東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
みょん介
次の階に降りたわけだが・・・臭いが多いな・・・一階よりもあのゾンビの数が多いな・・・
「妖夢・・・気を付けるんだ、さっきより量が多い。」
「ええ。」
結構な長丁場になりそうだな・・・
「あ゛ゔぁぁぁ・・・あ゛あぁぁぁぁ!!」
早速出て来やがった・・・
「水の呼吸・弐ノ型・水車!!」
回転しながら相手を斬る!!
「下賤・・・な・・・人間・・・風情が・・・あの・・・方に逆ら・・・うなぞ・・・」
明らかに知能が高い敵が現れた!!
「妖夢・・・絶対あいつ強いぞ・・・」
「殺・・・す。」スルスルスル
何だあいつの能力は・・・消えた?体を解いた?
「ッ!!あぶな!!」
後から紐が飛んできた・・・
能力は多分、身体を紐にして相手の体内に侵入して内側から壊すタイプか・・・
「死ねィ!!」ググ
斬れん!!何故だ!?ああ・・・紐だからグネるのか・・・厄介な・・・クソが!どこの上弦の陸だよ・・・!!
「無・・・駄だ・・・諦めて・・・死・・・ね・・・」
「うるせぇぞ!!陰キャみたいな喋り方しやがって!!」
「悠人さん!落ち着いてください!!」
ハァ・・・そうだな、冷静さを欠いたら負ける・・・
「妖夢!!ちょっと時間稼いでくれ!!」
「はい!!」
しっかり観察しろ・・・弱点があるはずだ・・・
・・・・・・・ん?
「妖夢!!弱点を見つけた!!一旦離れろ!!」
こいつ・・・10秒に一回体を再構成している・・・
「10秒俺が耐えるから、再構築した瞬間に首を撥ねろ。」
「わかりました。」
早いし小さいし・・・めっちゃやりずらい・・・!!
7・8・9・・・
「今だ!!」
「やあぁぁぁッ!!」ブン
「あ・・・まい・・・」シュル
首だけを紐に変えた・・・
そっちこそ甘ェよ!!妖夢の刀の少し上・・・掠るくらいに近く・・・鋏の要領で切断する!!
「死ねぇ!!」
プチ
紐だからか随分と小さい音だな・・・
「ハァ~~~・・・キッツ!!まだ二階だぜ?ざっけんなよ・・・」
「知能があるのと無いので随分と力が違うんですね。何か特殊な能力を持ってますし・・・」
ボスは何処の鬼舞辻無惨だよ・・・何する気なんだよ・・・
「まあとっとと解決して宴会しようぜ。」
「そうですね。」
妖夢が苦笑まじりに返事する。
2階層では紐のゾンビにくらいしか出会わなかった。
~3階層~
クッセェ・・・腐臭がヒデェな・・・見た所此処ここには強いのが居るな・・・さっきの紐の奴よりも・・・ゾンビ故に血液が廻らないから体が腐ってるんだな・・・此処には長い間ゾンビ化した奴がいるって事だな。見たとこ腐っても体が崩れる様子もない・・・かったるいぜ・・・
てか、腐臭がきつすぎて何体かも予想がつかん・・・
「・・・悠人さん・・・見てください、コレ。」
「どうした・・・てっ!!ハァ!?20は居るぞ・・・」
そんなことを考えていると妖夢が刀を構えて・・・
「人鬼『未来永劫斬』」
強い・・・全員倒した・・・いや、あと一体・・・紙一重で避けた。妖夢は気づいていない・・・呼びかけも間に合わない・・・俺が・・・殺す・・・
「水の呼吸・壱ノ型・・・」
「殺し・・・て・・・助・・・け・・・て・・・」
ああ?動揺を誘ってんのか?いや、万が一も・・・
「伍ノ型・干天の慈雨・・・」スッ
「あ・・・りが・・・と・・・う・・・」
あ、マジの奴だった。まあ良いや、悲しむ暇はない・・・もっと強い奴が近くにいる・・・てか人の心ある奴もいるのね・・・
「ありがとうございました、まだ相手は居ますか?」
「あと一体は居る・・・」スンスン
しかも能力持ち。このゾンビ共、頭を完全にミンチにするか首を切り離すしか倒せん・・・しかも太陽の元を動けるらしいし・・・
糞が・・・鬼舞辻無惨かよ。太陽ちゃっかり克服してんじゃあねぇよ・・・
次回へ続く