FGO ANOTHER TALE   作:風仙

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第256話 幻のイリヤルート

 天草にとって綺礼は公的にも私的にも許しがたい敵だったが、ルチフェロなりしサタンだと思った者が人類の味方だった例があるので一応は話をしておくべきだろう。ただその前にと真名看破を行った。

 

「真名、言峰綺礼。クラスはアルターエゴ、ですか。宝具は『零れ氾く暗黒心臓(ザジガーニエ・アンリマユ)』、悪しき心や肉体を燃やす呪いの炎……!?

 しかもこの男、ラスプーチンとアジ・ダハーカとバールーが憑依して、いる……!?」

 

 1人の依代に複数の、それも互いに関連がない英霊や神霊が混ざって憑依しているなんてことがあり得るのか。天草は大変驚いたが、しかもその1柱の「アジ・ダハーカ」はアンリマユの腹心であり、宝具の名前にも「アンリマユ」が入っているとなれば、言峰綺礼がアンリマユを顕現させようとしたという話はほぼ間違いなく事実であろう。

 一方綺礼は初対面の、しかも同国人かつ同じ宗教宗派に属すると思われる者に名前や能力を(あば)かれたとあって、ちょっと驚きつつ天草に話しかける。

 

「これはこれは、このような異郷の地で同宗の日本人に出会うとは。

 失礼ですがどこのどなたですかな?」

「……島原の乱の首謀者だった、天草四郎と申します。宝具は諸事情で使えなくなっていますが」

 

 聖杯戦争では真名を明かさない方が有利なのに天草があっさり名乗ったのは、すでに綺礼の真名と宝具を暴いたのと、今はできる限り正々堂々とやりたいと思っているからだ。

 真名を明かされたことに逆に驚いた綺礼がその理由を訊ねる。

 

「天草四郎……ああ、知っているとも。日本人のキリスト教徒としては、知名度は高い方ではないかな。残念ながら殉教者認定はされていないようだがね。

 しかし自分から聞いておいて何だが、なぜ何の得もないのに真名を明かしたのかね?」

「今回は名誉がかかっているというか、かけていますからね。カトリックそのものの名誉はもちろん、私について来てくれた一揆衆たちの名誉も」

「ほう……?」

 

 綺礼は天草の真意を理解しきれなかったらしく、小さく首をかしげて続きを促した。

 

「一揆衆は確かに暴政と宗教弾圧の被害者でしたが、純然たる被害者だったわけではありません。略奪をしたこともあれば、神社仏閣を破壊したこともあります。近辺の住民を強制的に参加させたこともありました。外患誘致といえるようなこともしています。

 かく言う私も、別の現界では後ろ暗い行為に何度も手を染めました」

 

 天草はまずこう背景の説明をしてから、いよいよ本題に入った。

 

「……だからこそ彼らの首領として、1度は正々堂々公明正大に恥じる所が一切ない、彼らが胸を張って語れるような戦いをしたいと思ったのですよ。そう、たとえば異教の大悪魔への協力者という極めつけの背教者などを相手にね。

 ……それで、なぜ貴方はアンリマユを顕現させようなどとしたのですか?」

「なるほど。私は江戸時代初期の武士や農民の流儀には詳しくないが、与えられた能力で相手の素性や切り札を見抜いておきながら、己のそれは隠すというのは褒められた振る舞いではなかろうな。

 ただそれより1対1でないことの方が大きそうだが、この状況では仕方ないか」

 

 もし一騎打ちをして天草が勝ったら凛とバゼットは拳の振り下ろし先がなくなってしまう。認めるわけがないのだった。

 

「それはそれとしてだ。私は地獄に堕ちる身だが、主に仕える者として、唯一告白できることがある。それは『何者であれ、その誕生を祝福する』ということだ。

 アンリマユだから祝福したのではない。新しく生まれる命だから祝福したのだ。

 悪の機能が備わって生まれたとしても、生まれたばかりの命に罪科はない。私は新しい命を祝福し、その誕生を阻む者があれば、全霊を以て対決する―――対決したというだけだ」

 

 綺礼の言い分は一聴は聖職者らしい美しいものに聞こえるが、それに騙されるほど天草はお人好しではない。決定的な問題点をすぐさま指摘した。

 

「なるほど。それで、『今すでに生まれている人』の命はどうなるのです?

