一つ、QUEENS of MUSICの会場でフィーネと名乗る武装組織が世界に宣戦布告をした。
二つ、死んだと思われたウェル博士が完全聖遺物であるネフィリムを伴って装者達とオーズの前に現れた。
そして三つ、彼等の前に現れたマリアが再誕したフィーネであると告げられる。
カウント・ザ・メダル!
現在、オーズが使えるメダルは?
タカ×1
ライオン×1
クワガタ×1
サイ×1
クジャク×1
トラ×1
カマキリ×1
ゴリラ×1
ウナギ×1
コンドル×1
チーター×1
バッタ×1
ゾウ×1
――三人称視点――
「……フィーネ、だと?」
ウェル博士が言った言葉に登り始めた朝日をバックに佇むマリアの姿を見たオーズは内心疑問の言葉が浮かび上がる。
(それはおかしい、あの時のライブ会場で俺の姿を見た時の彼女の反応は初めて見て驚いていた。それに……)
『あなたが仮面ライダーね。私達の邪魔をするのなら、容赦はしない!』
(あの女と打ち合った時に口にしたあの言葉。本当にフィーネ本人だとしても、
「翼さん!」
「!」
オーズが現れたマリアについて考えていると海面から飛び上がった翼が両足のブレードバーニアを噴かせ、マリアに向けて《蒼の一閃》を振り抜いたがマリアはマントを操り刃を防ぎ、翼の身体ごと弾き飛ばした。
翼は空中で体勢を整え二課の仮設本部である潜水艦の上に着地した。マリアはネフィリムが入ったケージを上に放り投げるとケージ消え、海面から飛び上がり潜水艦の上に着地すると自身の槍のアームドギアをその手に呼び戻し、マントを操りながら剣を構えている翼に槍を突き出した。
翼はマリアが繰り出した槍を自身が持つ剣で弾き返す。互いの持つ剣と槍のアームドギアが何度もぶつかり合い火花を散らしているとマリアはマントを操り、竜巻のように身体を覆って回転させて、潜体を傷つけながら翼に襲いかかった。
剣を振るってみるが刃が弾かれ、通じないと見た翼はその場を跳躍し逆手に持ち直した剣の切っ先を回転してるマリアの頭上から突き刺そうと試みるが、それを読んでいたマリアはマントの一部を展開して槍を翼に向けて突き出し、切っ先同士がぶつけて翼の攻撃を弾き飛ばした。
『被害状況出ました!』
『潜体に損傷、このままでは潜航機能に支障が出ます!』
『くっ、翼!マリアを遠ざけるんだ!』
弦十郎からの通信を聞いた翼は上がっていた息を整え、アームドギアを脚部に収納して、《逆羅刹》をマリアに繰り出した。それをマリアは槍のアームドギアで逆羅刹を応戦する。
「勝機!」
「あまい!」
逆羅刹に対応しているマリアの姿勢が崩れ、そこを翼は畳み掛けようとするが、それをマリアは許さずマントで防いだ。攻撃を止められた翼は逆羅刹を止め潜体の上に着地したが最初に槍の一撃を受けた傷が痛み動きを止めてしまった。
「マイターンッ!」
その隙を見逃さなかったマリアは槍のアームドギアを突き出した。それに気づいた翼は直ぐに脚部からアームドギアを手に取り、柄尻の方を向けて突き飛ばされる直前にマリアの腹部に一撃を入れた。
「翼が押されてる!?」
「最初にもらったのが効いているんだ!」
「だったら、白騎士のお出ましだ!」
押されてる翼の援護をしようとクリスがボウガン形態にしたアームドギアをマリアに向け、標準を合わせて引き金を引こうとしたその時――
「(……さて、そろそろこちらも……)」
「……ッ!?気を付けろ!上から来るぞ!」
「「「っ!?」」」
装者達から少し離れた場所に立っていたオーズが自分達の頭上から降り注ぐ大量の回転鋸と
オーズの声に反応した三人の装者達はウェル博士を突き飛ばし、四人はその場を飛ぶ事で鋸をなんとかかわしたが響と奏の下に《鏖鋸・シュルシャガナ》のシンフォギアを纏った月詠 調が二人に襲いかかった。
「なんと……イガリマァァァーーッ!」
それと同時にクリスの下に《獄鎌・イガリマ》のシンフォギアを纏った暁 切歌が自身のアームドギアである鎌を振り下ろした!
