SICオーズIN戦姫絶唱シンフォギア   作:クロトダン

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お待たせしました。
今回作者が考えたオリジナル設定が出てきます。
賛否が別れると思いますが楽しんでいただけれると嬉しいです。


すり抜けでアダムとかどうなってんの!?


カウント・ザ・メダル!
現在、オーズが使えるメダルは?

タカ×1

ライオン×1

クワガタ×1

サイ×1

トラ×1

ゴリラ×1

バッタ×1

ゾウ×1



フィーネと魔王とカ・ディンギル

――玲司視点――

 

 

――私立リディアン音楽院――

 

 

――スキャニングチャージ!!――

 

 

「セイヤァァァァッ!!」

 

スキャニングチャージで強化された【ガタトラバ】の電撃をトラクローに流し込む。その爪を素早く振るい、目の前にいる複数のノイズを炭に変えた。

 

「くそっ!なんでこんなにノイズがいるんだ!」

 

どうしてこうなっているのか・・・それは、数十分前に遡る。

 

 

――数十分前――

 

 

カニヤミーノイズを倒してから数日が経ったある日、社長さんから【私立リディアン音楽院】にノイズが現れたと聞き、ライドに乗って教えてもらった現場に急行した。するとそこには校舎を破壊している大量のノイズと、リディアンの生徒を避難させようと応戦している自衛隊の姿があった。

 

俺はすぐにオーズに変身し、生徒の一人に襲い掛かろうとした人型ノイズをライドの前輪でを轢き飛ばす。

 

『ひっ!ば、化け物!?』

 

『…っ!いいから逃げろ!死にたいのか!?』

 

『は、はいっ!?』

 

化け物と呼ばれ仮面の下で顔をしかめたが、いつも言われ慣れた言葉だと自分に言い聞かせて抑え込んだ。怯えている生徒を一喝すると、生徒は悲鳴を挙げてシェルターに向かって行く。そうだ、それで良い。

 

『マスター……』

 

『大丈夫だライド、いつもの事だ。今はノイズを倒すのが先決だ。さぁ行くぞ!』

 

心配して声を掛けてくれるライドに大丈夫と伝え、アクセルを回してまだ残っているノイズに向かって走り出した。

 

 

――現在――

 

 

ノイズとの激しい戦闘でライドと離れてしまった俺は、メダルチェンジで【タカゴリバ】に変わり【能力解放】で巨大なゴリラの腕に変化したゴリラアームで飛び掛かってきたカエル型ノイズを掴み取る。そしてこちらに向かって来るノイズ達に向けて投げ飛ばした。ノイズ達は吹き飛び、瞬く間に物言わぬ炭に変わった。

 

投げ飛ばした俺の背後からブドウ型ノイズが球体爆弾を飛ばしてくるが、額の赤い宝石【オークォーツ】の超感覚センサーでその攻撃をバッタレッグの跳躍で回避。両手で手を組んだゴリラアームのアームハンマーで、ブドウ型ノイズを叩き潰した。

 

「た、隊長!ノイズを倒しているあの化け物はどうしますか!?」

 

「わからん!だが、ノイズは何故かあの化け物に集中している。我々は今の内に避難を進めるぞ!」

 

「了解です!」

 

(……そうだ、それでいいんだ)

 

 

――タカ!――

 

――トラ!――

 

――バッタ!――

 

 

――タ・ト・バ!タトバ・タ・ト・バ!――

 

 

「俺はここだッ!来い!ノイズ共ォッ!!」

 

自衛隊が避難を進めているのを横目に、俺はこちらに向かって来るノイズ達にメダジャリバーを構えて走り出した。

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……はぁ……っ!」

 

漸く大量にいたノイズを殲滅した俺はメダジャリバーを地面に突き立て、倒れ込まないように膝を着いて息を整える。

 

(…クソッ、なんで大量のノイズが学校に?フィーネは何を考えている?)

