夢想奈落録~伝説の闇宴~   作:タケノコ委員長

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こんばんはー、タケノコです!最近寝ることの重要さについて気づきましたw
では、ゆっくりしていってねー


6…ヨムネス登場!?支配者の意地!

「ようこそ。闇雲郷の頂点へ。」

 

そういって姿を見せた闇雲郷のボス、ヨムネス。美しいものを灰に変える程度の能力を持つ。なんとなく噂されているのは、ヨムネスに会ったものはいるのに、姿を知っているものはいないという。

 

瞳からすると、ちょっと幼くて、見た目可愛いけど、怒ると全てを消しそうな感じだった。妹であるということを、2人はまだ知らない。

 

それにしても、本当に戦えるのか、ただ四天王に頼みっぱなしだったんじゃないかと心配になる身長だ。

 

「言っておくけど、私は120歳だから、子供じゃないから。」

 

その言葉に、静まり返る2人。ただ者ではないことが分かった。というか、ただ者であって欲しかった。

 

世の中そんなに甘くない。繰り返しだが、そんな事は痛感していた。それにしても、ヨムネスは少し怖いオーラを発している。

 

「そうね。その体で120歳。でも、容赦しないからね。覚悟しておいてよね!」

 

瞳が威張ったように言う。そのとき、既に前までの戦闘で疲れきっていたカイが。

 

「すぐに逃げて!」

 

そう言った。その言葉を言う前に、ハッとしたような顔をしていたから、きっと何かを思い出したのだろう。言われた通り、カイと同じ方向に逃げる。

 

大体30メートルは離れただろうか。この辺りでカイが止まった。何を思い出したのか聞いてみることにした。

 

「ヨムネスに近付きすぎると、体が灰になるんだった。やっと思い出した。ここの妹は、恐ろしい能力の持ち主なんだ。」

 

さっきから恐ろしい敵恐ろしい敵と続いてきたが、今度は今までとは比べ物にならない恐ろしい敵ということらしい。

 

カイによると、デッドゾーンは10メートル。おそらく、カイが何も思い出してなかったら、今頃2人は閻魔様に裁かれていたに違いない。

 

遠くからでも、ヨムネスが上手くいかなくて苛立ちを見せているのが分かる。感情がすぐに表に出てしまうようだ。

 

そんなとき、ヨムネスが反撃してきた。しかも、かなり遠くからである。スピードも遅い。軽々避けた。

 

ヨムネスは懲りずに攻撃してくるが、一見無駄である。ただ体力を使っているかのように見える。やっぱり120歳とはいえ、小さな体ではこっちがやられそうな攻撃は出せないようだ。

 

そう思いながらこちらも攻撃しようとしたら、後ろから何かが迫ってきた。さっきヨムネスが攻撃したものが壁を反射してここまでやって来たようだ。

 

数が増え続ける。これこそがヨムネスの狙いだった。まずいと思った時にはもう遅かった。

 

「わっ!って、重っ!」

 

瞳の右の足に直撃した攻撃が想像以上に体の内側にダメージを与えていった。もう3発程当たったら、ノックアウトしてしまうだろう。

 

一方カイを見てみると。

 

「ほいっ。よっと。」

 

なんと手で攻撃を受け止めていた。それから、やっとあの技を使った。

 

「相手を動けなくすれば良いんだな。あの技で吹っ飛ばしてやる!」

 

宣言通り、ヨムネスの動きを止めてしまった。どうあがいても動けてない。すると、カイが何か話しかけてきた。

 

「3、2、1で攻撃だ。」

 

手短に言われたが、かなり急いでいるようだ。この技はかなりの体力を消耗してしまうみたいだ。既にカイの体からは汗が流れてきた。

 

勿論、勝てる可能性が0でない限り、攻撃し続ける。1発1発を大切に打ち続ける。ただの小細工ではないのだ。

 

だんだん燃えてきた3人だが、それを見ていたヨムネスの姉は3つ先の部屋でこう言っていた。

 

「ヨムネス。早くこっちに来ないと、やられちゃうのに。」

 

姉も心配し始めたようだ。その心配には理由があった。

 

もうどれくらい前か分からない。ヨムネス達がここに入った時の事だった。

 

 

 

 

 

≡≡≡≡≡≡

 

 

 

 

 