 貴方が責任を持って、全員守り抜くとでも言うのですか?」

 

 すると綺礼は小さく肩をすくめて、しかし困った風もなく薄く笑った。

 

「ああ、これは痛い所を突かれたな。いや衛宮切嗣なら一瞬も迷わず、数が多い方を救うのだろうが。

 だが私は少々ひねくれ者でね。生まれつき皆が美しいと思うものを美しいと思えず、他人の苦痛や不幸にしか喜びを見出せない異常者だったのだよ」

「……!?

 なるほど。仮に貴方が『新しく生まれる命だから祝福したのだ』と言ったのが事実であったとしても、それはそれとしてアンリマユが誕生するのは貴方の性癖にかなう、というわけですか」

 

 さすがに天草は理解が速く、驚愕と嫌悪をむき出しにした顔と声色で念押しするように訊ねる。綺礼はもちろん、今更前言を翻したりはしない。

 

「そういうことになるな。ところで君は無謀な一揆で何万もの民を死に向かわせた責任者だったわけだが、当時はどのような心境だったのかな?」

「救済のための象徴として祭り上げられた身としては、皆にその救済が与えられるよう心から願っていましたとも。救済の内容は人によって違いましたがね。

 貴方にとっては不愉快な答えかも知れませんが、反論は受け付けませんよ。どうしてもとなら、この刀、いえ黒鍵で聞きましょう」

「ほほう、まさか君が代行者だったとはね。良かろう、ならば私も黒鍵で訊ねさせてもらうとしようか」

 

 天草と綺礼が黒鍵、聖堂教会の悪魔退治者がよく用いる投擲用の直剣を構える。ジャンヌと凛とバゼットも戦闘態勢に入った。

 ジャンヌとバゼットが前衛、天草と凛が後衛である。

 その様子を見ていたドラコーが、皮肉げという言葉の見本のような笑みを浮かべた。

 

「―――ククッ、救済ときたか。立派なものだが、分不相応な願いを持つと苦労するものよな。

 異教徒は救済の対象ではなかったようだが、神や救世主でさえ『人類全員が天国に行ける』とは言っていないのだからそこは妥当か」

 

 なおドラコーは天草の現在の宿願は知らない。

 

「ところで余の見立てではあの綺礼という男なかなかの強者だぞ。もし天草たちが劣勢になったら、また竜牙兵を送るのか? メドゥーサにも要請されたら2ヶ所同時になるが」

「んん? うーん、竜牙兵はAI的なもの積んでるから、片方はそっちに任せてもいいんだけどね……」

 

 ただアストルフォが本当に無我の境地に開眼したなら、マーリン製とはいえAI制御ではいささか技量不足に思えるが、彼の腕力と得物ではテュフォンの牙は砕けないだろうから特攻要員にはなる。

 綺礼の方は実際に見てみなければ何とも言えないが。

 

「頼まれもしないのに援護送ったらお姉ちゃんはともかく、天草と遠坂さんとバゼットさんは怒るかも知れないしね」

「その通りだが、人間とは難儀なものよな。クッククク。

 もっとも貴様はテュフォンの牙が惜しいという気持ちも強いのだろうが、それは人として普通の感情だしな」

 

 というわけでカルデア側はしばらく様子見となったが、メディア側はまた新しい作戦を思いついていた。

 

「あの監督役、ギアスと暗示はかかってないみたいだけど、あの様子なら契約切っても寝返りはしない、っていうかできなさそうね。

 4対1じゃ勝てないだろうし、契約切ってもう1騎追加しようかしら」

「本気か!? いやまあ確かにそうだが、もしやるんなら『捨てるんじゃなくて味方を増やすためだ』って先に言っておく方がいいと思うぞ。少なくともやる気には影響するからな」

