とある魔術の常識崩し   作:XY

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第4話です。



第4話 水の少年

いつの時代も所謂『不良』といわれる人はいるのもで、大抵3、4で集まって行動し自分より弱そうなヤツに突っかかるのが普通である。御坂美琴(みさかみこと)も今その不良に厄介になっている。大方、容姿が中学生なのと能力開発の名門『常磐台中学』の制服を着ているので、金の方も持っているのだろうと思ったのだろう。

しかし、実際のところ本当にピンチなのは不良の方なのだ。

 

(どうしてこの手のバカは減らないのかしら?)

 

過去にも何度か経験があり、その度に自慢の電撃で追っ払ってきた。今回もそうするつもりだったのだが、今回は今までとは違う展開になった。一人の少年が割り込んできたのだ。

 

「おい、お前ら。その辺にしてやれよ。あの制服見て分かんねぇのか?名門常磐台だぞ?」

「だから声をかけたんだろうが!」

「いやだから。あそこ連中はみんな強能力者(レベル3)以上なんだぞ?お前らみたいな無能力者(レベル0)が敵う相手じゃないよ」

(へぇー。あいつ以外にもいるんだ。こういう人)

 

感心する御坂だが、その発言はすぐに撤回することになる。

 

「大体なぁ、よく見てみろよ。あの貧相な胸。お前らがどんな趣味を持ってるかは知んねぇが、あれはねぇだろ?」

「男ならもっとこう・・・」

 

先程よりも論に熱が入る少年だが、その話はすぐに中止になった。

 

「な、何で見ず知らずのあんたに・・・!そこまで言われなきゃなんないのよ!」

 

強力な電撃が辺りを覆う。こうなってくると、むしろ不良達の方がとばっちりを受けたと言ってもいいのかもしれない。

 

「やっば!ちょっとやりすぎたかな・・・。・・・!?」

 

御坂は驚いた。不良達はバッチリ伸びてるのだが、例の少年は無傷なのだ。

 

「あっぶねぇ!いきなり高電圧の電撃を放つなんてひどいんじゃねぇの!」

「あんた・・・何で無傷なのよ?」

 

過去、彼女の電撃を防いだのは『幻想殺し(イマジンブレイカー)』という不思議な右手を持つ上条当麻(かみじょうとうま)だけなのだ。

 

「何でって言われても。そりゃ俺ののうりょ・・。あ!」

「な、何よ?」

「もうタイムセール終わっちまうじゃねか!悪いけどもう行くわ、じゃなあ!」

 

(一体あいつは何だったのかしら?)

 

御坂が考えを巡らせていたところ

 

「お姉様?お姉様!」

 

御坂はハッと現実に引き戻された。

 

「どうしたんですの?何か考え事ですか?」

「ううん。何でもない。それより何?」

「何って、今日は初春(ういはる)達と約束したでしょう?買い物に付き合うって」

「あっ。そういえばそうだっけ?」

「そうですわよ。そろそろ出発しないと間に合わないですわよ」

 

 

土曜日の昼下がり。天気は快晴で買い物どころか外で行う事にとってはうってつけの天候だ。佐天涙子(さてんるいこ)は御坂達を見つけ声をかける。

 

「御坂さーん!白井(しらい)さーん!」

 

二人も集まったところで今日の目的地であるセブンスミストを目指し歩き出す御坂達。

 

「いやー、やっぱりこうやってみんなで集まって出かけるのは良いですね」

「前の時は、白井さんが風紀委員(ジャッジメント)の仕事でいませんでしたからね」

「あれは仕方なかったのですの。一刻も早く犯人を検挙する必要がありましたし」

「でも、黒子(くろこ)が支部にいてくれたおかげでみんな助かったのよね。感謝してるわよ黒子」

「お・・・お姉様!もっと、もっと黒子の事を褒めて下さいまし!!」

「ちょっと白井さん!人前ですよ!?」

初春(ういはる)は黙ってるのですの!これは私とお姉様の問題ですの!」

 

割といつもの調子でいる彼女達だが、佐天がふと何か思い出したような顔し、話題を変えた。

 

「そういえば知ってます?最近の連続施設破壊の事件」

 

その話に最初に食いついたのは白井だった。

 

「その件ならすでに別の支部の風紀委員(ジャッジメント)が調査に乗り出してますわ。といっても、まだ何の情報もないのが現状なのですが」

「そうなんですか?」

 

