その翌日、3日目の朝。熱帯雨林では不意にスコールが降ることもあるが、とりあえず今は良い天気であった。
ここでスルーズが1つの提案をした。
「本格的に長期滞在の可能性が上がりましたから、マスターはトレーニングを再開してはいかがでしょう」
表向きは人理修復にとって彼の生存こそ最重要項目だからだが、未来の勇士育成計画の一環でもあることは言うまでもない。
フランスでもやっていたことだから、マシュたち古株組には反対する理由はなく、アルトリアズも食事関係に支障がないのなら構わなかった。
「うーん、みんながそれでいいなら」
光己当人はヴァルハラ式トレーニングはとてもきついので、できれば避けたいのだが、やる前と後に色々サービスしてもらえるので不服はない。しかし今は拠点建設をしているのだから、リーダーとして非力ではあっても、多少は率先垂範的なことをすべきという気持ちがあったが、当のフォロワーたちが他のことを勧めるのなら是非もない。
とりあえず午前中はトレーニングということにした。
「ふむ、マスターはなかなか良い指導者のようですね」
その姿勢はアルトリアズにはわりと好感触のようだった。
半月前まで純一般人の庶民だった少年が、写し身とはいえ大勢の英霊たちを相手にリーダーとして振る舞うのは骨が折れることだろう。幸いサーヴァントたちはみな(多少問題がある者もいるが)善良かつ協力的だからまだいいが、それでも心労はあるはずだ。
しかしこうして見る限り、明るく前向きで自分の意志は持ちつつも、メンバーの意向も尊重し、人間関係にも配慮しているようである。
必要だからとはいえ戦場に立つ勇気はあるが、「女の子には戦わせられない!」とか意味不明なことを言って、弱いくせに出しゃばったりはしないらしいのも好印象だ。
「私にとっては、マスターくんは上司と部下の関係というより頼れるお友達みたいなものですけどね! ここには名産品もレストランもありませんが、マスターくんはご飯には気を遣って下さるのでうれしいですね。お仕事も今のところそんなにキツくないですし」
ヒロインXXは王様ではなくOLだけに、ちょっと視点が違うようだ。
「それじゃ午前中は俺と……オルトリンデがトレーニングで、XXに護衛とサポート頼もうかな。
清姫とスルーズとブラダマンテが家建てるのと土器作りで、あとの人が探索ってことでいい?」
光己は段蔵とルーラーアルトリア以外は交代制と言ったが、清姫は竪穴式住居の実物を知っている上に、土器を焼く役目があるので拠点建設側に固定になるようだ。
マシュや清姫はマスターと別の持ち場に行くのが不満そうな顔つきをしているが、割り振り自体は合理的なので口には出せない様子である。
そうして作業班が現地に向かうのを見送ったら、光己たちもトレーニングに向かうことになる。拠点から少し離れた海岸で、オルトリンデが戦乙女らしく鋭い表情で光己と向かい合って、今回のトレーニングの内容を述べ始めた。
「ではまず、昨日やった竜の姿に変身するのを試してみましょう。私たちの見立てでは、これをやると人の姿に戻った後でも竜の因子が強まるようですので」
竜モードを実戦に使うかどうかは別として、竜レベルが上がれば魔力生成量と魔力容量が増えて、サーヴァントに送れる魔力が増えるというメリットがある。
光己がこっくり頷いて理解できた旨を示すと、オルトリンデは説明を続けた。
「その後は前からと同じように、型稽古をしてから魔力放出を使った回避と離脱の訓練になります。終わったら炎の扱いの練習ですね。
もちろん、準備運動と整理運動もやりますので」
後半でオルトリンデがちょっと頬を赤らめたのは、ここでサービスとして体をくっつけたストレッチをするからである。特に今は2人とも水着なので、素肌がふれ合う面積が多いので。
光己は少女の初々しさに当てられて鼻血が出そうになったが、それはかっこ悪いので理性を振り絞って耐えた。
なお回避と離脱の武術としての体系は、光己自身の嗜好でフウマカラテになっている。ニンジャはロマンなのだ。組手の相手は今回のようにワルキューレズがすることが多いが。
