ヤミヤミの実で宵闇の妖怪   作:にゃもし。

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13話 ニュース・クーがもたらすもの

 

 

 それはルーミアが()()()()()()()()()遥か上空の「月」へと向かい、麦わらの一味が地上の海へ戻るべく空島を去った後の話である。

 

 麦わらの一味が新聞に書かれていた「ルーミア」に関する記事で驚愕したように、各地で波紋を呼ぶ。

 

 

 

 

【ウォーターセブン】

 

 

 偉大なる航路(グランドライン)、前半の海にある造船が盛んな島であり、島中の至る所に張り巡らされてある水路から「水の都」とも呼ばれている。そして今現在その「水の都」にて「白ひげの娘」という話題が物議を醸した。

 

 

「ホホホ。白ひげも思い切ったことをしますね。うちの姫を大々的に宣伝していただけるなんて」

 

「笑い事ではないが、これも運命か……」

 

「──ですが、そのおかげで手を出してくる不敬な輩は目に見えて減るでしょう。ホホホ」

 

「その分、『白ひげの娘』ということで目をつける人間が出てくるだろうがな」

 

 

 島の一画にある上品そうな雰囲気を放つカフェ。そこに設けられているテラス席に長身でやや細身の男が二人、向かい合う形で席についていた。

 

 一人はコーヒーを片手に啜りつつ新聞を読んでいる「ラフィット」。もう一人は長い銃身を持つ銃を手入れしている「ヴァン・オーガー」。彼ら二人はルーミアの指示の下、ウォーターセブンに来ていた。

 

 

「ホホホ。それでは海軍に連れていかれる前に()()()()()()と接触しに行きましょうか?」

 

「……ああ、ここに例の一味が来れば、()()()()()()()()も動き始めることだろう。……なれば、我々も目的の品を手に入れる準備をしなければなるまい」

 

 

 そう言って立ち上がる二人。会計を済まして向かう先は島の北東の海岸にある解体家「フランキー一家」の本拠地である「フランキーハウス」。そこへと足を運ぶ。

 

 

 

 

【冬島──ドラム島】

 

 

 今は国の名がない島であるドラム島。その地にもその情報が新聞からもたらされた。

 

 以前この島に屈強な男たちを連れてやって来た少女ルーミア。一部の島の住人たちはどこかの金持ちの子が親にねだって海賊の真似事をしているのだろうと考え……下手に藪をつついて蛇を出す必要はない──と他の住人たちに注意を呼び掛けて遠くから見守る形で少女をつぶさに観察をしていた。

 

 

 しかし彼女にちょっかいをかけるバカがいた。ワポルである。

 

 

 一部始終を見ていた見物人は最初、少女が連れている男たちが戦闘するだろうと思っていたが、いざ蓋を開けてみれば、少女一人でワポルとワポルが連れている近衛兵を一人残らず地に叩き伏せていた。

 

 

「もしもアイツらがまたここに来て悪さをするようなら私に知らせてほしい。あの船が欲しいから」

 

 

 船に乗って逃走するワポルを指差しながら少女がドルトンに言った後、彼女は島のあちこちを散策。そして目当ての物が見つかったのか島をあとにした。

 

 その後、ルーミアたちが去ってからワポルがやって来たが、その前にやって来た「麦わらの一味」の船長である「ルフィ」がワポルを空の彼方へと突き飛ばした。

 

 最悪、ルーミアに連絡を入れて追い出してもらおう、という意見があっただけにドルトンは拍子抜けした。

 

 結局、別の人間の手によってワポルは追放、そして彼が所有していた「船」が手に入ったが、相手が「白ひげの娘」なだけに約束を無下にするわけにもいかずドルトンは連絡を入れることにする。

 

 

「──ああ、ドラム島の『ドルトン』なのだが……」

 

 

 

 

【ジャヤ島】

 

 

「「 おやっさ~~~~~ん!!!! 」」

 

 新聞を片手で握りしめながら二人の大男──マシラとショウジョウがどかどかと音を鳴らしながら、彼らがおやっさんと呼んでいる「モンブラン・クリケット」の下へと走っていく。

 

 

「こいつを見てくれ!」

「俺はこれを見てハラハラしたぜ!」

 

 

 到着するや否や切り株に腰掛けるクリケットに新聞の一面を見せる。件の「ルーミア」の記事だが……

 

 

「ルーミアのことだろ? それならここにいる連中が教えてくれたよ」

 

 

 そう言うクリケットの後ろには空島で活動していたルーミアの配下がいた。

 

 

「「 あ、どーも 」」

 

 

 猿山連合軍の二人とルーミアの配下が揃って頭を下げる。

 

 

「──って、おやっさん! こいつら信用できるんですか!?」

「いつぞやのベラミーみてェにならねェか、ハラハラするぜ!」

 

「ここにルーミアと小僧が写ってる写真がある。こいつらが持ってきたものだ。どうやら空島の風景らしい……」

 

 

「「 すげェ!!!! 」」

 

 

 クリケットが見せる写真を目玉が飛び出さんばかりで凝視、写真を手に取って一枚一枚確認しては驚きの声を上げる。

 

 

「ここにいる連中はジャヤ島の近辺で『空島』を作るつもりだそうだ」

 

 

 空島を作るという目的を聞かされて、写真を見ていたマシラとショウジョウも思わずその手を止めてしまう。

 

 

「ルーミアは『空島を作ることで空島を証明させる』つもりだとよ、このジャヤ島にいる連中にな」

 

 

 そう語るクリケットはとても楽しそうだった。

 

 

 

 

 そして当の本人は……

 

 

【月】

 

 

 月のとある一画に激しい戦闘の跡がある。そこには兵士や兵器、あるいは船や発掘するための機械の残骸がそこかしこにあり、今も煙を吹いて火花を散らしていた。

 

 

「わはは、これで月の遺跡の遺物を盗まれる心配がなくなったわけだけど、肝心のカラクリ島のちっこい兵士が見つからないんだよなー」

 

 

 ルーミアの雷で空いたのだろう、遺跡へと通じる穴が彼女の前に現れた。

 

 

「とりあえず遺跡に眠っている兵士を叩き起こして探させるかなー、わははははー」

 

 

 そう言いながら穴の奥へと入っていく。そしてほどなくして月の遺跡は彼女の雷で復活を遂げた。

 

 




( ´・ω・)にゃもし。
勇者の攻撃!
にゃもし。は564のダメージを受けた!

■ここまで読んでくれてアリガトウございます。
 朝の4時頃に書き上げたよ。
 あとは活動報告にでも書きまする。

■次はウォーターセブン辺りかなー。
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