家出少年の軌跡   作:常闇 狭間

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どうやら俺は紹介されるようだ(意味深?)

俺は早速ルヴィの家にいくことになった。ただ、俺はお礼するための

物を持っていない。さらには世界でも嫌われている「霞家」の次男。

普通はこころよく迎えられることなどない。そう思うと気分が暗くなる。

 

「大丈夫?さっきからぶつぶつ言ってるけど。」

「ん?ああ、大丈夫だ。なんでもない。気にするな。」

「そう?わかった。あ、じゃあ、僕の家に行くまで僕の家のことを紹介

 するね。」

 

どうやらノワール家は吸血鬼の家のなかでも上位に君臨するらしい。そんなとこへ

俺は行くのか。命たりるかな?まぁ、それよりも母親は最凶、父親は最恐、兄は

最狂、姉は最強といわれているらしい。ルヴィは統率者といわれ、この四人に有無

を言わせず命令やら頼み事をするらしい。

 

「さぁ、ここが僕の家だよ!」

「え!?」

 

指を指された所には大きな屋敷があった。俺の家も大きめだったが、この家は更に

4倍は余裕でありそうだ。使用人(メイド&執事)は合計65人らしい。・・・けたが

違いすぎる。世界は広いなぁ。

 

「あ、でも最狂とか色々言ったけど狂ってる訳じゃないからね。おかしいほどに強い

 って意味だからね。」

「おう、分かってるよ。そんなに慌てて説得しなくても。」

「ただいま~。」

「おかえりなさいって、あら。あなたは・・・。」

 

そう言いつつ出てきた女性は俺をにらむ。恐らく霞家だから警戒してるんだろう。え?

何故みんな姿を知ってるかって?町に危険人物としてはられてんだよ。はぁ、また霞家

だからあることないこと言われて追い出されるんだろうな。・・・慣れてるけど。

 

「あ、お母さん。この子さっき話して家を出たらしくて連れてきちゃった。」

「は、初めまして。か、かす、霞 遠也・・・と言い・・・ます。」ビクビク

「霞・・・あなた、もしかして霞家の。」

 

やっぱり名字でバレるよな。この後どうなるんだろうか。殴られて罵られるならマシな

方なんだがな。まぁ、どうなっても俺を心配するやつなんていない。

 

「は、はい・・・。すいません。迷惑ですし話したくないですね。失礼します。」

「ちょっと待ちなさい。あなた、本当に霞家?」

「はい、霞家です。いえ、二時間前に抜けましたが。なので、今は何処にも・・・。

 それにしてもどうしてその様な質問を?」

「いえ、霞家にしては威張らないし少しおかしいって思ってね。」

 

なるほど。確かに俺の家族は皆を見下した感じがする。上から目線だし。はぁ、なんで

上から目線なんだろうな。意味わからん。

 

「そうですか。すいません、家族たちが不快にさせるような態度をとってしまい。」

「大丈夫ですよ。それよりも、家に入ったらどうですか?」

「すいません、失礼します。」

 

ん?態度がまるっきり違うって?そりゃそうだ。わざわざ自分を・・・いや、自分たちを

恨んでる奴らに生意気な態度をとればそれこそ火に油を注ぐことになる。

 

「あの奥にお父さんがいるから先に行っててね。」

「わ、分かりました。」

 

早速ラスボス登場でした。はぁ、どんな風に追い返されるんだろう。いや、この考えは

入れてくれたルヴィ母とルヴィに失礼だ。

 

コンコン

 

「はいれ。」

「し、失礼します。」

「君は?今日はお客は来ないはずだが。」

「いきなりすいません。僕は、いえ、私は霞 遠y「なんだと!」っ!」

「貴様らは!従兄弟の家をメチャクチャにしたと思ったら今度は私の家か!いい加減にしろ!」

 

・・・は?いまこの人はなんて?俺の家族がルヴィの従兄弟達の家族をメチャクチャに・・・。

あいつらはこんなことまでしてたってのかよ!

 

「もうし今日という今日は我慢ならん!覚悟しろ!ここで成敗してやる!!」シャキン!

「少し話を「黙れ!」痛っ!」

「なにが痛いだ!従兄弟のほうがもっと痛かったわ!!こんなんで泣き言を言うな!!」

 

俺はなにもしてないのに、家族の尻拭いか。それもそうか。それほどのことを母親は・・・

いや、あのクソ共はやってきたもんな。

 

「あなた!落ち着きなさい!!」

「うるせぇ!こいつは俺の従兄弟を!!」

「彼は関係ないわ!!」

「大丈夫?」

「・・・クソがアアアアアアアアァァァァァ!!」

「「「っ!!!」」」

「「いったいどうした(の)!」」

 

あいつらのせいで俺がこんな目に!!俺には家族に味方がいない。だから他の人に頼もうと!

なのに、なのに・・・

 

「何なんだよ!あのクソ共はこんなことをしてたのかよ!どういうことだよ!家族を壊したって!

 俺に家族の大切さを厳しく言っていたのに!結局自分らは守れてねぇじゃねぇか!!結局俺は

 あいつらの尻拭い!あいつらのせいで!」

「え!いったいどういうことだ!あいつは霞家の次男で!」

「あなた、此方にきて。あの子についてルヴィが教えてくれたことを話すわ。あなたたちは彼を

 何とかしてちょうだい。」

「「「わかった。」」」

 

あいつらは何もされないのに俺の時だけ!家族からは人形やガラクタ扱い!外からは危ない人と

友達も誰もいない。俺は何を支えにして生きれば良いんだよ・・・。あ、あそこにちょうど

ナイフがあるじゃん。あれで自分の首をかっ切れば楽に・・・。

 

「止めなさい!!」

「止めるな!こんな生きる価値も存在する価値もないやつは死ぬだけだ!!家族からはガラクタ扱い、

 外からは危ない人。どうすればいいんだよ!教えてくれよ!誰か・・・助けて・・・くれよぉ。」

 

周りは闇。俺に死ねと囁く殺意。消えろと命令する悪意。救世主なんて存在しない。なら自分で

自分を殺めれば楽になれる。誰も助けて(殺して)くれないなら自分でやるだけ。そう、それだけ。

 

ギュッ

 

「っ!?何だよ。同情するなら殺してくれ「ゴメンね。」・・・なんでお前が謝るんだよ。

 俺の家族が悪い、俺が悪いのに。俺さえ強ければ他の奴等は俺の家族になにもされなかった

 はずなのに。どうして・・・お前・・・が・・・。」

「ゴメンね。君がこんなに辛かったのに全く気がつかなかった。」

「気がつかないのが普通だよ。そもそも俺を気にかける奴がいないんだから。」

 

するとルヴィの母親と父親が部屋に入ってきた。

 

「さっきはすまなかった。君にも事情があったのに。」

「いえ、大丈夫です。俺なんかに、ガラクタ何かに謝らなくても「遠也君?」ん?ひっ!?何だ

 ルヴィ!怖いぞ!?」

「いま自分のことをガラクタっていったよね?」

「そんなこと今は「言ったよね?」・・・はい。」

「じゃあ、向こうではな死しようか。」

 

このあと、こっぴどく叱られました。でも、俺のことを心配してくれて嬉しかった。これからは

ルヴィの家で暮らしたいと思えた。

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