東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
鈴奈庵
鈴奈庵を出た俺は、昼飯を食って旧地獄に向かっていた。理由は簡単、勇儀さんに呼ばれた、案内してくれるらしい。
確か此処の洞窟を抜ければ良いんだっけか?
暗いし怖いしヤバいな。
「あら、悠人じゃない妬ましいわ。」
「ようパルスィ、相変わらずだな。」
「今日は何しに来たの?」
「勇儀さんに呼ばれた。」
「そう・・・」
「じゃあな、またいつか。」
「ええ、さようなら。」
パルスィと別れて、旧都に向かった。
~旧都~
勇儀さん呼んだくせに、何処に居るんだ?
なんか、他の鬼がジロジロ見てくるし、いずれ喧嘩売ってきそうだし・・・
「おーい!悠人!こっちだ!!」
お、いたいた・・・
「どうも、お久しぶりです。」
「はっはー、そんな堅苦しくするな、敬語もいらんぞ!!」
「お、おう分かった。」
男前だな・・・姐御って感じだ・・・・・
「おい!!勇儀!!なんで、人間なんかとつるんでるんだ!!」
「あ?私が誰といようが勝手だろ?」
「俺たちが人間に何されたか忘れたのか?そんな卑怯な奴とつるむなんて頭オカシイのか!?」
何かムカつくな・・・人間を侮辱するってのは、霊夢や早苗も侮辱するってことだ、友人を侮辱するってことは俺を侮辱するってことだ、ぶっ殺す。
「心せっま~いwww」
「なんつった!!貧弱な人間が!!」
「いっや~wwwべっつに~www」
煽る煽る、こういうやつはふざけるとすぐキレる。
「勝負しろ!!」
「良いよ、やってやるよ、正々堂々正面から、イカサマなしで来いよ!!三下」
「貴様!!」
突っ込んできた、バカが!!
「act3!!スリーフリーズ!!」
めり込むめり込む・・・
「どうどうどうwww?卑怯な手を使われなければ勝てるって高を括ってやった結果、指1本触れられずに沈められた気分はwwwwww」
予想以上に弱かった・・・よくこんなに弱くて勇儀に命令できたな・・・
「グッ・・・!!き・・・さ・・・ま・・・・」
ほう・・・中々の根性だ、這ってでも食らいつこうとするとは。
「でも、無駄☆、近づけばもっと重くなるよ。」
「悠人、やり過ぎだ。」
そう言って、勇儀は俺の頭にチョップした。
「痛って、はいはーいact3、解除しろ。」
「クッソ・・・いきなり汚いぞ!!こっちはお前の能力を知らないんだぞ!!」
「俺もお前の能力知らねぇよ!!」
とまあ、キーキーうるさいのを無視して、勇儀と一緒に旧都を巡った。
いやはや、楽しかった、案外いいとこじゃん、鬼も基本的にフレンドリーだし、時たま人間嫌いのもいるけど。
「サンキュ楽しかったよ。」
「それは良かったよ、そういえばさっきの能力は何だったんだ?」
「5m程度の物を重くする能力だ。」
「そうなのか、鬼は基本的には良い奴なんだが、ああいう人間嫌いな鬼もいるんだ、気を付けたほうが良いぞ。」
「そうだな、いつも勝てるとは限らねぇし・・・」
その後、暫く雑談してから別れた、やる事も無いしどこ行こうかな。
次回へ続く
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