東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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悠人の過去

前回のあらすじ

フェル・・・

 

その夜・・・懐かしい夢を見た・・・。

これは確か、俺がまだ小学校に上がる前・・・4,5くらいのときか・・・妹が生まれるから、母さんが長野の病院に入院した・・・理由は叔母さんがいるからだ・・・

母さんが入院している間は叔母さんの家に住ませてもらった・・・兄と一緒に・・・

その頃から俺たち兄弟は喧嘩を頻繁にしていた・・・叔母さんは夜の7時くらいに帰ってくる、それまでは俺達二人で一緒にいた・・・今思えばすごく些細な理由だったな。まあ、その後俺は泣いて家を飛び出した・・・三時くらいだ。

兄は俺の事を心配なんてしてなかっただろうな・・・泣いて。叫んで、走って・・・小さい頃は喘息で今ほど体も頑丈でなかった俺は、直ぐに限界が来てぶっ倒れた・・・

二時間ぐらいだろうか・・・?目が覚めて意識が覚醒すると、見た事もない和室に居た。

「ここどこ・・・?」

「あっ!目が覚めたよーーー!!」

「はーい!!今行きます!!」

元気な声が聞こえてきた・・・女の子だ。

何で倒れていたか理由を聞かれた。小学2年生くらいの女の子と中学生くらいの女の子。母親らしき女性・・・これは夢だからか、顔は見えない・・・

昔は人見知りの激しかった俺はもちろん言葉に詰まって喋れなかった。本来ならば泣いて逃げて母親の所に駆け込むだろうが、母さんにストレスを与えてはいけないと本能で理解していて自制心で動けなかったのか。はたまた、恐怖で腰が抜けたのか・・・

「こらこら。二人ともこの子も怯えているだろ。少し離れろ。」

女性が二人の女の子を止めてくれた。

「さ、ゆっくりで良いから話してごらん。」

今度は優しく聞かれる。

安心して俺は経緯を話した。

「えっと・・・ね。」

俺はあったことを話した。今になって考えてみれば、めちゃくちゃだったと思う・・・幼稚園の説明力何てそんなもんだろう。

「そう。大変だったね。」ナデナデ

中学生くらいの女の子が俺の頭を撫でる。凄く安心する・・・暖かい・・・

「そうだ!晩御飯まで時間ありますか?」

「う、うん・・・」

「今から私と遊びましょう!!」グイッ

「えっ?」グンッ

そこからは、悲しかった気持ちも。兄を怒らせた不安も全部消えて。楽しく遊んでいた。

「辺りはもう暗くなってきたよ!!入っておいでー!」

「はーい!!じゃあ君。君の家に電話入れてくるね。お名前は?」

「高峰悠人・・・」

「ありがとう!!じゃあ行ってくるね!!」

その女の子が電話をして戻ってくるまでは女性と女の子が笑わせようと色々遊びを教えてくれた。お手玉とか花札とか。流行りのゲームをやるよりも楽しかった。

「連絡入れてきたよ!!7時30分までには来るって言ってました!!」

「あ、あの!!あ、ありがとう・・・お姉ちゃん・・・なまえ、教えて?」

だんだん思い出してきた。今まで何故忘れていたんだろう・・・急に記憶から飛んでいたような・・・

「うん!!良いよ。私の名前は—―――――――

 

 

 

 

 

 

   

 

 

  東風谷早苗。」

 

 

次回へ続く

 

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