 

「なんだよ……これ……!?」

 

フィーネの行動について考えていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。何とか膝に力を入れて立ち上がりゆっくりと後ろを振り向くと――。

 

「オーズ!?」

 

そこには天羽奏、風鳴翼、立花響、そして前の戦闘で会った銀髪の少女の四人が立っていた。

 

「どうしたんだよその姿……、ボロボロじゃないか……!」

 

「お前…達、か……」

 

「お、おい!大丈夫か!?」

 

彼女達の姿を見た俺は身体がフラついてしまったが、天羽奏が駆け寄り身体を支えてくれた。

 

「ここにいたノイズは、お前が倒してくれたのか?」

 

俺に近付いてきた風鳴翼がノイズを倒したのか質問されて、俺はゆっくりと頷く。彼女は「私達が来るまでノイズを倒してくれて感謝する」と頭を下げた。

 

「未来ぅーー!みんなーー!」

 

立花響が大声でおそらく友達の名前を呼ぶが、辺りに声が響き渡るだけだった。

 

「無様だなぁ……オーズ?」

 

不意に俺達の頭上から声が聞こえ、顔を上げる。半壊した校舎の上には眼鏡をかけた、腹部に血の跡を残す白衣を纏った茶髪の女が立っており、俺達を見下ろしていた。

 

「櫻井女史!」

 

「フィーネェ…!これはお前の仕業か!」

 

「っ!?あいつがフィーネだと!?」

 

銀髪の少女が言った言葉にも頷ける。俺だって、あの女が前に会った奴と同一人物には到底見えなかった。

 

フィーネと呼ばれた女は笑い声を挙げ、光に包まれる。その光が収まると、前に会ったフィーネの姿となり金色の鎧を纏った。その姿を見た俺はあの時会ったフィーネ本人と改めて確信し、拳を握り締める。

 

「フィーネ……ッ!」

 

「無様だなオーズ。この程度のノイズ共に膝を着くなんて……魔王と呼ばれていたかつての姿とは大違いだ。弱くなったものよ」

 

「言ってろ…お前こそ、なんでノイズをここに呼んだ…っ!」

 

天羽奏から離れ、どうして関係のない学校にノイズを呼んだのかメダジャリバーをフィーネに向けながら問い掛けた。

 

「フ、フフフ……ハッハッハッハッ!なんだまだ気付いてないのか!わかってここに来たのかと思ったが……滑稽だな魔王っ!」

 

「なんだと!」

 

「忘れたか?あの時私が言った言葉を」

 

フィーネは口角を上げて俺にヒントを口にする。

 

「あの時……まさか!」

 

「そう、そのまさかだ」

 

俺はまさかと思いフィーネの顔を見ると、フィーネは両手を拡げてその質問に答えた。

 

「貴様の考えた通り!ここが…この場所こそが!月を穿つ塔、カ・ディンギルが建つ場所だ!!」

 

フィーネが叫んだ直後、突然巨大な塔が地面を砕きながらその姿を現した。

フィーネは狂喜の笑みをこちらに向ける。

 

「これこそが地より屹立し、天にも届く一撃を放つ【荷電粒子砲カ・ディンギル】!」

 

「荷電粒子砲!それで世界が一つになると言うのか!?」

 

銀髪の少女が言った言葉にフィーネは自分の目的を話した。

それはかつて、己の恋心を拒絶した創造主【カストディアン】に会いたい一心の行動、【バラルの呪詛】そのものである月を破壊して世界を再び一つに束ねる為だと。

 

「それはお前が世界を支配すると言うのか!?安い……安さが爆発しすぎてる!」

 

「フゥ・・・永遠に生きる私の歩みを、余人が止める事などできない。そして――

――感謝するよオーズ。貴様が復活したおかげで、私の悲願が成就されるのだからな?

ああ、礼に貴様にこれを返してやろう。もうすでに用はないからな、こんな残りカスには」

 

―ヒュンッ―

 

「……なっ!?」

 

そう言い、フィーネは左手に持った何かを投げつけてくる。それを掴み取り、なんなのか確認した俺は眼を見開いた。

それは――

 

 

――【チーターメダル】と【カマキリメダル】、そして【クジャクメダル】と【コンドルメダル】、奪われた四枚のコアメダルが、色を無くした変わり果てた姿で俺の手に戻ったからだ。

 

「不思議と思うだろう?そのコアメダルの元となる欲望のエネルギーを、カ・ディンギルの強化の為に吸収した結果だ。

既にコアメダルに用はない、それがバラルの呪詛を解く糧になった事、精々喜ぶが良い」

 

「……ふざけるなよ」

 

左手に持つ四枚のコアメダルを握り締め、フィーネに顔を向けて声を挙げた。

 

「ふざけるなっ!お前の・・・お前のふざけた欲望の為にッ!どれだけの人間が犠牲になったと思うんだ!?