「ああ、それはそうね」

 

 なるほどその通りだ。元夫氏の助言にメディアは素直に頷いた。

 

「でも本当にやるのか? おまえまだ顔色悪いぞ」

「ええ、だから護衛の方しっかりお願いね」

「ちょ!?」

 

 ヘラクレスを維持するだけでもキツいのに何という無茶振り。くやしい、でも逆らえない! イアソンは本格的に魔力が不足してきたのか体をビクビク痙攣させ始めたが、メディアは構わず、ちゃんと綺礼に予告してから契約解除した上で追加召喚を始めた。

 

「―――抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」

 

 部屋の隅にまたも魔力の渦が吹き荒れ、その中にサーヴァントが現れる。

 今回は12~13歳くらいの少女だった。純真そうな微笑を浮かべているが、その奥には底知れない残酷さをも秘めていそうな―――その意味では、まさに「無邪気な子供」といえるだろう。

 白と桃色を基調にしたアイヌ風の服を着て、腰には刀を佩いている。後ろには何故か、肩高が彼女の身長と同じくらいの大きさの白熊が護衛のように控えていた。

 

「イリヤ!?」

 

 ある意味当然というか、今回も凛(たち)の知り合いのようだ。

 ただ凛たちの知人である「イリヤ」は名前的にはドイツ、イメージや服装的にはロシア辺りの出身ぽいのだが、今現れた少女がアイヌ風の服なのは、やはり疑似サーヴァントだからだろうか。

 その疑問を解消すべく、天草がただちに真名看破を行う。

 

「真名イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。宝具は『吼えよ我が友、我が力(オプタテシケ・オキムンペ)』、当人の弓と刀、そして使い魔による突撃の三連攻撃です。

 やはり疑似サーヴァントですね。憑依しているのはシトナイ、フレイヤ、ロウヒ……なんと、こんなまだ幼い娘にまたも3騎が憑依しているとは」

 

 さすがに心配になってくるが、この辺りは天草にはどうにもできない領域である。それより彼女は敵なのか味方なのか……!?

 少女は見た目年齢の通りバゼットや綺礼より戦闘経験が少ないようで反応は2人より遅かったが、やがて彼女なりに状況を把握するとこれまた子供らしい歓声を上げた。

 

「わー、何これ!? もしかして冬木の同窓会……なわけないわよね、戦ってるんだし。

 でもバーサーカーとシロウが敵同士だなんて、私にどうしろって言うの!?」

 

 イリヤはやはりギアスと暗示を受けておらず、しかも士郎とヘラクレスに特に好意を抱いているようだ。なら士郎が説得すれば仲間にするか、悪くても中立になってもらえると思われたが、彼は現在一騎打ちで忙しい……いやそれ以前に、士郎にイリヤをヘラクレスと敵対させるようなことを言えるはずがなかった。

 カルデア側の冬木組で長話をする余裕があるのは凛だけだったが、こちらはイリヤとさほど親しくないので説得は難しそうである。

 そこにヘラクレスがむしろ当然というべきか、まず1歩引いてアルトリアと小次郎との間合いを広げてからイリヤに声をかけた。

 

「■■■■■■■■ーーーッ!」

 

 ただし彼は人語を喋れないので獣のような咆哮にしかならなかったが、イリヤはその意味するところを正確に理解した。

 

「え、そうだったんだ」

 

 ヘラクレスの語るところによれば、彼はイアソンとの友誼で現界しただけであり、そのイアソンが大将のメディアに協力しているのも半ば強制されてのことらしい。しかもメディアの立ち位置は完全なる悪なので、ヘラクレスは勝つつもりはまったくないという。

 だから自分のことは気にせず士郎たちに付くべきだとヘラクレスは言ったのだった。

 

「う、うーん」

 

