東方project 〜嫌われ者は幻想郷で報われる〜   作:タルト

7 / 177
どうも、タルトです。いや~もう大晦日ですね、皆さん今年はどうでした、僕は色々と最悪でした、さてさて、暗い話はこの辺にして、どうぞ本編をお楽しみください。


続・サブタイが思いつかない

前回のあらすじ

人里でロリコン疑惑

 

俺は今、霊夢と旧地獄に来ている。

「あら、霊夢じゃない、妬ましいわ。」

橋の所に、金髪緑眼の美女がいた。てか何言ってんだ?俺と一緒だぞ?妬ましいじゃなくて可哀そうだろ。

「あら、パルスィじゃない。」

「霊夢、この綺麗な方は?」

「こいつは、水橋パルスィ、恋愛がらみで、なんやかんやあって、妖怪になった奴よ。」

ほーん、妬ましいって言葉から察するに、嫉妬・・・男に捨てられた口か・・・

「そうかい、さ、霊夢案内続けてくれ、さようなら、水橋さん。」

「パルスィで良いわよ。妬ましいわ。」

うん・・・何が?

「わかりました、パルスィしゃん。」

「あんたキモイわよ・・・」

「しょうがないだろ、こんな美人の名前呼べって、ボッチにはきついぞ。」

「へぇ・・あんた私の時はキョドらなかったわよね。私が美人じゃないっていいたいわけ?」

「違うんです!!霊夢さんは、歳が近そうだから少し緊張しただけなんだけど、パルスィさんは、年上美人って感じでして・・・」

あれ・・今すんげぇ恥ずかしいこと言った気が・・・まあいいか。

「妬ましいわ///」

なんかパルスィさんの顔が赤い・・霊夢もだ・・・

「さ、気を取り直して行こうぜ霊夢。」

「わかってるわよ、じゃあねパルスィ。」

「ええ」

 

パルスィさんと別れて少し行ったところで、金髪の角が生えた女・・・多分鬼だな、が話しかけてきた。

「よう、霊夢じゃないか、隣にいるのは?」

「ど、どうも、高峰悠人です。」

「こいつ、最近幻想郷に来たのよ。」

「そうか、私は星熊勇儀、よろしくな悠人。」

もう突っ込まん幻想郷の奴らは基本下の名前で呼ぶんだ。

「そうだ、今から一緒に飲まないか?」

「今から用事あるんで、また別の機会に、お誘いください。」

ここはやんわり断ろう。

「じゃ、悠人次は地霊殿に行くわよ。」

「あいよ。」

 

 ~地霊殿~

 

「ここが、地霊殿よ。」

「あれ、霊夢と誰だい?その髪がボサボサの男は?」

二本しっぽの生えた赤髪の子が話しかけてきた。

「初めまして、高峰悠人です。どうぞよろしく。」

「あたいは、火焔猫燐、長い名前は嫌だから、燐でもお燐でも良いよ。」

「そうか、わかったよ、お燐。」

「ところで、何の用だい?」

「いや、用ってほどじゃないんだけど、俺最近幻想郷に来たんで、案内をね。」

でも・・何か忘れてる気が・・・まいっか。

「それじゃあ、さとりのとこまで案内して頂戴。」

 

 ~しばらく歩いて~

 

「はい多分ここにさとり様は居るよ。」

取り敢えずノックするか。

「どうぞ。」

お、居んじゃん。

「入るわよ。」

霊夢さん・・・人の部屋入るのに態度でけぇ。

「ようこそ、地霊殿へ。」

部屋の中には、さとりさんと色違いのさとりさんみたいなのと乳のでかい羽根の生えたのがいた。

「悠人さん、こいしが見えるのですか?」

「そのこいしさんが、帽子被った色違いのさとりさんのことなら見えてますけど・・・」

「お兄ちゃん私の事見えるの?」

え、なんで・・見えないやついんの?

「ええ、こいしの能力は、"無意識を操る程度の能力"他者に存在を感知されなくなったりする能力です。」

あー多分あれだな、俺の能力だ。

「能力、ですか?」

そう、俺の能力、指定した事象を優先する程度の能力で他者の能力より俺の意識を優先したからだと思う。

「そうですか、嘘では無さそうですね。」

「ちょっとどういうことよ。」

霊夢さんは気になるようだ。

「実は、かくかくしかじかでして。」

「成程、そういうことね、なかなかのチートね。」

いやいや俺よりさとりさんだろ、前も言ったが、心読めるなんざ羨ましいぜ。

「羨ましいですか?この忌み嫌われた能力が?」

あぁ、特に理由もなく嫌われ続けた俺には羨ましい、なんたって嫌われる理由が解るからな。

「成程、あなたは、外でつらい思いをしてきたのですね・・・でも私に心を読まれて気持ち悪くないですか?人間はこの能力を気味悪がっていたのですが・・・」

生まれ持ったものにどうこう言ってもしょうがねぇだろ、どうせその人間どもはやましいことでもあったんだろ人間なんてそんなもんだからな、やましいことがあってそのことが知られそうになれば、そいつを迫害して排除する、おなじ生命体であることが恥ずかしいくらいだ、俺は知られて困る様なやましいことはないからな、ヤラシイ事は考えるけど。

