東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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これはコラボ第1話です。


コラボ1話 : 平穏は突然に・・・

今日は特にやる事も無く平穏な日常を享受していた。

「う~ん!平和!!さいk・・・おぉおおおおぉぉぉぉぉ!!!またお前か紫ぃぃぃぃぃぃ!!!」

落ちる落ちる落ちる落ちる落ちるッ・・・!!ヤバイヤバイヤバイ!!飛ばなきゃ・・・ダメだ焦り過ぎて魔力が操作できない・・・

「模倣『特権:回避権』!!」

接触まで5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0

「だぁぁぁ!!・・・っと。」フワッ・・・

セーーーーーッフッ!!!アブねぇアブねぇ・・・大体何であんな上空に落とすの・・・?バカじゃねぇの?

なんか嫌な予感が・・・

「ほっ!!」ヒュッ

横にとんだ。

 ドスッドスドスッ!!

俺の武器が大量に降ってきた・・・ん?メモ・・・?

「なになに・・・『せめてものお詫びです役立ててください♡』・・・」

良ッし!!今度こそO☆SI☆O☆KI☆だ!

「誰ですか!」

この声は・・・美鈴か・・・てことは・・・紅魔館か・・・何処の世界線だ・・・

「どうした?美鈴。」

・・・何だ・・・このオーラ・・・感じたこともないような・・・誰だ?俺の元の世界にゃんな奴居なかったよな・・・

「ハァ・・・ハァ・・・」

何だこの圧迫感・・・取り敢えず・・・封筒を・・・片手で・・・

「おっと・・・」ガクッ

倒れるフリをして確認を・・・

特権:模倣権

コレなら・・・いや・・・慢心は良くないな・・・

ならば・・・模倣・・・特権:重力権・・・

・・・ああ・・・コワい・・・

「誰だ?君・・・」

・・・こっちが聞きてぇんだけど!?

「ただの人間ですよ・・・」

!?殺気・・・

「アブなッ!!」ヴン

急にナイフが現れた・・・咲夜か・・・恐らくというか絶対時間止めたな・・・重力を100倍にして沈めた・・・

「・・・何をッ・・・!!」

クッソ・・・完全に警戒されてんな・・・どう逃げるか・・・追跡権のアンテナはまだ近くに反応があるし・・・

「今何をした?」

「いや・・・それはちょっと・・・相手に自分の手の内さらして勝てるほど強かないんで・・・」

「それは俺達と敵対するって取って良いのか?」

・・・良いのか?じゃねぇよ・・・殺気出して警戒心ムンムンの奴と朗らかに話し合い出来るわけないじゃん・・・

マズイな・・・レミリアとフランが出てきやがった・・・いくら俺とてこいつら全員相手は無理だ・・・しかも相手の中には実力が未知数の奴も居るし・・・向こうと同じくらいの強さかも分かんねぇのに・・・

「行くぜ!!」

来るな!!やめろ!!

「・・・ッ!!」ゾクッ

何だ今の感じ・・・

「『魔人化』」

魔人?何だあの紋様は・・・?魔神ってメリオダスとかのか?俺と同じような力を?

「獄火『ヘルフレイム』」

黒い・・・炎・・・?マジにそういう感じかよ!!

「『全反撃(フルカウンター)』」

もしもの為に口元を隠して攻撃する。

「ッ!?」

「今のって・・・」

「神さんと同じ・・・」

「まさか・・・お前も・・・魔神族の力を・・・?」

傍目には俺が獄炎を使った様にしか見えないって寸法よ。

「どうだろうねぇ・・・俺は戦う気はなかったのに・・・全力で行くぜ・・・『太陽(サンシャイン)』我が意思に答えよ神斧リッタ。」グンッ

「リッタ・・・だと・・・?」

「私を本気にさせたこと後悔させてあげましょう・・・先ずまともに死ねませんよ・・・『無慈悲な太陽(クルーエル・サン)』」

「すまないな・・・正直舐めてた・・・殲滅『アサルトモード』」

アサルトモードかよ・・・俺も使うか・・・いやこの前は奇跡的に死傷者ゼロだったが今回はそうとは限らんぞ・・・しかも模倣権で模倣したものは一回使うと解除される・・・スピードも格段に上がった奴に付いて行けるか・・・

「『獄炎鳥』」

「獄・不滅『フェニックスの尾』」

だぁーーー!!クッソが相殺された!!

「模倣『空間分割の盾』」

しかも威力負けてるし!!

どうしたもんか・・・こいつ・・・先ずは分析だ・・・力は同等若しくはそれ以上・・・ッ!!

「『ロイヤルフレア』!!」

「なッ・・・!?」

「今のはパチェの・・・!」

「『風神木の葉隠れ』」

「今のは・・・ッ!文の・・・!!」

良し作戦通り・・・ッ!!こうすれば相手はビックリするはずだ・・・派手な技で意識を集中させ、背後に回る!ミスディレクションってやつだ。

「って消えた!?」

「後ろだよ!!模倣『生産属・特権:爆破権』」ドォン!!