そんなお前の欲望……俺は否定する!!」

 

「フッ・・・ならばやってみせろ、人間?」

 

俺の言葉を笑って流しフィーネはゆっくりと口角を上げる。俺を含めた五人は一斉に身構えた。

 

「―Croitzal ronzell Gungnir zizzl―」

 

「―Balwisyall Nescell gungnir tron―」

 

「―Imyuteus amenohabakiri tron―」

 

「―Killter Ichaival tron―」

 

四人の少女達が歌を唄い、一斉に鎧を纏った俺達はフィーネに攻撃を開始。

銀髪の少女が撃った光弾がフィーネが立っていた足場に着弾し土煙に包まれる。

地面に降り立ったフィーネに向けてメダジャリバーを振り降ろすが、フィーネは鞭で受け止め、鞭を大きく振って俺の身体を吹き飛ばす。

天羽奏が突き出す槍をフィーネは何でもなさげにかわし、すれ違い様に彼女の腹を蹴り飛ばした。

蹴り飛ばされた天羽奏を立花響が受け止め、その横を抜けて風鳴翼が剣を振るう。しかしフィーネはそれを腕の籠手で打ち払い、左の拳で彼女を殴り後退させた。

 

「喰らえっ!!」

 

 

【―MEGA DETH PARTY―】

 

 

銀髪の少女が腰から撃ち出したミサイルを鞭の一振りで叩き落とすが、銀髪の少女は俺達に目配せを送る。それを見て意思を察した俺達は頷き、フィーネに一斉に飛びかかった。

 

俺はフィーネに展開したトラクローの斬撃を喰らわせるが、フィーネはそれを軽々と避ける。それに続いて天羽奏が槍を回転させ振り降ろすが、フィーネは彼女の横腹を蹴りを叩き込んだ。横にいた俺の身体ごと蹴り飛ばされ、地面に転がる。

 

風鳴翼が振り降ろした剣を剣状に硬直した鞭で受け止めつばぜり合いになったが、元の鞭に変えて彼女の剣を絡めとり上に弾き飛ばす。

 

「く、ならば!」

 

 

【―逆羅刹―】

 

 

風鳴翼は逆立ちになり、両足を拡げて身体を回転させ足のブレードで連続で斬りつける。

だが、フィーネは鞭を回転させて風鳴翼の攻撃を受け止めた。この程度では傷は付かんという余裕の表情は未だ健在だ。

 

「うりゃぁぁぁぁぁっ!!」

 

その隙を突き、立花響が横から飛びかかり拳を繰り出す。しかしフィーネはそれに気付き、左の籠手で防いだ。その衝撃で地面が陥没し、土煙が上がる。

 

俺達の攻撃をあしらいながら、フィーネはようやく銀髪の少女の狙いに気付いた。しかし一瞬早く、銀髪の少女が巨大なミサイルをフィーネに向けて撃ち放つ。

 

フィーネはそれを避けるが、銀髪の少女が放ったもう一つのミサイルがカ・ディンギルに向けて放たれカ・ディンギルに直撃すると思われる。だが……

 

「そうは……させるかぁぁぁぁっ!!」

 

フィーネは二つの鞭を二つのミサイルに向けて振るう。その二つは同時に斬り裂かれ、ミサイルは爆発した。

 

「なっ!?」

 

「そんな!?」

 

「これではカ・ディンギルが…!?」

 

「もう遅い!もうすでにカ・ディンギルの発射は止められない!これで終わりだぁっ!!」

 

ミサイルを止められ、少女達が驚愕の声を挙げる。フィーネは高笑いを挙げ、自身の勝利を確信して笑みを浮かべた。

 

(だが、それでも……)

 

「まだ、手はある!」

 

俺はメダジャリバーを握り締め、【オーラングルサークル】から流れたエネルギーをラインドライブを介してバッタレッグに込流し込み、地面を砕きながらカ・ディンギルに向けて跳躍した。

 

「オーズ、何をするつもりだ!?」

 

「無駄だな事を!チーターメダルを使えないお前ではもう間に合わない距離!!諦めろ、オーズ!!」

 

確かにバッタレッグの速さではカ・ディンギルの発射には間に合わない……けどな。

 

ォォォォォ……ッ―

 

俺にはまだ……。

 

―ォォォォォォォォォォォォッ

 

「頼りになる相棒がいる!ライドォッ!!」

 

『はい!マスター!』

 

 

ブオオォォォォォォォォォォォォンッ!!

