東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
それでは本編へ。
嫌われ者、そう形容するのが正しい人間、それが俺だ、根拠は腐るほどある、理由は、頭が悪い、性格が悪い、口が悪い、挙げてしまえばきりがない、頭と口が悪いのは認めるが学校では本音すら出したことがほとんどないのに、人とかかわるのがめんどい、それだけで性格悪い奴扱い。
そしてこんなこと考え始めているということは、いよいよ限界、何処か俺の知らないことであふれた場所ねーかな。
瞬間
落下したような感覚とが体を襲う、そして、来るであろう痛みに備えて、体が硬直した。
ズドンと鈍い音と一瞬のタイムラグそして、尻に来るとてつもない痛み。
「尻がッ、尾骶骨がッ、今まで経験したことのないような痛みが尻にッ」
俺は、尻の痛みに悶えていた。
「誰?」
すると声がした、女の声だ。
「すみません、僕の名前は高峰悠人です。」
「そう、で何でここにいるの?」
「わかりません、部屋で寝てて気付いたら此処にいました、というか降ってきました。」
俺は真実を告げた、信じられるとは思っていない、俺自身信じられない。
「そう、それなら博麗神社に行きなさい」
「博麗神社?」
んな神社聞いたことねーな。
「ちょっと待ちなさい。こあー」
「はい、お呼びでしょうか。あと紅茶入れてきました。」
「ありがとう、ま、話はお茶しながらにしましょうか、こあこの人にも紅茶を。」
「はい、わかりました」
またどっかいった。
「そこに座って。」
「あっはい。」
言われた通り座る。
(初対面だからと言って会話がねーのは気まずいな)
「にしても、凄い本の数ですね。いやー、俺本好きなんで羨ましい限りですよ。」
「本当っ、あなたも本が好きなの?」
急に目が輝きだした。
「まあ、はい、学校のない日はほぼ一日中本読んでますね。」
「学校?」
何だ学校を知らない?でもそういや変だななんかこの人さっきから浮いてるし、さっき来たコアって人も羽生えてたし。
「あの、つかぬ事をお伺いいたしますが、どうやって浮いているのでしょうか?」
「魔法だけど」
えーさも当然のごとく言っちゃたよー。
「魔法、なんて存在すんのか、いやでも、このお姉さんが浮いてんのが証拠か。」
「パチュリー・ノーレッジよ。」
「へぁ?」
やべぇ変な声出た。
「私の名前。」
「ああ、どうもノーレッジさん。」
「それで学校って何?」
そもそも学校という概念を知らない人に何と言えば伝わるか。
「子供に、大人が知識を与えるところです。」
「寺子屋みたいなものね。」
寺子屋て、江戸時代かよ。
「それでここは、どこなんですか?」
「ここは幻想郷、忘れ去られた者たちの最後の楽園。」
「幻想郷か、世界にゃ俺の知らんことがたくさんあるんだな、面白れぇ。」
「あら、案外簡単に信じるのね。」
「いやまぁ、目の前で飛んでるのみりゃね。」
「パチュリー様、お待たせしました。」
そしてしばらく話した後、俺は博麗神社に行くことになった。
「こあ、送ってあげて。」
「はい、お任せください。」
「ありがとうございました。」
そして図書館を出ようとすると、
「ちょっと待って、此処の主は吸血鬼なの少し血を貰えないかしら?」
「まあ、ちょっとくらいなら。で、何処に入れれば良いですか?」
「そうね、このカップに入れてちょうだい。」
さっきノーレッジさんが使ってたカップを出してきた。
俺は、指を噛んで、血を出した。
数分が経過した、カップには、血が溢れていた。
「指出して、治癒魔法かけてあげるわ。」
ノーレッジさんが指に治癒魔法をかけると、みるみる傷がふさがっていく。
「スッゲ」
「それじゃあね、こあ頼んだわよ。」
「はい。」
そして、館から出ると、門番が寝ていた・・・
次回へ続く。
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