一つ、櫻井了子に欲望の書を渡され、その本の所有者になってしまった天羽奏。
二つ、復活したオーズのコアメダルを奪おうと企てる櫻井了子に転生した先史文明の巫女フィーネ。
そして三つ、社長の無茶ぶりによって大空へ飛び立った主人公の行く末は?
――――――――――――――――――――――――――――――
せまりくるーノイズー。災害の権化ー。
逃げても逃げても追い込まれ、民の命を奪うため。
翔べ!翔べ!オーズー!
欲望のせんしー!
・・・あまりの出来事で現実逃避して替え歌を歌ってしまった。
本当、あの社長さんの破天荒ぶりにはうんざりするな。
飛んだ後、すぐにオーズに変身するのが遅かったらまじで内臓がつぶれるところだったよ・・・。
てか、まだタジャドルになってないのに飛んでるよ俺。
スゲーな人ってロケットブースター付けたバイクで空飛べるんだ?知らなかったよ(白目)
『そんな訳ないですよ』
え!?誰!?
『ここです。あなたの目の前にいますよ』
目の前?と下を向くとメーターの上にある小さい画面が付いていて、画面にはジト目のどこか見たことある女性キャラが映っていた。
え?どなたですか?
『はじめまして、オーズ様。
私はあなたのサポートを任せられたプロトライドベンダーのサポートAIです。気軽にプライドまたはライドと呼んでください。
もしくは親愛を込めてライちゃんと呼んでもいいですよ?』
いやいやいやいや!色々と突っ込みたいけど質問させて!
プロトライドベンダーって何!?このバイクってライドベンダーのプロトタイプなの!?
『はい、その通りです。社長があなたの驚く顔が見たくて、実験を開始した日から今日この時まで内緒にしてました』
たち悪いな!あの社長は!!楽しいのか!?人をおちょくって楽しいのか!?
『さあ?私はAIなので解りませんがあなたが驚いている反応は現在リアルタイムで中継されてますので御愁傷様です』
本当にたち悪いよ!?
『所でそろそろ目的地に近づいて来てますのでブースターをパージします』
は?ちょっとま・・・
『パージした後はそのままの速度でヤミーノイズに突っ込みますので、ご注意して下さい。では、パージ開始まで3、2、1、ブースターパージします』
せめて心の準備くらいさせろよぉぉぉぉぉぉぉっ!?
本編に続く。
了子さんに本をもらった次の日、
―――翼が響に剣を向けた。
どうしてそうなったというと、
その日ノイズが二ヶ所同時に現れてあたしと翼は別れてノイズを倒しに行ったが翼が向かった場所のノイズの数があたしが向かった場所より多く、二課に待機していた響が翼の援護に向かいなんとか無事に戦闘が終わり響が翼に「誰かの為に戦います」と言った後、それを聞いた翼があの娘に剣を向けて斬りかかった。
まあ、二課から現場に駆けつけたダンナが一喝して終わらせてくれた。
あたしは二課に戻った翼にどうしてそんな事をしたのか問いただしたらあたしが命懸けで助けたあの娘を戦いから遠ざけようとして、その方法があれだと聞いたあたしはため息を吐きながら翼の額にデコピンを当てて翼をしかり、それを受けた翼は額を抑えながらごめんなさいと謝りその後響の前で謝罪した。
全く、本当に気を使うのが不器用な娘だよあいつは。
余談だけど、ダンナがどうやって止めたのか響から話を聞いたけど…。
翼が出した天の逆鱗を文字通り拳一つで受け止めて、衝撃を地面に受け流したんだって…
前から思ってたけどダンナって本当に人間か?ギアを纏ってないのに生身で装者の攻撃を受け止めるなんて普通じゃ出来ないだろ?
