家出少年の軌跡   作:常闇 狭間

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急展開!?マンティコアと話して訓練して、あとあと!!

レヴィオン山のマンティコアを目指してはや3日、ようやく麓に到着した。

どうやらマンティコアは山頂付近にいるようだ。・・・標高2500メートル

なのにこの薄着でいけって・・・。

 

「はぁ、防寒着くらい貰ったら良かったな。はは、はやから後悔してるわ。」

 

マジで凍死しても仕方がないと思うくらい寒い。これから登っても1週間近く

掛かるかな?そして野宿と。何処のサバイバル生活なんだか。はぁ、転移魔法

使えたら楽なんだろうな。とか思いつつ歩いて三時間たった頃に薄く影が

連なっているのが分かった。

 

「なんだ?・・・見た感じ何かの群れっぽいけど。オオカミだったらヤバイな。」

 

どんどんその群れがこちらに来るのが分かる。数はパッと見50体といったところ。

 

「ちょっと、影に隠れていよう。ちょうどいい岩影があるしな。」

 

急いで岩影に隠れた。そのすぐあとに群れと思っていた軍隊のような人たちが通った。

ボソボソと聞こえたので耳をすます。

 

<なんだよ、あのドラゴン。レベル60の騎士が一撃だぞ。>

<勝てるわけがねぇよ。国の騎士団最強と言われた方が軽々・・・。>

<ステータスオール800はあるのに・・・。>

 

うっそ、レベル60が一撃かよ。俺のレベルは・・・

 

名前 〈旧〉 霞 遠也 

   〈現〉 トール・ノワール

レベル 13

職業  村人 (レベル10)

体力  25

防御力 40

技術力 120

魔力  ―――

 

・・・低!?いや、技術力はまぁまぁな方だけど。こんなんで勝てるのか?他のステータスも

見てみるか。

 

素早さ 112

攻撃力(未装備) 250

精神力 687

 

・・・精神力だけが異常なのは気のせいか?いや、攻撃力も高いけど。あれ?村人って

全てのステータスがレベル100でも150いくかいかないか。そうかんがえると高いのか?

まぁ、それがどんなんでも、1つ確定してることがある。それは・・・

 

「俺瞬殺されるじゃねーかーー!!」あーー!あーー!あー!(こだま

 

でも、ルヴィにあんなこと言ったら諦める訳にはいかないな。よし、覚悟はできた。逝こう。

 

「っていっても一週間かかるしな。」

 

ん?そういやルヴィに話すことを怒られて何もいってねえや。失敗失敗。

 

 

 

 

 

 

 

 

ええ、つきました!一週間と少しかかりました!!意地でも突き進みました!!文句ありますか!

・・・俺、誰に怒鳴ってるんだろう。まぁでも、ここから先は禁域、気を抜かないぞ!!

 

「たのもーう!!七大家の霞家最弱の男の登場だーー!・・・すいません、テンション可笑しく

 なってます。って、誰に謝ってんだ俺は!あーもう、勝負じゃー!」

『うるさいのう。誰じゃ?ワシの眠りを邪魔するものは?』

「俺だ!マンティコアと戦闘を(強制的に)挑む!!(命令された。)」

『おぬし、死にたいのか?それでもよいなら相手になるが?』

「あー、まぁ、俺が死んだってねぇ。ただの人形だからさ。ほら、お前も興味のない

 人形が壊れたって気にしないだろ?だから俺が死んでも全然OK!!」

 

いや、ルヴィには怒られるだろうけど、まぁ、こうでもしないと恐怖が・・・。マンティコア

から物凄いプレッシャーが。アガガガガガガ。

 

『なるほどの。だが、ワシがお主に興味があると言ったら?』

「マンティコアができ損ないの俺に興味?あり得ない。・・・よね?」

『すまんな、ワシはもうとっくにお主に興味がある。まず1つ、ワシの言葉を聞くことが

 出来ていること。ワシの声は本来ドラゴンやその他の生物にしか聞くことができない。

 なのにお主は聞き取ることができている。』

 

あるぇ?そうなの?いや、正しくは聞き取ると言うよりもそう言っているような気がする

ってだけなんだがな。あくまで"気がするだけ"・・・。

 

『お主、ワシはお主の心を読めるからの。』

「あ、そっすか。それで、戦闘してくれます?」

『そうじゃの。お主と戦闘してもいいことないからの。基礎能力の底上げなら手伝って

 やるぞ。どうじゃ?』

「おお、それはありがたいな。でも、人間に肩入れはいけないと。」

『ワシは面白いものの味方で、お前の味方ではない。』

 

結局基礎能力を強化することに決まりました。時間的には半年かかった。予想以上に

かかった。ちなみに、特訓後の能力はこうだ!

 

名前  トール・ノワール

レベル 87 

職業  錬金術師

体力  7850

防御力 5680

技術力 8700

魔力  ―――

素早さ 11700

攻撃力(未装備) 12500

精神力 16800

 

もはや化け物レベル。マンティコアも『ここまで早く成長するのは初めてじゃ。お主は

やっぱり面白いの。』ってさ。さてと、急いで帰るか。というか俺もう死人扱いじゃね?

はぁ、今帰ったらルヴィのおはな死が来るだろうなあ。

 

「ティア、俺はもうそろそろ帰るわ。ありがとな。」

『そうなのか。これからよろしく頼むぞ。お主についていくからな。』

「・・・はい?」

『安心しろ。小さくなってお主のポーチに入っておるから。さぁいくぞ!』

「はいはい。跳ぶぞ。」

 

俺は一回思いっきり地面を蹴る。俺の居たとこはもう見えなくなった。あ、ちなみに

9メートルのクレーターが発生したのは分かった。跳んで40秒ほどでノワールの屋敷

が見えた。

 

「えーと、チャイムチャイム。」

 

ピンポーン

 

「はーい、どちら様・・・で。」

「あーと、お母さん。ただいま。」

「・・・え?み、みんなーー!急いで来て!!」

 

ハハハ、こんなに慌てる母さんは珍しいだろうなぁ。おおう、めっちゃ来た。・・・うわぁ、

カーラと呼ばれた奴もいるよ。

 

「遠也、じゃなくてトール!!どうやって!?あれから半年も!!」

「あ~、今から説明するわ。」


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