攻撃の練習は当分先の予定だが、炎を出すのがその代わりを兼ねていた。
「わかった、それじゃ始めようか」
光己は2人の背後に回って礼装を脱ぎ腰にタオルを巻くと、礼装をオルトリンデに預けて昨日と同じく2人から50メートルほど距離を取った。
「それじゃいくか。ドーーラーーゴーーン!!」
そして謎の奇声を上げながら、特撮ヒーローよろしくくるくる腕を回してポーズをとった。もちろん無意味である。
しかし変身自体は成功し、彼の体は変形しながらぐんぐん膨らんでいってついには昨日同様巨大な竜の姿になった。
「よかった、変身は完全に制御できてるみたいですね」
オルトリンデがほっとした様子で肩の力を抜く。
光己はまた気絶して
竜がすっと目を開き、のそのそと巨体を動かして海の方に全身を向ける。
(それじゃ、滅びの吐息いってみようか……いや待て、海面のそばに魚がいたら死ぬな)
技の実験のためだけに生き物を死なせるのはちょっと気がとがめたが、しかしまあ、よほど海面すれすれでなければ木っ端微塵にまではならないだろう。つまり遺体が残るから、それはご飯としていただける。環境を無視した破壊実験ではなく漁を兼ねているのだと光己は自身を説得した。
そして口腔内に魔力を集める。
「む!? マスターくん、ブレスを吐く気ですか」
いち早くそれに気づいたヒロインXXがはっと顔を上げる。気が早いと思ったようだが、あえて制止はせずただ注視する。
一歩遅れてオルトリンデも気づいたが、こちらも止めはしなかった。
(おおぅ、何か口がキツい!?)
もっとも光己自身、あまり大量の魔力を集束する気はなかった。間違って口腔内で破裂でもしたら痛いじゃ済まないし。
(おおおぉぉ―――じゃあいくぞ、必殺! 名づけて『
即興の宝具名とともに、口の中に溜めた魔力の塊を飴玉でも吐き出すように空中に放り出す。
魔力塊は野球のフライのように飛んで行って、やがて海面に落下すると―――。
―――赫!!
青い炎が大爆発して、ものすごい爆音とともに盛大な水しぶきがあがった。まるで21世紀の爆弾のような威力だ。
(おおっ!?)
想像以上の結果に光己自身が驚いてしまった。これではよほど都合のいい状況でなければ、味方や無関係の人を巻き添えにしてしまいそうだ。
(……いや、これでこそ「滅びの吐息」だな。めったなことじゃ使えないけど。
それはそうと、魚はちゃんと回収しよう)
光己は4枚の翼をはためかせると、さっと宙に舞い上が―――るつもりだったが、魔力放出で思い切り助走をつけてからでなければ浮けなかった。体重が重いせいか、それとも魔術的スキルがないせいか。
スピードもフランスで見たファヴニールより遅い。翼は4枚あるのに。
(まあ飛べただけ良しとしておくか。
でも自分で空飛ぶのって気持ちいいな)
そんなことを思いつつ爆心地に向かったが、海面には魚は浮いていなかった。幸いにして死魚は出さずに済んだようだ。
Uターンして砂浜に戻ると、人間の姿に戻って礼装を着て一連の事情をオルトリンデとXXに説明した。
「―――というわけで、滅びの吐息は遠くにいるヤツ、それも周りに無関係な人がいない時くらいしか使えなさそうだ」
「ふむ。確かにあの威力ならその通りですが、事前に分かっただけ良いと思いますよ。
それに魔力を集束せずに吐き出すなら、近距離でも使えるかと」
「なるほど、じゃあ次回そうしてみるよ」
言われてみればその通りだ。光己はXXの提案に首を縦に振った。
次は光己にとってお待ちかね、オルトリンデとのペアストレッチの時間である。
上から順に首や肩は彼女が後ろから手で押えてやってくれるし、次の脇腹は横に並んで両手をつないで引っ張り合うラヴい動作だ。強いのに小さくて柔らかい手の感触がとても可愛らしい。
次の横にねじる運動では背中合わせになり、両腕を横に伸ばして手をくっつける。そのまま左右にねじるわけだが、その都度お互いの背中、そして彼女のお尻が光己の太腿に当たるという危険な動作だ。特に今回はお互い水着なので、南国の日差しを受けた彼女の素肌の熱さをじかに感じる。
