とある魔術の常識崩し 作:XY
最初は超電磁砲寄りです。
第1話 虚空爆破事件
第七学区。
学生寮や病院などの様々な施設があり、そのなかには学園都市の中でも五本の指に入る『常盤台中学』の学生寮もある『
学園都市序列第3位である『
「二十一学区のダムが決壊?」
「はい。昨晩謎の爆音がしたとの通報があり、近くのジャッジメントが確認に行ったところダムが決壊してたそうなのですわ」
「被害の状況とかはどうなのよ?」
「ダムの決壊は一つだけだったようで他の学区への被害はなかったそうですわ。ただ・・・」
「ただ?」
「水中のに謎の図形が描かれていたらしいのですの」
「謎の図形ね・・・」
「はぁ・・・ただでさえ
「そっちの方はどうなの?」
「こちらも相変わらず。手がかりが少なくて進展なしっといったところですわ」
連日の捜査の疲れもあるせいかどこ元気なさげにいう白井に対し、御坂は提案する。
「ねえ明日?今度リフレッシュも兼ねてセブンスミストに買い物行かない?」
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「
不思議そうに聞くのは、全身を黒色の物を着込み、茶髪で長髪の少年だ。
「なんでもある研究者が開発した物らしくね、聞けば
それに答えたのは、カチューシャを付けた赤色を基調とした服を着た少女だ。
「そんな便利なもんがあんのか。で、これは一体どこで?」
「
「ホント、あいつの人脈は底を知らねぇな」
半ば呆れ顔で言う茶髪の少年に対し、適当に受け流すと少女は話を本題へ切り替えた。
「あなたはこれを
「なるほど。そっちに注意が向いてるうちに『あれ』を完成させちまおうってことか」
「図形は私がやるから、あなたには騒ぎを担当してもらうわ」
「了解」
「あと、もう既に勘違いしたバカがセブンスミストで何かやらかすみたいだから、そちらの後始末もね」
「了解」
そう言って自分の任務を開始しようとした少年だが、ふと立ち止まり彼女に疑問を投げかける。
「なあ、一つ聞いていいか?日食までまだ時間あるけどよ、何で今から準備してんだ?」
その質問に少女は少し考える仕草を見せた。
「どうした?」
「・・・何でもない」
「それよりさっきの質問だけど、簡単に言えば、この術式は発動までに時間がかかるの。その地に陣を馴染ませ、地脈を利用する必要があるのよ。だから前もって準備してるわけ」
「・・・地脈ってのは?」
さらに疑問を投げかけてくる少年に少しうんざりな顔をしながら答える。
「地脈ってのは、要はこの地球を人の血液のように循環している力の事よ。当然そんな物を信じていない学園都市の地中にも存在するのよ」
「へぇー。そんでその力を使って術式を発動しようってわけか」
「まあ言ってしまえばそうなんだけど、私が求めてるのはそんなもんじゃないわよ。でもこれはあとのお楽しみだから、今は言えないわね」
「そうか。まあ俺が聞いた所で到底理解出来ないと思うけどな。そんじゃ行ってくるぜ」
「頼んだわよ」
彼が動き出したあと、彼女は心の中で呟いた。
(日食までの時間なんて、あの子が一人だった時間に比べれば、どうということはない事・・・。待っててね、もうすぐ貴方が望んだ世界が手に入る・・・!)
