夢想奈落録~伝説の闇宴~   作:タケノコ委員長

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はいどうもー、タケノコです!今回で第4話!では、ゆっくりしていってねー(^^)


3…奇襲の鬼、ハル登場!

目の前に現れたハルという鬼の攻撃を受け、早くも瀕死状態寸前にまで追い込まれてしまった。ここに来るまでの移動、カイとの対戦で既に体力は限界へと近づいてきてしまった。

 

それでも守るべきものを守るため、攻撃を受けては立ち上がり、目の前の者を倒さなければならない。それが託された使命だ。

 

「そういえば、カイを倒したのだな?あいつは四天王の中では最弱。私が2人目としてお前を倒す!人を食べる程度の能力で!」

 

どこかで必ず聞くような台詞を言ってきたハル。でも、結局倒さなきゃいけない。仲間の凛を助けるために。

 

凛との出会いは、数年前、瞳の家での事。

 

 

 

 

 

≡≡≡≡≡≡

 

 

 

 

 

冬、夢想郷にて。

 

普段通りただ一人で遊んでいる瞳の元に、誰かがやって来た。その時はお祓いをして欲しいという小さな依頼だった。

 

ここから少し歩けばつく場所らしいから、着いていった。別の世界に行くと言われたのは少し驚いたが。

 

不審に思ったのだが、ラッキーなことに嫌な予感は当たらず、その場所についてお祓いをして終わった。と思っていた。帰ろうとした瞬間、彼女が何者かに叩かれているように見えた。

 

もう一度戻り、暴力を止めようとする。どうやら凛は周りの皆から虐められていたようだ。

 

さっきから凛を弄んでいた者たちは、自分の能力を使い、悪を善に変え帰っていった。彼女を守ろうという気持ちが生まれたのもそのときからだ。

 

これまで彼女を助けていたのだが、流石に限界はあった。彼女が誘拐され、闇雲郷へと連れていかれてしまった、これが今の事件である。

 

限界?リミットブレイクしてしまえばよい。それが出来れば一時的に楽になり、限界の裏の限界が来て、またリミットブレイクする。精神力で何とかする事だって出来る。

 

さっきからハルの攻撃が緩むことなく、瞳の体めがけて投げられてくる。攻撃を消すことは出来ないから、必死に避けることしかできない。合間に攻撃をしても簡単に避けられてしまう。

 

この勝負、どう頑張ったって勝てるわけがない。さっきのカイが限界なんだ。

 

「いや、ここで諦めちゃ……凛が繋いできた想い、自分がここまでやって来た努力だって水の泡よ。能力発揮して、倒すしかない。」

 

普段滅多に使わない能力でも、緊急時には迷わず出す。それから攻撃を避けながらこちらも本気モードへと向かっていく。瞳の目付きが変わる。

 

普段能力を使う時の目付きになる。

 

「夢符 ポジションアップ!」

 

四方八方からやってくる攻撃。一撃はそこまで重くないが、数の暴力で大体の者は倒れてしまう。しかし、ハルはそう簡単にはやられない。ハピ◯スのような高体力で襲いかかってくる。

 

さっきから何発当てているだろうか。軽く2桁は越えている。四天王を倒すなら、もっとでかい攻撃を当てなきゃ倒せないのだ。

 

「だったら……あの技を使うしかな」

 

「無駄無駄。こんなんでやられるわけないから。てか、よくそんなんでカイを倒してき……はっ!?」

 

ボロボロの瞳の前にいたのは、さっき倒したはずのカイだった。何故ここにいるか、3秒程は分からなかったが、よくよく考えると、自分の能力が関係して。

 

悪を善に変える程度の能力で、彼女の心を奪ったのだろう。それは恋愛的な意味ではなく、瞳を助けたくなるという感情だった。

 

今まで闇雲郷から出ることは許されず、侵入してはならないものをやみくもに打ち返してきた。でも、そんな日々はもう終わり。彼女にも自由が欲しかったようだ。

 

「こんな日々ももう終わり。我が一生、ただ一度きりの人生。楽しく過ごすの!」

 

さっきやられたとは思えないほどの圧迫感がある。こっちまで慌ててしまうような感覚に陥ってしまった。

 