(おおぅ……こんなことしてもらっていいのか)
思春期少年は早くも胸ドキドキだったが、しかし天国はこれからだ。次の前屈運動では光己はビニールシートの上に座り、オルトリンデはその後ろからおっぱいで、じゃない上半身全体で彼の背中を押してくれるのだ! ビキニ姿で。
「じゃ、いきますね」
「うん、カモンカモン!」
「も、もうマスターったら」
さすがに恥ずかしいのか、オルトリンデがちょっと頬を赤らめながらゆっくり光己の上体を押していく。主に当たってるおっぱいが柔らかく、それでいて弾力豊かにたわむ感触が、僅か布1枚を隔てるのみで克明に感じられた。
(お、おおぉ……)
腰や背中は柔らかくなっても別の所が硬くなりそう、なんて意味不明なことを考えつつ、とにかく背中、それにこっちもくっついている太腿の感触に全神経を集中する光己。
「んっ……ふ……はぁ……」
しかし肉体的には疲れないはずのオルトリンデの吐息が微妙に荒くなってきているような気がするのは何故だろうか。光己がちょっと疑問に思った時、ヒロインXXがうわーっといった感じで割り込んできた。
「……って! 新入りですから黙って見てましたが、お2人とも何してるんです?」
その声で光己ははっと我に返ると、彼女に顔を向けて「後ろめたいことなど何1つない!」といった顔と口調で堂々と説明した。
「ん? ああ、見ての通りストレッチだよ。1人でやるよりペアでやってもらう方が効果高いらしいからさ。
あ、そうだ。整理運動の時はXXがやってくれないかな。いやXXならやってくれると俺は信仰してる」
「その信仰絶対間違ってますーーーっ!!」
XXは真っ赤になって逃げて行った。
その後光己は水着でスキンシップしたおかげでオルトリンデとは何だか心理的な距離が近くなったような、いや実際にパーソナルスペースは手を伸ばしたら届くほどの近さになっていたが、彼女は見た目光己より年下でも戦乙女、こと戦闘訓練になれば私情が入る余地はない。
型稽古は何事もなく終わったが、組手はケルト式を上回るヴァルハラ式である。槍の穂先だけは万が一を考えてカバーをつけているが、それ以外は寸止めも防具も一切ナシのハードトレーニングである。
「はっ、やっ、たぁぁぁぁッ!!」
「うわちゃちゃちゃっ!? や、やっぱいつもながらキツいよなあ」
戦乙女の名に恥じない達人級の技量を誇る槍さばきで突き、払い、薙ぎ、時には間合いを詰めてパンチやキックも振るう変幻自在の攻撃が光己を襲う。といっても彼がまったく反応できない速さではただの暴行になってしまうので、がんばれば反応できるギリギリを見極めた匠の技だった。
それはつまり、光己がちょっとでも気を抜いたら容赦なく一般人なら即死レベルの強打をくらうという意味で。白帯少年はあっさり一撃くらって吹っ飛んだ。
無敵アーマーのおかげで痛くはないのですぐ立ち上がれるが、追って来たオルトリンデのしなやかな蹴りが腹に当たって体がくの字に曲がる。
「このままじゃ捕まるッ……!」
いくら無敵アーマーが硬いとはいえ、想定敵である武闘系サーヴァントに捕まってボコられるのはさすがに危ないので、こういう時はとにかく距離を取るよう指導されている。光己はとっさにオルトリンデの足をつかんで、押し返すと同時にバックステップした。
むろんこれは彼女が手加減したおかげである。もしオルトリンデが本気だったなら、彼に足を掴まれるなんてヘマをするわけがないのだから。
両者、いったん姿勢を整えて仕切り直す。
「うっわー。いくら無敵アーマーがあるとはいえ、マスターくんよくやりますね」
ヒロインXXは感心するのを通り越してあきれたような顔をしているが、やはり止めようとはしていない。少なくとも彼の意欲は評価しているようだ。
ただその時、彼女は護衛役の務めとして魔物が接近する気配をしっかりキャッチしていた。
「マスターくん、オルトリンデさん。魔物です!