その一撃をクリスは避けるが《Anti_LiNKER》の影響で動きが鈍り、切歌の追撃の一撃を腹部にまともにもらいその痛みに耐えきれず持っていたソロモンの杖を手放してしまい、そのまま地面を転がっていく。
「今のは……「ウオラァァァァァッ!」な、グゥッ!」
オーズは先ほど自分達に向けられた攻撃の中に見覚えがあったのを思い出していると彼の下に銀色の鎧を纏った男が突然現れ、雄叫びを上げながらオーズにドロップキックを繰り出した。
咄嗟にメダジャリバーを盾にしてドロップキックを防いだオーズだが、相手の蹴りが強かったのか、メダジャリバーが手から離れ地面に落とし、踏ん張りが効かず地面を軽く転がってしまった。
ドロップキックをした鎧の男は蹴った反動を利用して、地面に着地した後右手に持ったグレネードランチャーに似た銃を肩に担いでオーズに話しかけた。
「へー、結構本気で蹴ったんだが、思ったより頑丈なんだなお前?流石は仮面ライダーって奴か」
「グ……ッ!なっ、お前は!?」
地面から立ち上がったオーズは現れた男の姿を見て、その見覚えがある姿に驚愕の声を上げた。
身体を覆う銀色の鎧に右肩、右腕、胸部に白と緑のカプセルが埋め込まれてあり、それを除いた左腕左肩、両足、背中には灰色のカプセルが埋め込まれてある。、更にカプセルの回りには赤い線が入っていて、腰にはカプセルが埋め込まれたベルトを巻いていた。
「仮面ライダープロトバース!」
仮面ライダープロトバース――別名、バース・プロトタイプが肩に担いだセルメダルのエネルギーを撃ち出す、外見がグレネードランチャーに似たプロトバース専用の遠距離武器、《プロトバースバスター》をオーズに向けて構えていた。
「(いや、姿が少し違う。この姿は……まさか、SIC版プロトバースか!?)」
そう、このプロトバースの姿は通常のプロトバースと少し違っていた。
通常のプロトバースにはなかった大きな肩部装甲が右肩に付いてあり、頭部を覆ってある仮面の形状が通常よりスマートな形状になっている。
このプロトバースの姿はオーズと同じSIC寄りの姿をしていた。
「はじめましてだなオーズ。俺は仮面ライダーバース・プロトタイプ。プロトバースでも好きに呼んでもいいぜ。仮面ライダー同士仲良くしようぜ?よろしく!」
プロトバースバスターを肩に担いだプロトバースは、まるで友達に会ったかのようにオーズに話しかけてきた。
「どうして、この世界にバースシステムが存在しているっ!どこでそれを手に入れた!?答えろ!」
「おいおい、落ち着けよ。そんなに叫ぶと血圧上がるぜ?悪いがどこで手に入れたのかは教えられない。それに俺の仕事はお前さんの足止めをする事なんだよ。知りたかったら、俺を倒して聞き出すんだな?」
この世界には存在する筈のないプロトバースを見たオーズは彼に質問をするが、プロトバースは軽い調子でオーズの問いをはぐらかすように答えた。
「そうかよ……なら、力ずくで聞かせてもらう!」
―タカ!―
―カマキリ!―
―チーター!―
タカキリーターにメダルチェンジしたオーズは両腕のカマキリソードを構えると折り畳まれていたカマキリソードが展開し、チーターレッグで地面を蹴り、高速移動でプロトバースに向けて駆け出した。
プロトバースは自身に向かって来るオーズを視界に収め、セルメダルが入ったマガジンを取り出して、それをプロトバースバスターの上部に取り付けるとセルメダルがプロトバースバスターに装填され、空になったマガジンを地面に落とした後、銃口をオーズに向けて腰だめにして撃ち出した。
オーズは迫り来るエネルギー弾をカマキリソードを振る事で斬り裂き、または地面に落とし、時にはチーターレッグでかわしながら、プロトバースに近づいていく。
「すばしっこいな―カチッカチッ―って、ヤバ!弾切れかよ!」
「そこだ!」