佐天の疑問に今度は初春が答えた。

 

「犯行現場に何の手がかりもないんですよ。能力を使えば、何かしらの痕跡があるはずなんですが、それすらもないんですよね」

「いったいどんな手口なんでしょうね?」

「まあ何であれ我々のやる事は変わりませんの。それに今回は負傷者も出たようですし」

「あっ、それなら知ってます。確か超能力者(レベル5)の第4位の人がやられたんでしたっけ?」

 

先程まで興味を示さなかった御坂だが、超能力者(レベル5)という単語を聞き興味を持ち始めた。

 

「そうなんですの。それによってこの事件の犯人が余程の実力者である事が証明されたんですのよ」

「だから、風紀委員(ジャッジメント)としても虚空爆破(グラビトン)事件以上に力を入れてるみたいなんですよ」

 

白井と初春が一通り言い終わると、それと同時に御坂が入ってきた。

 

「ねえ黒子?その事件、私も手伝って良い?」

 

御坂がそう言うと白井が呆れた様子でこう言った。

 

「お姉様、もしかしてその犯人相手に腕試しをしよう、なんてお考えではありませんか?」

「そ、そんな事ないわよ。私はただ協力しようと思って・・・」

「本当ですのぉ?前の虚空爆破(グラビトン)事件の時もそうだった気がしますわよぉ」

「だから違うって!」

「お姉様。この際だからもう一度言います。お姉様は常盤台が誇るエースですの。それに見合った行動をしてもらわないと困りますの」

 

白井が今まで思っていた事をマシンガンのように御坂に言っている時、佐天がある異変に気づいた。

 

「ねえ初春。あの銀行何で昼間からシャッターが閉まってるんだろう?」

「そう言われると、確かに変ですね」

 

次の瞬間、『バンッ!』という銃声が響いた。初春や佐天は勿論、ついさっきまで色々言い合っていた二人もそちらの方を向いていた。

 

「こんな昼間から銀行強盗とは・・・。初春、支部へ連絡を。中の犯人については私が拘束しておきますの」

「はい、分かりました」

 

白井が風紀委員(ジャッジメント)の腕章を付け、仕事を開始しようとした瞬間突然シャッターが破られた。

 

「水・・・?」

「さあこれで無駄な抵抗はしない方がいいと分かったでしょう。大人しくしていただけませんか?」

 

シャッターを突き破ってきた水と共に現れたのは、黒髪で短髪の少年だった。

 

風紀委員(ジャッジメント)ですの。そこのお方、ご協力感謝致します。あとは私達が引き継ぎますので」

「そうですか。では私はこれで・・・」

「待ちなさいよ」

 

その場を離れようとしていた少年を御坂が引き止める。

 

「私に何か用ですか?」

「私の顔忘れたわけじゃないでしょうね?」

「あっ!もしかして・・・」

 

二人のやりとりに佐天が加わる。

 

「あのー御坂さん。どちら様ですか?」

「詳しくは後で説明するわ。それと悪いんだけど、今日は買い物行けないかも」

 

 

いつもの四人組と先程出会った少年は河原に来ていた。

 

「あのーやっぱり帰っていいですかね?」

「ダメに決まってんでしょ!この前の借りはキッチリ返させてもらうから」

 

時刻はすでに夕暮れ。昼は快晴だった空も今は打って変わってオレンジ色になっていた。だが、遠くの空にうっすらと黒い雲が見受けられる。今までの快晴はもしかしたら、嵐の前の静けさといえるのかもしれない。

 

水谷(みずたに)さん、大丈夫ですかね?」

「相手は常磐台中学のエースだからねー」

 

御坂の相手をするのは、水谷気質(みずたにかたぎ)。どうやら、向かう途中に自己紹介を済ませたらしい。彼女より水谷を心配する初春と佐天だが、そんな二人の心配をよそに白井は

 

「黒子はお姉様が勝つと信じていますわよ!さあお二人もお姉様の応援を!」

「「白井さん・・・」」

 

白井の発言に二人が苦笑いをして返した頃、戦いの火蓋が切られた。

 

「行くわよ!先手必勝!」

 

御坂VS水谷の戦いが始まった。

 

 




4話目も読んで頂きありがとうございます!
これでオリキャラは3人出てきたわけなんですが、全員一通り出たら能力とか設定をまとめたものを投稿しようと思っています。

誤字脱字や批評、その他何かありましたらご連絡お願いします。
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