東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
地獄に落ちろカス
今、私たちは敵の本拠地に居ます。
「オッラァーーー!!テメェら!!霊夢さんなめてんじゃねーぞ!!霊夢さんはなあ!女子らしさ皆無なんだぜーー!!」
「バカにしてんのあんたでしょ!!」ゴスッ
いった~敵の本拠地で味方殴るってどういうことだよ・・・
「テメェら!妖夢さんなめてんじゃねーぞ!!こいつの胸はな!!カッチカチの鉄板みたいひぃぃん!!」
最後が変な風になっているのはそういうキャラ付けしようって事ではない。妖夢が俺に刀を振るって来た。
「ツギハキル・・・」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い・・・!!
「あんた、ふざけたことしてんじゃないわよ。シバき回すわよ!」
「わかったって。」
ん?何か酸素が腐ったみたいに嫌な感じが・・・
「弱く・・・醜く・・・貧弱で・・・脆弱で・・・醜悪な・・・人間が、私に逆らおうなんて・・・」
この声・・・どこかで・・・
「おい、どうでも良いけどよ。弱いも貧弱も脆弱も意味同じだし、醜悪も醜いもほぼ同じだぜ。」
「本当にどうでも良いですよ。」
妖夢ちゃん厳しいね・・・はるちゃん泣いちゃうよ?
「誰かと思えば・・・お前か・・・」
「俺はテメェ何ざ知らねぇな。」
相手は学ランのような服に帽子を目深にかぶってる。
「悲しいな・・・そこまで頭悪かったのか。」スッ
「テメェ・・・ま、まさか・・・」
「知ってるの・・・?」
「知ってるも何も・・・兄ちゃん。何で?こんなところに・・・大阪にいるはずじゃあ・・・」
何でだ・・・?少し前に会ったときは普通で、何の能力もない一般人だったのに・・・
「ああ・・・こっちの俺は大阪にいるのか・・・」
「テメェ!!何が目的でんな事してんだよ・・・!!」
「この腐った世界を蘇生するためだ。お前も俺の手下になれ。俺の能力は血を分け与えたものを不死身にする能力だ。血が少ないと知能を失うが多いと、知能を有したまま不死身になれる。別世界とは言え、俺達は兄弟だ・・・俺の血をふんだんに分けてやろう。」
「あの血鬼術使うやつらはお前の血を大量に分けられたのか・・・?」
「血鬼術はなにか知らんが異能を使える奴は生まれながらの物だ。」
まあ良いやもう話す事も無い。こいつには死よりも苦しい目に遭ってもらおう。
「霊夢、妖夢、咲夜下がってろ、こればっかりは俺がやんなきゃなんねぇ・・・削除『ヘル・ウィンドウズ=テンペスト』」
窓を兄ちゃん・・・いや、塵の周りに展開し、回転させながら狭めていく・・・勿論弾幕ごっこのルールに則って、ちゃんと逃げ道はある。ランダムに一か所だけ、大人の男一人が通り抜けられる程度の穴があけられている。
「死ね。」ドン
俺の足元から爆発が起こる。ギリギリ間一髪のところで回避した。
「死んで当然なんだよ!!どいつもこいつも!!!俺を正しく評価しない奴らも!!俺は生まれながら人を支配し、頂点に立つことの許された特別な人間なんだ!!俺の血は、人を意のままに操ることが出来る!!」
「破壊殺・空式!!」ドドド
「俺は選ばれしものなんだ!!もっと評価されるべきなんだ!!俺は神に等しい力を持つ!!」
「話しなんねぇな!!テメェは永久に死に続けろ!!『ホワイト・アルバム』」ピシィィィィィ
「クッソ!!俺は選ばれたんだ!!」
じゃあな、兄貴・・・別世界のだがな・・・兄ちゃん・・・
「『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』!!」
「やめろ!悠人!!やめろ!!」
「愛してるぜ兄ちゃん・・・無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄・・・!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!無駄ァ!!!」ズドドドドドド
「悠人・・・ごめんな・・・」
兄ちゃんはもう、真実に到達することはなくなった・・・この世の何処かで死に続ける・・・これが償いだ。あいつは多くの命を弄んだ。妥当だろ。
「悠人。」
「悠人さん。」
「悠人。」
「「「帰りましょう(か)」」」
「・・・グスッ・・・ああ!」
流石に兄ちゃんをこの手にかけたんだ・・・結構くる・・・
次回へ続く