FGO ANOTHER TALE   作:風仙

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第136話 最後にして最新の竜

 竜が空を翔けている。何もない海の上を、どこか寂しそうに。

 いや、土の中を掘って潜っているのか? まるで地の底までたどり着こうとするかのように。

 

 …………。

 

 ……。

 

「んー、何か変な夢見たかな?」

 

 光己が目を覚ますともう朝になっていて、芝生の上に敷かれたブルーシートの上に寝転んでいた。

 今日も天気がいいのは良いが、まだ全身がだるい。

 そこに真正面から声がかかる。

 

「先輩、目が覚めたんですね。おはようございます、お加減はどうですか?」

 

 ほっとした様子で顔を覗きこんできた後輩に、光己はなるべく平静そうな声をつくって答えた。

 

「うん、おはよう。まだちょっと調子悪いけど、起きて歩くくらいはできるよ」

「それは良かったです。朝ごはんはどうしますか?」

「んー、もう少し休んでからにしようかな。マシュの膝枕もう少し堪能したいし。

 ところでここどこ?」

「もう、先輩ってば」

 

 マシュは光己のセクハラ発言にちょっと頬を膨らませつつも、昨夜光己が気絶してからの経過を説明してくれた。

 それによると、昨晩はホテルに泊まろうとしたがお金がなかったので、ここ海浜公園でテントを張って一晩過ごそうとしたという。ところが冬木市には「管理人(セカンドオーナー)」がいて霊脈を独り占めしているせいで補給物資を送ってもらうためのサークルを設営することができず、やむをえず霊脈の要石(かなめいし)を壊してから設営したそうだ。

 それでようやくテントと水と食料が手に入ったので、この公園で一晩過ごしたというわけだ。

 

「そっか、マシュもみんなもお疲れさま。

 でもそれだとその管理人って人怒るんじゃない?」

「はい、それはそうですが背に腹は代えられないといいますか、Ⅱ世さん的には無問題といいますか」

「ふうーん、よく分からんけどⅡ世さんがそう言うならいいか」

 

 魔術師の裏事情のあれやこれやなんて一般人の光己には分かりやしない。深入りはしないことにした。

 

「じゃあそろそろ起きるかな。シャツがじめじめして気分悪いし」

 

 思春期男子としては美少女の太腿をもう少し味わっていたいという欲求もあったが、それは寝汗を拭いてさっぱりしてから再開することもできる。光己は上半身を起こして、礼装とその下のシャツを脱いだ。

 するとそれを見ていたジャンヌオルタがあっと驚いた声をあげる。

 

「マスター! アナタ胸の紋章がなくなってるじゃない。もしかしてヴリトラのせいで竜種じゃなくなっちゃったとか!?」

 

 ジャンヌオルタはかつてファヴニールを召喚したことがある身なので、その絵的な象徴ともいえるあの竜を下から見たような図柄には特別な関心があるのだ。

 言われた光己もそれに気づいて、んーっと考え込むような顔をする。

 

「…………いや、俺が竜種であることは確かだよ。でも何か今までと魔力の感じが違うかな?」

 

 それは自分より強い竜種の霊基を消化吸収した以上何の不思議もないことだったが、それを聞いたヒロインXXがおおらかな確認法を提案してきた。

 

「じゃあ、変身してみればいいんじゃないですか?」

 

 確かにそうだが、身長30メートルの巨竜はいかにも目立つというか、人に見られること自体が大変マズい。しかしここには大変優秀な魔術師がいた。

 

「なら私が認識阻害と人払いの魔術を使いましょう。その範囲から出なければ問題ありません」

「おお、ホントにさすルーンに劣らない便利さぶり……」

 

 そんなわけでドラゴンの姿を隠蔽する手筈が整ったので、光己は服を脱いで竜モードを披露することにした。

 この際全裸になる必要があるのが、特にうら若い女性たちの前だと大変恥ずかしい。魔術でどうにかできないかとも思うが、光己が魔術を習うのはブラダマンテが嫌がりそうなので控えているのだった。そちらの素質はあまりないらしいし。

 