プロトバースはエネルギー弾を撃ち続けるが、セルメダルのエネルギーが切れたのか撃つのを止めて、顔をプロトバースバスターに向けて声を上げる。
それを見たオーズは地面を強く蹴り、チーターレッグの瞬発力でプロトバースの懐に近づいてカマキリソードをプロトバースの首元に向けて振り抜いた。
「……なんてな」
―ジャキッ!―
「なっ!?」
プロトバースは半身を反らしてカマキリソードの斬撃をかわし、銃口下部に付いてある銃口ノズルが二つある《セルバレットポッド》を取り外し、それをプロトバースバスターに連結させた、《セルバーストモード》に以降したプロトバースバスターの銃口をオーズの身体に押し付けた。
「クソ!」
「おせぇよっ!」
《―セルバースト―》
「しまっ、ガァァァァァァッ!?」
銃口を押し付けられたオーズはすぐにその場から離れようとしたが、プロトバースはそうはさせじと至近距離のセルバーストモードのエネルギー弾をオーズの身体に撃ち込んだ。
至近距離のプロトバースバスターの一撃を喰らったオーズの身体は大きく吹き飛ばされ、崩れ落ちた廃病院の上に落下した。
「まだまだ若いねぇ、相手が隙を見せたらすぐに仕掛けるのは悪手だ。仕掛ける時は本当に隙なのか見極めるのが戦闘の基本だぜ青年?」
「ウ、グゥ…ッ!」
「さぁて、お次は……ん?」
―ピピッ―
『伊達さん、目的は既に達成しました。オーズとの戦闘を切り上げ、すぐに彼女達と共に撤退してください』
追撃を加えようと近付こうとしたプロトバースにナスターシャ教授から通信が入り、撤退するよう指示された。
「了解したぜ、ナスターシャ教授。……という訳で、俺達はここでおさらばするぜ」
「逃、がすと……思って……いるの、かよ?」
瓦礫を押し退け、膝に手を付いてなんとか膝立ちになったオーズは満身創痍でプロトバースを睨み付け、三枚の灰色のコアメダルを取り出しながらプロトバースに声をかける。
「無理するな。折れてないと思うが今の一撃をもらってそうしているのが精一杯なんだろ?」
「く……!」
プロトバースの指摘通り、先のプロトバースバスターのセルバーストの直撃を喰らったオーズの体力は既に限界に近づいており、こうして変身を保っているのが精一杯だ。
―キリッ、カポーンッ!―
《―クレーンアーム―》
口を閉じて静かなったオーズを見たプロトバースはバースドライバーのメダル投入口にセルメダルを投入して、バースドライバーの右側に付いてあるハンドルレバー、《グラップアクセラレーター》を回し、ベルト中央に埋め込まれた《トランサーシールド》が開かれた。
音声が流れるとバースドライバーから全身に巡らされたエネルギー中継ユニット《リセプタクルオーブ》から右肩の肩部装甲《ショルダーフレーム》に埋め込まれたトランサーシールドが開かれると、武装ユニット《CLAWs》の一つ《クレーンアーム》がプロトバースの右肩から右腕にかけて展開される。
「じゃあ、また会おうぜ。社長さんによろしくな」
そう言った後、クレーンアームが装着された右腕を上空に向けると上空に突然F.I.S の特殊ヘリが空中に現れた。プロトバースはクレーンアームのクレーン部分を開かれたヘリの後部ハッチに向けて射出させ、射出したクレーンアームのフックがハッチの取っ手部分に引っ掛かると伸ばしたワイヤーを巻き戻し、プロトバースの身体が持ち上がり、ヘリの後部ハッチの中に降り立ちF.I.S が乗ったヘリは、オーズと装者達の前から飛び去った。
「くっ、逃がすかよ!」
それを見たクリスが支えてもらっていた響の手を振り払い、アームドギアをボウガン形態からライフル形態に変形させ、それに合わせて頭部についているヘッドギアが狙撃に特化した形に代わり、変形したヘッドギアの狙撃レンズに写った情報がスコープゴーグルに伝わり、海上を飛ぶヘリに標準を合わせる。
【―RED HOT BLAZE―】
