とある魔術の常識崩し   作:XY

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プロローグです。



プロローグ

学園都市。

 

『記憶術』だの『暗記術』という名目で超能力研究、即ち『脳の開発』を行っている都市であり、『人間を超えた身体を手にすることで神様の答えにたどりつく』という目的を掲げ活動している。総人口の約八割を学生が占めており、学区は二十三学区にも及ぶ。

能力開発以外の科学技術も外とは一線を画しており、二、三十年進んでいるといわれている。

 

今の学園都市は今年日食が見えるという話で持ちきりで、あちらこちらで日食関連グッズが売られている。しかし、表はそんな賑わいを見せる中、裏ではいつも通りの事が行われていた。

 

一人の少女が路地を歩いている。10歳ぐらいだろうか。頭にカチューシャを付け、赤を基調とした服装をしている。すると、路地を陣取っていた男達が行く手を塞ぐ。

 

「嬢ちゃん。ちょっと俺達と遊んでいかない?」

 

一人の男が声をかけた。彼女は面倒くさそうな顔してこう尋ねた。

 

「あんた達、無能力者?」

「あぁ?確かに俺達は前までは無能力者だった」

「だけどな幻想御手(レベルアッパー)を使ってからは、俺達も能力(ちから)を使えるようになったんだよ」

「だからよ。逆らうと怪我するぜ」

 

自慢気に言う彼ら達だが、彼女の顔は憎しみに満ちた顔になっていた。

 

「能力ねぇ・・・。くだらないし、虫酸が走るわ」

「あぁ?お前何言ってんだ?」

「さっさと私の視界から消えろって言ってんのよ。今なら殺さないであげる」

「おいおい。俺の話聞こえなかったのか?それとも痛い目見ねェと分かんねぇのか!」

 

男が懐からナイフを取り出し、彼女に向かう。

 

「・・・ホント『バカ』よねぇ」

 

そう言ってから彼女は言葉を発した。

 

「排除する。ナイフから切れ味をなくし、ただの鉄に」

 

彼女がそう発してから男のナイフが突き刺さる。しかしナイフは彼女を傷付ない。彼女は続けて

 

「命令する。我が右手を何人も打ち砕く右手に」

 

突如、彼女の右手に光が集まりそして男達に触れる。次の瞬間、男達の体はバラバラに砕け散った。

 

「命令する。かの者共の死体を土に」

 

すると、先程まで死体だったはずが、彼女がそう発した瞬間土に変わった。彼女は短く溜息を吐き、空を見上げる。

 

「もうすぐ日食・・・。急がないとね」

 

そして彼女は再び歩き始める。

 

 

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同時刻、第二十一学区。ここは学園都市の水源とも言える学区で、貯水用のダムが多数あり、飲料用、工業用など多数のパイプによって学園都市全域に配給されている。ここには自然公園があり、昼間は比較的人が多い。

しかし、今は夜の11時。普通の人ならば家で眠りについている頃だろう。そんな時間に貯水用のダムを見つめている少年がいる。長身で髪は黒の短髪。

 

「この辺でいいかな?」

 

彼は右手を前に出し掌を上にする。そして静かに右手を挙げた。すると、彼の動きに呼応するかのように貯水用のダムの中から大きな水の塊が浮かび上がってきた。彼は水の塊が出てきたのを確認すると、今度は拳を握った。水の塊は一度弾け、そして再び塊になった。

しかし、さっきと違うところは水の塊は先程よりも一回り小さくなったことである。彼は何度かその行為繰り返し、水の塊はゴルフボール程の大きさになり、今にも弾けんばかりに圧縮されていった。

 

「こんなもんかな」

 

彼は限界まで圧縮された水をおもいっきりにダムに向けて投げつけた。ダムにぶつかった衝撃で今まで圧縮されていた水の塊は一気解放され、周囲に轟音と大爆破を起こした。ダムは決壊し一つの大きな湖のようになってしまった。

すると今度は彼は、水圧を利用し湖の中心辺りに行き、水中を凍らせ図形を描き始める。数分でその図形は描き終わった。

 

「まずは一つ目」

 

そう言い残し彼は二十一学区をあとにした。

 

 




プロローグを読んで頂きありがとうございます!XYです。

作中の『---』と今後出てくる『◆』の意味ですが、
『---』は場面転換や視点が他のキャラのサイドに変わったという意味です。
(例:上条サイド→御坂サイド)
『◆』は場面は変わりますが、視点は他のキャラのサイドに変わってない
(御坂サイドなら、御坂→白井)
という意味ですので宜しくお願いします。

誤字脱字や批評、その他何かありましたらご連絡お願いします。
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