東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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空から

前回のあらすじ

玉兎

 

 

 

地球に帰ってきた・・・重力が良い感じ・・・

「ん?親方ぁ!!空から女の子が!!霊夢の親方ぁ!!」

「誰が親方よ・・・ってマジで降ってきてるじゃない!!」

う~んなんか見た事ある感じ・・・よーく目を凝らそう・・・あ!さっきの青髪ロップイヤーじゃん!!

「あいつ気を失ってるわね・・・」

「そーれぃ!!」ピョン!!

空中でキャッチした。

ちょっと体を触らせてもらうぞ・・・ヤラシイ意味じゃなく・・・う~ん・・・何だ、身分を書いたもの持ってないのか・・・学生服っぽい物着てるから生徒手帳っぽいの持ってると思ったのに・・・胸に手が当たったのは偶然です・・・本当です・・・

「で、誰か分かる?」

「玉兎ってことは分かる。となれば鈴仙か鈴瑚か清蘭か・・・まあ取り敢えずは保護しよう。気を失ってるから話を聞こうにも聞けんしな・・・」

「それもそうね・・・うちは今碌な食べ物もないし・・・」

「まあ目が覚めたら人里で適当に飯を食わせに行くよ。」

「お願いするわ。」

この子・・・何で地球に来たんだ・・・?

脱走・・・?まあ良いや・・・取り敢えず鈴仙に話聞いてみよう。

 

 ~永遠亭~

 

「で、気を失ってるのをいいことにその子の体をまさぐったのね?」

「なにその悪意しか感じない解釈は・・・」

確かにそうだけど・・・なんで不機嫌なの・・・

「それに知らないわ。その子が何を考えてるかなんて。まあ目が覚めたら連れてきて、話くらいは聞くから。」

「恩に着る。」

「そういえば・・・何でてゐが吊るされてるの?」

さっきから・・・ガムテで口止められてグルグル巻きにされて逆さに吊るされている。

「さっき私に毒を盛ろうとしたの。」

「またやったのかよ・・・」

バカか・・・?いや、バカだ(断言)

「んー!!んー!!」

「ドンマイ。」

自業自得だ。どうともいえん・・・

 

 ~博麗神社~

 

二時間くらい経った・・・さっきからこの子が『んっ・・・』とか艶めかしい声出すから霊夢となんか気まずくて・・・

「んんっ・・・はっ!」

おっ!目を覚ました・・・思考を纏めろ・・・質問を考えるんだ・・・決めた・・・質問は何故此処に来たかだ。

「ななななな・・・わた、私が寝ている間に・・・何を!?」

「何もしてねぇよ!」

青髪ロップイヤーは体を抱きしめ顔を赤くして後ずさりをする。

してない・・・と言ったらうそになるか・・・胸を事故とはいえ触っちまったけども・・・余計な事を言って不安にさせるくらいなら黙っとこ・・・

「付いて来な。飯食おうぜ。」

そう言って俺達は博麗神社を後にした。

 

 ~人里~

 

う~ん何処で食おうか・・・

「なんか食いたいもんある?」

「・・・・」ジトー

さっきから警戒してんのかずっと俺のこと睨んでくるんだけど。

「肉食うか。肉で良い?」

「・・・・」コクッ

ああ、食うには食うのね。

 

「いらっしゃい!!」

「二人です。」

「空いてるお席へどーぞー。」

奥のほう空いてるな・・・

「付いて来な。こっちだ。」

俺達は席に座った。この店はこっちの焼き肉店だ。猪や鴨、鹿、兎など外の世界では味わえないようなものや、他のものより高額だが外にある様な牛や豚もある。ウサギの肉は食わない・・・てか食えない・・・

「じゃあ取り敢えず・・・鹿の肉を10人前。」

「あいよー!鹿10入りまーす!!」

騒がしいな・・・平和な証拠か・・・

「なあ・・・さっきから一言もしゃべってくれないけど、俺の事そんな嫌い?」

「いえ・・・月に居たので下手すれば逃げてきたのがバレて連れ戻されるかと・・・」

・・・勝手に全部喋ったぞ・・・さてはドジっ子だな・・・

「んな事しねぇよ。俺は贖罪として訓練してやってるだけだ。」

「なら良いですが・・・」

「お待たせしやしたぁーー!!」

十人前の鹿肉が前に置かれる・・・

「さあ食おうぜ。いただきます。」

「い、いただきます。」

・・・うん美味い。ジビエ特有の臭みなどが下処理できちんと取られている・・・丁寧な仕事だ。

「わぁ・・・」パァ

「お、ようやく笑った。うん、鈴仙に似て笑顔が可愛い。」

「先輩の事知ってるんですか?」

「その先輩が俺の知ってる奴ならな。あ、あとでそいつの所行くぞ。」

「は、はい!」

その後は腹いっぱい肉食って会計した。牛肉とか頼みまくったら金額が結構なものになった。そとの金額にすると12万くらい・・・

良し、永遠亭に行くか・・・

 

次回へ続く

 


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