東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

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依神紫苑:宇佐見菫子

前回のあらすじ

す、スミマセンでした・・・

 

 

今俺はミスティアと大ちゃんに腕十字固めをされ、リグルに四の地固めされていた・・・理由はミスティアは夜にこっそり唐揚げ食ったのバレた、大ちゃんはチルノが俺の布団に入ってきたから。夏日でクソ暑いのに何か涼しくて寝やすいと思ったらチルノか・・・リグルは俺が朝上裸で居たら服着ろと言って来たので、男同士だからいいじゃあ無いかと言ったらこうなった。

「痛い!!ギブッギブギブ!!ゴメン!!ごめんごめん!!俺が悪かったって!!」

痛かった・・・

「ハァ・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・し、死ぬかと思った・・・」

全く・・・刺激的な朝だった・・・

 

今本屋に向かっている、小説の新刊が出るからな、一人で行こうとしたら、ガキども全員付いてきた・・・

俺の前にチルノ、右手に大ちゃん、左手にリグル、肩にミスティアと随分カオスなことになっている。

 

 ~明〇堂~

 

新刊をもう確保して色々と見て回っている・・・ん?アレは・・・

「お、フェルじゃん、よっす。」

「ん?おお・・・・・」

俺をジロジロ見ている・・・そう言えばミスティア達乗っけたままだった・・・

「おっとぉ!!野生のポリスメンがっ!!」

「まっ!待て!!通報はマズイ!!」

 

 ~少年説明中~

 

「成程ね・・・友達ね・・・ふーん・・・てっきり誘拐かと・・・」

「お前今度見とけよ・・・」

妖怪という事を隠し説明した。

「お前は何しに来たの?」

「俺は・・・あれだよ・・・ノートだよ。」

「ふーん、じゃあな。」

「うん。」

 

 ~家~

 

アレだな、むやみにチルノたちと外に出たら、下手すりゃ警察の世話ンなんな・・・

その後1時間で小説を読み切って、幻想郷に行った。

 

 

「ひもじいよー恵んでよー・・・・」

何だあの女ボロボロの服着てる・・・

てかめっちゃ見てくる・・・

「あの~どうしたんですか?」

「お腹空いたよ~」

ハァ・・・しょうがねぇなぁ・・・

「ついてきな、飯食わせてやる。俺は高峰悠人、人間だ。」

「私は依神紫苑、貧乏神・・・」

貧乏神・・・・?

「じゃあ、行くか。」

「良いの?私の能力は、自分も含めて不運にする程度の能力、貴方も不幸になるよ?」

う~ん・・・でも飯食わしてやりたいし・・・あ!!そうだ、あいつの能力なら何とかなるかも!!

 

 ~迷いの竹林~

 

おっ!居た居た!!

「よう、てゐ・・・ちょ~っと着いてきてくれないかな?そうしたら今までの事許してやる。」

「い、嫌だ!な、何されるの!!」

「なにちょっと俺の家で飯食ってもらうだけだ。」

「な、なら良いけど・・・」

ようやく日の目を見る時が来たな、俺の優先能力が。

「じゃあまずあいつと合流してから行くか。」

(俺の不運より幸運を『優先』)

 

 ~家~

 

今は飯作ってる間に、紫苑にシャワー浴びてもらってる。

「てゐ、ちょっとその皿とってくんね。」

「はいは~い。」

盛り付けも終わり、配膳も終わった。今日のメニューは、

 

・和風ハンバーグ

・チャーハン

・ポテトサラダ

・ブルスケッタ

・コーンスープ

・イチゴケーキ

 

高火力で急いで作った。

「ちょっと着替え私ておいてくるけど、つまみ食いすんなよ。」

着替えっつっても俺のパーカーと古いジャージのズボンだけど。

そして、風呂場の戸を開けた・・・そこには美しい肌色が・・・

(え?え?何?え?てゐの能力の幸運ってこういう事?)

「あ、はい着替え。」

「ありがとう///」

これ俺通報されても文句言えんな・・・

 

「「「いただきます」」」

凄く幸せそうな顔で食ってる・・・

「おいひい・・・」

「飲み込んでから喋れよ・・・はい、水。てゐ、紫苑、おかわり欲しけりゃ言いな、まだまだあるから。」

「おふぁふぁい(おかわり)」

「はいよ、オラ、どんどん食え、まだまだあるから。」

可愛い・・・幸せそうに口に頬張って・・・ハムスターみたい。

「「「ごちそうさまでした」」」

その後てゐと紫苑を元居た場所に返した。

 

 ~博麗神社~

 

なんだか師匠と霊夢が深刻そうな顔していた。

「どったの?んな暗い顔して。それは・・・石?」

「ああ・・・悠人、これは、オカルトボールと呼ばれるものです。詳しいことは分かりませんが。」

ならば・・・模倣・・・多数欠・吉井鉄平 能力:特権:命令権 権利:開示請求権

「あれ?何だ・・・急に暗く・・・」

「何言ってんの?変わってないわよ?」

ま・・・まさか、多数欠のキャラの模倣はリスクも模倣すんの・・・?