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「黒子も残念よねぇ。せっかくこうやってみんな集まれたのに」
「仕方がないですよ。今までと違って被害者も出てきてるんですし」
「そうですよ御坂さん。白井さんの分まで楽しみましょ!」
色々見て回っていた彼女達だが、御坂が「パジャマが見たい」と言い出したので、今はパジャマコーナーにいる。
「ねえねえ!これすごいかわ・・・」
「うわー!見て初春。こんな子供っぽいパジャマ着る人いないよねー」
「小学生までは着てましたけど、今は流石にないですね」
「そっ、そうよね!中学生になってこれはないわよね!うんうん!」
そう言う御坂だが、気にはなっているらしく初春達が違うところに行ったのを見計らって、パジャマを持ち鏡の前に立っていた。
「何やってんだ?ビリビリ?」
御坂に話しかけて来たのは、
「なっ!?なんであんたがここにいるのよ!?」
「いちゃいけないのかよ」
「お兄ちゃーーん!・・・あっ!常盤台のお姉ちゃんだ!」
「あっ。鞄の!・・・ん?てことはあんた妹が・・・!」
「違う違う。俺はこの子が洋服店探してたから連れてってあげただけだ」
「お兄ちゃん。次あっちみたい!」
「そっか、じゃあ行こうか。じゃあな!ビリビリ」
「だから私の名前はビリビリじゃ・・・はぁ」
買い物を終えた初春達が戻ってきた。
「どうかしたんですか?」
「ううん。何でもない」
◆
「もしかして手口は同じでも犯人は複数いるとか?」
「まさかぁ」
「・・・そうよね、言ってみただけ。同僚が9人も負傷してるし、早く捕まえないと」
「ん?9人・・・?多すぎません?」
「「あっ!」」
その時、甲高い警告音が鳴り響いた。
「学園都市の衛星が重力子の加速を確認!」
「あれ?初春、携帯鳴ってない?」
「あっ!ホントだ」
「はい。初春です」
「初春!学園都市の監視衛星が重力子の加速を確認しましたの!」
「え・・・!観測地点は!?」
「第七学区、セブンスミストですの!」
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爆弾の騒ぎを受け、セブンスミスト周辺には避難した人や野次馬で人集が出来ていた。
「いい感じに騒ぎになってるんじゃないの。そのまま騒いでいてくれると助かるんだけどねぇ」
「ついでに目障りな風紀委員も殺ってくれるといいんだけど」
「ま、それは高望みってところかしら。どのみち『あれ』が完成すればジャッジメントどころか学園都市は壊滅だしねぇ」
その少女は不敵な笑みを浮かべていた。
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「ビリビリ!あの子見なかったか!?」
「はぁ!?一緒じゃなかったの!?」
「外にいないんだ!もしかしたらまだ中に!」
「何やってんのよ!」
「白井さん!全員の避難終わりました」
「なら、初春も早くそこから離れて!一連の事件の狙いは風紀委員、今回の標的は初春!あなたですの!」
「え・・・?」
困惑する初春に女の子が近づいてきた。
「お姉ちゃーん!」
「あのね、メガネのお兄ちゃんがこれ風紀委員のお姉ちゃんにって」
初春がそれを受け取ろうとした瞬間、人形が不自然に歪み始めた。
「はっ!」
初春が人形を放り投げる。
「初春さん!」
「逃げて下さい!あれが爆弾です!」
御坂が爆弾の前に立ち塞がる。
(超電磁砲で爆弾ごと・・・!しまっ!)
御坂がコインを掴み損ねたと同時に上条が割り込んだ。爆音とガラスが割れるような音が辺りに響く。
◆
翌日、御坂は昨日のことについて考えていた。
(あの時、私達を救ったのは・・・)
陽気に鼻歌をしながら上条が歩いてきた。
(あいつだ)
「げっ!?ビリビリ・・・。不幸だ・・・」
「今度は何の用ですか?まさか、また勝負しようなんて言うんじゃねぇだろうな?」
「それでもいいけど、今回は違うわ」
「じゃあ何だよ」
「あんた。言わなくていいの?名乗り出ればヒーローよ」
「はぁ?何言ってんだ?みんな無事だったんだからそれでいいだろ」
そして再び鼻歌をしながら歩き出す上条にイラつきを覚えた御坂は、ひたすらに自動販売機を蹴りながら
「すかんしてんじゃないわよ!あのバカ!」
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