ダンナが了子さんに改造人間にされたか、ター◯ネー◯ーって言われても違和感ないよ。
それからまだ少しギクシャクしたまま次の日を迎え、再びノイズが現れた。
・
・
・
街から離れた河川敷。
「はあっ!」
【―蒼の一閃―】
翼が放った一撃が最後の一体になったノイズを切り裂き、辺りに生き残りがいないか確認した後、アームドギアを元の大きさに戻してから二課に連絡を取る。
「こちら奏、ノイズは全て倒したよ」
『みんな御苦労、ノイズの反応はそれが最後のようだ。今、そちらに迎えを寄越したから迎えがくるまでその場で待機してくれ』
「了解、待ってるよ」
通信を切って視線を少し距離を置いている二人に向ける。
先日の件を未だに引き摺っているのかお互いの顔を伺い、目があったら同じようにそらすのを繰り返している。
(あーもう、見てられないなあ)
ため息を吐いてから二人の所に行こうと足を向けた直後、いきなり二課から通信が入ってきた。
「はい、こちら奏どうし『全員今すぐ川から離れろ!!』っ!?」
通信に出るとダンナがその言葉を言った瞬間、川から何かが飛び出してきた!
それに気付いたあたし達はすぐに飛び上がって先ほどまでいた場所に何かが突き刺さった。
少し離れた場所に着地したあたし達は何かが飛び出してきた川を警戒して見ると、ウナギみたいな姿をしたノイズが川から上がってきた。
「なんだあれは?」
「いつものノイズとは違うようだけど……」
あたしと翼がいつものノイズとは違う姿に警戒しているとウナギみたいなノイズ(以下ウナギノイズ)が自身の両腕を前に出して無数の触手に変化させてあたし達に攻撃してきた!
「ちぃ!おいダンナ!ノイズの反応はないって言ってたろ!なんでノイズが残っているんだよ!?」
ウナギノイズの触手攻撃を大きく避け、通信を入れてダンナに文句を言う。
『すまん!先ほどまでは確かに反応がなかった!だが、まるでお前達の油断が来るのを待ってたかのように急に反応が出たんだ!』
「なんだってっ!?そんなの今までなかったのにどうして…ってあぶなっ!?」
ダンナが出した言葉を聞いて疑問が浮かび目の前に迫ってきたウナギノイズの触手を間一髪かわす。
ああもう、しつこい!!そんな気色悪いのを飛ばしてくるな!
「く、ならば!」
翼がウナギノイズの触手をかわしてアームドギアの剣を振り上げて斬り裂こうと触手に向けて振り下ろした。
―――けど。
ーヌルンッー
翼が振り下ろした剣が通らず、触手の表面を滑り落ちた。
「なんだと!?」
自分の剣が通らなかった翼は驚いて身体を硬直してしまい、その隙をウナギノイズは見逃さなかった。
「しまっ……うあぁぁぁぁっ!!」
「「翼(さん)!?」」
ウナギノイズの触手が翼の足に巻きつき、それに遅れて気付いた翼が抜け出そうと動こうとしたけどそれより早くウナギノイズの触手が翼の全身に巻きつき翼の身体を持ち上げた。
「くっ、この……ングッ!?」
翼が拘束されてない右手を動かして剣をウナギノイズに突き刺そうとしたけど、それをウナギノイズの触手が翼の右手を拘束した後もう一本の触手を翼の口に入れて妨害する。
「てりゃぁぁぁぁぁっ!」
「翼から離れろ!」
翼を助けようと駆け出し、響は拳をあたしは槍を振りかぶってウナギノイズの身体に攻撃しようとした。……でも、
ーヌルルンッー
「なっ!?ぐあっ!?」
「そんな!?うあっ!?」
響の拳とあたしの槍がウナギノイズの身体の前にに展開した粘液の盾に防がれ、それに驚いた隙にウナギノイズの触手があたしと響の身体に巻きつき拘束した。
「くそっ、放せよ!この!」
「ン、グ……ングゥッ!?」
「うえぇ、ヌルヌルするぅ…!気持ち悪いぃぃぃ……!」
触手を振りほどこうと掴もうとしたけど触手に付いた粘液で滑り、更にあたし達の身体を拘束してくる。
…って、どこに伸ばそうとしてんだよ!?こら、馬鹿!やめろ!!
