SICオーズIN戦姫絶唱シンフォギア   作:クロトダン

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ゴジラコラボ……だと!(OTONA風)
え、マジで……?


あ、今回のカウント・ザ・メダルとこれまでの話はお休みです。


過去の残滓と憎悪と黒いコアメダル

――三人称視点――

 

 

 今から800年前。

 

 先代のオーズが欲望に溺れ、魔王と呼ばれるようになって近隣の国や村を蹂躙していた。

 

 最初の欲望は緑のコンボによる力で魔王を討とうと攻め込んできた二万を超える軍隊を蹂躙した。

 

 二つ目の欲望は黄のコンボの力で税を払わなかった町や村の水源を枯らし、民を苦しめた。

 

 三つ目の欲望は灰のコンボの力で大地を操り、逃げたした民を圧殺した。

 

 四つ目の欲望は赤のコンボの力で歯向かう者を全て燃やし尽くした。

 

 五つ目の欲望は青のコンボの力で津波を起こし、全てを呑み込んだ。

 

 

 それだけの事をしたのに魔王の欲望は止まらず、更に貪欲になって全てを手に入れようとしていた。

 

 魔王の噂を聞いた他の国々は魔王に反抗している反乱軍と手を取り合い、魔王に何度も戦いを挑んだ。

 

 だが、何の力もないただの人間である彼らは魔王に傷一つ付ける事が出来ず一人、また一人と命を落としていった。

 

 ある時、反乱軍の元にある噂を耳にした。

 

 

 ――魔王が錬金術師に命令して新たなコアメダルを創らせている――

 

 

 それを聞いた反乱軍はコアメダルを奪いその力を使えば、魔王を討てると希望を持ち、錬金術師がいる魔王の城へ向かい攻撃を仕掛けた。

 

 多大な犠牲を払い、なんとか三枚のコアメダルを手にする事が出来た反乱軍は追撃をかわし、同盟を結んだ国の錬金術師にコアメダルの力を引き出す物を造るように頼み込んだ。

 

 数週間の刻が経って、遂にコアメダルの力を引き出すベルト型の器を造り出す事が出来た。

 反乱軍は三人の強い戦士を選び、彼らにコアメダルを一枚ずつ渡し、腰に巻き付けたベルト型の器にコアメダルを嵌め込むと、戦士達の身体が人間の姿から異形の姿へと変わり果てた。

 

 腰に剣を携えた男の姿はサソリを彷彿させる鎧を身に纏い、毒の刃を持つ剣で分厚い壁を斬り裂き、溶かす力を手にいれた。

 

 斧を背負った大柄の男の姿はカニを彷彿させる鎧を身に纏い、両腕に付いたハサミで巨大な岩を砕く力を手にいれた。

 

 蛇腹剣を持った女の姿はエビを彷彿させる鎧を身に纏い、敵を凪ぎ払う力を手にいれた。

 

『皆聞いてくれ!』

 

 三人の戦士達の内、エビの鎧を纏った戦士が集まった他の反乱軍の兵士達に大きな声で話しかけた。

 

『遂に私達は魔王を倒せる力を手にいれた!長い間魔王に苦しめられ、今日までずっと恐怖に耐えてきた……!だけど、恐怖に震えるのはもう終わりだ!』

 

『その通りだ!』

 

 次にエビの鎧の戦士の言葉に続くように、カニの鎧を纏った大柄な戦士が前に出た

 

『このコアメダルを魔王から奪い俺達の元に届ける為に散っていった仲間達の無念を晴らす為にも……俺達の手で魔王の野望を止めるんだ!』

 

 最後にサソリの鎧を纏った戦士が前に出て、口を開いた。

 

『…………皆、今日までよく耐え忍んでくれた。我らは何度も魔王に戦いを挑み、その度に沢山の仲間達を失ってきた。……でも!此度は違う!』

 

 その言葉と共にサソリの鎧の戦士は腰に差した剣を抜いて天に向けて突き出した。それに続くようにカニの鎧の戦士は両腕に付いた巨大なハサミを、エビの鎧の戦士は蛇腹剣を天に向けて突き出した。

 

『このコアメダルの力で魔王を討ち倒し、我らの未来を掴み取るんだ!さあ、皆!今こそ立ち上がる時だ!』

 

『『『オオオオオオオオォォォォォッ!!!!!』』』

 

