東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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第149話

前回のあらすじ

みょん介

 

 

次の階に降りたわけだが・・・臭いが多いな・・・一階よりもあのゾンビの数が多いな・・・

「妖夢・・・気を付けるんだ、さっきより量が多い。」

「ええ。」

結構な長丁場になりそうだな・・・

「あ゛ゔぁぁぁ・・・あ゛あぁぁぁぁ!!」

早速出て来やがった・・・

「水の呼吸・弐ノ型・水車!!」

回転しながら相手を斬る!!

「下賤・・・な・・・人間・・・風情が・・・あの・・・方に逆ら・・・うなぞ・・・」

明らかに知能が高い敵が現れた!!

「妖夢・・・絶対あいつ強いぞ・・・」

「殺・・・す。」スルスルスル

何だあいつの能力は・・・消えた?体を解いた?

「ッ!!あぶな!!」

後から紐が飛んできた・・・

能力は多分、身体を紐にして相手の体内に侵入して内側から壊すタイプか・・・

「死ねィ!!」ググ

斬れん!!何故だ!?ああ・・・紐だからグネるのか・・・厄介な・・・クソが!どこの上弦の陸だよ・・・!!

「無・・・駄だ・・・諦めて・・・死・・・ね・・・」

「うるせぇぞ!!陰キャみたいな喋り方しやがって!!」

「悠人さん!落ち着いてください!!」

ハァ・・・そうだな、冷静さを欠いたら負ける・・・

「妖夢!!ちょっと時間稼いでくれ!!」

「はい!!」

しっかり観察しろ・・・弱点があるはずだ・・・

・・・・・・・ん?

「妖夢!!弱点を見つけた!!一旦離れろ!!」

こいつ・・・10秒に一回体を再構成している・・・

「10秒俺が耐えるから、再構築した瞬間に首を撥ねろ。」

「わかりました。」

早いし小さいし・・・めっちゃやりずらい・・・!!

7・8・9・・・

「今だ!!」

「やあぁぁぁッ!!」ブン

「あ・・・まい・・・」シュル

首だけを紐に変えた・・・

そっちこそ甘ェよ!!妖夢の刀の少し上・・・掠るくらいに近く・・・鋏の要領で切断する!!

「死ねぇ!!」

 プチ

紐だからか随分と小さい音だな・・・

「ハァ~~~・・・キッツ!!まだ二階だぜ?ざっけんなよ・・・」

「知能があるのと無いので随分と力が違うんですね。何か特殊な能力を持ってますし・・・」

ボスは何処の鬼舞辻無惨だよ・・・何する気なんだよ・・・

「まあとっとと解決して宴会しようぜ。」

「そうですね。」

妖夢が苦笑まじりに返事する。

2階層では紐のゾンビにくらいしか出会わなかった。

 

 ~3階層~

 

クッセェ・・・腐臭がヒデェな・・・見た所此処ここには強いのが居るな・・・さっきの紐の奴よりも・・・ゾンビ故に血液が廻らないから体が腐ってるんだな・・・此処には長い間ゾンビ化した奴がいるって事だな。見たとこ腐っても体が崩れる様子もない・・・かったるいぜ・・・

てか、腐臭がきつすぎて何体かも予想がつかん・・・

「・・・悠人さん・・・見てください、コレ。」

「どうした・・・てっ!!ハァ!?20は居るぞ・・・」

そんなことを考えていると妖夢が刀を構えて・・・

「人鬼『未来永劫斬』」

強い・・・全員倒した・・・いや、あと一体・・・紙一重で避けた。妖夢は気づいていない・・・呼びかけも間に合わない・・・俺が・・・殺す・・・

「水の呼吸・壱ノ型・・・」

「殺し・・・て・・・助・・・け・・・て・・・」

ああ?動揺を誘ってんのか?いや、万が一も・・・

「伍ノ型・干天の慈雨・・・」スッ

「あ・・・りが・・・と・・・う・・・」

あ、マジの奴だった。まあ良いや、悲しむ暇はない・・・もっと強い奴が近くにいる・・・てか人の心ある奴もいるのね・・・

「ありがとうございました、まだ相手は居ますか?」

「あと一体は居る・・・」スンスン

しかも能力持ち。このゾンビ共、頭を完全にミンチにするか首を切り離すしか倒せん・・・しかも太陽の元を動けるらしいし・・・

糞が・・・鬼舞辻無惨かよ。太陽ちゃっかり克服してんじゃあねぇよ・・・

 

次回へ続く

 


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