必死に身体を動かして触手が際どい所に触れるのを避けようとしたけど、更に身体の拘束がきつくなり触手が触れようとしたその時――
―……ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!―
―ドンッ!―
川に繋がる道から黒いバイクみたいなのが物凄い速さでウナギノイズの身体に突っ込みその勢いに耐えきれずウナギノイズは川の上に落ちた。
その衝撃であたし達を拘束していた触手の拘束が解けて地面に落ちた。
「イタタタ…た、助かったぁ」
「ゲホゲホッ!……く、よくもあのような辱しめを!」
片や落ちた時にお尻を打ったのか擦りながら響が愚痴をこぼし、咳き込んでウナギノイズに恨み言を言って睨み付ける翼。
「でもさっきのバイクは誰が?……あっ!?」
あたしは先ほどウナギノイズを突き飛ばしたバイクに乗っていたのは誰なのか顔を向けるとそこには以外な人物がバイクに乗っていた。
「オーズ…オーズッ!!」
そう、バイクに乗っていたのは二年前にあたし達を助けてくれたオーズが黒いバイクに乗っていたからだ!
「オーズ?」
オーズの事を知らない響は首を傾げてオーズの名前を呟く。
「フ、ハァァァァッ!」
バイクから降りたオーズは一度構えた後、ウナギノイズに向けて駆け出し拳を突き出した!
でも――
―ヌルンッ―
「っ!?セイ!セイヤッ!」
ウナギノイズが出した粘液の盾によりオーズの拳が通らず、それに驚いたオーズは手を緩めず拳の他に、蹴り技や鉤爪を展開して繰り出したけど…
―ヌルンッ、ヌルンッ、ヌルルン!!―
オーズの攻撃は粘液の盾に防がれてしまう。
「がッ!?」
「オーズ!」
攻撃が途切れたオーズにウナギノイズが突き出した触手がオーズの胸に当たり、オーズの身体は大きく吹き飛ばされた。
「クッ!」
地面に倒れたオーズは膝を着いたまま再び構えてウナギノイズの動き警戒する。
「どうすればいいんだ……っ!?」
それを見ていたあたしはどうすればこの状況を打開できるのか考えていると突然、頭の中に知らない知識が浮かび上がってきた。
――――――――――――――――――――――――――――――
[ウナギヤミー]
・ウナギの特徴を持ったヤミー。
・身体を覆う粘液で攻撃を受け流し、打撃、斬撃、刺突、飛び道具を無効にする粘液の盾を出し、腕を触手に変えて相手に攻撃する。
・超高温の熱で粘液を蒸発させれば、再び粘液を出すのに時間がかかる。
――――――――――――――――――――――――――――――
「はっ!なんだ、今のは…!?いや、それよりオーズ!!」
「ッ!!」
頭の中に浮かんだ情報に戸惑うけど、さっきの情報で解ったウナギノイズの弱点をウナギノイズに攻撃しているオーズに教える!
「オーズ、そいつの弱点は熱だ!超高温の熱を浴びせれば攻撃が通る!そこをやれ!!」
「か、奏さん…?」
「奏、何故あのノイズの弱点が解るの?」
いきなりウナギノイズの弱点を叫んだあたしを見た二人はどうしてそれが解るのか質問するけどあたしはそれを無視してオーズの顔を見る。
「熱…そうか!」
あたしの言葉を聞いたオーズは大きく跳んでウナギノイズ離れた場所に着地して、右手を左腰に付いているホルダーみたいのに伸ばし中から二枚の黄色のメダルを取り出し、
ベルトを水平に戻してあたしから見て真ん中のメダルはそのままに左のメダルと右のメダルを抜いて、先ほど取り出した二枚の黄色のメダルを空いている窪みに入れてベルトを斜めに傾けるとベルトに嵌まっている三枚のメダルが光だした。
「っ、また!」
オーズの動きを観ているとまた頭の中に知らない情報が浮かんできた。
「……なっ!?まずい、二人共こっちだ!」
「奏!?」
「えっ、奏さんそっちは川って…ーバシャン!ーみあぁぁっ!冷たッ!!」
その情報を読み上げていくとこのままだと危険だと解り二人の手を取ってオーズ達がいる位置からから離れた川の中に飛び込むのとオーズが姿を変えるのは同時だった。
――ライオン!――
オーズの顔の前にライオンの紋章が浮かび上がり、
――トラ!――
次に胸の前にトラの紋章が浮かび、
――チーター!――
最後に足の前にチーターの紋章が現れた後、三つの紋章が一つになってオーズの胸元に重なった瞬間オーズの姿が変わった。
――ラタ・ラタ・ラトラァータァー!!――
「ウオオオォォォォォォォォォォォッ!!」
オーズが
「アチチチッ!?なにこれ!?冷たかったのにいきなり熱くなった!!」
「それだけではない!あれだけの川の水が蒸発してる!川に飛び込まなかったらギアを纏っていても無事でいられるか…!!」
「って、干上がったと思ったら大量の水が……ガボゴボッ!?」
上流から流れてきた川の水流を浴びた響が突然の事で数メートル流された。
「危なかった…そうだ!オーズは?」
上流から流れてきて元の川の中にいたあたし達はそれに驚きながらオーズの姿を見ると……
オーズの姿はまた大きく変わっていた。
