東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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蜘蛛

前回のあらすじ

テイクオフ

 

 

・・・この、霧になる、偽証する、魅惑かける、霧になられ粒子を出される、をかれこれ⒈時間続いてる。

「・・・もう腕相撲で決めたら?」

「そうだな、それは名案だ。」

結局腕相撲になった。

 

「はい、レディ・・・ファイッ!!」

「『俺は鬼ではない』『このガキは鬼ではない』」

俺が5秒間鬼になり、相手のロリガキは鬼ではなくなる・・・

強化魔法・・・足と右手に・・・

「死ねぇぇぇ!!!!」

勝った・・・

まあただの女の子に勝っただけだけど・・・

「・・・あんたって強いのにやり方ゲスいわよね・・・」

「俺は強くないからな。強いのは能力だ。俺じゃあ無い。」

「負けた~・・・」

これ以上面倒なことにならんように逃げよ・・・

 

 

・・・何処だ此処・・・?半分寝ながら移動しとったから何処かわからんぞ・・・半端ないって!・・・おや?アレは地霊殿・・・てことは旧都か・・・

「・・・身体が動かん・・・これは?この感触・・・クモの巣?」

マジか・・・テンション下がるわー・・・俺、クモ・・・というか虫自体苦手なんだよな・・・

「おや、人間がかかってる。珍しい。」

嫌な予感しかしない・・・

「『これはタコ糸ではない』」

粘着力が無くなった瞬間に・・・体制を整えて・・・

「何したの?」

「タコ糸ではないことが偽証されてタコ糸になっただけ。」

・・・分析しなきゃ・・・戦う羽目になるかもしれん・・・蜘蛛の妖怪・・・土蜘蛛?でも土蜘蛛のイメージなんかぬら孫のあのバケモンしか思い浮かばん・・・

「そう警戒しなくても別に取って食ったりしないよ。」

・・・どうでも良いがババクセェな・・・

てか俺何処から来たんだ・・・

そう思いながら上を向いた・・・

「あ~・・・あそこか・・・また器用に落ちたもんだな・・・」

やる事も無いしコミュニケーションをとってみた・・・

案外気さくだった。喋り方がババくさいしお節介なところもあるがいい奴だった。

名前は黒谷ヤマメ、種族は土蜘蛛で間違いなかった。洞窟の上に巣作って上に開けた穴から獲物を掛けるらしい・・・殆どかかることがないらしいが・・・

「んじゃあ帰るわ。」

「もう帰るのかい?」

「ああ、長居しても迷惑だろ。」

「そんな事も無いけど、また来てね。」

・・・親戚のおばちゃんみたい・・・

・・・下までどれくらいの距離があるのかわからんが・・・ダイブしてみるか・・・

「とう!!」

・・・結構たけぇ・・・けどせいぜい10~15m位か・・・

帰り何もなければいいが・・・フラグになってないよな?

 

次回へ続く

 


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