数は3匹、大ヤドカリですね」
「魔物!?」
2人がXXの指さす方を見てみると、確かに体高70センチほどもあるヤドカリが3匹こちらに近づいてきている。目的はまあ、こちらをエサにすることだろう。
しかし魔物というからには、人間が食べるのには不向きかも知れない。あとで段蔵に見てもらうとしよう。
「ちょうどいいですね。マスターくん、あれと戦ってみてはどうでしょう」
「へ!?」
唐突な提案に光己はさすがに驚いた。
「いやいや、見ての通り俺は攻撃技全然習ってないから」
「マスターくんは十分動けてますし、1対1なら大丈夫ですよ。無敵アーマーもお持ちなんですし、いけますって!」
「うーん、それじゃやってみるかな」
なるほど確かに、手頃な相手と実戦をしてみるというのも必要なことかも知れない。ヤドカリに無敵アーマーを破れるとは思えないし、やってみることにした。
3人の真ん中に立って、じっとヤドカリの接近を待ち受ける光己。するとヤドカリたちはちょうど数が同じだからか三方に分かれて、はからずもそれぞれ一騎打ちする形になった。
「一直線に走って来るな。何という迷いのなさ……そんなに腹が減ってるのかな?」
少し怖くなったが、フランスで見たゾンビなどと比べれば、おぞましさがないだけマシである。カサカサした歩き方がちょっと気味悪いが、まあ大したことではない。
とはいえ、あの大きな貝殻や
そんな結論を出した光己は右手を頭上にかざし、その上にテニスボール大の火の玉を作り出した。
「くらい……やがれーーーッ!!」
そして、ヤドカリの突進を迎え撃つ形で自分から1歩踏み込むと同時に、手を振り下ろして火の玉を放り投げる。直後、火の玉はヤドカリの全身を呑み込めるほどのサイズに膨張した!
「よし、やっ……てない!?」
タイミングはバッチリ、しかしヤドカリは彼の予想の上を行った。なんと、彼は慣性を感じさせぬ直角カーブで炎の塊を完全に回避したのだ!
もう1度曲がって光己に突っ込んでくる。
「わわっ、ヤベヤベ」
いくら無敵アーマーがあるといっても、あえて敵の攻撃を受けてみようと思うほど光己は酔狂ではない。まっすぐ突き出されてきた鋏を、鍛え上げてきた反射神経によるバックステップで回避していったん距離を取った。
しかしヤドカリはまったく止まらずに突進してくる。
「これが野生の本能ってやつか!? 会話が成立しないから怖いな」
今度は逃げながら魔力を口に集中し、炎のブレスで迎撃してみる。しかしこれも的確な横っ飛びでよけられてしまった。
「くっ、素早い」
逆に言えば現在の光己の技量では、炎をヤドカリより速く飛ばすことができないということでもあった。まだ練習し始めたばかりだから仕方ないことではあるが。
するとその辺の事情をいろいろさとったのか、ヒロインXXから助言が飛んできた。
「マスターくん! マスターくんはエナジードレインというのを知っていますか?」
「え!? あ、ああ、知ってるよ。レベルとかHPとか奪うやつだろ?