けど、二年前とは違いタカの顔が水色の瞳とライオンの鬣を模した黄色の頭部に変わり。
両腕はさっきと変わらないけど、足はライトイエローの足になっていて、胸にある紋章は上と下に描かれてたタカとバッタの紋章が消えてライオンとチーターの紋章に変わっていた。
――――――――――――――――――――――――――――――
[オーズ・ラトラーターコンボ]
・黄色の猫科系のコアメダルを使用して変身した姿。
・足のチーターレッグで翻弄させ、両腕のトラクローで相手の身体を切り裂く。
・固有能力は頭部から
――――――――――――――――――――――――――――――
オーズがメダルをベルトに入れたのを見たとき頭の中に浮かんだ《超高温の熱線》の文字を読み、このままだと危険と判断したあたしは二人の手を掴み川の中に飛び込んだ。もし川の中に飛び込むのが遅かったらと思うとゾッとする。
あたしがそう考えているのを知らないオーズは両腕のトラクロー(だっけ?)を展開して熱線により粘液が乾燥して苦しんでいるウナギノイズに向けて構えるとオーズの胸に付いているチーターの紋章が光、身体に走っているライトイエローのラインを通りオーズの足に集まるとオーズの足が本物のチーターの脚に変わった!(お尻の所にチーターの尻尾が生えててかわいいと思ってしまった)
オーズが肉食動物のように両手を着けた次の瞬間、10メートル程離れていたウナギノイズとの距離を目に追えない速さでウナギノイズの前に現れた!
突然目の前に現れたオーズに驚いたウナギノイズは腕の触手を前に振ろうとしたけど、それより早くオーズのトラクローがウナギノイズの身体を切り裂いた!
「セイ!セヤ!セイ、ヤー!!」
オーズは攻撃の手を緩めず、連続でトラクローをウナギノイズに浴び続ける。
「す、凄い!私達があんなに苦戦したノイズを追い込んでる!」
オーズの戦いを見ていた響が拳を握りしめて目を輝かせる。
「あの戦い方、まるで獣のような荒々しさを感じるな」
翼の言う通りあの姿のオーズはまるで獲物を仕留める肉食動物を彷彿させる戦い方をウナギノイズに浴びせている。
「あれが、コンボの力なのか?」
あたしは前に了子さんからもらった欲望の書に書かれていたある文章の一説を思い出した。
・
・
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[コアメダルによるコンボ]
コアメダルには三枚のコアメダルで変身するだけではなく、ある条件を満たすとコアメダルの能力を最大まで発揮できる。
コアメダルにはある共通点があり、亜種コンボであるタトバコンボを除く、同じ種族のコアメダルを揃える事によりその種族の力を最大まで使用できる。
だが、コアメダルの元となった力は欲望であり、使い方を間違えると欲望に飲み込まれ身を滅ぼす。
――それがコアメダルによるコンボの力である。
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・
・
「凄い…これがオーズの力なのか!」
オーズの能力について改めて凄いと感じ、あたしはまるで自分の事のように喜んだ。
そうしてる内にオーズの戦いも終わりに近づいていた。
ウナギノイズに変化させたトラクローを喰らわせ大きく吹き飛ばした後、トラクローを元の大きさに戻してから右腰に付いている丸いスキャナーみたいなのを右手に持つとそれをベルトの上を滑らせるようにスキャンすると音声が聞こえた。
――スキャニングチャージ!!――
その音声の後オーズの足が再びチーターの脚に変わり、両腕のトラクローも巨大化し本物の虎のような腕に変化した。
そしてオーズのライオンを模した頭部の鬣が更に伸びてまるで本物のライオンのような光輝く鬣に変わった。
「グゥゥゥゥゥ……っ!ルゥオォォォォォォッ!!」
全身が変化したオーズは両腕を地面に着けて本物の猛獣のような姿勢を取るとウナギノイズに向けて、
「ハアアァァァァァッ、セイヤァァァァァァァッ!!」
そのリング目掛けてチーターの脚で駆け出しリングを一つ通る度に更に加速していき、三つ目のリングを通り抜けた直後飛び上がり、ウナギノイズに向けて巨大化したトラクローをウナギノイズの身体をX字を描くように切り裂き、オーズの攻撃を受けたウナギノイズはその一撃に耐えきれず爆発した後炭に変わり崩れ落ちた。
「………」
「ま、待ってくれ!」
「奏(さん)!?」
ウナギノイズを倒したオーズの身体が元に戻り、肩で息をしながらあいつはここに来たときに乗っていた黒いバイク乗り込んで、エンジンを掛けてそのまま立ち去ろうとするのを見たあたしは慌ててオーズに声をかけた。
「なんだ?」
「あ、えーと、その……」
あたしの呼び掛けに応じたオーズが顔を向けるとその顔を見たあたしは了子さんに言われた言葉が頭によぎりなんて言おうとしたのか忘れてしまい、緊張してどもってしまった。
(くそ、了子さん、後で覚えてろ!)