 勝鬨の声を上げた反乱軍は三人の戦士達を筆頭に全てを賭け、魔王に最後の戦いを挑んでいった。

 

 

 

 

 

 

『馬鹿な……!何故だ……我らは確かに魔王を追い込んだ。追い込んだ筈なのに……!』

 

 

『何故我らが全滅しているんだっ!?』

 

 

 ――時は数刻程遡る。

 

 

 力を手にし、全てを賭けて魔王の国を急襲した反乱軍は、三人の戦士達を筆頭に錬金術師が造りだしたホムンクルスの兵士達を倒していき、遂に魔王がいる玉座の間にたどり着き、魔王に戦いを挑んだ。

 

 自身達が纏うコアメダルの鎧の力で魔王を確実に追い込んでいき、遂に魔王を倒す事が出来ると誰もが思い始めたその時―――

 

茶番はここまでだ……

 

―ボッ!―

 

『え?』

 

 魔王が言葉を発した途端、カニの戦士の腹部に大きな穴が空いた。

 

『あ……?ゴボッ!?』

 

 違和感を感じたカニの戦士は、身体を見下ろしてようやく自身の身体に穴が空いてる事に気付いた直後、大量の血を吐き地面に倒れそのまま息を引き取った。

 

『■■■■っ!?己魔王よくもっ!』

 

『待て!一人で前に出るな■■■!』

 

『オオオオォォォォォッ!』

 

 サソリの戦士の静止の声を振り切り、エビの戦士は剣身を伸ばした蛇腹剣を振りかぶり、魔王に向けて振り下ろした。

 

くだらん……

 

―ザシュッ!―

 

『ガハッ!?』

 

『■■■ァァァァァッ!?』

 

 エビの戦士の懐に潜り込んだ魔王が両腕に展開した虎の爪を突き出し、彼女の心臓を貫いた。

 

『魔王、貴様ぁぁぁぁぁっ!』

 

 サソリの戦士は涙を流しながら魔王に向けて駆け出し、大きく跳躍して毒の剣を彼に振り下ろした。

 

フン……

 

『ガアァァァァァァァァッ!?』

 

 魔王は歯牙にも掛けず、まるで羽虫を払うかのように腕を払い、サソリの戦士の身体を吹き飛ばした。

 吹き飛ばされたサソリの戦士は地面を大きく転がり、魔王の腕が当たった時に肋骨が折れ、彼が纏う鎧は所々砕けてしまい、彼の持つ剣も先ほどの攻撃で真ん中から折れてしまっていた。

 

 サソリの戦士は折れた剣を地面に突き差して、膝を着くことでなんとか身体を起こし、何故だと声を上げた。

 

何故だと?まだ解らないのか……

 

 魔王は血に染まったままの爪をサソリの戦士に向けて、サソリの戦士の疑問の声に答えた。

 

貴様らが持つコアメダルは不完全に造らせた物だ……。不完全なコアメダルを持った貴様らに完全なコアメダルを使う我が本当に負けると思っていたか……?

 

『不完全……?ちょっと待て、それじゃあ我々が使っているのは……まさか?』

 

そのまさかだ……。よもや我がそう簡単にコアメダルを手放すと思っていたのか?あれは貴様ら反乱軍を根絶やしにする為に錬金術師達に造らせた紛い物だ……。それに気づかなかったか?我が貴様らに合わせて遊んでいたのを……?

 

『なッ!?』

 

 サソリの戦士は魔王が発した言葉を聞いて言葉を失った。

 無理もない。多大な犠牲を払い、手に入れたコアメダルが魔王が反乱軍(彼ら)を根絶やしにする為に用意した紛い物を掴まされ、全ては魔王の手の平の上で踊らされた事に眼を見開いた。

 

『(そんな……!それじゃあ、俺達の行動は無駄だったと言うのか!)』

 

さて、そろそろ我の兵士達が貴様ら反乱軍の集落も落ちている頃だな……。残念だったな、反乱軍。せめてものの慈悲だ、貴様の首を残りの反乱軍の奴らに見せつけてやろう……。感謝するんだな……

 

―ドクン―

 

『貴様は……!』―ギリッ!―

 

 サソリの戦士の腰のベルトに嵌め込んだコアメダルと既に事切れたカニとエビの戦士のベルトに嵌め込んだコアメダルが彼の感情に共鳴するかのように脈動した。

 

貴様だけはぁぁぁぁアアアアァァァァaaaaaaaaaa!!!!

