東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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新キャラ登場

前回のあらすじ

レイラの血縁

 

「え?師匠の家?」

「はい、久しぶりに風を通しに行こうかと。来ますか?」

「行きます。」

師匠の家か・・・行ったことねぇな・・・

「座標教えてください。繋げるんで。」

「本当に便利な能力ですね・・・」

因みにレイラは慧音とお姉ちゃんに勉強を教えてもらってる。高校までの基礎学力付けておかねぇと。

 

~~~~~~~~

 

此処か・・・随分と深い山の中だな・・・

「うっはぁ・・・そこそこでっけぇ・・・」

「まあ、一人で暮らすには広すぎますがね。」

師匠が自嘲気味に笑う。

すると何処かしこから地響きがしてきた。

「ん?何々何?怖い怖い怖い・・・!」

そこにはたくさんの動物がいた。

「ぴぃぃぃやぁぁぁ!!!!」

「消滅『ヘル・ウィンドウズ』!!」

「待ちなさい!」

「えっ?」

動物共は師匠の元へ駆けて行った。すると・・・

「キャイーン」

師匠に服従のポーズをとっていた。

「師匠のペット?」

「いいえ、懐いてくれてるんですよ。ほ~らいい子いい子。」

良かった・・・無益な殺生しなくて済んだ。

「でも・・・明らかにこっちを睨んでる気配があるんですが・・・」

・・・視線はねっとりと値踏みするような感じで、身体に纏わりつく気色の悪さがあった。

「・・・そこか!」ガサッ

何だ・・・この感じ・・・つるつるしてるのに変な感じ・・・

「蛇か!」

しかも2mはある・・・クッソデケェ・・・

「白蛇ですね・・・」

「んじゃ・・・やるか!」

「(人間風情が・・・神に等しき存在である妾を倒す気か?)」

コイツ・・・!脳に直接・・・ッ!!

「テメェが神と同等なら俺がテメェをぶっ殺せば俺は神と同等以上って事だな。」

「(生意気な・・・死ね!小童が!!)」

早い!

身体強化魔法で・・・

「SMASH!!」バゴン

「(生意気な小僧が・・・!!妾に歯向かうなぞ・・・100年早いわ!!)」

んげ!何か飛ばしてきた!!

すんでのところで回避する。

 ジュウゥゥゥゥ

「溶けてる!!」

こりゃあ俺も本気を出すか。

「暴走『終末の序曲』」

黒い翼、未元物質、太陽。その他諸々・・・身体への負担がデカいから、精々2秒くらいが使用限度だが・・・威力・範囲共に最強の技だ。

「sぃンddddでmkkkkっかギィsnナァッyオオォォォォッッ!!」

まともに言語を話せない・・・多分これで俺は倒れるな・・・生きてたら俺は食われて死ぬだろうな。

そして2秒後そこで意識を失った・・・

 

~~~~~~~~~~~

 

ハァ・・・映姫のお世話になるんかなぁ・・・いや・・・俺は不死身だし、蛇の糞から生まれるんかな・・・

でも・・・身体の上に何か乗ってる感じが・・・目があけられるかも・・・

「はっ!わぁぁぁぁ!!」

目の前に口をかっ開いてるさっきの蛇が居た。

「(かっかっか!良い反応をするのう・・・少年。)」

やっぱ脳にくるな・・・

「師匠!!ししょーーーーー!!助けて!!こいつ俺に巻き付いてる!!絞め殺す気だ!!」

「(人聞きの悪いことを言うでない。妾はお主を気に入ったのじゃ。)」

「は?」

「(そうじゃな・・・この格好じゃ話しにくいのう・・・)」

そう言うと・・・いや、脳に直で語りかけてるわけだから言うは違うな・・・まあいいや、すると真っ白な光に包まれてどんどん小さくなる・・・

そして、そこにいたのは、齢8歳ごろの白髪で赤目のガキがいた。

「おぉっ、久方ぶりに人間の格好になったが、成功の様じゃな。」

全裸で。

「服着ろや。」

その後、師匠が入って来て説教食らう羽目になるし・・・サイアクだよ。

 

3時間にも及ぶ説教の末ようやく解放された俺達は、取り敢えず家に帰ることにした。

「お前も来るの?」

「何じゃ?何ぞ不満があるのかえ?」

「別に構わんが・・・じゃ、行くぞ。」

そうして俺は窓を開いた。

「ほほぅ・・・コレはまた面妖な・・・千年生きてきた妾じゃが八雲紫以外にこういった能力を使う者はいなかったな・・・」

「隠岐奈は?」

「あやつは曲がりなりにも神の部類じゃろが、神以外にはそうそういてはいけないんじゃよ。」

「そう言うもんなのか?じゃ、行くぞ。」

 

 ~家~

 

取り敢えずあの蛇には俺の服着せたが、買ってこねぇとな・・・妹のお古でも着せとくか。

「おい、蛇コレ着とけ。」

「何じゃ、口の利き方がなってないのう。」

「つか、名前あるの?」

「無いな。神社に祀られておるのならまだしも。」

「ふ~む・・・瑠奈でいい?」

「るな?何故じゃ。」

「いや、特に思いつかんかったから、妹の名前の候補の一つを・・・」

「まあ良いじゃろう。今日から妾は瑠奈じゃ。」

ということでひと段落着いたところで・・・

「ちょっとまて。」

「あん?」

「妾に名を授けるという事はお主が妾の主人になるという事じゃ。」

「パァ?」

「これから末永く頼むぞ?主様?」

嘘やん・・・てことは俺がこいつを従えるって事?

晩飯食お・・・

 

今日の晩飯は秋刀魚かぁ・・・イイね。日本の心だよ。

「・・・お前ってメシは丸のみじゃねぇのな。」

「今妾は人じゃ。その形になればその性質を持つ。」

「ふ~ん。あ、茶いる?」

「あ、お願いします。」

「しかし私もご一緒してよかったのか?」

「レイラに勉強教えてくれたんだから。それくらいの礼は当然じゃん。ほい。」コト

そういえば明日休みだったな・・・

「お姉ちゃん、明日。こいつの服買いに行くから着いてきて。」

「良いですよ。そういえばお名前は?」

「瑠奈だ。俺の妹の名前の没案。」

「パパ、私たちも新しい服欲しい。」

「良いぞ。買ってやる。師匠は・・・ドーナツでも買ってきますね。」

「馬鹿にしてませんか?」

「まっさかー」

そんな感じで会話をしつつ食事を楽しんだ。

まさか風呂に瑠奈が突入して来るとは思わなんだ。

 

次回へ続く

 


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