「それじゃ行くかな。目覚めよ、我が新たなる力!」

 

 すると光己の体が周囲の魔力()()()()()をブラックホールのような勢いで吸収しつつ、少しずつ膨張していく。途中でモルガンがかけた認識阻害と人払いの術式まで吸い込みそうになって当人が慌てて掛け直す一幕もあったが、どうにか変身は完了し巨大なるドラゴンの雄姿が現れた。

 全身真っ黒で、形状はファヴニールに似ているがやや細身で身長も一回り低い。外皮はメタリックな感じがして、戦闘機のような印象も受ける。総魔力量は以前とさほど変わっていないようだ。

 それを見定めたモルガンが感極まったような嘆声を上げる。

 

「おおぉ、あれはまさしくアルビオン……まさかこの地で、それもこんなに早く目にすることになろうとは。

 妙な翼がついているのが少し気になるが」

 

 竜の背中には彼女が知るアルビオンの鉄の機械のような翼に加えて、その上に白い羽の翼、下に黒い皮膜の翼が一対ずつ生えていた。あれは何を意味するのだろうか? いや昨晩彼が背中に生やしていたのと同じものだというのは分かるが。

 また彼女の傍らでは、ジャンヌオルタがまったく方向性が異なる感想を述べていた。

 

「アルビオン……? 聞いたことがない名前ね。

 ファヴニールじゃなくなったのは残念だけど、6枚の翼ってのは熾天使っぽくていいわね。いえ普通に白い羽翼が6枚だったらイヤだけど、魔も含めた3つの属性に分かれてる所がCool」

「おお、やはりジャンヌオルタは分かってるな。望んで歩いている修羅の道とはいえ、いやそれだからこそ信じられる盟友の絆はコーベインよりも重い価値がある」

「当たり前でしょ。同じ宿業(サガ)を持つ者同士なんだから」

 

 2人の宿業はともかく、モルガンの話が聞こえたエルメロイⅡ世は顔色が真っ青になっていた。

 

「アルビオン……まさかあのアルビオンだというのか?

 いや『本物』はとっくの昔に死去しているから、今のマスターはまがい物、サーヴァントのようなものなんだろうが……それにしたってとんでもないぞ」

「知っているのか雷……もといⅡ世」

 

 邪ンヌの妙な問い方が少し気になったが、Ⅱ世はスルーして普通に答えた。

 

「ああ、いささかな。何しろ時計塔はかの竜の遺体の上に建てられているんだ。

 アルビオンというのは汎人類史においては表世界に残った最後の竜で、竜種の中の冠位(グランド)とも言われる超存在だ。今言った通り既に没しているが、生前は体長が2キロほどもあったと推測されている。

 またこの名はブリテン島の古名でもあり、近世ではイギリス人とその国家の異名でもあった」

「それはまた大層なものね……でも今のマスターは魔力量はファヴニールと変わらないし、身長なんて縮んでるくらいよ?」

 

 ジャンヌオルタは目の前の事実とⅡ世の説明の乖離ぶりが気になったようだ。

 Ⅱ世にもそれには同意だったので、事情が分かりそうな大魔術師に意見を求めることにする。

 

「レディ・モルガン。これについて何か見解はあるかね?」

「別に難しい理屈ではないな、今の我が夫はまだ幼生なのだ。

 強大すぎる霊基を喰ったせいで身体が化学変化を起こしたのだろうが、総魔力量はそんないきなり増えないということだな。

 それにしても体長2キロか……もしそこまで成長したら今の80倍くらいだから、体重と魔力量は単純計算だと51万2千倍ということになるな」

「ご、ごじゅうまんばい!?」

 

 何か桁が違いすぎる数字にジャンヌオルタが裏返った声を上げる。

 ファヴニールの50万倍以上とかどんだけぇ!?

 

「いやあくまで推測だから、そうなると決まったわけではない。

 しかしこちらではアルビオンはブリテンの象徴ともいえる存在なのだな。

 まさか召喚されてからたったの2日後に、我が夫がブリテン王配(女王の配偶者)として最高に相応しい存在になるとは……」

 

 これは今度こそブリテンが自分を王として認め招いたという証ではあるまいか。

 今までずっと逆風に抗う人生を歩んできたが、ようやく順風が吹いてきた!

