SICオーズIN戦姫絶唱シンフォギア   作:クロトダン

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ウェル博士のファンの方々には先に謝っておきます。
この作品のウェル博士は原作より凄く外道になって(いると思い)ます。


SICオーズ、前回の三つの出来事。

一つ、F.I.S に協力する仮面ライダーバース・プロトタイプがオーズ達の前に現れた。

二つ、オーズはプロトバースに戦いを挑むが長年培ったが戦闘経験が長いプロトバースに破れてしまった。

そして三つ、プロトバースの装着者の伊達 将暉の目的とは?



カウント・ザ・メダル!

現在、オーズが使えるメダルは?

タカ×1

ライオン×1

クワガタ×1

サイ×1

クジャク×1

トラ×1

カマキリ×1

ゴリラ×1

ウナギ×1

コンドル×1

チーター×1

バッタ×1

ゾウ×1




文化祭と選択とカプセルライダー 後編

――姫川視点――

 

 

 氷野さんがF.I.S が拠点にしている廃病院に襲撃をかけてから一夜明け、私は社長がナスターシャ教授達の為に用意した拠点の一つである倉庫内で停めた愛車の外でF.I.S の皆様が来るのを待っているところです。

 

 車の中には社長に頼まれた黒いコアメダルと《M》と刻印されたUSBメモリが入ったアタッシュケースに数日分の食料と医療品、そして社長の趣味で作ったケーキ(1ホール)が詰め込んであります。(趣味で作ったというレベルを越えていますが……)

 

 (さてと、予想が正しければそろそろF.I.S の方々が来る時間です。

 荷物を渡し終えたらこのまま明日まで休日にしていいと社長が言ってましたし……急に出来た休日はどう過ごすか迷いますね。)

 

「……おや?どうやら無事に到着したようですね」

 

 倉庫の扉が開くと彼らが乗っている特殊ヘリの姿が見え、私は姿勢を伸ばし倉庫内に入ってきた皆様に頭を下げると共に挨拶をします。

 

「おはようございますナスターシャ教授、そしてF.I.S の皆様。私の上司から皆様にプレゼントがあります」

 

 ナスターシャ教授とウェル博士を除いた三人のシンフォギア達が自分達の新たな拠点にいた私に驚いているのを確認する中。ふと、唐突に私はリディアン音楽院の文化祭を思い出した。

 

(そういえば、もうすぐリディアン音楽院で文化祭が開催するんでした。当日はする事もないですし行ってみるのも悪くないですね)

 

 ――後日、リディアン音楽院の文化祭で勝ち抜きステージでとある少女の歌を聴いて、その少女のファンになるのだが、この時の私はまだ知らなかった。

 

 

――姫川視点、終了――

 

 

 

――デザイア・コーポレーション――

 

 

――片桐視点――

 

 

「「「おはようございます、片桐社長!」」」

 

「ああ、おはよう諸君。今日も一日、無理せず頑張ろか。残業は駄目だよ、いいね?」

 

「「「はい!」」」

 

 氷野君がF.I.S が潜伏している廃病院に向かってから一夜明けた早朝。

 私はデザイア・コーポレーションに出勤し、今日も社員達に挨拶を交わした後、エレベーターに乗り込み最上階のボタンを押し、私の仕事部屋でもある社長室に向かう。

 

「姫川君すまないがお茶を……と、そういえばいなかったな」

 

 社長室に到着した私は、社長机の椅子に座り秘書である姫川君に声を掛けようとして、昨日の夜にある荷物と医療品を中心にした物資を私が提供したF.I.S (彼ら)の新たな拠点である廃倉庫に向かわせ、物資を渡した後は休んでいいと言っていたことを思い出した。

 

「ズズゥ…フゥ。たまには自分で淹れるのお茶もいいね。それじゃこれを飲んで仕事に移るかな……」

 

 社長室の隣にある給湯室に向かって自分で淹れたお茶(因みに私の好みはほうじ茶)を飲んでから一息ついて、もう一度お茶が入った湯飲みを口に付けた瞬間――

 

―バンッ!―

 

「バカ社長はいるかあっ!」

 

「ブーーーーッ!」

 

 ――社長室の扉が勢いよく開かれ、満身創痍の状態の氷野君が入ってきて、驚いて思わずお茶を吹いてしまった。

 

「ゲホ、ゲホゲホッ!?き、急にどうしたんだね氷野君?そんなボロボロの格好で?」

 

「どうしたもこうしたもない!どうしてF.I.S (奴ら)の所にプロトバースがいたのか答えろ!」

 

「な、何の事かな?」

 

 咳き込んで氷野君に理由を聞いてみると、彼の口からプロトバースの事を聞いて思わず目を逸らすと氷野君にスーツの襟を掴まれお互いの額がぶつかりそうになる距離まで引き寄せられた。