ここは名もない平野。その中央で、ただ少女2人。親を失い今闇雲に歩き続けている。金はない。ただ道端に落ちているジャガイモを食べるしかなかった。

 

そんな事を続けていた2人だが、遂にジャガイモは切れてしまった。この広大な地を捨て、近くの森に行くしかなかった。

 

幸い、彼女達はこのとき既に空を飛べることは出来た。ただ自分達を裏切ってきた人間を全滅させたい。そう思っていた。

 

しかし、このとき既に体力は0に近く、飛べることすら出来なかった。あきらめて歩くこと1分、小さな小屋が隠れておいてあった。中に入ってみると、地下室が1~10階まであった。

 

「10階だての凄い建物をつくって、人間達を殲滅させたい。」

 

そういって、彼女達は次第に道具を手にいれた。1年、2年とたつごとに、だんだん骨組みが出来てきた。そこに、建設が得意な誰かが表れた。その誰かも、建物完成間近で人間の襲撃で帰らぬ人となった。

 

3人で建物を作る日々は楽しかった。食べ物も自分で作り、毎日同じ生活。そんなサバイバル生活でも、平和だったからだ。人間の事を忘れられた。

 

建物が完成した。すると、回りから魔法使いや鬼が集まってきた。同じく当時は人間に嫌な思いを抱いていた者達だらけだ。

 

それから数年、その建物の回りに人間達がやって来た。彼女らは、集まってきたものを人質とした。

 

人質としなきゃ、納得いかなかった。

 

人質じゃなかったら、許せなかった。

 

人間への深い逆襲は、これで終わらせようと思った。しかし、ヨムネスの姉、キルネスはまだ続けようとした。回りも取り敢えずついていくことにした。しかし、こんな噂も流れるようになった。

 

「人間も、良いやつなのかもしれないな。自分勝手で、悪いやつだっている。でも、優しさだって、あるんじゃないか?」

 

その噂はキルネスやヨムネスには届いていなかった。ただ、2人は人間を恨み続けた。それから、建物の10階、一番奥に2人が入れば力が与えられる魔法の部屋を作った。

 

彼女がこっちに来いと言ったのは、これまでやって来た事からの一言だったのだ。

 

 

 

 

 

≡≡≡≡≡≡

 

 

 

 

 

「早く、倒さないと、全然動けない!」

 

カイが動きを止め、瞳と共に攻撃し続ける。ヨムネスは何故かいつもの力がでない。普段と別の場所にいることを、真剣になっているヨムネスは忘れていたのだろう。

 

もう少しで勝てそう。そう思っていた時に、いきなり扉の奥から誰かがやって来た。それも、ヨムネスよりも邪悪なオーラに囲まれているような気がした。

 

「もー、めんどくさそうなのが来たし……。」

 

早く終わらせたい瞳にとっては絶望のどん底に落とされたように感じた。そう思っていたら、カイが急激にキルネスを止めようとした。

 

カイは奥の部屋まで行かれるとまずいことになることをどこかで聞いていた。それを記憶の底から思い出したのだ。そんなことを知らない瞳は一度休憩したいとさえ考えてしまった。

 

ただ、カイが一生懸命止めようとする姿に、何かあるのだろうと察した。瞳も立ち上がる。カイに何で本気になっているかは聞かないことにした。

 

必死に止めていた途端、ヨムネスが一気に軌道を変え、2人に軽い攻撃を当てた。しかも、その攻撃を受けるとしばらく体がしびれてくる事が、実際に体験してみて分かった。

 

「う、動けない!」

 

口は動くのに体が動かない。逆なら良いのにという妄想をする間に、逃げられてしまった。カイにどうして本気になっていたか聞いたのはその2分後である。

 

それからさらに7~8分したら、体が動くようになってきた。既に2人は理解していた。次の部屋が最終決戦なのだということを。

 

「さぁ、最終決戦だ!行くぞ!」

 

「おーー!」

 

そうして、2人が扉を開けていき、目の前に今まで一番多きなドアを開けた。

 

「ようこそ、最終決戦の部屋へ。久々に戦うから、楽しみにしてたよ!」

 

キルネスがそう告げる。 終




unit profile 7 ヨムネス
年齢 120
能力 美しいものを灰に変える程度の能力
血液型 A
好物 不明
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