 待っているがいいブリテンの島と民よ。人理を修復した暁には、すぐさま降臨して極上の支配をくれてやろう!

 ……などとモルガンは感動のあまり普段の冷徹さを忘れて踊り出しそうになったが、人前なのでそれは抑えた。

 

「でも何でアルビオンなわけ? ドラゴンなら他にもいっぱいいるのに」

「んん? そうだな、それについても推測になるが、確か我が夫はカーマや玉藻の前の影響で能力を習得してきたのだろう? 今回は私やアルトリアたちの影響を受けたのだろうな。

 私がいなければ『赤い竜』になっていたかも知れないが、何しろ私と我が夫は政略結婚とはいえ夫婦だからな。5対1だろうと、影響を与える度合いは私が上だったということだ」

 

 ふふん!と自慢げに鼻を鳴らすモルガン。よほど嬉しいらしい。

 ところがそこに、無粋にもⅡ世が水を差してきた。

 

「なるほど……しかしレディ、見た目以外にマスターがアルビオンだという根拠は何かあるのかね?」

 

 どうやらⅡ世はまだ信じ切れないでいるようだ。まあ無理もないことで、モルガンは彼の希望通り根拠を示してやることにした。

 

「そうだな。異聞帯ブリテンにおいては、アルビオンの固有能力は慣性制御……0.3秒で音速を超えつつ、その急加速による反動も無効化するというものだった。それと滅多に使わなかったが、『境界にかかる虹』のごとき破壊の光のブレスもあったな。

 我が夫は変化したてだからそこまではいくまいが、能力自体はあるはずだ」

「ほえー」

 

 自分のことでありながら、光己は現実感がわかないのか反応はのんびりしていた。

 そこへせっかちにも、女王様が実演を要求する。

 

「というわけで、やってみて下さい」

「ええ!? いやそんなことしたら認識阻害の効果範囲から出ちゃうでしょ」

「む、そういえばそうでしたね。では人間の姿で」

「……ほむ」

 

 まあいつまでも竜の姿でいても仕方ないので、光己は人間モードに戻ることにした。

 当然ながら服を着た後、その慣性制御とやらをまずは軽く試してみる。

 

「――――――んー、何かできそうな気配すらしないんだけど」

「では神魔モードとやらで試して下さい。確か()()も『翼を展開した私は最速』とか言っていましたから」

「ほむ」

 

 言われるままに光己が神魔モードに入ると、角は額に黒く短いのが3本生える形になり、尻尾は妙に細くなっていた。翼は竜モードの時と同じ3対で、1番上に白い羽の翼、真ん中に黒い機竜の翼、その下に黒い皮膜の翼が生えている。

 

「ふむ、やはり羽と皮膜の翼以外は彼女に似ていますね」

 

 モルガンは光己の姿に何か心当たりがあるようだが、先日「実際に行く時になってから話すことにします」と言った通り詳しいことを語るつもりはないようだ。

 仕方ないので、改めて実演することにする。機竜の翼に意識をかけて、飛ぶことを念じた。

 その瞬間、バネ仕掛けで射出されたかのようにポーンと数十メートルも飛び上がる!

 モルガンが言っていたように、急な加速によるGもない。

 

「おおっ!?」

 

 そこはまだ認識阻害の効果範囲内だが、このまま上昇したらすぐに出てしまう。光己が慌てて降りようとすると、また一瞬で地面に着いて足裏で穴を開けてしまった。

 慣性を操るといっても、ぶつかった対象にまで効果はないようだ。

 ついでに制御もけっこう難しそうである。実戦で使うには相当な練習が必要だろう。

 ―――しかし能力を持っていることの証明にはなった。普段無表情なモルガンが、心底嬉しそうな面持ちで近づいてくる。

 近づいて……鼻と鼻がくっつきそうな至近距離まで来た。

 いつもはあまり光を感じない水色の瞳が、今は生命ある宝石のようにきらきらと輝いている。光己はその双眸から目をそらすことができなかった。

 胸の鼓動が激しく高鳴る。

 