そういえば、よく見ると闇雲郷は文明が発達している気がする。あんな大きな建物、夢想郷には存在しない。それに、人々は小さな何か。触れるだけで急に光り、指で操作できる物を扱っていた。

 

夢想郷より発達していて、便利そうだ。しかし、誰一人喜んでいるように見える人はいない。なんだかかわいそうだった。

 

道端の上で勝負しているが、下から観戦している人は、皆ハルを睨んでいた。部下さえ上司を裏切っていたのだ。

 

とはいえ、権力があれば何でもできると思っているハルに、そんな目線を気にするような仕草はない。

 

「こうなったら、全員まとめて滅ぼしてやる!」

 

どんどん凶暴化していく。すぐに止めないと、闇雲郷だけでなく、夢想郷の雲行きまでが怪しくなってしまう。

 

「終符 滅亡のレクイエム。これで全てを壊してしまうのだよ!アハハハハハハ!」

 

ついに精神面までもが壊れてしまったようだ。全てを焼き払い、無の状態にすれば全世界を支配できると思い始めた。

 

「一緒に止めようか。」

 

カイの一言で、瞳も動き出す。カイが動きを止め、瞳が攻撃する。1発1発に力を込めて攻撃していった。

 

それでもハルの激情は止まらない。そこで、そろそろあれを使うことにした。さっきから出そうとしていたあの必殺技である。

 

「休符 チェンジハート!」

 

動けない者には近距離で攻撃する。出来るだけ近付いて、最後は瞳が出せる最強のパワーで押しきった。

 

ハルは倒れていった。そのままゆっくり地面へと落ちていった。静かな終わりだった。

 

「うっ……。」

 

「瞳、大丈夫か?」

 

「ええ。」

 

2人の会話は、静かな物だった。

 

 

 

 

 

≡≡≡≡≡≡

 

 

 

 

 

四天王を2人倒した。残り2人の筈だが、どこまで進んでも見つからない。結局、闇雲郷のアジトみたいなでけぇ建物の前に着いてしまった。

 

もしかしたら、2人に見つからずに来れたのかと期待してしまったが、ハルが言うには絶対にあり得ないという。

 

残り2人はペアで行動していて、一日のうち7~8割をアジトの1階部分で過ごしているというのだ。

 

カイも対戦したことがあるみたいだが、1対1だと到底叶うわけがなかったようだ。

 

「ここからが本当の勝負なのね。」

 

少し悔しげに言った瞳だが、凛を助けたい。その気持ちがあれば押しきることだって出来る。もう、後戻りは出来ない。一部の住民とも仲良くなった。応援もされている。

 

これまた夢想郷ではみたことのない大きなドアがたっている。塗り壁のように目の前にドンと存在している。

 

そんなドアを開けて、アジトの中に潜入した。1階部分だけでも広すぎる。夢想郷がすっぽり入りそうな広さだ。

 

どちらかというと夢想郷は狭く、僅かな人がたくさん働いて、乗りきっている感じだった。そう考えると、ここもまた恐ろしい。

 

「2階への階段はここを左に曲がったところ。でも気をつけて。道を間違えると二度と進めず戻れず、このアジトの餌食になるから。」

 

おかしな設定だなと思っていた。

 

「今まで、ここに潜入した人は?」

 

「100人くらい。でも、2階に行けたのは3人だった。一人は運よく5階まで上げれたの。でも、さっき戦ったハルがそこにいて、首が飛んでいった。」

 

恐ろしい環境のなか、更に恐ろしい事を言われた。並みひととおりの人なら、確実にあのドアを押す気力さえ残ってないだろう。よく入れたなと思う。

 

そうやって歩いているうちに、2階へのドアが見えてきた。しかし、目の前に誰かが立っていた。

 

明らかに人ではない。さっきは鬼だったが、今度は何なのか。

 

「いらっしゃい。闇雲郷のアジトまでこれるなんて、なかなか優秀だねぇ。15年ぶりかな?嬉しいよ。こうやって力を解放できる日が来て!ずっと待ってたんだ!」

 

名乗りもせず、自分の実力をひたすら自慢してくるかの言い方で話しかけてきた。

 

「彼女はアユーラ。闇雲郷最強の魔法使い。」

 

辛い勝負が、また開始される。 終




unit profile 4 ハル
年齢 750~760
血液型 AB
能力 人を食べる程度の能力
好物 人間の血
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