クッソが・・・模倣で爆破権使うと馬鹿みたいに体力持ってかれるな・・・結構弱めの火力に設定したのに最大火力くらい持ってかれたぞ・・・

「今まさか・・・時間を止めたのか?」

「さてさてさーて、どうだろうな。」

さぁて・・・此処まで何とか食らいついてるが・・・痛いのは嫌だけど・・・『アレ』やるか・・・

「獄光『見よう見まねのマスタースパーク』」

「っぐ!!」

痛い痛い痛い痛い・・・!!

「さっきまでの威勢はどうしたんだ?」

「うるせぇ!!バァカ!!」

「獄雷『ヘルサンダー』」

どんなだよ・・・クソ!!

「痛ッてぇ!!クソが!!!」

「黒柱『黒之柱』」

「あはんッ!!」

痛ッてぇ・・・ギャグマンガみたいに飛ばされたぞ・・・ついでに声も・・・

「魔剣『ロストヴェイン』」

ロストヴェイン作りやがった・・・

「『神千斬り』」ズバッ

「ア˝ァァァァ!!いてぇ!!いてぇよ!!」

そろそろか・・・空間を繋げてロストヴェインを取り出し・・・

「左腕の借りはかえさせてもらうぜ・・・『リベンジカウンター』」ゴゴゴゴゴ

「何ッ・・・!!」

これでシメェだァァァァ!!・・・まてよ・・・この威力をぶっ放したら他の奴らがただじゃ済まんぞ・・・

「あっ!!しまった!!」ズルッ!

これで自然にミスったことにできる・・・

「ハァァァァ・・・!!」

魔神族の痣を展開し傷を修復する・・・

「『連撃星(コンボスター)』1」バシッ

「ッ!」

「2345」ベシッドシッドッドンッ

「セイッ!!」

横腹を蹴られコンボをリセットされた・・・

 

 ~1時間後~

 

あれから何度も攻防を繰り返し1時間が経った・・・相手も結構ダメージいってるがこっちはもっとひどい・・・生産属を模倣で使った結果この様だ・・・

「なあ・・・話し合いしないか?」

「は?」

「このまま戦闘を続けても無益だ。俺の能力で交渉結果を絶対に違えることのないように出来る。俺はもう限界だから応じてくれるとありがたい。」

さあ・・・応じてくれるか・・・?

「わかった。」

「感謝する。模倣『交渉権』・・・じゃあ『交渉』と行こうか・・・『互いに偽証しない裏切らない危害を加えない事』これでどうだ?」

「成程・・・いい案だ。良いぞ。」

「じゃあ『交渉成立』だな。」

これで互いに攻撃は出来ない。

取り敢えず安全は確保された・・・紫を探し出して理由聞かねぇと・・・

「・・・何処行きやがった・・・向こうか・・・」

「一人でブツブツ言いだしてどうしたんだ?」

「ちょっと紫を探してるだけだ・・・博麗神社かな・・・」

「何で場所が解るんだ?」

そりゃそう聞くわな・・・嘘はつかずしかし真実を隠しながら・・・

「あいつにアンテナを付けてあるんだ・・・いつ何処から現れるかわかったもんじゃあないから・・・アンテナがすぐそこに移動した・・・」

そして空間が開いた・・・

「こんにちは。」

「こんにちはじゃねぇよ!!殺されかけたぞ!?」

「貴方は不死身だし、強いから平気でしょ?」

「相手の能力を知った上なら強いよ!?俺が戦ったのあいつ!!能力知らんの!!」

向こう側の方々ポカーンってしてるよ。そりゃそうだよ妖怪の賢者相手に此処まで突っかかってんだもんポカーンともなるよ!!

「ちょっと待ってくれ、まず自己紹介しよう。俺は永魔神 24歳だ。」

やっべぇよ年上だよ・・・さんざんタメ口利いちゃったよ・・・でも戦闘中だからセーフだよな!?な?な?な?・・・やめとこ・・・かぐや様だから可愛いんだ俺がやってもキメェだけだ・・・

「それもそうですね・・・俺の名前は高峰悠人 15歳です。」

「えっ!?15!?」

やっぱそうなるよな・・・うん・・・

「能力も明かそうか・・・俺の能力は<<魔神族の力を操る程度の能力>><<地獄の四属性を操る程度の能力>><<戒禁を操る程度の能力>>だ。」

随分と反則じみた力持ってんな・・・でも何でだ・・・?さっきの戦闘で慈愛の戒禁にかかんなかったぞ・・・?明らかに憎しみを持ってたのに・・・まさかこの前命令権で『戒禁は俺の右手が触れると解除されろ』と命令したからか?これにも効果があるとは・・・