 イリヤはヘラクレスの立ち位置と意向は理解したが、こんなことを言われて「はいそうですか」と即答できるものではない。ちょっと悩んでしまったが、そこにイアソンと思われる男性が声をかけてきた。

 

「お嬢さん、もしかしてどこかの聖杯戦争でヘラクレスのマスターだったのか?」

「え? ええ、そうだけどそれが何か?」

「そうか、ならばヤツの友としてあえて聞こう。ヘラクレスは最高だっただろう?」

 

 その種の問いに対するイリヤの答えは決まっている。

 

「そうね。バーサーカーは全てを解決する、いえ、したわ」

「そうかそうか、そうだろうな! さすがはヘラクレスだ!」

 

 イアソンにとってヘラクレスはよほど誇らしい存在なのか、痛快そうに高笑いする。一方イリヤはマウントを取りに来られたような気がしてちょっとムカついたが、どうやり返すか決まる前に今度は凛が不思議そうな、いやとてもためらった感じの顔で質問してきた。

 

「イリヤ……バーサーカーが全てを解決したってどういうこと?」

 

 凛が体験した聖杯戦争では、ヘラクレスはギルガメッシュに敗北して退去し、その後イリヤ自身も殺害されたのだ。それを「解決した」と言うのは無理がある。

 といってイリヤが見栄を張って嘘をついているようにも見えないので気になったのだ。

 

「……?」

 

 逆にイリヤはなぜ凛がそんな腰が引けた様子なのか分からず首をかしげたが、魔術方面の知識はあるので理由を推測することができた。

 

「あー。もしかして貴女、私とは違う世界から来たんじゃない?

 私が体験した聖杯戦争では私もバーサーカーも生き残ったけど、貴女が体験したのはそうじゃない、とか」

「!!」

 

 遠坂家は「宝石翁」を大師父としているので、凛も並行世界の概念は知っている。

 といっても複数の異なる並行世界から疑似サーヴァントがそれぞれ召喚されるなんてトンデモ現象は通常の聖杯戦争ならまず起きないと思われるが、現界の時に与えられた知識によれば、この「特異点」は時空の乱れが激烈にひどいらしいからワンチャンあるのかも知れない。

 

「……もし良かったらどんな流れだったのか教えてくれない?」

 

 聞かねば困るというわけではないが、興味はとても湧く。

 幸いにして綺礼との戦いはまだ始まってはいないから、概要を聞くくらいなら大丈夫だろうし。

 するとイリヤも拒むほどのことはないと思ったらしく、わりとあっさり承知してくれた。

 

「そうね、じゃあ貴女たち以外の所は戦ってるから、とりあえず要点だけ話してあげるわ。

 まず大聖杯が汚染されてて願いを叶えるどころか世界破滅の危機だってことが分かってね。それで私とバーサーカー、シロウとセイバー、リンとアーチャー、サクラとライダー、ソウイチロウとキャスターとアサシンの5組同盟が成立したの」

「5組同盟!? ……ってかそれだとランサー組は」

「ええ。仮にも人類の危機だっていうのに、そこの麻婆とランサーとギルガメッシュが空気読めずに邪魔してきてね? その時バーサーカーがギルガメッシュを倒したのよ。一騎打ちじゃなかったけどね」

「へえ……」

 

 世界が違うとそこまで流れが違ってくるのか。凛は素直に感心した。

 

「で、それからどうなったの?」

「麻婆一味を倒したら、そのまま大聖杯を汚染してた『本物の』この世全ての悪(アンリマユ)と決戦よ。といっても完全に顕現する前の超弱体状態で、だからこそ勝てたんだけどね」

「本物の……!? あー、そりゃそうか」

 

 聖杯に宿っていたのが生贄にされた青年ではなく本物の大悪魔だったのであれば、メディアでも利用はできないだろうから、5組同盟が結ばれたのも当然だろう。麻婆が加入しなかったのも残当だが。

 

