家出少年の軌跡   作:常闇 狭間

1 / 4
全ての始まり

俺は霞 遠也。あるとき、母親に呼ばれた。なんでも、大事な話があるそうだ。

これから俺の家柄について説明しようと思う。

 

『霞家』・・・世界七大家の一つ。魔法や武術、その他いろんなことにバランスよく

       長けている。特に武術を専門に訓練される。当主は能力で決められる

       完全な実力主義。

 

 

と言ったところか。今の候補として俺の兄がいる。だからか俺にはより厳しかった。

兄は俺とは違いイケメンで魔法ランクは幻龍級と言って最高ランク。しかも怒濤の

四属性使用可能と言ったチートぶり。それに比べ俺は魔法ランクは初級にも満たない

全くのダメ人間。実力がすべてなため努力や過程は気にも止めない。

 

「遠也、あなたは努力しているのですか!?」

「当たり前だろ!その姿は何時もそばで見ていたじゃねーか!!」

「それでもこの結果はあり得ないわ!」

「あり得るあり得ないじゃなくて今この結果があるんだろ!!確かに俺は魔法も武術も

 指揮も戦術も全くと言っていいほどダメだがな!努力はしっかりてるよ!!」

「どうしてなの!?妹の奈菜はもう上級なのよ!兄だって幻龍級にはその年ではなってた

 のに!」

「個人差や才能があるだろ!?霞家って自慢するのにこんなことも知らねぇのか!テメェは!」

「それでもよ!従兄弟は才能がなかったのに今では超級までつかえるの!」

 

結局俺のことは見てくれない。こんなのが親で良いのかよ。糞が!何が「従兄弟は」「妹は」だ。

兄弟や親戚が出来るからって俺にまで押し付けるのかよ。自分たちだって結局中級しか使えずに

子供たちに負けてるってのに。もういい、こんなとこから出てってやる。

 

「聞いてるの!?返事しなさいよ!どうせ何も出来ないただの人形のくせに!!」

 

ブチッ!

 

「・・・。」スタスタ

「返事もしないで何を勝手に出ていこうとしてるの!?」

「・・・っ!」ピシャンッ!!

 

つい流れと勢いで家を出てしまった。でも外で死んだ方がましだよ。あんな個人を見ない家族と

なんていたくねぇ。

 

「はぁ、すっかり暗くなったな。まぁあいつらもこれで喜んでくれるだろう。」

『何も出来ないただの人形のくせに!!』

「っ!?いや、喜びも悲しみもしないわな。そんなやつらだし。俺が大怪我をしても心配の素振りも

 見せずにただ罵倒しただけだったし。」

 

さて、このあとは一体どうするか。特にあてもなくブラブラして餓死?それともここにずっといて

餓死?まぁ、山の中にある家だったからなにか植物は食べれるだろう。まぁ、襲われたらそこまで

だけどな。それよりも今日は満月・・・しかも赤い月か。最悪のタイミングで出てきたな。

 

「そこのあなた、こんなところにいていいの?吸血鬼に血を吸われるかもよ。」

「っ!?吸血鬼に血を吸われる・・・か。そうか、そういう死に方もするかもしれないのか。」

「ちょっと、聞いてるの?」

「ん?ああ、スマン、考え事してた。あとその話し方やりづらいなら無理してやんなくてもいいぞ。

 敬語とかそういった言葉には慣れてなさそうだし。」

「そういうわけにもいかないわ。霞家の人にタメ口なんて。」

「ああ、それなら問題ない。俺は霞家を抜けたからな。それに・・・いや、なんでもない。」

 

そう、俺なんかいなくたっていい。いや、そもそも霞家の一員として扱われてなかった可能性まである。

というかもはや扱われなかった。断言しよう。

 

「そうなの。じゃあ、敬語はやめるよ。」

「おう、やっぱり違和感がなくて接しやすいわ。」

「きみ、抜けたってことはいくとこないんだよね?」

「まぁ、そうだな。大丈夫だ。俺はここらで適当に餓死でも「だったら!」?」

「僕の家にこない?あ、ちゃんとした理由もあるよ。」

「お前の家に?まぁいいや、理由を聞いてからだ。」

「まず君には魔力がある。属性はわからないけどね。それに、君は剣を使ったようだけど、君に

 適性のある武器種は別のもの。鎌と刀と蛇腹剣かな。これらを使ったら君はとても強くなる

 よ。」

「ふーん、信じられんがまぁ、今回は乗ってやる。ってスマン上から目線過ぎるな。人間ごときか

 吸血鬼に向かって。まぁ、よろしく頼む。」

 

うん、全然信用ならん。けどこう言ったことに挑戦するのも面白いかもしれない。今までは両親の

言うことばかり聞いていたけど今回は自分で行動しよう。

 

「吸血鬼っていつ気づいたの?」

「ん?そりゃ、お前が話してるときに犬歯が見えたし。」

「ルヴィ・・・。」

「ん?何?」

「ルヴィ・ノワール。僕の名前。ルヴィってよんで。」

「いや、馴れ馴れしいにもほどがある。ということでノワーr「ルヴィ。」・・・

 ノワ「ルヴィ」・・・n「ルヴィ」・・・。分かったよルヴィ。それで、聞きたいんだが、

 ノワ・・・ルヴィの家族構成は?」

「両親と兄と姉だよ。あ、後僕ね。」

「わかった。じゃあ行くか。あ、血を吸われても吸血鬼にはならないんだよな?」

「ん?そうだよ。」

「ならよかった。血を吸われたときはどうしようかt「まぁ、悪夢は見るかも。」・・・。」

 

そのあと、色々不安に思いながらもノワー「ルヴィ」・・・ルヴィの家にいくことになった。断られないよな?

こんな底辺の人間ごときが行っても。いや、ルヴィの家族だ。大丈夫なはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞 美香(主人公母)side

 

私は息子の遠也を呼び出した。何せ戦闘の結果があまりにも悪いのだ。あれだけ練習を

しているのに上がらないのはおかしい。そう思い問い詰めたが。出ていってしまった。

どうしよう、言い過ぎた。人形なんて言ってしまった。明日には帰ってくるはず。明日

謝ろう。

 

 

しかし、次の日になっても、一週間たっても遠也は帰って来なかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。