「じゃあ俺も<<点と点を繋ぐ程度の能力>><<指定した事象を優先する程度の能力>><<模倣する程度の能力>>だ。」

「じゃあさっき文たちの技を真似たのもその模倣なのか?」

「ちょっと違うな・・・俺の模倣は幻想郷の連中の能力は模倣出来ない。今日模倣してるのはさっきの重力だ。戦闘中ときどき体が重くなりましたよね?それです。」

重力権は重力を操るというよりかは、物に掛かる重力を変動させるだけだ。例えば50キロの人間に掛かる重力を60倍すると50×60で3000キロつまり3トンの重力がかかることになる。身長が俺と同じくらいの神さんは俺と同じ65キロくらいと見積もっても100倍だから6500つまり6.5トンかかっていたはずなんだが・・・バケモンかよ・・・

「ああ、動きにくいと思ったら・・・そういうことか。ところで悠人も魔神族とかとのハーフなのか?」

「?いえ、俺はただの人間ですよ。正真正銘純血の人間。」

「そうなんだ。・・・あっ、後どうやって文の技模倣したんだ?」

「何と言うか・・・まあ此処の能力風に言うと<<神の力の片鱗を操る程度の能力>>って感じですかね。特権利というものがあってですね、それを使ったんです。神の力と言っても正確には永い間蓄積された人間の欲望の具現化何ですよそれがコレ特権利。」

そう言って俺は先程開けた封筒を見せた。

「信頼の証に俺が此処に居る間は神さんに一個封筒渡します。その封筒を開けると24時間特権が使えるようになりますが一度開けた封筒は俺以外は半年開けられないんでお気をつけて。」

透視・・・中身は・・・領空境防衛権か・・・

「これには何が入ってるんだ?」

「それには変象属・領空境防衛権が入っています。領空・・・つまりは自分の地面に接地している部分以外を守る特権です。」

「そういえば、先の戦闘中も生産属だのと言っていたがアレは・・・?」

「特権利の種類です。許諾・情報をつかさどる『許可属』物理変化などの現象をつかさどる『変象属』変化の域を超え生み出す力『生産属』・・・その三種類があります。」

さて・・・話を戻して・・・

「紫・・・何で俺を此処の世界に連れてきた?」

「それは——――」

まさか・・・んな事が起きてっとは・・・

『簡単に言うと、何処かの世界で並行世界を自由に行き来できる能力を持った奴が生まれた。それだけなら良いが知能のない下級妖怪も操れるときた。更にどんな能力を持っているかわからないからすべての世界の中で最強クラスの力を誇る俺と神さんを合わせた。そして候補はもう一人いる・・・と、こういう事か?」

「ええ、そうよ。急に連れてきて悪かったわね。」

「いいよ、別に。ただし・・・焼き肉奢って。」

「お安い御用よ。」

勿論食い放題じゃないやつ。

「で、今話した通り世界線を移動できる奴が居た。そいつが知能のない下級妖怪を操作できる。他にどんな能力持ってるかわからん。で、俺対策にこっち飛ばされて神さんと出会った。此処までは紫の計算通り。ってこと。」

「わかりやすくまとめてくれてどうも。」

?何だ・・・妖怪が近づいて来ている。

「霊槍シャスティフォル。第四形態『光華(サンフラワー)』」

「何をッ!?嘘を吐いたのか!?」

「死ね。」

「ギャオォォォ!!!」

クッソ雑魚!!でも不自然だな・・・此処に妖怪の賢者が居るのに絶対に敵うはずのない下級妖怪が何故・・・ん?下級妖怪・・・?

「どうやって気付いたんだ?」

「索敵魔法だ。俺の元居た世界でパチュリーに教えてもらった。」

紫の話聞いた瞬間に索敵魔法展開してよかった。

「紫。多分この世界線にその件の妖怪が居るぞ。」

「何で分かるんだ?」

「考えてもみてください、さっきまで此処で禍々しいオーラ振りまいて戦ってたやつが居たのに・・・それに妖怪の賢者たる紫も居るのに・・・幽香クラスのバケモンじゃねぇと無理だ。しかもさっきの奴はアレ一撃で死んだ。前にリグルに誤射ったときは普通に平気だった。リグルは自称中級妖怪だからな。下級妖怪が来ること自体が不自然なのに明らかに殺意を感じた。洗脳の類を受けていたのだろう・・・と、考察しました。」

間違ってたら恥ずかしいから最後に保険を掛けた。

「でも情報が足りん・・・尻尾出すまでこの世界に居座ることになりそうだ・・・」

その場合の宿をどうするか・・・

「レミリア。悠人を泊めてやってもらって良いか?」

「ええ、構わないわ。」

「ありがとうございます。待って意識が・・・模倣で生産属使い過ぎた・・・」

薄れゆく意識の中で俺は思った・・・取り敢えずはひと段落だ・・・先ずは作戦を練らねぇと・・・と・・・

 

次回へ続く

 




⬇︎ドンだ〜様の作品はこのリンクから
https://syosetu.org/novel/177460/

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