FGO ANOTHER TALE   作:風仙

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第134話 冬木を知る男

 冬木市についてみると、現地はもう日が暮れていて夜だった。さいわい天気は良く、雨が降りそうな気配はない。

 ここは街の中心からは少し離れたところで、少し先に川があって大きな橋がかかっている。

 特異点Fの時は市街全部が火に包まれていたが、今回は街並みが普通に残っていた。闘争の気配は感じられない。

 

「……平和そうだな。聖杯戦争はまだ起きてないのかな?」

 

 光己の魔力感知によると、市街地の中には一般人らしき反応が多数あった。ついでにサーヴァントとおぼしき強力な光も近辺にいくつかあるが……。

 

「そうですね。人の営みのある雰囲気は何だかとてもホッとします」

 

 マシュは現代の街並みというのをほとんど見たことがない箱入りなので、今回も物珍しげに辺りを見回していた。見ようによっては田舎から都会に出て来たお上りさんにも見える。

 ところで現代の市街地で活動するとなるとサーヴァントの服装は目立つので、ダ・ヴィンチが「こんなこともあろうかと!」ということで事前に霊衣を用意してあった。

 まずマシュは普段カルデアの中で着ている制服のままで問題なし。アルトリアは白いブラウスに紺色のリボン、同じ色のロングスカートに黒ストッキング、そして茶色のブーツを履いている。飾り気のないデザインだが、本人の性格とマッチしていてなかなか似合っている。

 ジャンヌは白いノースリーブのシャツの上に紺色のジャケットを羽織り、下衣はこれも紺色のキュロットスカートとニーソックスという出で立ちだ。明るい雰囲気で、普通に20世紀の学生に見える。

 ジャンヌオルタは黒のワンピースに紺のコートだが、スカート丈が非常に短いのでうかつに暴れたらパンツが見えそうなのが思春期少年的に大変好ましかった。

 エルメロイⅡ世は元々現代人なので自前で持っていて、黒いスーツの上に赤いコートを羽織っている。モルガンはさすがに間に合わなかったので、人前に出る時は霊体化することになっていた。

 なおマシュ以外のメンバーが普通の布製の服ではなくあえて霊衣を着るのは、霊衣ならば霊体化する時に同時に見えなくすることができるからだ。普通の服を着て霊体化すると、その服だけ残って見えて怪奇現象になってしまうのである。

 そして今召喚したヒロインXXは青い半袖シャツと白いホットパンツに黒タイツだが、なぜか遊園地のスタッフが着る服のようなデザインだった。元がOLだからか似合ってはいるけれど……。

 ついでに肩口とバストの下にベルトを付けているので、おっぱいが強調されていてかなりえっちい。

 

「あなたのヒロインXXが無事到着ですよ! えへへー」

 

 しかし当人はその辺あんまり気にしておらず、光己の前に登場すると速攻で抱きついた。

 もちろん光己も思いっ切り抱き返す。

 

「うん、いつもありがと。ホントに助かってるよ。服も似合ってる」

「どう致しまして! マスターくんのお役に立てて嬉しいです。

 はあー、こうしてると心が通じ合ってるのをビンビン感じられて最高ですね!」

 

 2人は人目も憚らず抱き合って2人の世界で幸せそうだったが、その様子を見つめるモルガンは羨ましげというか苦々しげというか、微妙な表情をしていた。

 

(ただ抱き合うだけでずいぶんと嬉しそうにゆるゆるに頬を緩めて……我が妹のくせに安あがりなものだな。

 しかし―――私は王になってからの2千年間、あんな顔をしたことがあっただろうか)

 

 いや地位や名誉や支配だけが幸せだとは言わない。妖精も人間も、自分が選んだ幸せを追求し、喜びにひたればいい。だがモルガン・ル・フェの目的はブリテンを支配することだったはずだ。

 むろんそれはそれとして満足していた。しかしそれ以外の喜びも悲しみも、愛も恋も枯れ果てたと思っていたのに、この胸の奥でもやもやしているものはいったい何なのだろうか。

 ―――とりあえず小賢しくも気配を隠しながら近づいてくる小物を感知したので、お花畑2人をいったん引っぺがした。

 