「やはり我が夫はアルビオンで間違いないようですね。心から嬉しく思います。

 ところで私、私を振るような男には死ぬまでつきまとって呪ってしまう重い女ですので、その辺り気をつけて下さいね」

 

 もっともそのドキドキは一瞬で吹き飛んでしまったけれど。

 

「ちょ!? それDV! 精神的……いや魔術的DV!? とにかくDVには断固反対!! 男性の人権を守れー!」

 

 身体は竜種でもメンタルはパンピーな光己が恐慌したのは当然のことだろう……。

 

「ふふっ、冗談ですよ。我が国の象徴を呪うなどと、いくら魔女でもそんな天に唾吐くような愚かなことはしません。

 ……多分」

「多分って何だ多分ってーーー!!」

 

 光己はまだいろいろと納得いたしかねたが、彼女の楽しそうな笑顔はとても綺麗だったのであまり深く追及することはできなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 アルビオンになったのはいいとして、ファヴニールではなくなったのなら彼の固有能力はなくなってしまってもおかしくない。そこは早い内に確かめておくべきだ。

 今は特に用事がなくて時間はあるそうなので、光己はじっくり試すことにした。

 

「でもどこまでが竜種共通でどこからがファヴニール固有なのか……それが分からない。

 固有でもスキル継承して残ってくれてればいいんだけど」

 

 まず1番大事な無敵アーマーは残っていた。そして次、いわゆる竜の炉心はむしろ強くなったと感じる。

 あとは火炎操作と魔力感知と魔力吸収とワイバーン産生だ。ワイバーン産生以外は今ここで試せる。

 

「………………って、全部できねぇ!?」

 

 何ということだ! 光己は落胆のあまり天を仰ぎ、地に伏した。

 その大げさな落ち込みようを訝しんだジャンヌオルタが声をかける。

 

「マスター、何でそこまで残念がってるの?」

「ああ、他はともかく炎が出せない……つまりせっかく考えた合体技がおしゃかになっちまったんだ!!

 清姫との約束も守れない」

「え、デジマ」

 

 それは邪ンヌにとってもショッキングな話だったらしく一瞬固まったが、根は真面目で努力家なのですぐ立ち直って盟友を励ました。

 

「んー、それは確かに残念だけど、なくなっちゃったものは仕方ないわ。新しいスキルはゲットできたんだから、そっち絡みで新しいのまた考えればいいじゃない。

 清姫だって、嘘ついたんじゃないから正直に言えば許してくれるわよ。いつかまた習得し直せるかも知れないし」

 

 とは言ったものの、新スキル1つと旧スキル3つを引き換えというのは不当ではないかとも思う。アルビオンが竜種の冠位だというのなら、もう少しサービスしてくれてもいいのではないか?

 そんな気持ちをこめて今ひと言訊ねてみるジャンヌオルタ。

 

「それで、ホントに3つと1つを引き換えなの? 他に何かないの?」

「んー、正確には魔力吸収は悪魔の翼出せばできるんだけどね。

 あとは財宝分捕るスキル……おお、これがあった!」

 

 すると光己は急に表情を明るくし、右手を真横に伸ばした。

 その先に黒い波紋のようなものが出現する。

 

「え!? あ、あれは!?」

 

 黙って様子を見ていたアルトリアが思い切り目を剥いたが、光己は構わず波紋の中に手を突っ込む。

 するといかなる神秘か、波紋の向こうに腕は出現せず。そして光己が戻した手には、アルトリアが見たこともない剣が一振り握られていた。

 

「…………!!??」

 

 当然ジャンヌオルタもびっくりして声も出なかったが、そんな彼女に光己は思い切り自慢げ、というか厨二的アトモスフィア全開で解説した。

 

「これはさっき言った、ドラゴンの習性からきた財宝奪取スキルの進化形……『竜の遺産(レガシーオブドラゴン)』とでも名づけるかな。何しろ俺は表世界最後にして最新の竜だから、唯一の遺産相続者……つまりかつて竜たちが持ってた宝物は全部俺の物ってことになるんだ。

