■「最初は面白かった」という意見があったので…
└26話をそんな感じにしたよん。
26話 彼らの行方は……
「手を組まないか?」と彼らに同盟を持ちかけるルーミア。もっとも、その場に居合わせた──楽観的なルフィを除いた──彼らは難色を示した。それゆえにか、ルーミアは彼らに自分の望みを、目的を言う。
曰く、傲慢な
このことを聞かされた彼らは最初こそ呆気に取られて呆然とするものの、次第に冷静さを取り戻すと彼女の身を案じてかルーミアにやめるように言い聞かせる。しかし、それで動じるルーミアではない。説得する彼らを尻目に彼女は次の案を述べる。
“音楽”の持つ力が世界にどれほど影響を与えるのか、
本人を目の前にいけしゃあしゃあと言い放つルーミアにさしものテゾーロは苦笑いで返した。……とはいえ、聞かされたこの案は元々「マーシャル・D・ティーチ」が過去に言っていたものと内容がほぼ同じなこともあってか、いろいろと条件をつけてだがテゾーロは承諾した。
一方、「麦わらの一味」には航海中に見つけた“
そして最後に「受ける受けないは自由、返事はあとで結構」と連絡先として電伝虫の番号を控えたメモをテーブルに置くと、意気揚々と扉を開けて出ていき、扉が閉まる間際にひょっこりと扉の隙間から顔だけを覗かせて……
「──“大将”の『黄猿』と“七武海”の暴君の異名を持つ『バーソロミュー・くま』。さらに
……と、したり顔で忠告を言い残して去っていった。
ルーミアが出ていった扉を無言で見つめる一同。しばらく時間が経ってから突然、思い出したかのようにロビンがテゾーロに尋ねる。
「あの娘から『マーシャル・D・ティーチ』のことを聞かなくていいのかしら?」
言われて「あっ」と気づくテゾーロ。慌てて扉を開けるも、すでにルーミア一行の姿はどこにもなかった。
その後、急にいなくなったルーミアたちを不思議に思いつつも、船をコーティングするべく店を出るレイリー。麦わらの一味もまたルーミアが語った海軍の最高戦力である“大将”『黄猿』と“七武海”『バーソロミュー・くま』との衝突を避けるためにコーティングが完了するまでの三日間の間、シャボンディ諸島の各地へバラけて行動することを決めたのだが……
【シャボンディ諸島──12番
巨大なマングローブを支える根の上に戦闘の余波で瓦礫と化した建物の残骸が見える。島のあちこちで海賊──麦わらの一味と海軍の戦闘の跡が見られ、今もなお戦闘が続けられている。もっとも
いくら億を超える懸賞金をかけられた海賊にレイリーの助けがあるとはいえど、“大将”の一人である「黄猿」に人造兵器「パシフィスタ」。そのモデルとなった“七武海”「暴君くま」。さらに覇気を使う「戦桃丸」が相手では分が悪く、一人一人、くまが持つ悪魔の実の能力でシャボンディ諸島の外へと次々に弾き飛ばされ、最後に残ったルフィもまた他の船員たちと同様に島の外へと飛ばされ、シャボンディ諸島から麦わらの一味たちは一人もいなくなった。
【シャボンディ諸島──近海】
海上に浮かんでいる一隻の船。そのマストにある見張り台でシャボンディ諸島から勢いよく空を滑空しているルフィの姿を目で追っている男がいる。ヴァン・オーガーである。彼は遠ざかっていくルフィを目で追いながら眼下にいるラフィットにそのことを伝える。
「──“麦わら”が飛ばされているのを確認した。……ふむ。シャボンディ諸島を2時の方向──といったところか……?」
「ホホホホホ。でしたら、“麦わら”の行き先は“
テーブルの上に敷いた地図に線を引きながらラフィットは応える。地図をよく見ればルフィ以外の“麦わらの一味”の行き先を示す細長い線が引かれており、その途中に島とその名称が描かれていた。
「では我々も『マリンフォード』で行われる“頂上戦争”に向けて準備をしましょうか? 彼の『黄金帝』と『ミョスガルド聖』がいささか懸念材料ですが、ホホホホホ」
準備を整えた後、ラフィットの号令の下、黒の布地に白い十字架をあしらったシンボルマークを掲げた彼らの船が出航する。その船には「バージェス」と「ルーミア」の姿はなかった。二人は「インペルダウン」を目指して一足先に海へと出ていったのだ。
【シャボンディ諸島──41番
無人となった「サウザンド・サニー号」。その船を強奪すべく“人攫い”や“賞金稼ぎ”たちが現れる。そうはさせんと“麦わらの一味”に恩義を感じている元“人攫い屋”の「デュバル」とタコの魚人である「ハチ」が奮闘、阻止している。
……とはいえ多勢に無勢、彼らの体力に陰りが見え始めた頃に「テゾーロ」と「ミョスガルド」が現れ、ミョスガルドが声高らかに宣言する。
「この船は“天竜人”である『ミョスガルド』が押収する!!!」
天竜人相手に逆らうわけにはいかず、その場にいた“人攫い屋”たちは立ち去っていく。そして入れ替わるように大柄の体躯を持った男──『バーソロミュー・くま』がやって来て尋ねる。
「その船をどうするつもりだ?」……と、
【インペルダウン】
「ウィ~ハッハッハァ──!!!! 間違いねェ!! 『エース』の“ビブルカード”は真下を指したままだぜ!! お嬢!!」
「わはははー。『金獅子のシキ』が過去に脱獄したことがあるから上空も警戒されてると思っていたけどなー、どうやら杞憂だったみたいだなー」
インペルダウンの入口がある海上部分には四つの細長い塔がある。その塔の一つ、頂上にある屋根に「バージェス」は片手でしがみつきながら、「ルーミア」は両手を広げた格好でふよふよと宙に漂いながら、インペルダウンを見渡す。
「古来より建物へ侵入する方法は二つに一つ。誰にも見つからず、こそこそと忍び込むか……」
そう言いつつルーミアは左手の掌を頭上、どんよりとした灰色の雲に覆われた空に翳すと……
「騒ぎに乗じて乗り込む!!」
左腕から極太の電撃を放ち、雲に突き刺す。
「
次いで、ルーミアの電撃を飲み込んだ雲から幾千、幾万もの雷がインペルダウンとその周辺の海に落ちて、視界を白一色に塗り潰した。
ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…
■朝4時にできた。
└おやすみー。
■前書きにもあったように以前のような書き方に戻しました。
└……と、思っている。
└そうしないとストーリーが進まないので……
■そういや、ONE PIECE 二次作品でインペルダウン以降まで進んだ作品ってどれくらいあったかしらん……
■とりあえずメッセージを送った方、ありがとう。
■感想の返信、書かなくちゃ……
■あとで活動報告、書くべ。
■誤字脱字おかしな表現あれば報告をー
■章タイトルをつけました。いいの思い付いたら変えるかも…