「我が夫、それに能天気妹。何者かが近づいてきています。そろそろ真面目にやりなさい」

「え!? あ、うん、そうだな」

「え、そうなんですか?」

 

 光己は分かっているようだったが、XXは気づいていないらしくきょとんとした顔をした。

 モルガンが今度はマシュに顔を向けると、こちらも気づいていない様子である。まあ接近者は気配遮断を使っているようだから仕方ないが。

 

「何者かって……敵なんですか?」

「悪意が感じられるから、恐らくな」

 

 モルガンがそう答えながらⅡ世の方に目をやると、若き軍師はこっくり頷いてマシュに問いかけた。

 

「―――そうだな。確かに今ここは平和な住宅街、しかも夜だ。ひとまず差し迫った脅威はない、そう思うかね?」

「……」

 

 マシュにはまだ脅威は感じられなかったが、モルガンほどの魔術師が「悪意を持つ者がいる」と言うのだからそちらの方が正しいとも思える。表情だけはこわばらせつつも沈黙していると、Ⅱ世は教師のような口調でまた説明を始めた。

 いや実際に指導しているのだろう。何分マシュはまだ経験が浅い上に、平和的で争いを好まない性格だからどうしても意欲や注意力に欠けるところは出るので。

 

「もしそう思っているのなら、その認識は甘い。魔術師同士の闘争においては目に映るものすべてを疑ってかかれ。例えばだな……。

 奇門遁甲、八門金鎖の陣!」

 

 Ⅱ世が手を翻して何か術を使うと一瞬周りにバチバチッと電流のようなものが走り、その直後に筋肉質で日焼けした肌の、骸骨の仮面をかぶった女性が現れた。

 いや瞬間移動の類ではなくちゃんと歩いて近づいてきていたのだが、気配遮断で存在感を極薄にしていたおかげでマシュやXXには知覚できなかったのである。

 そこへⅡ世が魔術的な陣地をつくって仮面の女性の技を破ったため、誰にでも見えるようになったのだった。

 

「ぐわぁ!」

「ッ!? 敵ですか!?」

 

 女性が慌てて跳びすさりいったん距離を取る。マシュは盾を出して光己の前に立った。

 

「貴様、どうやって我々の気配しゃウグッ!?」

 

 女性はおそらく「気配遮断を見破ったのか」と言おうとしたのだろうが、XXがアンブッシュにはアンブッシュ!とばかりにビームマシンガンをぶっ放したので言い終えることはできなかった……。

 

「追撃かけますよ! ダイナミック! かーらーのー! ダブル・エーーックス!!」

「グワーッ! ……サ、サヨナラ!」

 

 さらに情け容赦ない連続攻撃により謎の暗殺者はしめやかに爆発四散! インガオホー!

 

「……おや、サーヴァントにしては少々弱すぎるような」

 

 ひと仕事終えたもののちょっと物足りなさそうな顔のXXに、Ⅱ世は微妙にあきれつつも冬木市に来る前の表明通り解説を始めた。

 

「種明かしくらいしてやっても良かったと思うが、必要のない事でもあるしな……まあ済んだことは措いておくか。要はあのアサシンは分裂能力を持っていて、ああして自分の一部を遠くに送り出すこともできるというわけだ。

 分裂した一部だから1人1人はあまり強くない……といっても対軍宝具のない相手なら、人海戦術で圧倒することも可能だが」

「つまり、これで終わったわけではないと?」

「うむ、いずれ次があるだろう」

 

 ただこのアサシンは事情があって冬木市全域を監視する必要があり、全員を一度にこちらに送り込むわけにはいかない。人員を割けるようになった時点でバラバラに差し向けることになる。

 ちなみにⅡ世はアサシンの気配遮断を看破したのではなく、事前にアサシンの能力と行動傾向を調べてあって、レイシフトなんて派手な手段で踏み込めば彼女たちの監視網に引っかかって偵察が来ることを予測していたというオチだ。モルガンがアサシンを発見したのは魔術スキルだが、Ⅱ世は軍師らしく知略で戦果を挙げたのだ。

 

「その結果、兵法の禁則である戦力の逐次投入を余儀なくされて、各個撃破されることになるだろう。哀れな事にね」

 

 もっともアサシンは敵だからそこまで深く哀れんだりはしないが。そんな暇もないので。

 

「―――さて、ぐずぐずしている暇はない。次行くぞ次!」

「ええっ!? もう少し詳しく説明してくれてもいいんじゃ」

 

 光己が見た感じⅡ世はアサシンの事情とかをいろいろ知ってそうなのでちゃんと教えてほしかったのだが、Ⅱ世は急いでいるらしくさっさと歩き出してしまった。何を考えているのだろうか?