「でも弱体状態とはいえよく勝てたわね」

「ええ、死者こそ出なかったけど全員ボロボロになったわよ。

 麻婆一味が祝福だの強え奴だの試練だのとわけ分かんないこと言わずに手伝ってくれればもっと楽にいけたんだけど」

「……世界が違ってもそいつらの性格は変わらないのね。

 何にせよ、大災害にならなくて良かったってとこか」

 

 凛がそう言ってやれやれと肩をすくめると、その隙にメディアが口をはさんできた。

 

「ちょっと待ってイリヤスフィール。死者は出なかったってことは、私も宗一郎様も無事だったってこと!?」

「へ!? ええ、そうよ。大聖杯を破壊した後はサーヴァントはみんな退去したけど、貴女は居残って()()ソウイチロウとあの寺で一緒に暮らしてるわ」

 

 それはメディアにとってとても喜ばしい結末のはずだが、何故か当人は天を仰いで慟哭した。

 

「何故!? その私だけずるい! せめて記憶を寄越すくらいしてくれてもいいのに、何故その記憶すら私には何もないの」

 

 実はこのメディアには聖杯戦争を生き残れた記憶が1つもないのだ。なのにそれを達成し、しかも願いを叶えた「自分」がいると聞いて嫉妬したのである。

 そんなメディアに待っていたのはさらなる追撃だった。

 

「何故って? バーサーカーが言うには今の貴女は完全なる悪だそうだから、因果応報ってことじゃない?」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」

 

 人理焼却の犯人の手下になった者に「人並みの」幸せなど与えられるわけがない。無慈悲な正論パンチにメディアは(精神的に)吐血して床に崩れ落ちた。

 しかしこれしきで終わる「裏切りの魔女」ではない。メディアは四肢に力を込めて、杖を支えに立ち上がった。

 

「まだよ、まだ終わらないわ!

 意地があるのよ、女の子には!」

 

(女の子って歳か?)

 

 イアソンはそんなことを思ったが、口に出したらお互いヒドいことになるので沈黙を保った。精神的にも魔力的にもツラくてテンパってるだけだと思うし。

 

「そ、それで貴女はどちらに付く気なの?」

「そうね。バーサーカーがいる間は中立で、もし退去になったらシロウに付くわ」

「……そう」

 

 イリヤは「士郎が退去になったらメディアに付く」とは言わなかったので彼女はメディア側にとって敵に近い存在なのだが、しかし今はイリヤを攻撃するわけにはいかない。ヘラクレスが襲って来るのは確実なので。

 とはいえ契約を維持する=魔力を与える理由もないので解除して、代わりにイリヤが中立でいる条件を少しでも長い時間満たしておくための策を実行した。

 

「それじゃイアソン。さすがに悪いとは思うけど、もう1度契約し直してくれないかしら?」

「別にいいが、今の俺と契約したら魔力をかなり持っていかれるぞ?」

 

 イアソンはヘラクレスの現界を維持するため魔力を相当消費しており、今のメディアがそれを全部穴埋めしたら魔力切れで退去すらあり得る。メディア自身それは分かっているのだが、今はこれしか打てる手がないのだった。

 さしあたっては、黒のライダーが唐突に強くなったので、他のメンツが耐久している間に彼が盤面をひっくり返すのを期待したいところだが……。

 

「ええ、承知の上よ」

「そうか、まあ新規召喚はハズレ率高いみたいだしな」

「言わないで……」

 

 済んだことをあれこれあげつらっても仕方がない。メディアはイアソンと再契約し、とりあえず彼の魔力を半分だけ補充した。

 それでもメディアは本当に杖を支えにしないと立っていられないくらいエンプティになってしまったが、とにかくこれで黒のライダーと綺礼の頑張り次第では逆転できるかも知れない、できたらいいなあ、くらいの態勢にはなったのだった。

 

 

 




 いつの間にかUAが100万を超えていました。お読み下さっている皆様ありがとうございます。
 今回凛とイリヤがどのルートから来たのか判明しましたが、士郎と桜については近い内に。


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