東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
バケモノ
幻想郷の金がなくなった。連日食欲の化身みたいな俗物巫女に持ってかれたから・・・
「てことで、小銭稼ぎをしようと思う。」
「・・・なんで私に?」
慧音の寺子屋に乗り込んで話す。
「妖怪、妖精たちのわんぱくに手をこまねいているって聞いてね、それなら俺が妖精、妖怪を蹂躙・・・もとい相手して発散させたら少しは落ち着くだろ。で、小遣いちょうだい。」
ふむ・・・と少し考え込む慧音。美人って何してても絵になるね。
「よし、なんか不穏な言葉が見え隠れしてたが良いだろう。あのバカどもを任せたぞ。」
バカどもで誰かわかるあたりチルノ・・・
「じゃあ早速!!」
そういって氷の塊が飛んでくる。
「模倣『火拳』!」
氷を溶かして対応する。
「お前俺が来た時点でもう奇襲する気だったろ。」
「とーぜんなのよね!!」
面倒だから速攻で森の中に窓を開いて移動する。ここなら心置きなくバトルできる。
今回のバイトの内容は圧倒的に有利属性で叩き潰すんじゃなくて力を使わせて暴れたいフラストレーションを発散させることだ。
なら、全局面に対応しつつ相手できる能力・・・
模倣・・・変象属特権:破壊権
最大半径50mに破壊する領域を展開する。今回は防御に使おう。
「えい!!食らえ!!!」
氷柱を大量に生成して正面から飛ばしてくる。
紫から一部借りてるスキマの異空間に窓を繋げる。
「ゲート・オブ・ゆかりん!!」
名前はさっき考えた。武器庫として使用してるスキマには確保権が付与されており、俺が確保権を使えなくなる代わりに解除しない限り半永久的に付与され続ける。
窓から種々の武器を飛ばして氷柱を破壊する。
「甘い甘い!!」
「氷符『アイシクルフォール』!!」
正面に氷を飛ばしてくる。
「甘いわぁ!!」
窓から際限なく射出され続ける魔剣、霊槍、聖剣の数々。そのすべてが氷を相殺していく。
「はぁはぁ・・・」
このバカどんな手数してんだよ・・・妖精ぃぃぃぃぃ・・・!!
俺は英雄王じゃねぇしこんな戦い方無理だな。よし、切り替えよう。
武器庫から聖棍クレシューズを取り出す。能力は超集中力。
「神器開放!!」
神器の力で底上げされた集中力でチルノの作った氷をかたっぱしから切り落としていく。
「ホォウァ!!!」
ブン回してチルノに当てないように威嚇する。このバカはバカのくせに異様に勘が鋭い。特に自分に当たる攻撃に敏感だから当てない打撃で混乱を誘発させる。
よし、焦って上に逃げた。
クレシューズを仕舞って別の武器を取り出す。
「神器開放!!」
取り出したのはロストヴェイン。能力、実像分身。
「う、うわぁぁぁ!!」
やっぱり処理能力に負荷かけてからさらに負荷かけるとコイツは思考を放棄して乱打に走るな。
「はい、俺の勝ち。『
チルノの攻撃が四方八方に乱打されるが実像分身で囲みすべての氷を数倍の威力にして跳ね返す。
「ぎゃああぁぁぁぁ!!!!」
断末魔を尻目に分身を消す。
「次私!!」
唐突に視界が無くなった。ルーミアか。
コイツこの状態じゃあ見えてないんだよな。しかも中の光源も無視して闇で包んでくるし。
「神器開放!」
ロストヴェインで実像分身で闇を埋め尽くす。見えない状態なら実像分身で埋め尽くしてしまえば当たった音から場所を特定できる。
「む~・・・!」
闇を解除して弾幕での勝負に切り替えてくる。
「霊槍シャスティフォル。第4形態!
巨大な花から光線を飛ばす。
「ほらほらほぉら!!!逃げるだけじゃ勝てねぇぞ!!!」
光線を連射してルーミアを追い詰める。ルーミアはチルノと違って奇襲を多用する。まあ能力考えたら合理的よな。
コイツの思考の癖から考えて・・・
闇の展開来た!!
次の瞬間背後に振り向いてホールドする。
「う~負けた~・・・」
流石にまだ幼いだけあって思考が読みやすい。
「次!次ボク!!」
「おう、ゴキブリ。」
「は?殺すよ?」
リグル・・・こいつは虫を操るからマジでやりたくない。
「えい!」
なんともまあ可愛い掛け声からえげつない・・・というか、おぞましい数の虫を突撃させてくる。
「破壊権!!」
うわぁぁぁ、気持ち悪い。破壊フィールドに当たるたびにプチプチぐちゅぐちゅと潰れてくから嫌な気分、今解除したら変な汁付きそうだし・・・
「ほら!ほら!!ほら!!」
こいつ調子に乗って・・・今回のバイトはこいつらの鼻っ柱折るのも言外に頼まれてるんだよ・・・
「優先!!」
右側に生えてた木を攻撃対象に指定して優先。『指定した事象を優先する程度の能力』あんま使わない能力だけど最初の2回だけは確実に通る・・・!!
自分から虫の群れが離れてスキができた瞬間に上空に窓を開いて移動する。
「なっ!卑怯だ!!」
流石子供、自分が対応できないものを卑怯と切り捨てる。
「模倣『
優先は詳しく指定して1分は持つ。今回は特に指定してないから10秒で優先が解除されこちらに向かってきた虫たちを光で焼き尽くす。周囲の虫がいなくなったみたいでリグルの攻撃が止む。ここで一気に畳みかける。
「なっ!」
窓を通って背後に出現した俺にびっくりして仰け反ったリグルの腹に掌を当てる。まだまだ未熟で美鈴には効かないけど・・・
「発勁!!」
内側に衝撃を通して吹き飛ばす。
「きゅ~・・・」
勝った。流石に妖精・妖怪・・・基礎スペックが高いからガキとはいえ3連戦は堪えるぜ・・・