 この『蔵』にはそれが丸ごと入ってるってわけさ。もちろん新規に入れることもできる」

 

 それはまたすごい話だ。ジャンヌオルタとアルトリアは思い切り食いついた。

 

「おおおぉぉ……デ、デジマ!?」

「本当ですかそれ!?」

「もちろん、嘘なんかつかないよ。といっても俺が知らないものとか、今の俺より格が高すぎるものとかは出せないんだけどね……」

 

 たとえば如意宝珠はそれこそレベルが高すぎるし、天叢雲剣は一般的日本人としては持ち出すのは恐れ多いから最初から入っていない。如意金箍棒は物理的に重すぎだし、ヴィーヴルの宝石の瞳のように金銭的な価値はあっても戦闘や魔術の役には立たないものもある。

 

「なるほど。しかしそのスキル、どう見ても『王の財宝(ゲートオブバビロン)』の亜種なんですが。

 そういえばマスターは夢の中でギルガメッシュに会っていたんでしたか……サーヴァントの影響を受けるのはほどほどにしておいた方がいいですよ」

「アッハイ」

 

 アルトリアの不機嫌そうな顔を見るに、彼女は相当ギルガメッシュのことが嫌いなようだ。

 光己は君子危うきを避けて、元の話題に戻ることにした。彼女は真面目で公正で誠実で立派な人物だが、怒らせると怖いのだ。

 

「……というわけでこの剣はファヴニールが持ってたお宝の1つ、ダインスレフ……って、呪われた魔剣じゃねーか!」

 

 なおファヴニールは他にもフロッティやエーギスヒャールムやアンドヴァラナウトといった財宝を持っていたのだが、よく考えたら彼の財宝にはみんな呪いがかかっている。光己はそれらを地面に叩きつけると、それでなお飽き足らないのかモルガンを呼び寄せた。

 

「モルガン、悪いけどちょっとこの厄アイテム叩き壊してくれるかな」

「え!? え、ええ…………いえその、壊さずとも呪いだけ解けば良いのでは?」

 

 モルガンが妙にどもっているのは、先ほど喜びのあまり女王ともあろう者が人前ではしたない振る舞いをしてしまったのを後悔して悶えていたからである。(これもあの頭の軽い水着妹のせいだ!)などと脳内で責任転嫁していたが、表情だけは普段通りに取り繕っていた。

 

「え、できるの? さすがは大魔術師だな、それじゃお願い」

「はい、ではただちに」

 

 4つとも宝具級の逸品だからモルガンといえども解呪するのにはだいぶ時間がかかったが、何とか無事終わって光己はお宝4つを返してもらった。

 

「ありがとモルガン。何か機会があったらお礼するから」

「はい、どう致しまして」

 

 光己が礼を言うと、モルガンはふっと薄く微笑んだ。

 その表情が何となく気になって、少し突っ込んで訊ねてみる光己。

 

「あれ、何かいいことでもあった?」

「いえ、大したことではありません。我が夫は()()()()善意の人だと確信できただけですから」

 

 王配あるいはマスターとしては、悪人より善人の方がいいに決まっている。しかしそれが度を越すと周りに使い潰されてしまうのだが、光己は不当な要求には抗うし、自身の欲求も持っている。そんなハメにはなるまい。

 とはいえ年齢相応に未熟な面はあるが、そばにいて悪い気分はしなかった。

 XXがあれほど懐いている理由はまだ分からないが。

 

「うん、そこはまあリーダーとしてね」

「……そうですか」

 

 モルガンはもう1度、小さく笑った。

 

 

 




 主人公が無事進化完了しましたので、また現時点での(サーヴァント基準での)ステータスと絆レベルを開示してみます。
 以前のものは第39話、56話、75話、91話、108話、132話の後書きにあります。

 性別   :男性
 クラス  :---
 属性   :中立・善
 真名   :藤宮 光己
 時代、地域:20~21世紀日本
 身長、体重:172センチ、67キロ
 ステータス:筋力B 耐久C 敏捷B 魔力A+ 幸運B+ 宝具EX
 コマンド :AABBQ

