東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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番外編:大晦日

 

年の瀬・・・それは一年の締めくくり。今日は大晦日。他の人は大晦日はどのように過ごすのだろうな。

因みに紫の【年末は宴会したい】というため向こうは今24時間遅れている。まだ30日だ。

「主よ!雪が積もっておるぞ!!」

「おーホントだ。やっべ、雪かきしねぇと。」

「手伝いますよ。」

「私も」

「あ、お姉ちゃん、師匠ありがと、今日の14時くらいに兄ちゃん達全員帰って来るから。それまでにはやっとかねばならんからな。」

「じゃあ、妾も。」

「僕も~」

「私も~」

「では、私も。」

てことで全員でやる事になった。

「じゃあ俺と里乃とレイラと瑠奈はこっちの玄関やるから、舞と師匠とお姉ちゃんは向こうの玄関やってね。」

俺の家はジジイが建てたんだが、無駄に広い。玄関が二つあるんだ。

「ずぼらんように気を付けてね。」

「ずぼる?」

「そう。雪に足がはまること。まあこの程度の雪なら大丈夫だろうが。」

たったの30㎝だ。大雪でもない。ちょっと降った程度。

「えぇ・・・結構な大雪じゃない?」

「ここじゃあ、俺の腰くらいまで来なきゃ、大雪じゃないよ。」

「嘘ぉ・・・」

里乃よ。これが雪国だ。

 

 ~二時間後~

 

「はぁ~~~!終わった!」

除雪の際の雪はすべて家の庭に入れておいた。この後俺の能力で火口にでもぶちこむつもり。

「舞たちも終わったぽいな。」

向こうは雪を両サイドにやればいいだけだから結構楽だけど。

あ、もう良い時間やんけ。

「舞、お姉ちゃん、師匠。メシ食おうぜ。」

「「「はーい。」」」

昼はうどんだ。楽だしな。

うまかった。

そろそろかな・・・

「おい!豚!!帰ったぞ!!荷物運べ!!」

「お前よぉ・・・帰って早々にひっさびさに会う弟に豚はねぇだろ。」

「死ね。早くしろゴミ。」

「お前マジで後で見とけよ。」

兄ちゃんの部屋まで荷物を運ぶ。

「主よ!そやつは・・・?」

「こいつは・・・」

「こいつじゃねーだろ」バコン

「この人は、俺の兄だ。瑠奈、挨拶しな。」

「妾は瑠奈、主の従者じゃ。」

「おい、瑠奈って・・・」

「そう、あのゴミの名前の没案。孤児を引き取って俺が名付けた。」

「そうか、俺勉強しとるからあんま騒がしくすんなよ?したらぶっ殺すからな。」

「はいはい、今からコンビニ行くけどエナドリ買ってこようか?」

「頼んわ。」

「りょーかい。」

まだこいつだけか・・・母さんたちはもう少しかかるかな。まあ良いか、取り敢えずコンビニ行こ。

 

~~~~~~~~~~

 

今日は大晦日だからな。夜更かしするぞ~。コーラとポテチ、ポップコーン。あとはエナドリ。録画したガ〇使見ながらオールするんだ。

「ありゃりゃしゃ~」

どんな挨拶だよ。

まあこれで宴の用意は出来た。

「ただいまーーー!」

「お帰り。ちょっとはるこられ。」

「ああ、母さん帰ってたんだ。」

「良いから。」

何ぞや怒っとんのかえ?

「んで、なんけ?」

「この子たちの親代わりなんやって?ちゃんとできとるんけ?」

「里乃と舞は手のかからないいい子だし、瑠奈もそんなにもの欲しがらないし、生活費や光熱費食費は紫がくれるし。」

「その紫って人は大丈夫なの?」

「一回は聞いたことあるでしょ?八雲グループの会長だ。」

「へ?」

「友人の親代わりが紫でそこで仲良くなったんだ。」

「そう・・・なら良いけど。ねえ、悠人はちゃんとやってる?」

その場にいる、師匠、お姉ちゃん、里乃、舞、瑠奈、レイラに問いかける。

「ええ、師匠である私が保証します。」

「はい、そうですね、学校ではちゃんと友人と話しています。勉強の方もまずまずです。」

「授業態度も真面目で、問題ないですね。」

「パパは僕が解らない問題を教えてくれるよ。」

「パパは私が学校で怒られてると駆け付けてくれるの。」

「主はのう、妾に名をくれたぞ。」

師匠、お姉ちゃん、レイラ、舞、里乃、瑠奈の順に答えていく。

「なら良いわ、さあ、ご飯つくっから、自由にしとられ。兄ちゃん勉強しとるからうるさくせんでね。」

「わかっとるって。」

「あとご飯の場所は座敷ね。この人数は流石にテーブルに入らんわ。」

「OK伝えとく。」

 

 ~晩飯in座敷~

 

流石にこの人数になれば壮観だな・・・親戚共の集まりみたい。

「主、オレンジジュース!」

「へいへい。・・・ほれ。」コト

「兄ちゃん!」

「どっちの?」

「キモイ方。」

「「お前やぞ。」」

兄ちゃんと同時に指をさす。

「パパ、お茶ちょうだい。」

「僕も。」

「ほいほいっと。」チャポポポポ

「あ、悠人さん小皿ください。」

「へいへい。」カチャ

「ありがとうございます。」

「兄ちゃん!」

「うっせぇゴミぶち殺すぞ。」

「口悪いわ!」バシン

「いってぇ何しやがるクソ兄貴!!」

兄ちゃんも大概口悪いやんけ。なんで俺だけ。

「主よ、落ち着くのじゃ。」

「おう。」

せっかくの年末だしな。

「そういや母さん、年始って親戚どん位くる?」

「そうやね・・・そんなこんとおもうよ。どうしたん?」

「いや、おせち多めに作ったから処分めんどいな~ってだけ。」

そばを食って一家だんらんをしばらくしてた。

思い返せば今年は色々あったな・・・幻想郷に行ったり、別世界に飛ばされたり。妹紅の乳もんだり。2児の父になったり。色々あったなァ・・・

「悠人さん、カウントダウンですよ!」

「10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!」

さあ、さようなら今年、ようこそ来年!!

「0!!」

「「「「「「あけましておめでとうございます!!!」」」」」

今年もこいつ等と、幻想郷の奴らと、平和に騒がしく過ごしていきたいな。

 

来年もよろしくお願いします。

 




あとがき
タルトです。いやはや今年も早いものでもう年の瀬。ssを投稿しだして、一年を超えました。此処まで続けられたのも偏に皆様のお陰でございます。また、来年もよろしくお願いします。それでは皆さん良いお年を!!

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