東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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譲歩

前回のあらすじ

暴走

 

 

 

「それにしても変よ、あれだけの力を振るっておきながら死傷者がゼロなのはありえないわ。」

因みに都はクレイジーダイヤモンドで治した。

「いや、多分何人かは一回死んだよ。」

「は?どういう事?」

「死んだけど死んでない。能力『選択肢』だと思う。」

「選択肢?」

「そう、100m以内で一分以内なら死んだ者も蘇らせることも可能。」

「成程ね・・・でも、貴方は危険だわ。此処で始末させてもらう。」

「ちょっと待って。まだ子供なのに!」

紫が庇おうとしてくれるが相手は剣を構えた。

「そもそも何でそんな暴れ馬を生かしてるの?幻想郷は無事じゃないはずよ。」

「・・・それが、今まであんな風に暴走したことなかったのよ。」

「じゃあ、何でああなったのよ。」

「知るかよ。殲滅状態(アサルトモード)で暴走しかけてるのにお前が俺をキレさせるからだろ。」

「あんなのでキレるなんてガキなの?」

「そうよ。悠人は15歳の子供だもの。それに原因は貴女にもあるわ。」

「はぁ?私に?」

「ええ。悠人は今まで友人の為に命を張ってきたのに貴女がそれを否定した。まだ精神の未熟な子供・・・当然の結果よ。」

「だが、本当にすまなかった。」

俺は土下座した。

「謝って済む話じゃあ無いとは思うが・・・本当にすまなかった。」

「悪いと思うならここで死になさい。」

「残念だがそれは無理だ。俺は不死身だ。ただ・・・」

「ただ?」

「模倣『交渉権』・・・『交渉』しよう・・・俺はお前たちが俺や俺の友人に危害を加えない限り、此処に危害を加えない。どうだ。」

交渉権を『模倣』で使うと条件が1つしかつけれないからな・・・

「・・・成程・・・不干渉・・・悪くない・・・わかった。たd「『交渉成立』ってことですね。」そうよ。ただ、今回の件は流石に不問には出来ないわ。」

「わかった。出来る限りの事はさせてもらおう。」

「・・・そうね・・・今日から1月玉兎の稽古をしてもらうわ。」

「玉兎?そこで隠れている奴らの事?」

「ええ。地上に逃げたイーグルラヴィたちの様なウサギよ。」

イーグルラヴィ・・・カッケェ・・・リアルに・・・

「成程。分かった。紫・・・送迎頼める?」

「良いわよ。それくらい。これで幻想郷は安全ね。」

「それよりさっきから体が動かないんだけど。」

「そりゃあ斬られたらたまらんからな。動きを止めさせてもらってる。今から保険掛けるからちょっとまて。」

停止権・・・綿月依姫が俺に攻撃をしようとした瞬間に綿月依姫の時間を停止。

「明日から稽古するから。他の連中に話付けとけよ。もう面倒ごとはこりごりだ。」

家に帰るとマエリベリーさんたちに心配された。どうでも良いがあの暴走は何だったんだ・・・

 

次回へ続く

 


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