東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
幼稚園は地獄
~紅魔館~
「どうしたの悠人?疲れた顔して。」
「幼稚園児怖い・・・」
「お兄様大丈夫?」
「疲れた・・・」
「あ!そうだ!お兄様膝枕してあげる!」
ははは・・・疲れすぎて幻聴まで聞こえてくる・・・
「さあ!お兄様早く!」
幻覚も見えてきた・・・あっ!無理やり抑え込まれた・・・
柔らかい・・・眠くなってきた・・・
あれ・・・俺寝てたか?・・・目の前に大きな山が二つあるぞ・・・
「あ、目が覚めましたか?」
「おう、俺何で美鈴に膝枕されてんの?」
「実は妹様が膝枕していたのですが、膝枕しながら寝てしまいまして、起こすのも可哀想なので、代わりに私が。どうでしたか?私の膝枕。」
太ももがムチムチしてて最高です・・・ダメだんな事言ったら変態扱いじゃ済まん・・・
「何か安心したよ・・ガキん時思い出した。」
「ははは・・・確かに寝言でも母さんって言ってましたし・・・そうだ!またお願いしてくださればいつでもしますよ!」
「そいつは魅力的なご提案で。じゃあまた今度お願いするよ。」
「あ、後小悪魔さんもやってたんですけど、その時に文さんが来て写真撮って行きましたよ。」
「良し、今日の晩飯は焼き鳥かな・・・」
「あはは・・・ほどほどにして挙げてくださいね・・・」
まだ昼の三時だしブラブラしながらあの鴉探すか・・・
「此処どこだ・・・?」
また迷った・・・
「あんたね!!最近英雄だとかって調子に乗ってる人間は!!」
はぁ、また五月蠅そうなのに絡まれた・・・
「どちら様で?」
「私は比那名居天子、天人よ!」
天人・・・知らんな・・・?
「で、その天人様が一人間如きに何の用で?」
「あんたが調子に乗ってるみたいだからお仕置きしに来たのよ!!」
まあ良いや降りよ・・・
俺は、地面に足を付けた・・・
「取り敢えず降りてきなよ、ルール決めて勝負しようや。」
模倣・・・特権:領土権
「わかったわ。」
「じゃあ、能力制限なしで良いか?」
領土権・・・俺以外の能力の使用禁止、空とぶの禁止。
「良いわ!私は人間なんかに負けないから!」
「じゃあ、10秒数えて0になったら始めな。」
10・・・9・・・8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・0
「あれ?能力が使えない!?」
「そらそうよ、俺の能力、領土半径200m、上空100mのルールを自由にできる程度の能力の効果だよ、設定したルールは俺以外の能力の使用禁止、空とぶの禁止。」
「なっ・・・・!!ズルい!!こんなの勝てるわけないじゃない!!」
「俺は今日疲れてんだ、また今度にしてくれ・・・」
「わかったわ。」
案外素直じゃん・・・
~妖怪の山~
今来たとこだけど、ちょうどよく文にエンカウントした。
「文ちゃんよ・・・俺に何か言うことない?」
「あやや・・・逃げる!!」
あっ・・!んにゃろ!
「模倣『性質的分割』」
100mを100分割・・・1m分で100m移動・・・
「ありゃ、抜いたつもりだったけど、単発模倣だと出力落ちんな・・・80mくらいしか進まんだ・・・」
「あの・・・新聞に載せてないので許してください・・・」
「はぁ・・・まあ良いよ、でも写真見せて。」
「ど、どうぞ・・・」
どれどれ・・・そこには
・すごく優しい顔で俺の頭を撫でている小悪魔
いや、これは知ってた聞いてたし、でも・・・
・美鈴に抱き着いてる俺
・フランに膝枕されてる俺
・俺の横で死にかけてるパチュリー
パチュリー何があったんだ・・・
「パチュリーさんは貴方に膝枕してたんですけど途中で力尽きたので、一緒に寝てましたよ。」
「マジか・・・」
まあ、こんな日常も良いかな・・・明日もだるいけど頑張るか・・・!!
次回へ続く
今日の能力
特権:領土権(許可属)
領土半径200メートル以内、上空100メートル以内において自由なルール指定や変化指示を行なえる。領土に接地していない場合は使用できない。