SICオーズIN戦姫絶唱シンフォギア   作:クロトダン

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エピローグです。

短いです。

そして、今回のカウント・ザ・メダルはお休みです。


終わりと始まりと新たな欲望

立花響に助けられたフィーネが最後の悪あがきにネフシュタンの鞭を天高く伸ばし、月の欠片を地表に落とそうとしたあのルナアタック事変から二ヶ月が経過した。

 

月の欠片の落下を阻止しようと装者達四人は月に接近、絶唱を唄い月の欠片を破壊した。

 

その時に装者達は行方不明となり、しばらくしてから死亡したと情報が流れたが、その三週間後に街に現れたノイズを倒した時に生存が確認された。

 

そして、装者達と共にフィーネと戦っていたアンノウン、《仮面ライダーオーズ》については、各国から過剰戦力ではないかと問い詰められたが、オーズの存在は数年前に世界中に確認されていた為、日本政府からは自国が保有している力ではないと反論。

オーズの所在を調べようにも装者達が月に向かった後、その姿を消している為、行方が知られていない。

その後、度々現れるノイズを倒す彼の姿が目撃され、オーズの力を手に入れようと各国から狙われている。

 

又、彼が乗っていた黒いバイク《プロトライドベンダー》の残骸からオーズについて調べていた日本政府だったが、調べられた瞬間に発動するよう仕掛けられていたのか既にデータが消去されていた為オーズに関する情報を得られなかった。

 

 

 

 

――デザイア・コーポレーション――

 

 

――社長室――

 

 

「お久しぶりです、片桐社長。昔会った時とは変わりませんね貴方は」

 

「はっはっはっ、ありがとうナスターシャ教授!そういう貴女も変わらないね!」

 

社長室でこの会社の社長、社長机に座った《片桐眞人》が目の前の車椅子に座る女性、《ナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤ》に笑い声を挙げる。

 

「フフ、お世辞はいいですよ。相変わらず破天荒な人ですね」

 

「イヤー、よく知り合いの青年に言われてるよ!はっはっはっ!」

 

ナスターシャに言われた片桐は照れ臭そうに頭を掻く。いつもの彼からは信じられない光景である。

その顔をよく見るとうっすらと頬が赤くなっていた。

 

「…ゴホンッ、ところで本気なのかい?米国政府から離れるということは、世界を敵に回す事だ。

確かに米国から開示された情報は君が言った通り偽りの情報だ。そして世界を救う為に貴女はその準備を進めている」

 

「ええ、その通りです。そして計画を前に貴方からこの場に呼び出されました。

それで私を呼んだのはただ世間話をするだけではないでしょう?」

 

ナスターシャの問いかけに片桐は口角を上げて、背後に控えていた姫川に声をかける。

 

「……ああ、そうだね。そろそろ本題に入ろうか?姫川君、彼を呼んでくれ」

 

「かしこまりました」

 

姫川が頭を下げて片桐に言われた【彼】を呼びに一度社長室から退室した。

 

「……ところで、貴女の後ろに立つそこの彼は一体誰だい?」

 

片桐がナスターシャの背後に立っている白衣を着た銀髪の男性について質問する。

 

「ええ、彼は……」

 

「自己紹介くらい自分で出来ますよ、ナスターシャ教授」

 

ナスターシャが紹介しようと口を開くが、銀髪の男性がそれを止め、片桐に話しかける。

 

「はじめまして、Mr.片桐。僕の名はジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス。周りからはウェル博士と言われています。

そして――英雄になる男です」

 

「ほう…っ?」

 

銀髪の男性――ウェル博士は薄い笑みを片桐に向けるとそれを見た片桐は、ウェル博士の内にある欲望を感じとり、眼を見開く。

 

「英雄…か、面白いことを言うね君は。

だが……素晴らしいっ!!

素晴らしいよDr.ウェルッ!!まさかこの時代にそのような欲望を持つ人間に出会えるなんて!」

 

「いえいえ、世界がこんな状況だからこそ、英雄が必要なんです。

そこを僕達が世界を救い!僕は英雄と呼ばれる!

この飽くなき夢を見て、誰かに夢を見せるものそれこそが英雄であることっ!!

 

「「………」」

 

―ガッシッ!―

 

話しの中に通じる何かを感じた二人は、無言で近づいた後、固い握手をかわす。

それを黙って観ていたナスターシャは額に手を添え、ため息を吐く。

 

「お待たせしました社長」

 

社長室に【彼】を連れてきた姫川は、握手を交わしている二人を観ても表情を変えず片桐に声をかける。

 

「おお、待っていたよ。ナスターシャ教授、彼を貴女のチームに連れていきたまえ。彼はこう見えて腕が立つ、貴女の目的に必ず役に立つ筈だ」

 

片桐に紹介された男は、「よろしく!」と笑顔を浮かべナスターシャに挨拶する。

 

「よろしいのですか?もしかしたら、彼の命が亡くなるかもしれませんよ?」

 

「大丈夫、大丈夫!こう見えても何度も死線を潜り抜けてきたんだ。あんたが心配する程ではないぜ、ナスターシャ教授?」

 

「……わかりました。では、よろしくお願いします」

 

【彼】の答えを聞いたナスターシャは、握手を求めようと手を差し出すと、それを見た【彼】は笑顔を浮かべて握手に応じた。

 

 

 

 

ナスターシャ達がデザイア・コーポレーションから去った後、片桐は社長机に飾られていた、複数の男女が写った写真立てを眺めた後、傍に控えていた姫川に声をかける。

 

「あれの開発状況はどうかね?姫川君」

 

「はい、プロトタイプの開発状況は現在、()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()まで完了してます。

ただ、現状では一つだけですが…」

 

姫川は手元に持つタブレットを操作して、画面に表示された情報を片桐に報告する。

 

「ふむ、そうか。一ヶ月後の【QUEENS of MUSIC】までに最低でも、武装を後二つは増やしておくよう開発班に伝えるように」

 

「かしこまりました」

 

片桐の指示を受けた姫川はタブレットの画面を消して、頭を下げた後、スマートフォンを取り出し、開発班に通信を繋げ片桐が言った内容を伝える。

 

姫川から視線を外した片桐は、引き出しから出した()()()()()()()()()()()()()()()()()M()()()()()()()()()U()S()B()()()()を手に持って眺める。

 

(しかしDr.ウェルか……、中々面白い欲望を持った男だ。彼なら、この二つを起動させる事が出来るだろう。

……そして、彼女達が保有するネフェリムが起動すれば、()()()()()()()()()()()()()())

 

狂喜の笑みを浮かべた片桐は、この場にいない仮面ライダーオーズ―氷野玲司の姿を思い浮かべる。

 

「楽しみにしてるよ氷野君……、君の欲望が新たな欲望を止める事が出来るのを……!!」

 

片桐の欲望に呼応するようにと彼の手にある黒いコアメダルがドクン、ドクンと生きているように脈動した。

 




久しぶりの連続投稿。

コラボ作品の続きを書かなきゃいけないのに、何故か執筆する欲望が沸き起こった。
何を言ってんだ俺は?

そして書いてて思った事は…、あのウェル博士と社長さんが揃うと面白いという事です(笑)

ではまた。(^_^)/~~
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