東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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冤罪<<Atonement>>

前回のあらすじ

ババクセェ・・・

 

 

今は新幹線で京都に向かってる。ん?前回のフラグっぽいの何か?ああ、勿論あったよ。帰り途中でキスメってのに襲われた。命アブねぇと思ったからボロ雑巾に変えてやろうと思ったらヤマメに止められた・・・こっちだって怖くてパニックになってたのに。

新幹線の中は安全だ・・・指定席買っちまえば良いんだから。

 

 ~京都~

 

・・・確かこの辺から・・・中学の修学旅行記憶を頼りに進むしかない・・・

伏見稲荷・・・此処じゃねぇな・・・電車乗るか・・・

 

ああ・・・クッソ人多いな・・・

電車内・・・特に満員の時は男は生死を賭けている・・・女に痴漢と言われればもう、男がどう言おうと女が信用される。

『この人痴漢です!!』

ほら、こんなこと考えていたらもう居やがった。誰がやったんだ?

・・・俺の手が高く掲げられている・・・俺?マジか・・・何で俺がこんな目に・・・てか俺トラブルに巻き込まれる確率高くね?

「誰か抑えてください!!」

「まあ待て!!俺は逃げん!!両手を上にあげておこう!!次の駅で降りよう!!」

落ち着け・・・こういう時は焦ると負けだ・・・こんなんより、鬼二人の前で嘘吐いた時に比べればマシだ。

「信用できません!!」

・・・どうするか・・・

そう考えていると、黒髪の・・・女子大生?くらいの女の子がこっちを見ていた・・・こうなりゃ・・・柄じゃあねぇがこの人頼らせてもらうか。

「じゃあ、そこのおっさん。俺のポケットからスマホ取り出して。」

「あ、ああ。」

「取ったらそこのお姉さんに渡して。」

「お姉さん受け取ったら、パスワード入れて開けてください。パスワードは015483です。」

「ええ。」

その間も女はギャーギャー言ってた。

「開けたら、左に一回スクロールして、ボイスレコーダーのアプリあるからそれ開いてください。あ、この後用事無いなら証人として来て欲しいんですけど。」

「わかったわ。まだ時間ある。」

その後も次の駅に着くまでに俺は両手を上げ続けその間無視していたが女は『変態』『示談で許してやる10万で良い』『子がゴミなら親もゴミ』などなど暴言を吐いてくれた。これで冤罪が確定すれば俺の方が名誉棄損で訴えることが出来る。あと、腕を掴まれたときに爪が食い込んで、血が出てきた。これは傷害罪だ。

 

駅に着いた。正義感を振りかざした勘違い男が、俺の肩関節をキメている。因みに手は触れてないと思われる、左手だ。この男も傷害罪だ。さっきから足を踏んだり蹴ったりしてくる。それから、耳元で『残念だね』『君みたいなゴミは社会に必要ないから死になよ、次回は人間になれるようにワンチャンダイブしなよ』等、自殺教唆だ。モチロン全部録音してある。

「君が痴漢か?こっちに来なさい!」

「やってないんで行く必要がないでーす。あ、警察呼んでくださいよ。あ、お姉さん。お姉さんの携帯で110番してください。『痴漢かもしれない現場に居合わせて、大変なので婦警さんと男性の警察官二人づつと指紋や衣類の鑑識呼んでください。』って内容で呼んでください。」

「わかりました。」

はぁ~あ・・・八つ橋買いに来ただけで何で警察沙汰になんの・・・

 

次回へ続く

 


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