの小説、基地じゃないからこその一日みたいな。まぁ時にはラムレイで爆走したり義肢で暴れたりするけどご愛嬌ってことで

向こうとこっちの温度差でそろそろ自分が死ねそう
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