 

 サソリの戦士が叫ぶとカニとエビのコアメダルが二人の戦士の身体を銀色のメタル――セルメダルに変え、サソリの戦士の下に集まり、彼の身体もセルメダルに変わっていく。

 

アアaaaAaあぁあaaaあぁあaぁaaアアあaaAaaaaぁぁぁAぁぁアアアアaaaaあAあああァァァァァッ!!!!!

 

 三枚のコアメダルが三人の戦士達の欲望を吸い取り、更に欲望だけじゃなく、彼らの負の感情も呑み込み、玉座の間の天井を破壊しながら、その形状を巨大な姿へと変えていく。

 

―ズンッ!―

 

『ほう、これは愉快な……』

 

我が名は……コアッ!!憎悪と殺意の欲望を持って、魔王オーズよ!貴様を殺すっ!!!!!

 

 コアと名乗る巨大な黒い怪物が巨大な手を振り上げ、魔王の身体を叩き潰そうと振り下ろした!

 

紛い物のコアメダルが人間を喰らい、あまつさえ自我を持つとはな……。だが、所詮は紛い物。紛い物の分際で我を倒す等……烏滸(おこ)がましいわっ!!

 

タ~ジャ~ドルゥ~~ッ!

 

 その言葉と共に魔王の身体が紅蓮の炎に包まれた途端、魔王の姿が不死鳥を模した紅い姿に変わり、大空を飛翔する事でコアの振り下ろした手をかわした。

 

『己、魔王ッ!』

 

消えよ!紛い物のコアメダルよっ!!

 

―スキャニング・チャージ!―

 

 オースキャナーでオーズドライバーに嵌めてあるコアメダルをスキャンした魔王は身体を反転させ、大きな爪脚に変化させた両足のコンドルレッグをコアに向けて突きだした!

 

 それを見たコアは迎え討とうと巨大な拳を握りしめ、魔王に突き出した!

 

オオオオオオオォォォォォォォォォォッ!

 

オオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!

 

 互いに繰り出した一撃がぶつかり合い、発生した攻撃のエネルギーが辺りを砕いていく。

 

 ぶつかり合って数十秒程が経つと、巨大な身体を持つコアの腕に罅が入った。

 

馬鹿な!?我の腕がっ!?

 

終わりだ、紛い物の欲望よ……はあっ!

 

 更に力を込めた魔王の一撃が罅が入ったコアの腕を砕き、コアの身体を貫いた。

 

認めぬぞ……!

 

 身体を貫かれたコアは背後に飛翔している魔王に身体を向け、まだ残っている左手を彼に伸ばし、身体が崩れ落ちながら魔王に呪詛の言葉を告げる。

 

我は必ず蘇り、そして必ずや貴様を……殺してやるぞ魔王ッ!グオオオオオォォォォォォォッ!!!!!

 

 呪詛を告げた後、唸り声を上げながらコアの身体は爆散し、彼を形成した三枚の黒いコアメダルは何処かへと飛んで行き、その行方は誰も知ることは出来なかった。

 

 

 

 

 そして800年後、とある遺跡の奥で三枚の黒いコアメダルがデザイア・コーポレーションの発掘チームの手により発掘され、現在は歪んだ欲望を持つ男の手の元に渡り。

 そして、片桐 眞人が平行世界から来訪した財団Xと取引して、セルメダルとコアメダルの情報と引き換えにとある物を手に入れた、その場の記憶を読み取り、引き出す事が出来る《M》のイニシャルが刻まれたメモリ【メモリーメモリ】もその男の手に渡った。

 

 黒いコアメダルとガイアメモリ、その二つが揃う事が何を意味するのか……それはまだ誰も知らない。

 

 

 

――三人称視点、終了――

 




三人の戦士達の鎧のイメージはサソード、シザース、ライアをイメージしてください。

どうもクロトダンです。
いかがでしたか?

なんか先代のオーズが凄く強いというか外道というか……やり過ぎたな、うん。

メモリーメモリは劇中でその場の記憶を引き出して記録しているイメージだったのでこのような設定にしました。

次は出来る限り早く投稿したいと思います。

アンケートはまだやってますのでご協力お願いします。

響の暴走回は原作通りにするかどうか

  • 原作通り戦ってネフィリムに腕を喰われる
  • オーズを庇って腕を喰われる
  • 作者が喰われる
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