「ふふっ、面白いこと考えますね、あなたは、私を気味悪がらない。」

そりゃ、人の事信用せずに自分の事ひた隠しにしてたからな、心読めるのに、態度変えずに居てくれるなら、全幅の信頼を置ける、むしろ愛してる、結婚してくれ。

「あ、愛してる、けっ、けっこ、結婚?!」

「あんた、また口説いてんの?」

「お兄ちゃん私は?」

「うにゅ?さとり様顔真っ赤。」

「スケコマシだー。」

何だこの状況・・すると、空間にスキマが開いた、何回見てもすごい目だな。

「悠人、今まで幻想郷のどこに行った?」

「えーと、人里とここと紅魔館だけ。」

「何してるの、明日からバイトでしょ?付いてきて、いろんなとこ案内してあげるから。」

そうだ・・バイト完全に忘れてた。

「わかった、今行く。」

その後、妖怪の山、守矢神社、白玉楼etc.色々回った、そして今、永遠亭なるところにいる、病院らしい、今能力の副作用を抑える薬を調合してもらっている。でも、気になることが・・・

「紫、あの、うさ耳ロングJK何で、目ぇ合わせないんだ?」

「あの子の能力のせいよ。あの子の能力は目を合わせると勝手に発動するの。」

不便だな・・・よし、今日の能力は・・・決めた。

 特権:命令権

「なあ、そこのうさ耳ロングJK。」

「え、私?」

「お前以外居ないだろ。能力、改善してやろうか?」

「できるの?」

「できる、お前の名前教えて。」

「鈴仙・優曇華院・イナバ。」

「おーけぃ、わかった。」

「ホントにできるの?」

「任せとけ、『鈴仙・優曇華院・イナバの能力に命令する、常時発動するのではなく、鈴仙・優曇華院・イナバの任意で発動するようになれ。』良しもう目を合わせて大丈夫だと思うぞ。」

「う、うん。」

そう言って、鈴仙・優曇華院・イナバは恐る恐るといった感じで俺と目を合わせた。

「綺麗な目してんじゃん、もっと笑顔になれよ、可愛い顔が台無しだぞ。」

「か、可愛い///」

顔が赤いぞ、熱でもあんのか?

「女たらし。」

「紫、さっき霊夢にも同じようなこと言われたんだけど、何で?」

「あらあら、これは重症ね。あ、はいこれ薬。」

「あ、八意さんありがとうございます。それで、お代は、いくらでしょうか?」

「お代は良いわよ、うどんげがお世話になったみたいだし。」

「ならお言葉に甘えて。」

「それじゃ、博麗神社に行くわよ。」

「わかった、じゃあ行くか。」

 

 ~博麗神社~

 

「遅かったじゃない、なにしてたの?」

「悠人が、永琳の所の弟子を口説いてたのよ。」

「待て待て待て待て、嘘つくなよ、霊夢がゴミを見る目で見てんだよ。」

「あら、でも可愛い顔とか言ってたじゃない。」

そうだけども、部分的に事実なだけに否定しづらい。

「はぁ、まぁ良いわ、で、バイトはどうなったの?」

「そのことなんだけど、予定を前倒しして今日から住んでもらって良い?」

「私は、一向に構わんッッ。」

「キモッ。」

霊夢さん素直さは時に人を傷つけるんだぜ・・・

「と、ところで、誰が来るんだ?」

「えーと、ルーミアとこいしとあと早苗ね。」

「了解、じゃあ俺家に先帰るわ。そいつら後で連れてきて。『俺を部屋まで安全に飛ばせ』じゃな。」

 

次回に続く

 




今日の能力
 特権:命令権(許可属)
全特権利中最強の特権、神羅万象ありとあらゆるものに命令できる。実行の可能、不可能、対象の距離・範囲・数・状態にかかわらず、一言命じるだけで必ず実現させる。
例:『幻想郷に住む、全ての鬼は全員逆立ちしろ』と呟いただけで、幻想郷の鬼は全員逆立ちした状態になる。

それでは、次回もお楽しみに!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。