 

(とぼ)けるな!プロトバース(あの男)が立ち去る時、あんたによろしくと言っていた!その言葉通りなら、あんたはF.I.S (奴ら)と通じていた……どういう事か話してもらおうか、社長さん?」

 

「お…OK、わかった。話すから一度手を放してくれるかな。話そうにも話せないし、ね?」

 

「…………わかった」

 

 そう言って氷野君はスーツの襟を掴んでいた手を放し、社長机の横にあるソファーの一つに座り、それを見た私はホッとため息を吐いてから。彼の向かい側にあるもう一つのソファーに座りこみ、目の前の青年に説明をしようと口を開いた。

 

 

 

 

 

 

「……社長さんの昔からの知り合いであるそのナスターシャって人が月の真実を知ってしまい、命を狙われているその人の為に試作段階のバースシステムとその装着者を紹介して、そして一週間前の事件を起こすとは知らなかったと……嘘は言ってないだろうな?」

 

「ああ、当たり前さ。こんなところで嘘をついてどうする?」

 

 と、彼に笑顔で答えるが実際の心境は――

 

 

(ネタバレするの早すぎだよ伊達君ッ!?)

 

 

 内心、ネタバラシをした伊達君に文句を言っていた。

 

 因みに、氷野君に説明した内容は以下の通り――

 

 1.ナスターシャ教授が月が落下するという真実を知ってしまい、米国政府が彼女の命を狙っている事。

 

 2.命を狙われていると知った彼女が古くからの知り合いである私に相談して、試作段階のバースシステム―《プロトバースドライバー》とその装着者―《伊達 将暉》を彼女に紹介した事。

 

 3.彼にナスターシャ教授の指示に従うのと彼女と彼女の義娘達を護る傭兵に近い契約を交わした事。

 

 4.その彼女達があの事件を起こすとは思いもよらなかった。

 

 以上が私が即興で考えた言い訳(ストーリー)だが、無理があるかな?

 

「……はあ、わかったよ。これ以上は何も聞かない。けど、いくつか質問していいか?」

 

「ありがとう。それで、質問とは?」

 

 色々言いたい事を呑み込んでくれた氷野君は、話を切り替えて私に質問を投げてきた。

 

「何でバースシステムを創造し(つくっ)た?それだけじゃない。ライドベンダーやカンドロイド、メダジャリバー。これだけの物をこの世界に生み出して……一体、あんたは何を考えているんだ?」

 

「……確かにその疑問はもっともだね。教えたいけど、悪いけど全てを言うことは出来ない」

 

 ――そう、()()()()()()()()()()()()()()()をまだ使いこなせていない、今の君にはね……――

 

 チラリと、気付かれないように目線を彼の胸の中に眠る()()()に向けながら、その言葉を胸の内に留めると、納得いかないと顔に出ている氷野君に一つだけ教えようと指を一本あげ、口を開いた。

 

 

 

「一つだけ言うなら……近い未来に来る、新たな敵に備えて……としか言えないね」

 

 

 

 

 

 その後、少しの会話を交わして社長室から退室した氷野君を見送り。彼の姿が完全にいなくなったのを視認してから、社長机の上に置いてある受話器を手に取り、地下の開発班がいる研究室に連絡した。

 二、三度のコールが鳴った後、受話器越しから気だるい声の男が気だるそうに通話に出た。

 

―プルルル…プルルル…ガチャ―

 

『はい、こちら研究室……今忙しいんすけど――』

 

「やあ、蒔田君。忙しい所悪いね。今大丈夫かな?」

 

『し、社長っ!?い、いえ!ちょうど今一休みしようとした所です!それで何の御用でしょうか?』

 

 通話の相手が私であると気付いて驚いている男の名は蒔田 忠。ライドベンダーやバースシステムの開発を任せている開発主任だ。

 

「ああ、実は想定より少々計画の一部を早めなければいけなくなってね。仮面ライダーバースを予定より早くロールアウトしたいんだが……進行状況はどうかね?」

 

私は笑いをこらえながら、慌てている連絡をした要件を彼に伝えると通話越しから彼の叫び声が聞こえ、思わず耳を遠ざけてしまった。

 

『ええっ!?無茶言わないでくださいよ!まだモード:スコーピオンのジェネレーターやエネルギー効率が不安定で、安定させるには後数ヶ月が掛かるし……実戦に投入するのはまだ早いですよ!』

 

「数ヶ月か……フム、モード:アーマーはどうかね?」

 

 蒔田君の声を聞いてから、もう一つの方に質問した。

 

『え?まあ、一応既に出来ていますよ。あれはスコーピオンと違って装着者を基点にしてるから、ジェネレーターやエネルギー効率もスコーピオンに比べればまだ安定してる方ですけど……それでも、出力の調整が難しくて、展開時間が5分しか持ちません』