〇保有スキル
・竜モード:EX
 体長25メートルの巨竜に変身します。頻繁に使うようになったので宝具からスキルに格落ちしました(ぉ

・神魔モード:EX
 額から角、背中から3対の翼、尾てい骨から尻尾が生えた形態に変身します。こちらもよく使うので格落ちしました。

・フウマカラテ:D+
 風魔一族に伝わる格闘術、らしいです。呼吸法や魔力放出もできます。

・ドラゴンブレス:E
 「境界にかかる虹」のような破壊の光を吐き出します。どのモードでもできますが、今までと勝手が違うので出力も命中精度も低いです。

竜の遺産(レガシーオブドラゴン):D
 財宝奪取スキルの進化形で、「王の財宝」の亜種。竜たちが表世界に残した財宝が「蔵」に入っています。ただし持ち出すには相応の格が必要です。
 新しく手に入れた財宝を収納することもできます。
 現在取り出せる財宝:守り刀「白夜」、サーヴァントたちのサインと写真、ポルクスの剣、ダインスレフ、フロッティ、エーギスヒャールム、アンドヴァラナウト、ヴィーヴルの宝石の瞳。

神恩/神罰(グレース/パニッシュ):C
 味方全員のデバフを解除した後、絆レベルに比例した強さのバフを付与します。さらに敵全員に敵対度に比例したデバフがかかります。神魔モード中と竜モード中のみ使用可能。

・慣性制御:E
 慣性とその反動を操作して、急激な加速や減速を行えます。神魔モード中と竜モード中のみ使用可能。

・魂喰いの魔竜:E
 大気中もしくは敵単体から魔力を強力に吸収し、さらに身体が人間サイズの竜のようになっていきます。神魔モード中と竜モード中のみ使用可能。

〇クラススキル
五巨竜の血鎧(アーマー・オブ・クイントスター):A+
 Aランク以下の攻撃を無効化し、それを超える攻撃もダメージを7ランク下げます。宝具による攻撃の場合はA+まで無効化し、それを超えるものはダメージを14ランク下げます。弱体付与に対しても同様です。光や炎や眠りに対してはさらに7ランク下げます。

・竜種:A
 毎ターンNPが上昇します。

・神性&魔性:A
 神魔モードと竜モードでは、相反する属性を高いレベルで持っています。

〇宝具(というか必殺技)
蒼穹よりの絶光(ガンマ・レイ):EX
 自身に宝具威力アップ状態を付与(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵単体に超強力な無敵貫通&防御力無視攻撃+敵単体にガッツ封印(1ターン)。対霊宝具。竜モード限定。
 超高エネルギー状態の光子の塊を撃ち出す技……らしいです。直線状ビーム、円錐形に広がる拡散ビーム、などのバリエーションがあります。

・ギャラク〇アンエクスプ〇ージョン:EX
 敵全体に強力な攻撃<オーバーチャージで効果アップ>。対銀河宝具。
 銀河の星々をも砕くという概念を持った爆圧を放出します。
 使用する時はポルクスの剣を装備している必要があり、かつギャグシーン限定です(ぉ

〇絆レベル
・オルガマリー:6      ・マシュ:5
・ルーラーアルトリア:6   ・ヒロインXX:8    ・アルトリア:3
・アルトリアオルタ:2    ・アルトリアリリィ:4
・スルーズ:6        ・ヒルド:5       ・オルトリンデ:4
・加藤段蔵:5        ・清姫:5        ・ブラダマンテ:9
・カーマ:8         ・長尾景虎:9      ・諸葛孔明:2
・玉藻の前:2        ・ジャンヌ:5      ・ジャンヌオルタ:5
・モルガン:5

〇備考
 モルガン陛下の絆レベルが青王を追い越すという暴挙……!w
 ワイバーン産生も使えなくなっています。太陽属性は残ってますが、火を吐けなくなりましたので防御特性のみの効果になりました。
 アルビオンの将来性が桁違いですが、彼が同じ大きさでもファヴニールより強いとすると、こういう数字になってしまうのですな。


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