「『命令・・・俺の両目は治れ。』」

見えるようになった・・・

「じゃあ早速・・・『命令:オカルトボールの作成者の名前と目的、年齢、肩書、人となりをポップアップで表示しろ。』」

あ、出てきた・・・

 

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   名前 宇佐見菫子

        

     年齢 16歳

 

     目的 幻想郷に自由に行くために幻想郷の結界の破壊

 

    肩書 東深見高校1年

 

宇佐見菫子は頭脳明晰であり更に他の者にはない超能力が使用でき

おまけにあらゆる情法をネットで得られる全能感もあり他の人間を見下している。

更に友達作りは群れたがる奴らのすることだと考え仲間もいない。

 

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「ふむふむ・・・成程ね・・・良しっ!!そんなに来たいんなら呼んでやろうぜ。」

「どうやってよ。」

「忘れたのか?命令権は万能なんだぜ?」

その前に・・・

「『オカルトボールは、その効力を失い、ただの石になった後に跡形もなく砕け散れ。』」

じゃあ、早速・・・

「『宇佐見菫子は今すぐ俺の目の前に来い』」

「・・・!!ここは!!」

「初めまして黒幕さん、いや、東深見高校1年宇佐見菫子さん。」

「何で私の名前を・・・!?」

「特殊な能力を持ってるのが自分だけだと思わない事だな。」

「こうなったら・・・ッ!!」

やっぱりそう来るよな・・・

「『宇佐見菫子は超能力を失え』」

「は?何を言って!!・・・アレ?使えない。」

「そらそうよ、俺の能力は超能力何てなまっちょろいもんじゃない、どんなものにでも命令できる能力だ、実行の可能不可能に関わらずな。」

「・・・ッ!!」

俺は基本人を見下さない、自分がやられて気分が悪いことは人にはしないからな、だが見下してきたり友人の居場所を自分勝手な理由でつぶそうとした奴なら話は別だ・・・こういうやつはプライドが高い・・・ちょいとおちょくれば、バカみたいに切れたりする、ソースは俺の兄、あいつは頭良いし運動も出来る、だからこそ、恵まれているからこそ、下に見ているからこそ、イラつくんだ・・・

「どうwwどうww?見下していた奴に、ご自慢の能力を封じられて、群れたがりの弱虫に完封された気分は?ほかの人間を見下してるくせに、負けた気分は?」

「何でこんな事するの?」

は?コイツアホか?

「決まってんだろ、お前が幻想郷という俺の友人たちの楽園を壊そうとしたからだろ。」

「ん?友人たちの?俺たちの、ではなく?」

「そうだよ、俺は外と幻想郷を自由に行き来できる。俺は友人を守るためなら、鬼にでも修羅にでも悪魔にだってなってやる、それだけの『覚悟』がある。」

「私が悪かったわ、興味本位で荒そうとしたこと本当にごめんなさい。」

「『本心を言え』」

「群れたがりではない本物の友情があるとわかったので、もっと知りたいから友達になってください。」

こいつ思考回路ぶっ飛んでんのか・・・

「はあ、取り敢えず能力を返すぜ、『宇佐見菫子の能力は今すぐに元に戻れ』」

「・・・えいっ!」

「アブねっ!!」

「あ、ごめんなさい。あの、帰るときどうすればいいですか?」

「俺の命令権で返してやる、あと、同い年だから敬語は良いよ。」

「わかった。そう言えば何処に住んでるの?」

「T県のH市」

「ん~ああ!!あの田舎町ね。」

「田舎で悪かったな・・・」

「私は東京の方に住んでるの。」

「そうか・・・約束してほしいんだが、幻想郷の事は外でべらべら喋んなよ。」

「大丈夫、貴方が友達第一号で、他には仲間もいないから。」

「胸張んなよ・・・・無いんだから・・・・」

「ふんっ!!」

「いって・・・オエッ!」

鳩尾に当てやがった・・・

「じゃあ送るから。」

「あ、その前に連絡先教えて?」

その後、連絡先を好感した後、またいつか幻想郷に連れてきてやるという約束をした。

何気に外の世界の女子の連絡先初めてゲットした。」

 

 

次回へ続く

 

 

 

 




オカルトボール触れた割には、すぐ終わりました、これからは命令権の使用は自重と思います。
いささか菫子の口調に不安があり、展開が早いかもしれませんが、ご容赦ください。




今日の能力

権利:開示請求権(許可属)

情報公開法に定められた、行政機関の持つ情報を開示請求する権利。許可・認可を必要とせず、即時入手が可能。



評価してくださった、ブラッドエボル様誠にありがとうございます。





次回も楽しみに!!

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