 

「(5分か……まあ、ないよりかはマシだな)……よし、スコーピオンのシステムの完成は後にして欲しい。どれくらいでロールアウトはできるかな?」

 

 顎に手を当て少し考えた後、蒔田君にそう伝える。

 

『5日……いや、最低でも10日は欲しいですね。モード:アーマーのシステムを組み込むのにそれくらいは必要です』

 

「(10日か、ギリギリだな……)いや、それでは間に合わない。出来れば一週間で仕上げて欲しいんだが……駄目かね?」

 

『んー……、わかりました。一週間でバースをロールアウトします』

 

 私は自分の無茶ぶりを聞いてくれた蒔田君に礼の言葉を伝えると蒔田君は大丈夫と答えてくれた。

 

「すまないね」

 

『いえ、大丈夫です。その代わり開発班のみんなに一週間程の有給をくださいよ?』

 

「ああ、勿論さこの一件が終わったら好きなだけ休んでいいとも」

 

『よし、絶対ですよ!お前ら、スコーピオンは後回しにして一週間でバースを仕上げるぞ!この一件が終われば社長が長めの有給をくれるってよ!』

 

『『『マジッすか!?ヤッタァァァァァッ!』』』

 

―プツッ―

 

 蒔田君の声を聞いて喜ぶ開発班の職員達の声を聞いた私は通話を切ると机に両肘をつき、両手を口の前に組んだ姿勢を取る。

 

(そう、急がなければならない。来るべき大きな欲望に備えて。それまでに彼の中に眠るあれを目覚めさせ、使いこなしてもらわないと面白くないからね……)

 

 

――片桐視点、終了―

 

 

・ 

 

 

――マリア視点――

 

 

「どうしますか?このまま襲撃者達にやられるか、襲撃者達を排除するか……選びなさいマリア」

 

「マム……私は……っ!」

 

 廃病院から離脱して、マムの協力者が用意してくれた新たな拠点である倉庫に米国の特殊部隊に居場所を突き止められ、相手がこちらに踏み込まれる前にガングニールで排除しろとマムから提案された。

 それを聞いた私は、ガングニールの一撃を振るえば確かに彼らを倒せるが、そんな事をすれば簡単に彼らの命を奪ってしまうという事実に戸惑ってい、マムに覚悟を持てと言われ言葉を詰まらせていると突然画面に映る襲撃者達の身体が黒く染まり崩れ落ちた。

 

「炭素分解、だと……!」

 

 それに驚いていると炎に包まれた倉庫内からソロモンの杖を持ったDr.ウェルが襲撃者達の前に現れた。

 

「Dr.ウェル!?」

 

『この程度の相手に新生フィーネのガングニールを使うまでもありませんよ。露払いは僕がしてあげますよ』

 

 ドクターはそう言ったあと、ソロモンの杖を操作すると複数のノイズを召喚し、襲撃者達を襲わせた。

 襲撃者達が次々と炭に変わっていると、襲撃者達は恐怖のあまり逃げ出したが、それを見たドクターは笑みを浮かべてノイズに追いかけるように指示を出した。

 

 それを画面越しに観ていた私は自分の不甲斐なさに歯を唇を噛み、血が出るくらいに両手を握り絞めていた。

 

(どうして、どうしてあなたらそう簡単に人の命を奪えるの……!)

 

『おやおや~?』

 

「っ!?」

 

 少し画面から目を外していると外の監視カメラの画面にドクターが自転車に乗った三人の少年達の前に立っていた。

 

『いけないな~?こんなところに入ったらぁ。殺されても文句は言えないよねぇ~?』

 

「やめろウェル!その子達は関係ない!」

 

 私は少年達に手を出すなとドクターに伝えるが、ドクターは両手を拡げて、少年達を殺す理由を話し出した。

 

『関係ない?いーや、関係あるさ。何故なら、彼らは僕達の拠点に入り、あまつさえ僕の姿を目撃した。充分殺す条件に入りますよ』

 

「やめなさい、Dr.ウェル……やめろぉぉぉーーっ!」

 

 ドクターがソロモンの杖を振るい、召喚されたノイズが少年達に襲い掛かり、瞬く間に彼らの身体が炭素に変わってしまいそうになったその時――。

 

―ガガガガガガガガッ!!―

 

「えっ!」

 

『なっ!?』

 

 メダルの形をした複数のエネルギー弾がノイズ達に降り注ぎ、ノイズ達は炭素に分解され、命を狙われた少年達は自分達が死ぬところだとようやく理解して、自転車から転げ落ちてしまった。

 エネルギー弾を撃った人物は少年達の前まで歩いていき、その姿が画面に映りだした。

 