 

「彼のことですから、おそらくしかるべき絵図面を描いてはいるんでしょうけど……」

 

 あわててついて行く光己にアルトリアが横からそう言ってきたが、彼女にもその内容は分からないようだった。

 

 

 

 

 

 

 Ⅱ世が足を止めたのは海岸沿いの埠頭の一角だった。コンテナがたくさん積んであり、街灯はついているが人気(ひとけ)がなく物寂しい感じがする。

 本当に(すぐそばには)人がいないことを確かめてから、光己たちにまた説明を始める。

 

「そもそも冬木の聖杯戦争というのは詐欺みたいなものでね。

 願望機を巡るバトルロイヤル、という体裁は、他の参加者を釣るための真っ赤な嘘なんだよ」

「嘘って、そんな……! 願いを聞くと言って騙すなんて、刑事案件です!」

 

 純朴なマシュが彼女らしく憤りを見せたが、光己はもう少しスレているので見解が異なっていた。

 

「いやあ、何でも願いが叶うだなんて信じる方がおかしいだろ。仮にそれが本当だとしたら、絶対外部の連中に教えたりせずに独り占めするよな。

 ……ああでもあの時の大聖杯は所長を生き返らせることができたんだから、まったくのウソというわけでもないのか」

「…………」

 

 光己の台詞の最初のセンテンスにアルトリアがちょっと顔をそらしたがそれはともかく。マシュはジャンヌとジャンヌオルタが何か話しているのを見てふと気がついた。

 

「そうだ、先輩。今思いついたんですが、ルーラーならジャンヌさんにお願いしてはどうでしょう」

 

 マシュはフランスでルーラーのジャンヌに会っているし、ローマでスルーズがブーディカのクラスを変えたのを見ている。それでアーチャーのジャンヌをルーラーに変えれば良いのではないかと考えたのだ。

 ただこの場にワルキューレはいないが、モルガンならできるかも知れないし。

 

「おお、なるほど」

 

 それはいい考えだ。いやジャンヌが水着姿のままだったら却下していたが、今は水着の上に霊衣を着ていてクラスによる見た目の変化がないので、光己に断る理由はないのだった。

 さっそく当のジャンヌとモルガンに提案してみると、2人はごくあっさりと了承してくれた。

 

「分かりました、弟君がそう言うのなら」

「試したことはありませんが、魔術でできることであればできるでしょう」

 

 しかしさすがに術式を組むのに多少の時間を取っていたが、それでも施術は見事に成功した。頭のネジが全部抜けてふわっふわだったジャンヌの雰囲気がみるみる内に引き締まっていき、まさに聖女といった神々しささえ醸し出すまでに変貌する。

 

「おお、これは確かにフランスで会ったジャンヌ……いやそれ以上の圧倒的存在感だな」

「本当ですね……」

 

 光己とマシュが感嘆の声をあげたがそれも当然。フランスの時のジャンヌは本来の力を発揮できない状態だったのに対し、ここにいるジャンヌはフルスペックに召喚獣の霊基を合わせた160%のパワーを持っているのだから。

 

「ふむ、うまくいったようだな」

「はい、お手数かけました。今後はルーラーとして、オケアノスでルーラーアルトリアさんがしていた役目を引き継がせていただきますね」

 

 これでカルデア陣営にサーヴァント探知と真名看破のスキルが復活したが、そこでジャンヌはジャンヌオルタに顔を向けた。

 

「オルタ、貴女はどうしますか?」

「私は遠慮しとくわ。このままでも不都合はないし、アヴェンジャーに戻ったらマスターとあんまり気が合わなくなっちゃうしね」

 

 それにアヴェンジャーに戻ると人類を憎む度合いが増すので、今のジャンヌオルタにとってはメリットが何もないのだ。

 なおジャンヌがルーラーに戻ると姉属性が弱くなるので、これでウザ絡みが減るとひそかに喜んでいたりする。

 

