東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜 作:タルト
前回のあらすじ
皆・・・あばよ・・・
悠人が死んで2日経った・・・無理するなって言ったのに死ぬまでやるなんて・・・二日とも見に行ったけど、必ず誰かしら見に来ていた。
「早く目を覚ましなさいよ・・・」
「ホントだぜ・・・いつもみたいにバカな軽口叩いてくれよ・・・」
永琳から聞いた話では、悠人の心臓は途轍もない負担がかかっていたらしい・・・
「何したのよ・・・心臓に負担がかかるなんて・・・」
「・・・悠人さんが読んでいた漫画に『前借り』という技がありました。」
「『前借り』?」
「はい・・・別名『憑神』心臓を4~5倍のスピードにする事で鬼神の如き戦闘力を得る・・・・という技でした・・・」
「・・・目を覚ましたら説教ね・・・」
今この部屋には、私・魔理沙・早苗・鈴瑚・清蘭が居る・・・
「今回の事で良く分かったことがあるよ・・・」
「え・・・」
「始めは気前のいい客くらいにしか思ってなかったけど・・・彼の存在が日に日に大きくなってたんだ・・・」
「うん・・・」
あいつは私の知らないところでもいろんな人と関わってたのね・・・
「悠人さん・・・お兄さんに何て言うんですか・・・大丈夫って言ってたじゃないですか・・・」
悠人が不死身な条件は精神が復活すること・・・さとりの話じゃまだまだ精神的に未熟・・・何でそんな状態なのにこんな条件を付けたのよ・・・
「・・・なあ霊夢・・・」
「・・・なに?」
「悠人が目を覚ましたら・・・宴会しようぜ・・・」
「そうね・・・とっておいた一番良いお酒飲みましょう・・・」
「そうだな・・・今回は完全に悠人のお手柄だ・・・」
「私たちも参加しても良い・・・?」
「ええ・・・当然よ・・・」
「清蘭・・・彼が目を覚ましたら、いっぱい団子持って行ってあげよう・・・」
「うん・・・」
「団子好きだったもんね・・・」
「うん・・・好きなだけ食べさせてあげよう・・・」
「・・・早く目を覚ましなさいよ・・・!!皆待ってるんだから!!」
我慢の限界で叫んだ・・・いつもみたいにバカ言って・・・いつもみたいに・・・ふざけてよ・・・
「お兄さんを止めるのも限界があるんですよ・・・華扇さんが今、何とか頑張ってくれてるんですから・・・・」
学校とかいうところは紫が何とかしてくれたらしい・・・
「???おい霊夢!!今こいつ動かなかったか?」
「ホントに!?」
「ああ、間違いなく動いてたぜ!!」
「起きてんならとっとと目を開けなさいよ!!」
「ほーい!」
目を覚ました・・・
「お兄様!!」
お見舞いに来たであろうフランが来るなり悠人に飛びついた。
「まったく・・・次死んだらりしたらぶっ殺すからね!」
「えっ・・・何その矛盾・・・」
さあ、宴会の用意をしなきゃ・・・!!
次回へ続く
ご閲覧ありがとうございました。
霊夢目線は慣れていないので難しいです・・・
次回も楽しみに!!