『よう、ドクター、人が足りなくなった材料を調達して戻ってきてみたら……テメー、一体何をしていた?』

 

「伊達さん!」

 

 そこにはバースバスターを右手に持ち、左肩に巨大なミルク缶を背負った男の人――伊達 将暉さんがバースバスターをドクターに向けて質問を投げた。

 

『何って僕達の国から差し向けられた襲撃者達からノイズを使って、身を守っていたんですよ。……あなたがモタモタ買い物なんかしてる間にね』

 

『ほー、そうかい。そいつは悪かったな。……でもな、後ろの子供達(コイツら)の命奪おうとしたのはどうしてだ?』

 

『どうして?はっ!何を言っているんです?その子達は無断で拠点に入り込み、あまつさえ英雄になる僕の姿をみてしまったんだ。余計な事が起きる前に始末するのは当たり前でしょう?』

 

「Dr.ウェル、あなたって人は……―ガンッ!―……っ!」

 

 ドクターが狂喜の笑みを浮かべて伊達さんの質問に答えると、伊達さんが背負っていたミルク缶を地面に叩きつけるように下ろし、私達と顔を合わせてから笑顔が絶えなかった彼から初めてみる怒りの表情を浮かべていた。

 

『ナスターシャ教授やマリアちゃん達を護る為に襲ってきた奴らの命を奪ってしまうのは、あんたらと協力する時仕方ないと割りきっていた。けどな、関係のないコイツらの命を奪うのは間違っているだろうがっ!』

 

 伊達さんはドクターにいい放つとドクターは情けない悲鳴を洩らして一歩後退した。

 

『ひぃっ!な、何がおかしい!英雄になるには犠牲が出るのは当然の事だ!その為にそこのガキ共が礎になるのは光栄だろう!それの何がおかしい!』

 

『……そうかい。なら、その腐った根性……俺が叩き直してやるよ。そら、お前ら死にたくなければさっさと逃げろ』

 

『は、はい……!』

 

 しかし、彼は顔を振って自分の正統性を言っているが、伊達さんは右手を伸ばしてミルク缶からカプセルが付いたベルト―バースドライバー―を取り出し、それを腰に巻き付けたながら後ろにいる少年達に逃げるように声をかけると少年達は倒れていた自転車を起こして、慌ててこの場から去っていった。

 

『最初に会った時から思ってましたが、ムカつくんだよあんたは!会ったその日にいきなりおでんパーティーを開いたり、僕の研究の邪魔をして!

 あのオバハンの知り合いの紹介だからと言って我慢してきたが……もう限界だ!英雄になる僕の障害になるお前はここで始末してやる!』

 

 激昂したドクターはソロモンの杖から複数のノイズを伊達さんの周りを囲むように召喚した。

 

『やれるもんならやってみな。でもドクター、一つ言っておく。

 英雄になりたいと思っている奴はな、なろうとしてなるもんじゃない。周りがそいつを認めた時、初めて英雄になるんだよ。だから――』

 

 

自分が得するために動いている時点であんたは英雄になる資格はねーんだよっ!

 

 

 その言葉を言った直後、伊達さんは右手に持った銀色のメダル―セルメダル―を親指で弾き、それが彼の頭上より高く上がり、勢いが止まり落下してきたメダルを左手で掴み取るとある言葉を口にした。

 

『変身』

 

―キリッ、カポーン!―

 

 その言葉の後にベルトについてある投入口にメダルを投入して金色のレバーを回すとカプセルが開いて、そこから複数のカプセルが伊達さんの周りに展開すると複数のカプセルが変形して、全身を覆う銀色のパワードスーツを身に纏った姿、伊達さんは仮面ライダーバース・プロトタイプに変身した。

 

『さーて、お仕事開始だ』

 

 仮面ライダーバース・プロトタイプに変身した伊達さんは両手に大型の銃―プロトバースバスター―を持ち、それをノイズ達に向けて構え、引き金を引いた。

 

 

 

――マリア視点、終了――

 




文化祭関連少なくてすみません。

どうもクロトダンです。

いかがでしたか?
今回は姫川 美香、片桐 眞人、マリアの視点を入れて見ました。特にマリアの口調が合っているか少し不安です。

今回の話は、原作G編で犠牲になった少年達を救いたくて伊達さんに助けてもらいました。(GX編のウェル博士も好きだけど、G編のあれはひどい)

次に社長さんが言っていた記憶共に封じた主人公の中に眠る力について察しがつきますね。
それについてはGX編で明らかにするので、もう少しお待ち下さい。

誤字脱字がありましたら気軽に教えてください。



響の暴走回は原作通りにするかどうか

  • 原作通り戦ってネフィリムに腕を喰われる
  • オーズを庇って腕を喰われる
  • 作者が喰われる
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