「なるほど、それもそうですね」

 

 ジャンヌはそれで納得したが、するとそれを待っていたかのようにⅡ世が声をかけてきた。

 

「話は終わったかな。それじゃ説明を再開しよう。

 ……この戦いは参加したサーヴァントが脱落するにつれ、大災害のカウントダウンが進むという婉曲な罠だ。ここに召喚されたサーヴァントが一定数生け贄―――私の経験によると5騎―――になった時点で『この世すべての悪(アンリマユ)』が起動し始める」

 

 そうなると聖杯は地球破壊爆弾みたいなものになって、今この時点の人類史を破壊し尽くしてしまうのだ。

 光己たちが最初に赴いた特異点Fは、おそらく5度目の聖杯戦争が完遂された後の冬木市の姿であろうとⅡ世は見ていた。むろんこの儀式を発案した者たちも最初はこんなつもりではなかったのだが、とある事故のせいでそうなってしまったのである。

 ただもしすでに聖杯が起動していたのなら、今ごろこの街は特異点Fと同じような惨状になっているはずだ。

 

「だからここでの第4次聖杯戦争はまだ序盤だ。私の記憶とすり合わせて考えると、戦局が大きく動くのは今夜だと思われる」

「なるほど、それでさっきから時間を気にしてるんですね」

「ああ、今はともかく状況に先んじる事が肝要だ。そこで、この港湾地区が鍵に……」

 

 マシュの言葉にⅡ世はそう答えたが、その途中ハッと表情を引き締めた。

 

「―――っと、お喋りの時間は尽きたか。どうやら状況に追いつかれたようだ。

 すまんがマシュ嬢とアルトリア嬢以外は霊体化して下がっていてくれ。あまり人数が多いと要らん警戒をさせてしまうからな。

 特にレディ・モルガン。後方に攻撃が及ばん限り、声も魔術も出さんように」

「あ、ほんとですね。別の方向からサーヴァントが1騎ずつ、こちらに近づいてきています」

 

 ジャンヌがさっそく探知の仕事を行うと、モルガンたちはⅡ世が何を考えているかは分からないものの、何らかの思惑があるのは確かそうなので、とりあえず指示された通り霊体化して姿を隠した。

 そして問題のサーヴァントが現れる。

 先に現れたのは暖かそうな白いコートを着て白いロシア帽をかぶった若い女性だが、こちらはサーヴァントではなかった。サーヴァントはその傍らの、黒いスーツを着た男装の麗人である。

 

(ぶっ!?)

 

 その姿を見た瞬間、モルガンはあやうく噴き出しそうになっていた。

 

(アルトリアではないか! この愚妹、何度も出てきて恥ずかしくないのか!?

 ……っと、私ともあろう者が取り乱したな、落ち着かねば。

 なるほど、Ⅱ世が私に声を出すなと言ったのはこれを知っていたからか。私が出たら話がこじれるのは必定だからな)

 

 それにしてもⅡ世は何を考えているのだろうか。モルガンが興味津々で事態の推移を見守っていると、白い女性がこちらに声をかけてきた。

 

「そこのあなたたち、いったい何者なの?

 サーヴァントを連れている以上は聖杯戦争の参加者みたいだけれど……」

「アイリスフィール、奇妙です。さっきまで我々を誘っていたランサーの気配がない」

 

 一方向こうのアルトリアは何かを訝しんでいるようだ。

 Ⅱ世がそれに答える前に、こちらのアルトリアがすっと彼のそばに近寄って小声で訊ねる。

 

「Ⅱ世、ここで2人を説得するんですか?」

「いや、それをするには時間が足りない。今は退散させるだけに留めてくれ」

「承知しました」

 

 そう言ってこちらのアルトリアが前に出ると、その顔を見た2人は当然ながら仰天した。

 

「なっ、セイバー……!? そんな、まさか同じクラスどころか同じサーヴァントが召喚されるなんて」

「私……!? そんなバカな」

「驚くのは分かりますが、今は説明している暇がありません。ここは速やかに回れ右していただけると、お互い手間が省けるのですがどうでしょう」

「…………」

 

