【空島スカイピア】
ルーミアが月に向かった後、空島に残ったルーミアの手下たちは彼女の命令を受けて
その後、完成したダイアル船の試運転を行うため、テストパイロットに選ばれた手下たちはバージェスのビブルカードの一部を持って空島の外を飛び出す。もっとも安全のためそんな遠く離れるわけではなく、彼らの目と鼻の先には空島の外周が見える。
それから空を漂うこと十数分ほど時間が経った頃か、彼らは目的の一つである空を舞うニュース・クーの群れと遭遇し新聞を購読、地上の情報を得た。
「「 …………28歳 だと? 」」
その購読した新聞から彼らは自分たちの船長であるルーミアの正体を知ることとなった。ポカンとした表情で呆けたのも束の間、彼らはすぐさま急いで新聞を持ち帰り、その情報は瞬く間にスカイピアの隅々にまで駆け巡った。
そしてそれから数日後の今日、ルーミアが月からの帰還を果たして
「…………28歳?」
ルーミア一味が使っているテント内にて、困惑した表情でルーミアは穴が空くほど新聞を食い入るようにじっと見ていた。
「ウィーハッハッハッハァ~!! お嬢の歳は確か 38 だった気がするんだが、違ったのか?」
「……38だと、『マーシャル・D・ティーチ』と同じ年齢になり、怪しまれる可能性がある。白ひげ海賊団の誰かが考慮したのだろう…… 天竜人のことも考えれば、船長はこれを機会に『エドワード・ルーミア』と名乗った方がいいかもしれない……」
愉快そうに笑うバージェスと、たどたどしい話し方で進言を述べるドクQ。ルーミアは彼ら二人と別の地にいる「ラフィット」「オーガー」には海賊団を立ち上げる時に自分の経緯を話してあった。それ故の会話である。
「とりあえずウォーターセブンに行くぞ! 急いで行けば『麦わらの一味』に追い付けるかもしれないし、その時に腹いせにボコればいい!!」
「お? リベンジするのか?」
「……『麦わらの一味』を倒すのは賛同できないが、『ラフィット』と『オーガー』と合流すべきだな…… 」
かくしてルーミアは出航の準備に取り掛かる。……もっとも、ルーミアがした行動といえば、必要な荷物を彼女が生み出す闇の中にしまいこむだけなので、ほとんど時間がかからず手ぶら状態なのだが……
「本気でそれで行くのか?」
あきれ気味で尋ねるのはワイパー。いろいろ思うことがあるのか険しい表情を見せている。彼はルーミアたちがスカイピアを出発するということで見送りに来た者のうちの一人である。ワイパーと同じく思ったのか他の面子も鷹揚に頷いてみせる。
「神官どもにやった『雲流しの刑』と大差ないんだが、本当にいいんだな?」
「心配性だな、お前は。安心しろ、いざという時は『闇』の中にしまいこんだ『船』に二人を押し込んで飛び降りる」
「……わかった。もういい、お前たちの好きにしろ」
「わはははー、そうさせてもらおー」
そんな短いやり取りをした後、ルーミアたちは空島をあとにする。そして別れ際にルーミアは両手をメガホンの形にしてワイパーに声をかける。
「そのうち『モンブラン・ノーランド』の子孫を連れてくるから黄金の鐘を見せてやれ!!」
そのルーミアの言葉にワイパーたちは声を揃えて応えた。
「「 当たり前だ!!!!! 」」
その後、お互いの姿が見えなくなるまで両者は大手を振り、誰かが鳴らしたであろう黄金の鐘の音が耳に入った。
【ウォーターセブン】
正しくは『ウォーターセブン』と“司法の島”と呼ばれている『エニエス・ロビー』を結ぶ線路の上。その線路の上を二人の男が並んでウォーターセブンに向かって進んでいた。後ろ手で手枷を嵌められた上に金属の鎖で縛られた一人の大男を引き摺りながら……
「……何も生かしたままウォーターセブンに持っていく必要もあるまい。それこそエニエス・ロビーで殺害して能力を奪っても良かったのではないか?」
金属の鎖で縛られた男──気絶したブルーノから伸びている鎖の端を肩に背負いながらオーガーは隣を歩くラフィットに声をかける。
「……ドアドアの実の能力は『インペルダウン』。もしかしたら『聖地マリージョア』の侵入に必要になるかもしれませんので、そうなれば確実に入手すべきでしょう」
「ふむ。一理あるが、まあよい。全ては運命の赴くままにだ」
「ええ、それにエニエス・ロビーにあった機密文書『
「ここまでは想定通りだが、過去改変した故に歴史の修正力が働いたのか、少し見極めるべきかもしれぬな……」
ウォーターセブンの島の輪郭が見える距離まで近づくと、二人を迎えに来た小舟が静かに彼らに近づいていく。
( ´・ω・)にゃもし。
■ここまで読んでくれてサンキュー。
■朝の4時半ごろに書き上げた。
■あとの細かいことは活動報告に書くべ。
■指摘を受けて「当然だ」→「当たり前だ」に変更よん。
文字数もちょっと増えて皆ハッピー。