 

 

「バイクだとっ!?」

 

ノイズとの戦闘ではぐれてしまっていたライドが、地面に降り立つ地点まで自律走行で来てくれたからだ。

 

俺はライドに飛び乗って直ぐにアクセルを回し、フルスロットルでカ・ディンギルまで一気に近付く。そしてライドから降りてメダジャリバーを構え、オーメダルネストから三枚の()()()()()を取り出した。

 

メダジャリバーに一枚ずつコアメダルを投入しながらライドに声をかける。

 

「悪いなライド、こんな時まで俺に付き合わせて」

 

『いえ、私はマスターのサポートを目的に作られました。なので、最後まであなたに付き合います』

 

「……ありがとな」

 

俺は礼を言いながら最後のコアメダルを投入し終え、メダジャリバーのレバーを引押し込む。剣身にコアメダルが装填された瞬間、メダジャリバーからエネルギーが漏れだし火花が飛び散った。

 

「グッ……ガァァァァァァァァァッ!!

 

俺はメダジャリバーから逆流するエネルギーに齎される激痛に絶叫。しかしその痛みに耐えながら、オースキャナーを右手に持って剣身に当て、ゆっくりと剣身に装填されたコアメダルをスキャンしていく。

 

 

――サイ!――

 

一枚目のコアメダルをスキャンした時、俺は以前社長さんに言われた言葉を思い出した。

 

 

『何?メダジャリバーにコアメダルの使用は可能かって?うーん……まあ、結論から言うと可能と言えるが、あまりオススメはできないね』

 

 

――クワガタ!――

 

 

『何故かって?理由は簡単さ、セルメダルのエネルギーの解放であの威力だ。もしメダジャリバーにコアメダルを入れたとしたら、入れた途端にコアメダルのエネルギーがメダジャリバーに溢れ出るだろう。

そこでエネルギーを解放でもしてみたまえ。よくて剣が爆散、悪ければ逆流したエネルギーが君自身に襲いかかって命を刈り取る。そしてそのエネルギーを放てば、どうなるか私にはわからない』

 

 

――ライオン!――

 

 

『これだけは言っておくが、決してメダジャリバーにコアメダルを使用しない事だ。わかったかね、氷野君?』

 

(悪いな社長さん・・・あんたとの約束、破らせてもらうぜ)

 

 

――サイ!クワガタ!ライオン!――

 

 

――トリプル・スキャニングチャージ!!――

 

 

コアメダルのスキャンが完了した瞬間、カ・ディンギルが発射される。

 

「グ、ガッ……アァァァァァァァァァッ!!セイ、ヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!

 

「や、やめろぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

俺はエネルギーが溢れ出ているメダジャリバーを構え、下から上へと斬り上げる。メダジャリバーから熱と電撃、そして重力のエネルギーが混じった極大の斬撃が繰り出され、エネルギーを発射しているカ・ディンギルを真っ二つに切り裂いた。

 

「なぁっ、そんな……!?」

 

フィーネがその光景を見て信じられないと驚愕の声を挙げる。

 

「……はっ、ざまーみやが……」

 

―カッ!―

 

発射している途中で斬り裂かれたカ・ディンギルのエネルギーが爆発を起こし、近くにいた俺は回避する間も無く爆発に巻き込まる。俺の意識は其処で途切れた。

 

 

――玲司視点、終了――

 

 




どうも皆さんクロトダンです。

いかがでしたか?まあ、賛否が別れると思いますがコアメダルのエネルギーを吸収したカ・ディンギルを止める方法がこれしかありませんでした。

さて、次回でルナアタック編も終わりですが次のG編に関して皆さんにアンケートを取りたいと思います。

募集する内容は、G編10話に登場した海上で、そこでオーズと戦うオリジナルの水棲系ヤミーノイズの募集です。
お気づきになっていると思いますがG編であのコンボが登場します。
ですが、自分の頭ではあのコンボの相手にふさわしい巨大または通常サイズの水棲系の怪人を思いつかず、そこで皆さんにオリジナルの水棲系ヤミーノイズを募集します!

募集の条件は三つ。

1、水棲系の怪人であること。

2、巨大サイズか通常サイズのどちらであること。

3、その怪人の特徴。

の三つです。

アンケートは活動報告にお願いします。
締め切りは来月の1日までです。よろしくお願いします。


次回、奇跡と唄と不死鳥コンボ
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