 アイリスフィールもセイバーも、すぐには答えを出せなかった。

 怪しいといえばすこぶる怪しいのだが、事情を話すつもりはなさそうだし、戦っても不利なのは分かり切っている。セイバー同士が互角だとしたら、残る3人がアイリスフィールを囲んで襲えばいいのだから。

 

「もちろん、帰る背中に聖剣ぶっぱなんてするつもりはありませんのでご安心を」

「……」

 

 やはり彼女は聖剣の騎士王で間違いないようだ。

 ならば「背後を襲わない」という言葉をたがえることはないだろう。

 

「……分かりました。ここは退きましょう」

 

 2人がまだ納得しがたいという面持ちながらもおとなしく去って行くと、アルトリアはまたⅡ世に向き直った。

 

「それで、なぜそんなに急いでいるんです?」

「ああ、本命がそろそろ来るんだ。本来向こうの貴女に挑戦するはずだったサーヴァントを、奇門遁甲陣で閉め出してあったからな」

 

 その言葉が終わってから30秒も経たぬ内に、アイリスフィールたちが現れたのとは別の方向から何者かが現れる。

 黒いドレスを着た金髪の若い女性だ。竜か蛇のような青く太い尻尾があり、右手に黒い槍を持っている。またそれとは別に、背中に何本かの武器を背負っていた。

 性格的には勝気というか、サディストっぽい印象を受ける。

 もちろんサーヴァントだ。ジャンヌが慌てて姿を現し、真名看破の結果を告げる。

 

「真名ヴリトラ、ランサーです! 宝具は『魔よ、悉く天地を塞げ(アスラシュレーシュタ)』、彼女の分体である魔の軍勢を呼び寄せるものです」

 

 するといきなり真名を暴かれたヴリトラは当然驚いて何か言おうとしたが、その前に空中にスクリーンが現れてヒルドの顔が映し出された。

 

《管制室に残ってて良かったよ、これがワルキューレの勘ってやつだね!

 マスター、ヴリトラっていえばインドの有名な邪竜だよ。どう見ても交渉で血をもらえるとは思えないから、どつき倒して分捕ろう!》

「……!?」

 

 初対面の相手に血を分捕ると言われてヴリトラは怒るより前に当惑したが、そこにⅡ世が割って入った。

 

「ちょ、ちょっと待ったヒルド嬢。そこにいたのなら、むやみにサーヴァントを倒すのはNGだと知っているだろう」

《聞いてたよ、でも霊基を丸ごと食べちゃえば大丈夫だよね。むしろその方がマスターがよりパワーアップできて望ましいかな》

「ちょ!?」

 

 蛮族脳を上回る戦乙女脳にⅡ世は気が遠くなったが、ここまで言われては元々「世界に対するドS」であるヴリトラがおとなしくしているわけはない。

 

「よく分からぬが、わえを喰おうというのか? きひひ。活きのいい人間は好きじゃが、逆にわえに喰われぬようにの!?」

 

 ヴリトラがむしろ嬉しそうに得物の槍を構える。こうしてⅡ世にとっては不本意極まる戦いが始まった。

 

 

 




 私の書く小説ですから、原作に出て来ないサーヴァントが出て来るのはいつものことです(ぉ
 もちろんこの先も、Ⅱ世の記憶にないサーヴァントが出ることは決定済みです(愉悦)。
 ところで特に5章以降はファヴニールではネームバリューが今イチですので、第108話で軽く伏線を張った通り合体(意味浅)で進化してもらおうと思ったのですが、進化先に迷ったのでアンケートで決めたいと思います。期限は次話を投稿した時までということで。

 進化先1:八岐大蛇……日本神話最強の大怪獣です。「八ツ身分裂の術」を会得できれば大奥の運営がしやすくなります。ついでに神剣でコヤンをシバいて裸土下座させましょう(ぇ
 進化先2:リヴァイアサン……タラスクのパパンです。FGOではなぜかペンギンですが、「完全流体」スキルがあります。「黙示録の赤い竜」に進化できるチャンスが微レ存です。
 進化先3:アルビオン……機動力が強みです。モルガン陛下大勝利ルートに近づきます。どこかの誰かがアップを始めます。「竜の遺産」という謎スキルを習得します。

主人公の進化先はどれがいいですか?

  • 八岐大蛇
  • リヴァイアサン
  • アルビオン
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