東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
拉致
アブねぇアブねぇ・・・交渉の末、長期休暇まで待ってもらう事になった。まだ学生の身・・・本業である学業をおろそかにしてはならぬと言ったら、感心して、交渉成立した。
「それでは・・・手合わせと行こうか。」
「それではの意味が解らんわ!」
「色々な人と手合わせをしているそうじゃないか、私とはしてくれないのか?」
「・・・良いよ。やってやっちゃ、でも俺が勝ったら酒奢れ。」
「良いでしょう。」
ッシャァア!!こいつ金持ってそうだし、たらふく飲んでやるぜ!
「では・・・尋常に・・・!」
「勝負!」
今日の能力は特権:接続権・権利:拡張権・・・手元には封筒が2個、刀は炎。
近くの扉を開けて、接続権で別の扉と接続し豊聡耳と距離を取る。距離を取った隙に封筒を開封する。
特権:先行権
権利:傍聴権
・・・クッソ、良い特権利なのに、不死身の仙人相手じゃ役に立たん・・・
「見つけた!」ブォン
「あっぶねぇーー!いきなり首狙うアホおるか!」
「勝負です。なに甘いことを言ってるんですか。」
「拘束『エンドレス・フォール』!」
繋ぐ能力で、足元に穴を出現させその穴を連続して繋げ、出ては入りを繰り返させる。
「いくら不死身でもこの、状態からは抜け出せまい。」
「誰に話しかけてますか?」
「!?!?」
何故・・・!?てか、どうやって!?
「バレバレな攻撃ですよ。」
・・・こいつの能力・・・まさか、欲望を・・・ハッ!俺の攻撃を予知してる!?
「炎の呼吸・玖ノ型・煉獄!!」ドドゴオォン
「ふっ!」カキィンッ
弾かれる・・・!クッソ!!
「ンなもん負け確じゃねぇか!模倣『エピタフ』!・・・見えた!」
確かに、当たっている、この刀で切り上げた先の血しぶきは確定した未来だ!そこに見える俺の炎刀の剣先・・・!行ける!
「死ねぇぇええぇえい!」ゴォオオォオ
「ふっ!」バッパシッゲシッザシュ
上からの一撃を躱し、腕をつかみ蹴って俺をこかして、斬られた。
まさか、俺の血かよ・・・!
「模倣『エピタフ』!」ギロッ
未来を見る・・・!見えた!コレは・・・俺に攻撃がヒットしている・・・
「模倣『キングクリムゾン』!!」ヴゥン
時間を消し飛ばし、豊聡耳の後ろに回り込む。
「くたばれ!時は再び刻み始める!!」
「なっ!?」
すかさず魔法を発動する。
「癸符『水岩穿』!」ドビュン
掌に水を一点集中し、高圧で発射する。
結果的に避けられた。8時間くらい続いた。そらそうよ。未来を見てそれに対応する身体能力を持つ奴と、不利な未来を消し飛ばしてる俺、決着なんぞ着くはずもない。
「ハァ・・・ッ!ハァ・・・俺の負けだ。強いな、神子さん。」
「いや、そちらも中々だった。悠人。」
「はぁ・・・さてと!酒盛りと行こうか!」
「私が勝ったが奢るとしよう。」
飲み比べは俺が勝った。
次回へ続く