ヴァンパイ〇ロード死すべし。でもプレイヤーが使う番だとライカ〇スの方が強いんだよな」
「???」
光己の返事の後半はXXには意味不明であったが、知っているのなら話は早い。
「マスターくんは覚えていないでしょうが、竜の姿になった直後は、無意識に周囲からマナを大量に吸収していました。
つまり人間の姿でも敵単体に絞って、直接手で掴めばやれると思うんです」
「へえ」
光己は実際覚えていなかったが、なるほど、あの硬そうな
見れば鋏脚は左右で大きさが違っていて、武器にしているのは大きい方だった。つまりそれを1度しのいで背後に回ればいけそうな気がする。
「っしゃー、かかってきやがれ!」
光己がガラにもなく、というか自分にカツを入れるためタンカを切ってみると、ヤドカリは何の反応も見せず、先ほどとまったく同じ速さでまっすぐ襲ってきた。
「…………スルーか!? だが甘く見たな!」
光己はさっとかがむと、足元の砂をつかんだ。そしてためらいもなくヤドカリの目に投げつける!
「!!!!!!」
これは避け切れない。棒の上に乗せた玉のように思い切り露出した眼球に、まともに目潰しをくらってはひとたまりもなく、ヤドカリはごろごろ転がって悶えた。
その隙を逃す手はなく、光己は背後に回って貝殻に組みついた。この位置ならヤドカリの鋏は届かない。
代わりに光己の手も届かないが―――まあ直接触れなくても多少の効果はあるだろう。
「ぬぉぉぉぉ……!」
そして吸血鬼のごとくヤドカリの精気を吸い取りにかかる。すると、確かにこう目に見えないエネルギーみたいなものが掌から腕に流れてくるのは感じられたものの、ゲームみたいに一撃で敵のレベルが下がるとか、こちらのHPが回復するとかいった顕著な効果はなかった。
「うーん、まあ仕方ないか」
しかし、今の光己は一方的に攻撃し続けていられるポジションを確保している。ヤドカリが振り回す鋏脚と触覚に注意しつつも気長にドレインを続けていると、やがてその動きがだんだん鈍くなってきた。
ただ疲れただけという線もあるが、多少は効いているのだろう。そしてヤドカリが疲れ果ててほとんど動かなくなったところで、光己は貝殻から下りた。
「だいぶへたばったみたいだけど、そこに慈悲はないのが野生の掟。イヤーッ!」
動けなくなった敵を一方的に殴るのは人道にもとるという考え方もあろうが、光己的に野生の掟は人道や正義より上に位置するのだ。
こうしてようやく、白帯少年は初実戦を勝利で飾ることができたのだった。
主人公の現時点での(サーヴァント基準での)ステータスを開示してみます。
性別 :男性
クラス :---
属性 :中立・善
真名 :藤宮 光己
時代、地域:20~21世紀日本
身長、体重:172センチ、67キロ
ステータス:筋力E 耐久E 敏捷E 魔力D 幸運B+ 宝具EX
コマンド :AABBQ
〇保有スキル
フウマカラテ:E 白帯です。
魔力放出 :E 初心者です。
火炎操作 :E 入門者です。
マナドレイン:D 大気中の魔力を吸収してNPを増やします。
根こそぎドレイン:E 敵単体からLV、HP、NPを吸収します。クリティカルで朦朧、疲労、気絶の弱体効果を付与します。対象が若い女性の場合、さらに魅了を付与……しません(ぉ イメージはメルトリリスというよりDI〇様。
〇クラススキル
竜の心臓 :D 毎ターンNPが上昇します。
〇宝具
〇マテリアル
竜人になったとはいえまだ非力ですが、ヴァルハラ式トレーニングを受けていることもあって成長は速いです。ドラゴンの姿はファヴニールに酷似していますが、謎の白い羽翼が生えているのでイベントで変化するかも知れません。