「なあ?」
内心余計な言葉を言った了子さんに仕返しすると決心するとオーズが声を掛けてきた。
「お前がヤミーノイズの弱点を教えてくれたおかげでなんとか勝てた。礼を言うよ、ありがとう」
「あ…」
「じゃあな」
その礼の言葉を聞いたあたしは思わず口を空けてオーズの顔を見るとあいつはバイクのアクセルを回してあたし達の前から走り去っていった。
(礼を言うのはこっちの台詞だよ、また助けてもらったな……)
左手を胸に当て、オーズが走っていった方を見てオーズの姿が見えなくなるまで見送り続けた。
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・
・
どこかの社長室
そこには照明が消された室内で壁に当てたプロジェクターの光のみが室内にいる二人の人物の姿を照らし出す。
「で、プロトベンダーの実験結果はどうなった?」
「はい、オーズに変身した状態での滞空時間、速度、耐久性、そして姿勢制御も問題なく現場まで走り続けました。今までの実験データを合わせれば、いつでも計画に移行できます」
「そうか…ク、ククク、ハーハハハハハハッ!!」
それを聞いた謎の男はプロジェクターに映るオーズの姿を見てから大げさな笑い声を上げる。
それを見たジト目の美人秘書はため息を吐いた後、手元の資料から一枚の紙を取り出してその内容を読み上げた。
「所で、今まで貯まりに貯まった試験機の実験費用なんですけど、そろそろ9桁にいきそうなんですがこの金額をどうするんですか?」
「…………」
それを聞いた男は笑い声を止めしばらく無言になり、その後ろ姿に秘書はジト目で睨み付ける。
「……予算でなんとか「駄目です」…はい」
余談だが、貯まりに貯まった実験費用は社長のポケットマネーから支払われたとさ。
終わり。
はい、後編いかがでしたか?
いやー、分割したのに結構文字数がかかっちゃいました。
前回のと合わせると一万文字はきつい・・・。
前回と引き続きオリジナルストーリーを書いてみましたがどうでしたかね?
色々稚拙な部分が出てますけど、ラトラーターコンボの活躍と能力を見せる為に出してみました!
そして今回のヤミーノイズですが・・・やり過ぎでしたね。
粘液の盾による攻撃無効に装者達を拘束した触手攻撃、今思うと欲望に走り過ぎたと自覚してます(笑)
何故奏はヤミーノイズとオーズの能力がわかったのか?
奏の身に一体何が起こったのか?
次回をお楽しみに!
では今回のオリジナルノイズの説明です。
ウナギヤミーノイズ。
見た目はスネークオルフェノクの牙を無くしウナギ顔で、身体を細くしてぼろぼろの着物をイメージした布を全身に巻いた姿をイメージしてください。(ウナギ系の怪人って少ないしイメージが貧困なのはわかっていますので許してください!)
ウナギの特徴を持ったヤミーであり、
身体を覆う粘液で攻撃を受け流し、打撃、斬撃、刺突、飛び道具を無効にする粘液の盾を出し、腕を触手に変えて相手に攻撃する。