「ソロモンの杖を返しやがれ……っ!」
標準が定まり、ライフルの引き金を引こうとしたその瞬間……。
「っ!……なんだと?」
「消えた……!」
突如、F.I.S のヘリの姿が透けていき、数秒も経たず最初からいなかったかのようにその姿を装者達の前から消え去った。
「どうなってんだよ……?」
・
・
・
――F.I.S 特殊ヘリ、後部ハッチ内――
「凄いデス!強いデス!私達が苦戦したオーズを圧倒するなんてカッコいいデース!」
「うん、見ていてスッキリした…」
「ハッハッハッ!そんなに褒めるなよ二人共、照れちまうぜ」
ヘリの後部ハッチ内でギアを解除した切歌がウェル博士をどついた後、オーズを圧倒したプロトバースの右腕に抱きつき、ピョンピョンと跳ねて大喜びを表現している。その隣で切歌程ではないがいつもより、目をキラキラさせた調が小さくガッツポーズを取っていた。
その二人に褒められたプロトバースは笑いながら、空いた左手で後頭部を掻いていた。
「それにしても初めての戦闘でオーズを倒すなんて、あなた本当に元医者なの?」
「ん?まあ、医者っていっても昔は外科医中心の医療チームを組んで、世界中の紛争地帯に向かっては怪我した奴らを治療してたんだよ。向こうじゃ荒事が多かったから、少しでも自衛手段を持たなきゃヤバい毎日だったしな」
そう言ったプロトバースはバースドライバーの左側にあるセルメダル排出口の《ブランクケージ》からセルメダルを取り出すと取り出したセルメダルが粒子になって消えていくと彼の変身が解け、人間の姿に戻った。
「ま、これで解ったろ?次もオーズや向こうの装者達が現れても俺にドーンと任せなよマリアちゃん?」
「あの、伊達さん……私はちゃん付けで呼ばれる年じゃないのでそれはちょっと……」
「ええーそうか?俺からしたらそう見えるんだけど……ちゃん付けでもいいよな?」
プロトバースだった男―
「うん。マリア、赤くなってる…」
「かわいいデスねー」
「あ、あなた達……」
二人に指摘されたマリアは顔を赤くなった。
――三人称視点、終了――
どうも、クロトダンです。
いかがでしたか?
ようやくSICバース(プロトバース)を出せたので気合いを入れ過ぎて話が長くなり今回はここまでにしました。
というかSICの表現が難しくてうまく書けたか不安です。うまく表現できる方がいたら遠慮なく修正してください。
後編は今月中に投稿する予定です。それを投稿したら黒いコアメダルについての話を投稿します。
―この作品における、仮面ライダーバース・プロトタイプの設定と伊達 将暉について―
この作品のプロトバースはプロトタイプなので出力が上げてある、本来ならタトバコンボや亜種コンボのオーズを倒せる力がないのだが、装着者である伊達 将暉が長年培われた戦闘経験によってスペック差を埋めている。
その分、長時間の戦闘続行が難しいので制限時間が過ぎるとリミッターが起動して変身が強制解除されます。(制限時間は15分)
普通の人間が変身すると耐えきれず、危険なベルトで実戦配備されるまで何人の犠牲者が出ている。
装着者である伊達 将暉は元医者であり、本編の伊達さんと同じ紛争地帯に赴く医療チームに所属していたがとある理由でチームを離れたが、現在は片桐 眞人に雇われプロトバースの装着者になる。
実は風鳴 弦十郎とは学生時代からの友人である。
響の暴走回は原作通りにするかどうか
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原作通り戦ってネフィリムに腕を喰われる
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オーズを庇って腕を喰われる
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作者が喰われる