東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
痴漢アカン・・・
警察が到着して今は取り調べを受けている。
「やったんならやったといったほうが良いよ。早いほうが罪が軽くなるよ。」
騙す気満々だなこのおっさん・・・
「早いほうが罪が軽くなるのは自首した場合です・・・刑法には『罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することが出来る』(刑法第42条1項)と規定されています。警察であるあなたが介入している時点でもうそれはありえません。そのくらいは警察のあなたなら知っているはずでしょう?下手すりゃ詐欺罪になりますよ。」
「・・・ッ!」
何でこんなに詳しいんだとでも言いたげな顔だな・・・
「とにかく俺は何一つやってない。触ってもいない!!神に誓おう!」
神奈子様にでも誓うか。
「でも証拠がないんじゃあねぇ~。」
「何のために鑑識呼んでもらったと思ってんすか?俺は手汗がすごいんだ。ほら座ってるだけでもこのありさま。」
もう手がビチョビチョだ。どれくらいかと言うと・・・手汗でテスト用紙が破れるレベル・・・
「この手で触ったってんならよォォォォ~~~汗かいてんだからよォォォ~~俺の皮脂や細胞がベットリくっついてるはずだよなァァァ~~~」
凄みを出すためにジョジョの真似だ。
取り敢えず俺・女子大生のお姉さん・女子高生ぽいの・肩関節のおっさん
「取り敢えず一人づつ話を聞いた結果を照らし合わせてみる。」
俺の話は前述の通り。
お姉さんは『触っていなかった。』
女子高生らしきモノ『触られた絶対触った、示談で済ましてやる』
おっさん『痴漢だと聞いたから抑えた』
「う~ん話が別れてるね・・・鑑識に頼むか・・・じゃあ君そこの婦警さんに付いて行って。」
「やっぱいいです!!許してあげます!!だからもう帰してください!!」
「やっぱりな・・・示談金目的の痴漢冤罪か・・・」
「ちっ・・・ちがっ!!違う!!」
「なら調べてもらおうぜ?拒否れば冤罪とみなして詐欺罪で訴えっけどな。」
「そんな事したら仕事なくなるのはそっちだよ!!優しさだよ!!」
・・・何言ってんだこいつ?
「いや・・・大前提な?俺働いてねぇぞ。」
「やっぱニートかよ!!死ねよ社会のゴミ!!」
・・・またか・・・
「ニートって・・・俺は15歳の高校生だ!!」
「えっ・・・?」
このアマ・・・
「鑑識結果出ました!!」
結果的に当然俺の皮脂は検出されなかった。
「すんませ~ん。この女とそこのおっさんを訴えたいんすけど、被害届書けばいいんすか?」
「あ、そうです。」
「何で!!」
「そうだ!なんでだ!!」
・・・バカか?
「女は、傷害罪・詐欺未遂・名誉棄損。おっさんは、傷害罪・自殺教唆。あ、あとおっさん。名刺持ってんだろ?寄こせ。」
しょうがなくといった感じで渡してきた。
「なになに・・・八雲出版・・・部長・・・園斉翔・・・ほう・・・」
良いこと思いついちゃった~~
この前紫に電話番号聞いた。
「おい・・・何処に電話かけているんだ?」
「ちょっと黙ってろ・・・もしもし紫?俺だ、悠人。」
『あら?どうしたの?』
「お前んとこの出版社の部長がよ、痴漢冤罪かけて俺に肩関節キメたり、死んだほうがいいとか自害しろとか言って来たんだけど、殺って良い?」
『ダメよ。悠人が悪くなるわ。こっちで処分を下すけど被害届出しなさい。』
「おう、おっけーサンキュー愛してるぜ!じゃな。」
その後は、おっさんが土下座してきたがムカついたんで、被害届出した。女の方は親が来て示談金として5万払って来た。
「・・・俺の人生潰そうとして10万持ってこうとしたくせに5万ですむと思ってんの?」
と言ったら帰っていった。クソどもめ。
終わったので、お姉さんに感謝を述べに来た。
「お姉さん。ありがとうございました!!コレはほんのお礼ですが・・・」
封筒に入れたお金。10万はいってる。封筒は元々カバンに入ってた。10万はバイトで稼いだ。
「え・・・こんなの貰えないよ。」
「じゃあ・・・俺の電話番号教えるんで、なんかあったら言ってください。この恩は忘れないので。何処に居ても10分以内に駆け付けます!!」
「じゃあ、名前教えてもらって良い?私は宇佐見蓮子。」
宇佐見・・・?
「えっ・・・?宇佐見?」
「どうかした?」
「いや・・・すみません。友達の苗字と同じだったんで・・・ところで妹居ます?高校生の?」
「居ないけど・・・」
「じゃあ勘違いです・・・すみません。俺は高峰悠人です。」
その後別れてから八つ橋の店探しに行った。
次回へ続く
あとがき
まさか痴漢冤罪に2話も使うとは・・・
あと、蓮子の口調不安。